努力するミズキ


 とある田舎町。
 ここに普通とは、少し違う姉妹が、拝み屋の祖父の家で暮らしている。
 姉、檜原(ヒバラ)静流(シズル)は、ロングヘアーで大人しい性格だが、道徳心が強く、霊視能力を持つが故に、民俗学に興味があり、祖父に教わったりしている。
 詩や小説なども好きで、その大和撫子的性格からもてるが、あまり男子の気持ちには、気付かないタイプである。
 妹、檜原瑞生(ミズキ)は、元気で、運度運神経が良く、性格も明るいが、憑依体質の為、色々とトラブルに巻き込まれやすいタイプでもある。
 そして、姉、静流が家を出た後の瑞生の話である。

 瑞生は、落ち込んでいた。
 近くに住むもっけから姉、瑞生が出て行ったのは、実は、自分にとりついた座敷童子にエッチな事をされたからと知らされたからだ。
「どうしよう……」
 折角中学になって始めた柔道もうわの空だった為、怪我をしてしまう。
 その為、早く帰る事になり、時間があったので、歩いていると、知らず知らずの内に山に入っていた。
「何時の間に?」
 困惑する瑞生。
 そんな瑞生の前に一つのしゃれこうべがあった。
「本物じゃないよね?」
 戸惑う瑞生が近づくとそのしゃれこうべが喋り始めた。
『まさか、嬢ちゃんみたいのに逢えるなんて、長生きをするものだな』
 驚き、飛びのく瑞生。
「あんた何者!」
『慌てるな、見ての通り、頭だけで何も出来やしない。まあ嬢ちゃん相手なら、こんくらいは、出来るがね』
 しゃれこうべがそういうと、瑞生の怪我していない方の手が勝手にあがり、瑞生の頭を殴る。
「イターイ、何するの!」
『ククク、気にするな。それ以上の事は、出来やしないさ』
 しゃれこうべが楽しげな声で言う。
 瑞生は、暫く探るように見るが、本当に何もしてこない事に安心して世間話を始めてしまう。
「結局、あたしの憑かれ易い体質がいけないんだよね……」
『だったら、憑かれないようにすれば良い』
 しゃれこうべの言葉に瑞生が嫌そうに言う。
「そんな事、簡単に出来ないよ」
『そんな思いだから駄目なんだ。ようは、気合だ。俺が練習相手になってやるから、練習してみろ』
 しゃれこうべの言葉に瑞生は、戸惑ったが静流に戻ってきて貰うために、やる事にした。
「頑張ってやってみて」
 瑞生がそういうと、しゃれこうべが答える。
『いくぞ』
 言葉と同時に瑞生の腕が上がり始める。
 必死に堪える瑞生だったが、堪えきれず、さっきと同じ様に自分の頭を殴る事になる。
「やっぱ駄目だよ」
 落ち込む瑞生。
『こうなったら奥の手だ、俺の前でオナニーしろ』
 いきなりのしゃれこうべの言葉に、驚く瑞生。
「な、何を言ってるの! そんな事が出来る訳がないじゃん!」
 流石に中学生になればオナニーくらいの言葉の意味くらい知ってるみたいだ。
『別に俺以外に見てる奴が居ないから良いだろう』
 しゃれこうべの言葉に瑞生は、顔を真赤にして怒鳴る。
「あんたが見ている時点で問題よ!」
『別に俺が、見たくて言っている訳じゃ無い。さっきも言ったろう、気の持ちようだって。オナニーに集中する事で俺の力を無視するんだよ。いい手だと思うんだがな』
 しゃれこうべの説明に眉を顰める瑞生。
「だけど……」
『このままで良いのか? お姉さんに変な事をしたお前さんのままで?』
 しゃれこうべの言葉は、瑞生に踏ん切りをつけさせた。
「わかった。やってみる」
 そして、友達との話で聞いた様に、ズボンを脱いで、下着の上から割れ目を弄る。
 瑞生にとって意外な事だったが、直ぐにそれが気持ち良くなっていった。
「嘘、なんに良い……」
 瑞生自信は、覚えてなかったが、瑞生の体は、座敷童子の行為でかなり開発されて居たのだった。
「変だよ、指が止まらない」
 体が覚えていた座敷童子の指の動きがどんどん激しくなる。
「駄目、下着越しじゃ我慢できない!」
 そういって、下着も脱いで、直接割れ目を弄り始める瑞生。
「良い、いい、イイィィィィ!」
 本人にとって始めての絶頂を迎えてしまった。
 初めての絶頂に呆然とする瑞生にしゃれこうべが言う。
『上手くいったじゃ無いか』
 その言葉に瑞生が聞き返す。
「……何の事?」
『さっきから何度も操ろうとしたが、全然効かなかった。お前は、俺の力を跳ね除けたんだよ』
 しゃれこうべの言葉に嬉しそう瑞生が問い返す。
「本当!」
『ああ、間違いない』
 しゃれこうべの返事に飛び跳ねて喜ぶ瑞生。
『だが、油断しちゃ駄目だ、普段からその状態になれる様にしないとな』
 しゃれこうべの言葉に笑顔で瑞生が言う。
「うん。手伝ってね」
 それから、瑞生の野外オナニーライフが始まった。


