禁じられたこどものじかん_中村


「どうしてこうなったんだ?」
 俺は、インターネットカフェの個室で呟いた。
「俺は、生徒を愛していたなのにどうして?」
 何度同じ質問をした事だろう。
 俺の名前は、中村。
 双ツ橋小学校の三年一組の担任をしていた。
 俺は、真面目に生徒と接していた筈だった。
 生徒からも『ナカムー』と呼ばれ親しまれていた筈だ。
 なのに、一人の生徒が不登校になり、そこから全ての歯車が狂いだした。
 学級崩壊が進み、まともな授業が行えなくなっていた。
 学校に行くのが苦痛になり、今度は、俺が無断欠勤を始めて居た。
 そのままなし崩し的に俺は、辞める事になっていた。
「俺は、間違っていない」
 そう思いながら、色々と就職活動もしたが、あの頃の記憶が俺を躊躇させる。
 家賃も払えなくなり、俺は、僅かな荷物だけをもってここに居る。
 いつもの様に日銭を稼ぐ為にネットを探っていた時、不思議なリンクを見つけた。
「なんだ、このリンクは? 『あの頃の自分を取り戻したい貴方へ』ってどういう事だ?」
 あの頃の自分、小学校で生徒に囲まれていた自分を思い出し、俺は、そのリンクをクリックした。
『アァァァン! 駄目、先生、そんな激しくしちゃらめぇぇぇ!』
 ヘッドホンの中に響いてきたのは、少女のあえぎ声。
 目に映ったのは、小学生としか思えない少女が教室で教師とセックスをしている映像。
「おいおい、そういうのかよ……」
 落胆があった。
 ネットをやっていればこの手のエロ動画への騙しリンクは、何度も体験する。
 今回もそれの一つだったのだと思うと、あの一瞬の思いが穢された気がしたのだ。
 俺は、そのページを閉じようとした時、画像の中の少女の姿がある少女と被った。
 担任をしていたクラスでも一際目立つ少女、九重(ココノエ)りん。
「お前が、お前が俺を……」
 今、考えればあの学級崩壊の元には、九重が居た。
 俺をこんな風になった原因の少女とそっくりな女子小学生が教師に犯される姿。
 いつしか俺は、犯す教師に自分を被せていた。
 マウスを持つのと逆の手でセンズリを始めて居た。
『もうイクゥゥゥ!』
 画面の中の少女のエクスタシーと同時に俺は、射精していた。
 日々の生活に追われ、溜まっていた大量のザーメンは、ディスプレイでアップになった少女の顔を覆いつくすほどだった。
『扉は、開かれた』
 ヘッドホンに男の声が響いた。
「なんだ?」
 次の瞬間、俺は、真っ黒の空間に居た。
 そして俺の前に俺が居た。
「お前は誰だ!」
 俺が叫ぶと目の前の俺がニヤリと笑う。
『お前さ。お前の中に眠っていた本当のお前だよ』
「本当の俺だと?」
 困惑する俺に目の前の俺が言う。
『そう、本当のお前。あんなインターネットカフェを仮住まいする無職でない。夢だった小学校教師をやっているお前さ』
「言うな!」
 俺は、耳を塞いで叫んでいた。
『そして未来のお前だ』
「未来の俺?」
 言っている意味が解らなかった。
『お前は、取り戻すんだよ、元のお前の居場所を。お前から全てを奪ったメス達を服従させてな』
 俺の脳裏にいくつかの顔が浮かぶ。
『お前にその力を与えてやるよ』
 俺の姿をした者がそういうと、俺の股間が熱くなる。
「熱い! なんだ、何をした!」
『お前の金玉を進化させたのさ。無限にザーメンを出し続けられ、そのザーメンを子宮に受けた女に制約をつけ、堕落と共に服従させる効果を持ったな』
「そんなふざけた話があるか!」
 否定する俺に相手は、続ける。
『だったらこのまま堕ちていくのか? このまま底辺を這いずりながら生きていくのか?』
 次々と浮かぶ思い出すのも嫌な近況。
『失うものなんて無い。あるのは、己の体だけ。そして今、その体に未来を掴む力がある。このまま堕ち続けるか、あの頃の自分を取り戻すか? 決断するのは、お前だ』
 その言葉の終わりと共に俺は、元のインターネットカフェの個室に居た。
「夢だったのか?」
 俺は、自分のザーメンで汚れたディスプレイを拭いて綺麗にした後、もう一度あの動画を見ようとしたが、問題の動画は、削除されていた。
「あんな内容だ、削除されても仕方ないな」


