(兎轉舎の薬で堕落する兄妹)


 これは、ガーゴイルの居ないパラレルワールドのお話。


「このオカマ!」
 毎度の様に吉永さん凶悪の方、双葉がよく女性に間違えられる兄を罵倒していた。
「オカマって言うな!」
 反論する大人しい方、和己だったが、態度がなよなよしていて、説得力が全く無かった。


「どうしたら良いんだろう?」
 学校の帰り道、和己が溜息を吐く。
「そこのお姉ちゃん、寄ってかない」
 女性の声につられて和己が振り向くと、そこには、アンティークショップ『兎轉舎』の女主人、高原イヨが居た。
「僕は、男の子です!」
 和己の反論に驚いた顔をするイヨ。
「へー、随分と可愛い顔した男の子だね」
「だから困ってるんです」
 不貞腐れた顔をする和己にイヨが笑顔を向ける。
「ちょっと話してみない?」
 こうして、和己は、最悪な人物に相談してしまうのであった。


「詰り、男と認めて貰いたいって訳ね?」
 イヨの言葉に力なく頷く和己。
「はい。いつまでもオカマ、オカマと言われて居たくありませんから」
 イヨがにんまりと笑って言う。
「丁度いいのが有るわよ」
 そういってイヨは、一つの瓶を取り出す。
「なんですかこれ?」
 和己が首を傾げるとイヨが説明を始める。
「これは、どんな男でも漢にする薬よ。毎日、一錠ずつ飲んで、この瓶の中身が無くなった時、貴方は、立派な漢に成ってるはずよ」
 和己は、頬を引きつらせながら言う。
「危なく無いんですか?」
 イヨが自信たっぷりに言う。
「大丈夫、人体に危険な物は、入っていないから。正し、飲む量だけは、間違えたら駄目よ。いっぺんに飲むと効果が出過ぎるから。それでも暫くすれば治るけど、効果が抜けるまで大変だから、気をつけてね」
 不安げな顔をする和己をイヨが瓶を押し付ける。
「このまま、男として認められなくても良いの? 男だったらビシッと決めなさい!」
 和己は、その勢いに飲まれて瓶を受け取ってしまう。
「解りました」
 そして、和己は、そのまま家に帰っていく。
 イヨは、笑顔で言う。
「あの超強力精力増幅薬媚薬効果付きを飲めば、どんな気の強い女子でも落せるでしょう。でも、どんな彼女なのかしらね、彼氏をオカマって言うなんて」
 自分が根本的な間違いをしている事に気付かず良い事をしたと微笑むイヨであった。


「本当に効果があるのかな?」
 夜中、和己は、首を傾げながら瓶から薬を取り出した。
「アニキ、何やってるんだ?」
 やってきた双葉の質問に和己が戸惑う。
「何でもないよ」
 必死に瓶を隠そうとするが、双葉は、素早くその瓶を奪い取る。
「これなんだ? 変な匂いするぞ」
 眉を顰める双葉に和己が不満そうな顔をして言う。
「双葉ちゃんには、関係ない薬だから、返して」
「オカマの癖に生意気だな」
 双葉の言葉に和己が反射的に反論してしまう。
「オカマじゃないよ! その為にこの薬を飲むんだから」
 言ってから慌てて口を押さえる和己。
 しかし、完全に手遅れだった、双葉は、笑みを浮かべてにじり寄る。
「詳しく教えてくれよ。ア・ニ・キ」
 そして、和己は、全てを話してしまう。
 双葉は、瓶を弄りながら言う。
「こんな薬で、アニキのオカマが治るとは、思えないけどな」
「物は、試しだよ」
 そういって、一錠飲もうとする和己に双葉が言う。
「どうせなら、いっぺんに飲んじゃえば良いだろう。効果も直ぐに解るしよ」
「駄目だよ、お店の人にも注意されてるんだから」
 躊躇する和己に双葉があさっての方向を指差して叫ぶ。
「石像が空を飛んでるぞ!」
 和己が思わずそっちの方向を向いた時、双葉は、和己の口に瓶の中身を流し込む。
 吐き出そうとする和己の口を塞ぐ双葉が楽しそうに言う。
「あたしも早く結果を知りたいからな。それにいっぺんに飲んでも大丈夫なんだろ?」
 双葉が、飲み込んだのを確認してから塞いでいた手を外すと和己が涙目で文句を言ってくる。
「酷いよ双葉ちゃん」
 しかし、双葉は、目を輝かせて言う。
「何か変わったか?」
 和己は、自分の体を色々触るが、何も変わった気がしなかった。
「何か変わった風に見える?」
 つまらなそうな顔をして双葉が言う。
「折角、楽しみにしてたのに、時間を無駄にしたぜ」
 そういって、共同スペースを出て行く双葉。
「双葉ちゃん!」
 怒鳴る和己。
 すると双葉が顔を出して来て言う。
「そうだ、パパとママは、今夜から親戚の法事だってよ。明日の食事は、出前して貰えって。それを言いに来たんだった」
 伝言だけ伝えると何も無かった様に去っていく双葉であった。
「双葉ちゃんの馬鹿」
 可愛い顔で口を膨らませる和己だったが、本人の気付かぬうちにそれは、起こっていた。
 本来なら性欲対象にならない妹の体臭に、和己の男根が反応を始めていたのだ。