『ほら、おしっこをかけてみな』
 しゃれこうべがいわれるままに、オナニーしながらおしっこをかける瑞生。
「アァン!」
『いいぞ、これで、俺が怖くなくなっただろう?』
 しゃれこうべの言葉に、行為に興奮し、顔を真赤にした瑞生が頷く。
「うん。ありがとう」
 お礼を言う瑞生にしゃれこうべが言う。
『だったら、次は、学校帰り、制服姿できな』
 怪訝そうな顔をする瑞生。
「どうして?」
『日常に近い状態で大丈夫にする特訓なんだ、普段からしている制服姿でもやる必要があるだろう』
 もっともらしいしゃれこうべの説明に納得する瑞生であった。


 制服姿の瑞生が何時もと同じ様に下着を脱いではじめようとした時、しゃれこうべが言う。
『まずは、そのままで俺を踏みつけるんだ』
 それを聞いて瑞生が驚く。
「どうしてそんな事をしないといけないのよ!」
『何度もいっただろう、俺を怖がらなくして、平気にする特訓なんだ。足蹴にすれば、それだけ自信が持てるだろう』
 しゃれこうべの説明に手を叩く瑞生。
「そうか、解ったよ」
 そのまま、踏みつける瑞生。
 しゃれこうべは、瑞生に聞こえない小さな声で呟く。
『現役女子中学生に制服姿のまま足蹴にされながらみる、下着って興奮するぜ』
 そんな変態的嗜好に気付かない素直な瑞生であった。
『そろそろ始めたらどうだ?』
 しゃれこうべに言われるままに、瑞生は、スカートをまくり、その端を口に挟み、下着をずらしてオナニーを始める。
「ンンンンウ!」
 直ぐに快感に酔いしれる瑞生。
 最初の戸惑いは、もはや無く、今の瑞生にとってこの行為は、止められない物になっていた。
 瑞生は、覚えていないが、座敷童子によって覚えさせられたクリトリス攻めの技で絶頂に上り詰めていく。
「イクゥゥゥゥゥゥ!」
 顔を虚ろな目をする瑞生にしゃれこうべが告げる。
『もう、すっかり大丈夫だ。もう、他の奴等にとり憑かれることは、無い筈だぜ』
 焦点が合わない目で微笑む瑞生。
「良かった……」


 そして、夏休み、静流が家に戻ってきた静流を瑞生が引っ張っていく。
「どうしたの?」
 戸惑う静流に瑞生が言う。
「お姉ちゃんに見て欲しいんだ、あたしの特訓の成果」
 首を傾げる静流。
 そして、瑞生は、あのしゃれこうべの所に着いて、慣れた様子で、裸になる。
「瑞生、何やってるの!」
 それに対して瑞生が言う。
「見て、お姉ちゃん、あたし頑張ったんだよ」
 そういいながらオナニーを始める瑞生の姿に、静流は、脳裏に座敷童子との行為がプレイバックされ、言葉を失った。
「良いよ、気持ちいいぃぃぃ!」
 あそこから愛液を垂らし始める瑞生。
 気力を振り絞ってとめようと足を前に出す静流。
「瑞生、やめな……」
 言葉は、途中で止まった。
 見えてしまったのだ、瑞生を犯す、骸骨の姿が。
 震える静流に、骸骨の頭、あのしゃれこうべが告げる。
『この娘のおかげで完全に復活出来た。もう、この娘は、俺の物だ、雑魚には、近寄ることも出来ないぜ』
 そういいながら、骸骨は、瑞生の膨らみ始めたばかりの胸を骨だらけの手で弄り、骨で出来たチンポで瑞生を犯し始めた。
 瑞生は、その全ての快感が自分の指に拠るものと勘違いして居たが、途中からこの骸骨が瑞生を霊的に犯し続けた所為だったのだ。
「瑞生を解放して!」
 最後の気力を振り絞って叫ぶ静流。
『手遅れだ、もうこの娘は、俺無しでは、生きていけないさ。そして、お前もそうなる』
 次の瞬間、静流の後ろから無数の骨だけの手が現れて静流を押さえつける。
「イヤァァァ!」
 叫ぶ静流。
『安心しろ、直ぐにこの娘と同じ様になれるさ』
 しゃれこうべは、自信たっぷりに告げるのであった。


 その後、静流は、家庭の事情という事で地元の高校に転校した。
 そして、日々、瑞生と共に山に入っていく。
「今日もお願いします」
 そういって、服を脱ぎ出す静流。
 その割れ目は、傍目からでも解る程に濡れていた。
「お姉ちゃんズルイ。あたしも」
 瑞生も服を脱ぐ。
『二人同時に可愛がってやるよ』
 無数の骨の操るしゃれこうべは、そういって、二人を同時に挿入する。

「すごい! 骨が、骨が子宮に当たってる!」
 静流が涎を垂らしよがり、瑞生も幼い外見からは、想像できない淫らな表情をして言う。
「もっと、もっと激しく動いて!」
 二人は、お互いの唇を貪り、その瞬間を迎える。
「「イクゥゥゥゥゥゥ!」」
 絶頂を迎えて幸せそうな顔で気絶する静流と瑞生であった。
 こうして、もっけに悩まされ続けた姉妹は、しゃれこうべの独占物となり、他のもっけから襲われることは、なくなったのであった。


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