 半ば無理矢理そう理解する事にした。
 翌日、日雇いの仕事を終えて、何気なく歩いていた。
 目の前で高そうな車から降りてくる母子が居た。
「お父さん、頑張って来てね!」
 娘の声に父親が応える。
「ああ、頑張ってくるから良い子にしているんだよ」
「うん、いい子にしている!」
 元気に答える娘の後に母親が言う。
「貴方、体には、本当に気をつけてください」
「解っているさ」
 そういって、人前だというのに濃厚なキスをする夫婦。
「あたしも」
 ほっぺに唇をつける娘。
 絵に描いたような幸せな家族。
 今の俺にとっては、別世界だった。
 そして気付いてしまう。
 その夫婦がかつての同級生であり、母親とは、恋人だった事があるもあると言う事を。
「……こんなのは、間違っている」
 俺の脳裏にあの夢の出来事が思い浮かぶ。
 車が出て家に入ろうとする母親に向って俺が近づく。
「……ひさしぶり」
「あら、中村くんじゃない、偶然ね!」
「お母さん、このおじさんだれ?」
 娘が怯える中、母親が微笑み言う。
「お母さんとお父さんの同級生よ。本当に久しぶりね」
「そうだな、高校以来だ。ちょっと話をしないか?」
 俺の言葉に母親が言う。
「そうね、あがっていって」
 そういって母親は、あっさりと俺を家に入れた。


「止めて! こんな酷い事は、止めて!」
 俺は、適当な理由をつけて一泊させて貰った事を利用し、母親を無理矢理犯していた。
 そして、俺は、その子宮に大量のザーメンを吐き出した。
 オマンコからザーメンを溢れさせ、涙を流しながら母親が言う。
「許さない! 今すぐ警察を呼びます!」
「警察を呼ぶな!」
 俺が叫ぶと母親の携帯に伸ばす手が止まった。
「どうして、なんで動かないの?」
 困惑する母親の姿に俺は、興奮を覚えた。
 あの夢は、夢じゃなかった事に。


『そっちは、どうだい?』
 父親からの電話に母親は、必死に堪えながら答える。
「大丈夫、問題は……ないわ」
 問題ないわけが無い。
 父親と電話しているいまこの状況で俺のチンポをオマンコでくわえ込み、腰を動かしているのだから。
『声がおかしいぞ? 風邪でもひいたのか?』
「そ、そうなの、だから……アァン!」
 甘い声を漏らす母親。
『なんだ?』
 電話先で父親が困惑しているだろう事が容易に想像出来た。
「き、切るわ!」
 そう無理矢理会話を中断して、電話を切る母親。
「ひ、酷いわ」
 苦笑する俺。
「別に俺は、何も強制していないさ、自分で腰を振っていただけだろう?」
「貴方がそうせざざるようにしているんでしょ!」
 そう、半泣きになる母親が別に好き好んで、腰を振り続けた訳じゃない。
 そうしないと旦那と電話出来ないと制約をつけられていたからだ。
 あの後、この母親を使って色々試した結果解った事だが、俺の力は、ザーメンを体内に与えた直後のみ発動させられる。
 そしてなにより面白いのは、別段命令に従わせられるという訳では、無い事だ。
 エロ漫画の催眠術みたいに俺の事を好きにさせたりみたいな心の操作は、一切出来ないし、いきなり感じる様にする事も出来ない。
 出来るのは、行動制御のみ。
 詰り、俺とセックスしろという命令しても実行しない。
 ただし、今の様に男のチンポを銜え、腰を動かしながらでなければ旦那と電話出来ないという風にして、セックスを強要する事が出来る。
 俺は、この能力を『禁』と呼ぶことした。
 因みに『禁』は、発動と同条件で解除する事も出来る。
 そうしないと目の前の母親は、何をするのもセックスしながらでなければならなかっただろう。
 俺がそんな事を考えている最中も母親は、腰を振り続けていた。
「おいおい、もう電話は、終わったんだろ? 何で腰を振ってるんだ?」
 悔しそうな顔をしながらも母親は、言う。
「こんな中途半端な状態で終われるわけ無いじゃない!」
「はいはい、これでどうだ!」
 俺は、射精してやると母親は、エクスタシーに達して、体を痙攣させ、倒れこんでくる。
 そんな母親の耳元で俺が囁く。
『俺への愛を叫びながらでなければエクスタシーする事を禁じる』
 目を見開く母親。
「そんな心に無い事を出来る訳ない!」
「別に強要は、しない。ただエクスタシー出来なくなるだけだ」
 俺の殺しそうな目で睨む母親であった。


