淫行教室_13:神


『巫女と十二支と敗北』


 ○和音の呟き

 神野(カミノ)桜(サクラ)ちゃん。
 私を淫魔にした者を滅ぼした巫女。
 私が活動する為には、一番の障害。
 だけど、このまま隠れているつもりは、無い。
 そして、対抗する準備がもう終った。
 彼女を私の雌鵜にする時が来た。

 ○神の少女


 あたしは、いつもと同じ様に私立中学に登校した。
 私立中学に通っているのは、巫女、淫魔を狩る者として仕事で色々と休んだりする時に便利だからだ。
 そんなあたしのクラスメイトに男子に人気が高い、猫野都的さんが居た。
 しかし、その日の都的さんの様子が変だった。
 その瞳は、蕩け、まるで淫魔に犯された様な気配を漂わせて居た。
 あたしは、慌てて、彼女を保健室に連れて行く。
「どうしたの?」
 保険の先生は、あたしの仕事仲間でもある。
「都的さんを調べてください」
 彼女は、直ぐに事態に気付き、調査を始めた。


「結論から言えば、彼女を直接治療することは、不可能。淫輪に深く侵食されているわ。それにしてもどうやったらここまで侵食するまでその存在を隠せたのかしら?」
 彼女の言葉にあたしは、首を横に振って言う。
「解りません。それよりも今は、その淫輪をつけた淫魔を滅ぼす方が先です」
 それを聞いて彼女が言う。
「心辺りがあるみたいな顔ね?」
 あたしが頷く。
「彼女の姉が、少し前に淫魔に犯され、侵食されそうになっていました。その淫魔自体は、倒し、その人も浄化したのですが、失敗したのかもしれません」
 彼女が驚く。
「桜ちゃんが浄化に失敗するなんて珍しいわね。でも、一人で大丈夫?」
 あたしが力強く頷く。
「平気です。もし、想像が合っていたとしても、産まれてから一年未満の淫魔、大した力を持っている訳は、ありません」
 彼女が頷く。
「そうね、魔物、特に淫魔は、産まれて過した期間がそのまま力に比例する。でも、注意してね、淫魔の罠は、掛かったら最後よ」
 あたしは、笑顔で答える。
「大丈夫です、どんな罠でもこの神刀、神楽で切り裂いて見せます!」
 そしてあたしは、都的さんを彼女に預けて、問題の女性の居るキャットビルに向かった。


 妨害が予想されたが、以外にも彼女、猫野和音は、自宅で独りで待っていた。
「早かったわね。仕事熱心なのは、良いかもしれないけど、学校をサボったらいけないわ」
 和音の言葉にあたしは、神楽を構えて言う。
「最後に確認させてください。あたしの清めは、不完全だったのでしょうか?」
 すると和音は、首を横に振る。
「貴女の清めは、完璧よ。ただ、私の中に眠っていた物と淫魔の力の一部が強く同調してしまっただけ。だから淫魔としてあるべき、男を直接誘惑する力すら私には、無いわ」
 あたしは、納得した。
「なるほど、逆に弱い力だからこそ、あたし達の調査から逃れられたって事ですね?」
 和音は、あっさり頷いた。
「そうね。でも桜ちゃん、貴女は、その弱い力しか持たない私に敗北するのよ」
 あたしは、神楽を突きつけて言う。
「どんな罠もこの神楽で切り裂きます!」
 和音は、おかしそうに笑う。
「そんなナマクラで?」
 あたしは、今まで何度もピンチを救ってくれた相棒を貶された為、怒りが湧いてきた。
「神楽は、ナマクラでは、ありません。貴女がどんな力を持っていても一刀で切り裂けます!」
「やってみたら解るわ!」
 和音の自信有り気な言葉にあたしは、反射的に動いてしまった。
「これで終わりです!」
 あたしは、必殺の一振りを放った。
 確実に和音の首を切り落とす筈だった。
「……嘘?」
 あたしは、目の前にある現実を、神楽が折れた現実を受け入れられなかった。
 そして、和音から触手が伸びてあたしに迫る。
「まだよ!」
 あたしは、古来より伝わる淫魔封じの祝詞を唱える。
 しかし、触手は、全く止まらない。
 あたしの両手両足を拘束して空中に吊り上げた。
 そして、巫女服が切り裂かれ、裸にされたあたし。
「そんな、どうして、産まれて一年も経たない淫魔がこれほどの力を持っている筈がありません」
 和音は、頷く。
「さっきも言いましたけど、私は、大した力を持っていません。でも、貴女の力が通じない。それだけの事です」
 そして、触手は、あたしのあそこに触れた。
「止めて!」
「駄目です」
 和音の返事と共に、触手があたしの処女膜を破った。
 激痛が走るがそれよりも、処女で無くなった事で淫魔に対する絶対的なアドバンスを失い、敗北が確実になった事が辛かった。
 そして、触手は、そんなあたしの気分を増幅させるようにゆっくりと侵入し、あたしの子宮の入り口に達した所で止まる。

「これから、桜ちゃんの中に淫輪を入れてあげる」
「そんな事をしても、直ぐに浄化してもらうわ!」
 あたしの強がりに和音は、平然と頷く。
「そうでしょうね、桜ちゃんが正気ならばね」
 その言葉は、和音にあたしが正気なうちに返すつもりがない意味していた。
 そして、放たれる淫輪の欠片。
 それがあたしの中で淫輪に形成されていくのが解る。
 悔しさに涙が出る。
 和音がそんなあたしに言う。
「それじゃあ、見せてあげる、貴女の術が通じなかった理由を」
 あたしの頭の中に映像が浮かんでいく。



