(エイバリー少尉の精子で狂う主人の娘)


 これは、ガーゴイルの居ないパラレルワールドのお話。


 御色町一の名犬と言えば小野寺さんの家の盲導犬、エイバリー少尉である。
 そんなエイバリー少尉もお年頃、発情期を迎えていた。
 流石に主人の先導中は、自制されるが、そうでない時は、周囲の雌犬と交尾しようとしていた。
 その事は、小野寺家でも悩みの種になっていた。


 そんなある夜の事であった。
 小野寺家の娘、美森が、夜中目を覚まして、トイレに向おうとリビングの横を通りすぎようとしていた時、父親と母親の会話を聞いてしまった。
「やっぱりエイバリーは、去勢した方がいいのかしら」
 母親の言葉に、父親が言う。
「しかし、エイバリーは、まだ子供も作っていない。せめて一回子供を作ってからでも良いんじゃないか?」
 父親のフォローに母親が溜息で答える。
「この間も隣の血統書つきの雌犬と交尾をしようとしてましたよ。もし、交尾をして子供が生まれようものなら、訴えられますよ」
 困った顔をする父親に母親が続ける。
「ご近所付き合いの事もあるのですからね」
 そんな話を聞いていた美森は、悲しくなった。
 美森とエイバリー少尉は、とても仲が良かった。
 そんなエイバリー少尉が、大人の都合で去勢されようとしているのが、信じられなかった。
 美森自身、交尾については、表面的にしかしらないが、エイバリー少尉がこの頃毎日、もんもんしているのには、気付いていた。
 それが可哀想でしかたなかったが、それでも去勢するのは、違うと思った。
 そして、美森は、エイバリー少尉を連れて自室に戻った。


 エイバリー少尉と見詰め合い、美森が言う。
「ねえ、エイバリー少尉、お父さん達が、エイバリー少尉の事を去勢しようとしているの。エイバリー少尉は、去勢されたくないよね?」
 美森も本当に理解できるとも、答えが返ってくるとも思って居なかった。
 しかし、エイバリー少尉は、美森の言葉を理解し、同時に焦っていた。
 それは、生物の、雄のとしての当然の本能、子孫を残す事に対する焦りだ。
 同時に主人の命令には、逆らえない事もエイバリー少尉は、知っていた。
 困惑する中、エイバリー少尉は、ある事に気付いた。
 去勢される前に、子供を作るしかないと。
 それは、一刻を争う事態であることも理解していた。
 そして、目の前には、自分が好意を持ち、相手も好意を持つ、少なくとも自分より長生きしている雌が居る事に気付いた。
 エイバリー少尉は、決意し、行動を開始した。
 エイバリー少尉は、美森を押し倒す。
「少尉、何するの!」
 慌てる美森。
 しかし、エイバリー少尉は、止まらない。
 口で美森の下着を剥ぎ取ると、仰向けの美森にのしかかる。
「……やだ、止めて」
 恐怖のあまり、大きな声も出せない美森が拒否の意思を伝えるが、エイバリー少尉の強引に勃起した男根を濡れても居ない美森の割れ目に押し込む。
「……」
 声にならない悲鳴を上げる美森。
 エイバリー少尉の男根は、美森の処女膜をあっさり突き破り、美森の奥に侵入する。
 痛みに涙を流し、美森は、必死にエイバリー少尉に声をかける。
「お願い、少尉、止めて」
 しかし、雄の本能に突き動かされたエイバリー少尉は、激しく腰を振る。

 そして、その時が来た。
 エイバリー少尉の動きが止まり、自分の言葉が通じたと美森が安堵した時、それが体内ではじけた。
 エイバリー少尉が射精をしたのだ。
 美森の心に絶望が走った。
 美森は、ただ泣き続けた。
 その時、エイバリー少尉が体制を変化させた。
 しかし、抜ける事が無かった。
 それは、大型犬の男根が根元で膨らみ、受精率を高める為だ。
 美森が内臓が引きずられる痛みに呻きを漏らす。
「……死んじゃう。……抜いて」
 その願いは、叶う事は、無かった。
 大型犬の射精は、長い。
 下手をすると三十分射精を続けるのだ。
 その長い射精が美森の中で不思議な変化をもたらした。
 強烈な痛みが麻痺し、射精と共に自分の中が蹂躙される精液の動きに今まで感じた事の無い感覚を覚えたのだ。
 そして、その感覚の正体を知る前に、その夜の行為は、終わった。
 美森は、大切なエイバリー少尉が今回の事で処分されない為に、一人で、涙を流しながら情事の後始末をした。


 翌日の朝、美森は、泣き続けて真赤な目をしながら、一階に降りた。
 そこには、エイバリー少尉が居た。
 一瞬固まる美森だったが、普段と同じエイバリー少尉に安堵の息を漏らして、微笑む。
「おはよう、少尉」
 全ては、一時の間違い、去勢される恐怖からの暴走だと無理に納得する美森であった。
 しかし、それは、決して一時的な物では、無かった。


 その日の夜、ベッドで眠る美森の頬が舐められた。
「少尉?」
 美森が目を覚ますと、エイバリー少尉が男根を勃起させながら居た。
 美森は、恐怖ですくむ体を無理に動かして、ドアに向って逃げ出した。
 しかし、エイバリー少尉は、そんな美森のパジャマのウエストを口で掴むと引っ張り、下半身を裸にする。
「駄目、少尉、昨日の事は、許してあげるから、もう止めて」
 必死にうつぶせの体勢で哀願する美森。
 だが、エイバリー少尉は、そんな言葉に耳を貸さず、美森の秘部をその舌で舐め始める。
「何するの?」
 交尾そのものは、知っていたが、秘部を舐めるという行為の意味を知らず戸惑う美森。
 しかし、エイバリー少尉のそれは、美森の秘部全体を舐め、その上に位置する淫核まで攻めていた。
 自慰行為も知らない美森には、強力すぎる感覚に、美森は、抵抗力を奪われた。
「嫌だ、何この感覚?」
 そして、エイバリー少尉の男根が美森に打ち込まれる。
 昨夜の恐怖が美森の脳裏にプレイバックされるが、美森が予想した痛みは、無かった。
「昨日ほど痛くない?」
 困惑する美森を気にせず、エイバリー少尉は、腰を動かし続ける。
 その荒々しい動きに何時しか美森が腰をあわせ始めた。
 そうする事で痛みが和らぎ、気持ち良くなる事を雌の本能で知ってしまったのだ。
「少尉、気持ち良いよ」
 そして、再び射精の時が来た。
 強烈で長い、エイバリー少尉の射精、それは、交尾の快感を覚え始めた美森を屈服させるには、十分な威力を秘めていた。


 数日の時が経った。
「エイバリー少尉もすっかり大人しくなったわね。これだったら去勢しなくても大丈夫ね」
 母親の言葉に美森は、嬉しそうにエイバリー少尉に抱きつく。
「良かったね、少尉」
 そんな美森を見て、父親が言う。
「美森は、エイバリー少尉と本当に仲が良いな」
 美森は、笑顔で答える。
「うん、あたしは、少尉のお嫁さんになるんだから」
 笑いあう家族、しかし、美森の秘部からは、親から隠れて交尾したエイバリー少尉の精液が垂れて居た。


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