 数日が過ぎた。
 母親は、明らかに憔悴しはじめていた。
 エクスタシーに達しられず、セックスを続ける事で体が欲情したまま一般生活を送り続けているのだから当然だろう。
 幾つかある『禁』の一つで俺とセックスをし始めた母親だったが、泣き始めた。
「お願い、あの『禁』を解いて! もうイケないのは、苦しいの!」
「嫌だね。さてそろそろ出るから終わりだぞ」
 俺の言葉に青褪め、葛藤していた母親だったが、搾り出すように叫ぶ。
「貴方を愛してます!」
 そのタイミングに合わせて射精してやるぞ、母親は、エクスタシーした。
 その顔は、まるで天国に昇った様に満ち足りていた。


 更に数日が過ぎた。
「愛してます! 私は、貴方の事が世界で一番愛してます!」
 後背位でチンポをピストンされながら母親は、叫んでいた。
 その顔には、最初にあった葛藤の色など全く無かった。
 既に形だけの言葉では、無くなっているのだろう。
 俺は、射精し、母親は、エクスタシーする。
「イクゥゥゥ!」
 エクスタシーで蕩けている母親の耳元で俺が囁く。
『俺への愛を叫びながらでなければエクスタシーする事を禁じるを解除する』
 チンポを抜いて言う。
「もう、これで無理矢理俺への愛情を口にする必要は、無いぞ」
 しかし、母親がとったのは、俺のチンポへの奉仕だった。
「おいおい、無理矢理愛情を口にしていただけじゃなかったのか?」
 母親は、笑顔で否定する。
「はい。私は、貴方の事、御主人様の事を本当に愛しています」
 俺は、理解できた、これが女を服従させたって事だと。
 もうこの母親は、完全に俺の女になった。
「お、お母さん」
 部屋の入り口で娘がそんな様を青褪めた表情で見ていた。
 その娘は、ちょうど俺が担任していた生徒と同じ年。
「お前の娘の処女をもらうぞ」
「はい、御主人様」
 母親は、率先して娘のレイプを手伝った。


「アァァァン! お父さんみてぇぇぇ! あたしがご主人様のチンポをくわえ込んでいるのをみて!」
 娘は、騎乗位で俺のチンポを銜えこんでいた。
「……もう止めてくれ」
 懇願し、顔を逸らそうとする父親のチンポをしゃぶっていた母親が言う。
「駄目ですよ、ちゃんと娘のいやらしい姿を見ないと。そうしないとエクスタシー出来なくて可愛そうでしょ?」
 母親が言うとおり、娘には、父親に見られながらでなければエクスタシー出来ないという『禁』を施してある。
 そして父親がこんな状況になっても警察、我慢するしかないのにも理由がある。
 出張から帰って来たその夜に服従させた母子を使って強制的に娘とセックスさせた。
 それを撮ったのだ。
 これが俺の手元にある以上、父親が俺に逆らう事は、出来ない。
 自分と娘、その一生を台無しするなんて真似が出来ないのだから。
「出すぞ!」
「出して! お父さんに見られながら、御主人様のザーメンを中出しされてイクゥゥゥ!」
 射精と共に小学生と思えない淫らな顔をしてエクスタシーする娘。
 その姿を観察しながら俺は、確信する。
「これなら、あいつ等も俺に服従させられる。そして……」
 俺は、復讐とかつての自分の居場所を取り戻す為に動き出す。


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