第一話『失恋した委員長』


 僕の名前は、海原(カイバラ)辺荷男(ヘニオ)、中学二年生の健全な男子だ。
 親は、画数とか姓名判断で選んだらこうなったと言っていたが、つけられた方としては、堪ったものじゃ無い。
 こんな名前だから、変なあだ名も出る。
「いいよ、ペニ男」
 僕の腰の上で腰を振る、隣に住む、大学生の幼馴染み、森本(モリモト)礼緒(レイオ)の言葉に僕は、両手で礼緒の腰を掴んで、動かなくする。
「何するの、動けないじゃ無い!」
 文句を言う礼緒に僕が返す。
「だったら、そのペニ男って止めてくれよ。遊びに来た友達のまえで、呼ばれて恥ずかしかったんだから」
 その時の事を思い出しただけで恥ずかしい。
 礼緒が呆れた顔をして言う。
「いいじゃない、どうせ、セックスしかとりえが無いんだから」
「クラスの女子には、気が弱いが、何でもやってくれると言ってくれているよ」
 僕の反論に深ーい溜息を吐いて礼緒が言う。
「それって良い様に使われているだけよ。勉強も、運動も、容姿も普通。下手に普通すぎて、印象すら残らないのよ、ここ以外わね」
 礼緒が僕のチンポを掴む。
「大人並の大きさに、人の気持ち良い所を的確に攻める観察眼。そしてなんと言っても、これよ」
 礼緒は、自分のオマンコから垂れたザーメンを舐める。
「早漏の癖に濃厚で大量なザーメン。それが、連続できるだもの。あたしは、ペニ男のそこだけは、買っているから、動かせてね?」
 みえみえの媚を売る礼緒。
 何時もの手だが、逆らえない。
「この後、テスト勉強をするんだから、次で終わりだよ」
 そういって僕は、手を離し、舌から礼緒の弱いところを突く。
「やっぱり、ペニ男とのセックスって最高だよ!」
 自分でも腰を動かす礼緒。
「もう、イクから一緒に!」
「解ったよ」
 そして、僕は、礼緒の中に射精する。


 幸せそうに僕のベッドで横になっている礼緒を尻目に僕は、試験勉強を始める。
「真面目ね」
「礼緒が言うように普通の頭しかないから、真面目にやらないと直ぐに置いて行かれるからね」
 僕の言葉に笑う礼緒。
「いっその事、プロのヒモになれば?」
 僕は、小さく溜息を吐く。
「どうしてそうなるんだよ。僕は、普通の恋人が欲しいんだ。それとも礼緒さんが恋人になってくれる?」
 僕の質問に礼緒が肩を竦める。
「残念だけどお断り。だって、ペニ男って据え膳を平然と食うでしょう? 幼馴染みのセフレとしては、ともかく、恋人には、出来ないわよ」
「僕は、誠実な男ですよ」
 僕の反論に礼緒が冷たい視線で僕を見て言う。
「うちに遊びに来た子が酔っ払って気が大きくなった所為で求めてきた所をしたでしょ? あの後、その子がうちに来たがって仕方ないんだけど?」
 そんな事もあった。
「でも、あれは、酔った勢いって奴で。僕は、自分からって事は、礼緒以外には、ないよ」
 僕の言葉に礼緒が苦笑する。
「女なんて弱い生き物なのよ。その弱さにつけこんでおいて、そういう?」
 僕は、これ以上、突っ込んだら薮蛇になると思って言う。
「試験勉強の邪魔するなら、出て行ってよ」
 その言葉に礼緒が頬を膨らませる。
「そういう態度をとるか! 襲っちゃうぞ!」
 抱きついて、その大きな胸を僕の顔に押し付けてくる礼緒。
「だから、試験勉強をするんだから……」
 無理やりキスをさせられ、口を塞がれる。
 たっぷりお互いの舌と口内を味わった後礼緒が言う。
「やろ!」
 それを断れなかった僕は、やっぱり節操無しなのかもしれない。