 一人の幼い少女が、銭湯で、複数の男性とセックスしている情景。

 一人の巨乳少女が、地下喫茶で、男とセックスしながら搾乳奉仕をしている情景。

 一人のお嬢様が、屋敷で、使用人達に輪姦されている情景。

 一人の苛められっ子が、小学校で、いじめっ子の男子達に痛みを伴うSMプレイをしている情景。

 一人のコスプレ少女が、コスプレ会場で、カメコ達に撮影されながらセックスする情景。

 一人の受験生が、条件会場の高校のトイレで、試験管と思われる男性とセックスする情景。

 一人の陸上選手が、試合会場で、コーチと思われる男性とセックスする情景。

 一人の腐女子が、同人即売会で、モデルと思われる少年に復讐プレイをされる情景。

 一人のボーイッシュガールが、子供の秘密アジトで、クラスメイトの男子に輪姦される情景。

 一人のチャイドルが、ライブ会場で、ファンに輪姦される情景。

 一人の委員長が、中学で、不良達に輪姦される情景。

 一組の少女が、大学で、男性に跨り同性愛を深める情景。



「ここより十二支が指す方角に、私が淫輪を埋め込んだ少女達を配置する事で、可能になる、十二支淫獄陣。この中では、私の意思が最優先されるわ」
 和音の説明にあたしは、自分の甘さを痛感した。
「都的さんを発見させたのも、この為の布石だったのですね」
 和音が頷く。
「さあ、貴女は、特別に最初から私の雌鵜にしてあげる」
 そして、あたしは、和音に犯され続ける事になった。


 あたしは、自分の家、淫魔を狩る事を主目的とした神社に帰ってきた。
「遅かったが、大丈夫だった?」
 保険の先生をやっていた彼女が心配そうに言ってくるので、あたしは、頷く。
「あたしの勘違いだった。そうだ、もう一箇所怪しい所があるんですけど、調べて来てもらえませんか?」
 彼女が頷く。
「ええ、良いわよ」
 あたしは、ワイン先生が罠を張り巡らせた場所を教える。
 そして、唯一の肉親で、淫魔を狩る者の長である父様の居る本殿に入る。
 本殿に入り、父様に近づく。
「父様、今帰りました」
「ご苦労だった。今日は、早く眠るのだ」
 一心不乱に祝詞を唱える父にあたしは、近づく。
「桜は、父様にご褒美を頂きたいのです」
 険しい目付きになる父様。
「お前、淫魔に囚われたか!」
 油断なく構え、祝詞を唱える父様。
 このまま正面から行っても父様をどうにかする事は、出来ない。
 だからワイン先生に教わった方法を実行する。
 巫女服を肌蹴させ、オナニーを始める。
「止めろ、お前も狩る者の一族なら、淫魔に負けるな!」
 父様が必死に言うが、それこそが、この方法の有効性を意味している。
 あたしは、父様の勃起し始めた股間を凝視しながら言う。
「父様のチンポが欲しい! 父様のチンポを入れて! そして、父様の熱いザーメンをあたしの中で出して!」
 今までどんな淫魔の誘惑にも負けた事がない父様の顔が苦しみに歪む。
「こんな馬鹿な……」
 言葉と裏腹に、父様は、自分から近づいてくる。
 あたしは、その父様のチンポを袴から取り出ししゃぶる。
「止めてくれ!」
 必死に叫ぶ父様だが、ワイン先生に仕込まれたフェラテクの前に直ぐに射精してしまう。
 そしてあたしが、オマンコを拡げて哀願する。
「父様、今度は、こっちに下さい」
「桜!」
 父様は、そのチンポを実の娘であるあたしのオマンコに埋め、激しく腰を動かす。
「凄い、父様のチンポ、凄いです!」
「桜、桜のは、最高だ! もう出てしまう!」
 そして、父様は、あたしの中で射精する。
 もう、こうなったら父様は、あたしのオマンコの虜。
 逆らうことは、出来ない。


 数日後、結果報告をしにワイン先生に愛されに行った。
「ワイン先生、もっと、もっと吸い取ってください!」
「桜ちゃん、私に聞きたい事があるのでは、ないのですか?」
 ワイン先生は、何でもお見通しだ。
「どうして、いままでどんな淫魔も破れなかった父様があんなにもあっさり篭絡できたのでしょうか?」
 あたしの質問にワイン先生が答えてくれた。
「本音を突かれたからよ。元々、桜ちゃんの父親は、妻を亡くし、正しき性欲の捌け口を失っていた。その欲望が娘である桜ちゃんに向いていた。淫魔のどんな誘惑も打ち破る術も、自分の本音だけは、打ち破れなかったって事です」
 あたしは、納得する。
「もうワイン先生を止める者は、いませんね」
 その言葉にワイン先生が苦笑する。
「油断は、駄目よ。桜ちゃんには、これからも働いてもらうけどいいわね?」
 あたしは、強く頷く。
「勿論です。ですから……」
 ワイン先生が頷き、あたしを限界まで愛してくれるのであった。

 淫行教室END


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