「先に風呂に入ったぜ」
 髪をバスタオルで拭きながら双葉が和己に声をかけた。
「双葉ちゃん、ちゃんと服を着ないと駄目だよ!」
 怒る和己だったが、双葉は全く気にせず、殆ど膨らんでいない胸を張っていう。
「何、恥ずかしがってるんだよ。どうせアニキしか居ないんだから良いだろう」
 そのまま、まだ凹凸の少ない体を和己に見せながら双葉は、自分の部屋に戻っていく。
 その後姿を見ていた和己は、自分が興奮している事に気付いた。
「おかしいよ、双葉ちゃんの裸を見て興奮するなんて……」
 信じられないものを見る目で激しく勃起する男根を見る。
「落ち着かせるんだ」
 そういって、一生懸命勉強をするが、男根の勃起は、静まらない。
 強い罪悪感を感じながら、和己は、妹の裸をおかずに自慰行為を行った。
 その時の射精は、激しく、そして今までにない大量の精液を放った。


「どうしちゃったんだろう」
 湯船に浸かる和己は、先程の現象に戸惑っていた。
「幾らなんでもお風呂上りの双葉ちゃんを見て、興奮するなんて、変だよ」
 その一言が和己の脳内にある事実を連想させた。
「詰り、このお湯ってさっきまで双葉ちゃんが入っていたんだよね?」
 脳裏に双葉の裸が鮮明にイメージされ、再び勃起する男根。
「何考えてるんだ僕は……」
 しかし、幾ら嫌悪感を覚えても、勃起は、静まらない。
 涙を流しながらも和己は、自慰行為を行った。


 嫌悪感全開で風呂を出た和己を待っていたのは、ゲーム機を持った双葉であった。
「アニキ、付き合えよ」
 まともに顔が見られない和己は、顔を逸らして言う。
「今日は、遅いからまた明日にしようよ」
 しかし、双葉は、折れない。
「折角、ママも居ないんだからさ!」
 必死にしがみ付いてくる双葉の柔らかな体に和己は、再び勃起し始めていた。
「解ったから先に行っててよ。僕は、おトイレにいってから行くから」
 笑顔になる双葉。
「直ぐだぞ!」
 去っていく双葉を見送り、和己は溜息を付きながらトイレに向う。
 無論、本来の目的では、無く、勃起した男根を沈める為であった。


 双葉とのゲーム中にも和己は、男根を勃起させ、ゲームが終わり、部屋に戻った後、ゲーム中の我慢した分、数回の自慰行為を行ってしまった。
「僕は、本当にどうなってしまったんだろう?」
 悩む和己の目にあの薬の瓶が映る。
「もしかして、この薬の所為? そうだとしたら、明日、あの店に行ってみよう。きっと解毒剤がある筈だよ」
 そういってベッドに入る。
 その日の和己は、双葉と激しい性交をする夢で、何度も夢精をするのであった。


 翌日の朝、その日は、珍しく双葉が早起きをした。
「こんな日に限ってアニキが遅いんだよな。こっちは、腹が減ってるのに」
 朝食を買うお金も和己が持ってる為、和己が起きてくるまで双葉は、空腹を我慢しないといけなかった。
「もう我慢できねえ」
 双葉は、和己を起こす為に和己の部屋に向った。
 そして、双葉が和己の部屋の扉を開けた。
 その瞬間、和己の濃い精液の匂いが双葉に向って開放された。
「何だこの変な匂い」
 不審に思いながらも双葉は、その匂いをかいでしまう。
「変だけど、良い匂いだよな」
 普段からきつい双葉の目から力が抜けていく。
 良い匂いに包まれて幸せな顔になる双葉であったが、空腹を思い出して和己が眠るベッドに向う。
「この匂いってアニキの所からするのか?」
 和己に近づくと強くなる匂いに疑問を感じながら双葉は、和己のベッドに到着し、和己を揺り起こす。
「起きろよ、アニキ」
 しかし、和己は、度重なる射精の疲れからか、深い眠りについていた。
 双葉の声から遠ざかる様に和己が寝返りをうった時、掛け布団が外れ、精液で濡れた和己のパジャマのズボンがあらわになった。
 それは、同時に双葉を惑わす和己の精液の匂いを強める事になった。
「この匂いってここから出てるのか?」
 双葉は、匂いに誘われるままに、和己の精液に濡れたパジャマに顔を近づける。
「凄く美味しそうな匂いだよな」
 空腹からか、もっと他の感覚からかは、解らないが双葉は、和己のパジャマに染み込んだ精液を舐めてしまう。
 双葉の体に電撃が走る。
「すげえ、物凄く美味しい!」
 双葉は、和己のパジャマに染み付いた精液をしゃぶる。
「もっと、もっと欲しい」
 激しく息をし、興奮した顔で双葉は、和己の精液を求め、和己の下半身を裸にする。
 そこには、激しく朝立ちをした男根とそこにこびり付いた精液があった。
「これだ! これが欲しかったんだ!」
 双葉は、男根についた精液を舐めとっていく。
「美味しいよ! こんな美味しいの初めてだ!」
 そうしている間に男根に付いた精液を全て舐め取ってしまう。
「もっと、もっと欲しい!」
 双葉が正気を失った目で男根に残った精液を求めて舐めていると、男根の先端から先走り液が漏れ出す。
 それに気付き男根にしゃぶりつく双葉。
 呼吸の限界までしゃぶった後、至福な表情を浮かべる。
「こんな美味しいものがあったなんて知らなかった。また出てきた」
 心底、嬉しそうに双葉は、和己の男根をしゃぶる。
 その快感に和己の意識は、覚醒に近づく。
 そして、和己は、ただ必死な双葉のおしゃぶりに射精をしてしまう。
 男根に吸い付いていた双葉の喉に和己の精液が直撃する。
 熱い精液の洗礼に双葉は驚く。
 しかし、精液を求めて口を外さない。
 口内を犯し続ける精液に双葉は、涙を流しながら初めて快感を知る事になる。
 射精が終わり、口いっぱいの精液を溜め込み必死に飲み込もうとする双葉。
 それを覚醒したばかりで、意識がはっきりしない和己が見る。
 和己の目に映った双葉は、昨日までの性について何もしらない、無邪気な少女では、なくなっていた。
 そこに居たのは、精液に溺れる一匹の雌だった。
 和己の男根は、その姿に今まで以上に勃起し、和己の頭も激しい性欲に覆われていた。
 それでも襲い掛からなかったのは、兄妹としての最後の理性が働いたからだろう。
 しかし、その最後の堤防を崩したのは、妹の痴態だった。
「アニキ、体が、ここが熱いんだ、どうにかしろ」
 下着の上から秘部を弄り、焦点の合わさらない瞳で、懇願する双葉に和己の正気が無くなった。
 力の入らない双葉を押し倒すと、もどかしげに下着を脱がし、毛も生えていないのにただのスジなのに大量の愛液を垂れ流す秘部にしゃぶりつく和己。
「アニキ、それ、気持ち良い!」
 本能のままに双葉が叫び、和己は、双葉自身すら触った事が無いだろう割れ目の奥までその舌を伸ばす。
「奥まで、奥まで来てる!」
 双葉が涎を垂れ流し、快感を叫ぶ。
 そして和己は、双葉の淫核をしゃぶった。
「来る! 何かが来る!」
 初めて絶頂に達した双葉。
 脱力する双葉の割れ目に和己は、己の男根を押し付ける。
「いくよ双葉ちゃん!」
 妹、未成熟な性器、年齢、全てを無視して、和己は、男根を押し付け、双葉の処女膜を貫く。
「痛い!」
 脱力していた双葉も叫ぶ。
「止めろ! 体が裂ける!」
 必死に抵抗する双葉、しかし、絶頂したばっかりの体には、力が入らず、和己も男根を動かす腰の動きを緩めない。

「最高だよ、双葉ちゃん」
 激しく興奮した顔で和己は、ぞんぶんに妹の秘部を味わうのであった。
「いくよ!」
 そして、和己は、双葉の中で激しい射精をするのであった。
 白目を剥いて意識を失う双葉だったが、和己の男根の勃起は、静まらず、和己は、意識を失った双葉を相手に第二ラウンドをはじめるのであった。


 数回目の射精が終わった所で、双葉の意識が回復する。
 しかし、その顔には、もう痛みを訴える色が無くなっていた。
「アニキ、もっと、激しく動いて、そして熱いの頂戴!」
 快楽のままに自らも腰を動かして、実の兄の男根をくわえ込み、射精を求めていた。
「僕の、いや俺の精液が欲しいか!」
 和己が叫ぶと、双葉は、涙と涎を垂れ流すみっともない顔で懇願する。
「頂戴、熱いの、その精液って言うのが欲しい!」
 和己が激しく腰を押し付けながら命令する。
「だったら、これから俺の奴隷となれ、これからは、お兄様と呼べ」
「呼びます、お兄様、お兄様!」
 双葉の頭には、もう精液の事しか無かった。
 和己は、双葉を見下して言う。
「ならば、誓え! あたし、双葉は、お兄様の奴隷で、お兄様の精液の為なら何でもする雌犬って!」
「誓います! あたし、双葉は、お兄様の奴隷で、お兄様の精液の為なら何でもする雌犬です!」
 双葉が鸚鵡返しの様に叫ぶと和己が勝者の笑みを浮かべて言う。
「褒美だ、存分に貪れ!」
 和己の今までで最大量の精液が射精された時、双葉は、白めで絶頂を向え、そのまま意識を失った。


 数日後の商店街。
「双葉ちゃん、今日は、スカートなんだね?」
 和菓子屋の店主の言葉にどこか焦点の合わない目つきの双葉が妖しい笑顔で答える。
「お兄様がこうしろって言ったから」
 首を傾げる和菓子屋の店主。
「和己くんが?」
 そこに和己が現れる。
「双葉、早く来い」
 双葉が、至福の笑顔になって和己にしがみつく。
「はい。お兄様」
 去っていく二人を見送りながら和菓子屋の店主が呟く。
「どうしちまったんだ?」
 和菓子屋の店主がふと双葉が立っていたところを見ると、そこには、水溜りが出来ていた。
 そして、双葉が歩いた方向に向って水滴が続く。
「おもらしでもしたのか?」
 和菓子屋の店主が真の理由を知ることは、無かった。


「双葉、約束通り、学校でもバイブを入れたままだったか?」
 和己の言葉に双葉は、秘部に突き刺さったバイブを少し抜いて、見せながら答える。
「何度もいってしましました」
 和己が不機嫌そうな顔で言う。
「俺に断りもなくいくなんて、家に帰ったらおしおきだ」
 おしおきと言う言葉に興奮し、再度、絶頂に達する双葉であった。


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