 追試確実の答案を見ながら大きく溜息を吐く僕を見て、眼鏡と三つ編みが良く似合うクラス委員長の野村(ノムラ)恵子(ケイコ)さんが近づいて来て言う。
「もう、海原くんらしくないね。とにかく、今日追試だから、頑張って」
「うん。そうするよ、野村さん」
 そして僕は、追試をなんとかクリアして、夕焼けの校舎を下駄箱に向かって歩いていた。
 すると、野村さんが学校でも人気者で有名な男子、武藤(ムトウ)裕樹(ユウキ)くんにキスをされている所を目撃してしまう。
 慌てて離れる野村さん。
「海原くん、これは、違うの!」
 武藤くんは、そんな野村さんを見て舌打ちする。
「これだから、お堅い委員長は、嫌なんだ! 他のすけを探すぜ!」
「待って!」
 慌てて野村さんが止めるが、武藤くんは、無視して、去っていく。
 何ともいえない空気だ。
 僕は、落ち込む野村さんの前に行き、頭を下げる。
「ゴメン! 僕の所為でこんな事になってしまって! 本当にゴメン!」
 野村さんは、首を振り言う。
「良いの。どうせ、真面目なだけな私じゃ、武藤君の相手なんて出来ない。それに私、ブスだから」
「そんな事は、無いよ! 野村さんは、綺麗だよ!」
 僕が断言すると苦笑する野村さん。
「本当。だったら、キスしてくれる?」
 僕は、野村さんの頬に手を当てて、そのまま唇を奪う。
 目を白黒させる野村さん。
 しかし、ここで終わらせない。
 する以上は、満足させないと。
 まだ開かない唇を舌で優しくなぞり、隙間から、舌を入れる。
 そして、敏感に反応するところを徹底的に責めると、閉じた口も広がる。
 そのまま、舌を絡ませ、蹂躙する。
 野村さんがかるくイって、目が虚ろになった所で唇を離す。
「これで証明になる?」
 野村さんは、熱い視線で言う。
「これがキス?」
 僕が頷くと野村さんが僕に掴みかかって来た。
「それじゃあ、さっきのは、何。ただ、唇を合わせただけ。凄く、幸せだったのに、いまのキスで全部、どっかいっちゃた!」
 涙ぐむ野村さん。
 きっと武藤くんへの思いは、本物だったんだ。
 そんな野村さんが僕を睨む。
「責任をとって!」
「へぇ?」
 僕が戸惑っていると教室に入り、スカートを捲る。
「キスの思い出を無くしちゃったんだから、もっと思い出になる事をしてよ」
 顔を真赤にする野村さん。
 物凄く可愛い。
 理性が、ここは、冷静に諭すべきだと言っている。
 でも、僕は、男の子だった。
「きっと、野村さんの一生に残る思い出にするよ」
 僕は、下着の上から野村さんの割れ目を舐める。
「汚いよ!」
 戸惑う野村さんに僕が笑顔で答える。
「野村さんのここは、凄く良い匂いがするから大丈夫だよ」
「馬鹿!」
 更に顔を真っ赤にするが、感じているのは、解る。
 オナニーを適度にやっている証拠だ。
 だったら、クリトリスを弄っても平気な筈だ。
 僕は、割れ目を舐めながら、指でクリトリスを弄る。
「駄目! そこは、駄目!」
 気持ちいい事を知っているのか、少し抵抗してくるけど、これもいやよいやよも好きのうちって奴。
 ここで躊躇したら駄目だ。
 僕は、一気にクリトリスを舌で攻める。
「アァァァァァァァァン!」
 いってしまう野村さん。
 そして脱力した、野村さんの愛液を使って、僕は、自分のチンポを濡らす。
「入れるよ?」
 野村さんが顔をそらして小さく頷いたのを確認して、僕は、一気にチンポを入れる。
「……!」
 言葉に成らない痛みの声を漏らす野村さん。
 でも、ここで止める訳には、行かない。
 僕は、一気に処女膜を破り、動きを止める。
「痛いの、抜いて!」
 涙目で言う野村さんの耳元で囁く。
「ゴメンね。でも、いま抜いても痛いのは、直らない。だから、少しでも気持ち良くなるようにしてあげる」
 僕は、唇を塞ぎ、ディープキスをする。
 こうすることで、激しい呼吸と共に過剰に動く脳への酸素を減らす。
 限界直前で、口を離す。
 荒く息を吐く野村さん。
 そして、僕は、ゆっくりとチンポを動かし始める。
「痛い、でも、これって変!」
 人間、特に女性は、痛いみに対して強い抵抗力を持つ。
 だから、痛みを一度超えてもらえれば、後は、ゆっくりと性感を攻めるだけ。
「おかしい、私、初めてなのに、感じている!」
 ヌレヌレのオマンコに挿入を繰り返し僕が言う。
「野村さん、生理は、安全日だったらこのまま出すよ」
「大丈夫! だから出して!」
 野村さんの返事に僕は、腰の動きを速める。
「そろそろ行くよ!」
「私もイッックゥゥゥゥゥ!」
 そして、僕は、野村さんの中で射精する。
「……すごい、熱いのがお腹の中にいっぱい」
 夢心地になる野村さん。



 服を調えた野村さんに僕が頭をかきながら言う。
「野村さんは、可愛いから、もう一度アタックすれば、きっと大丈夫だよ」
 野村さんが嬉しそうに笑いながら答えてくれる。
「もし駄目だった時は、責任をとってね?」
「はい!」
 僕は、誠心誠意籠めて返事をした。


 後日、野村さんが言って来る。
「武藤君、セックスが下手なの」
「それで、どうしてこうなるんですか?」
 放課後の教室で、僕と野村さんは、セックスをしていた。
「責任をとってくれる約束でしょ? 私にあんなすごいセックスを教えたんだから、代わりの人が見つかるまで相手をしてくださいね」
「僕が、その相手になるというのは?」
 僕の言葉に野村さんが苦笑する。
「御免なさい、タイプじゃ無いの」
 あっさり振られ、今日も、野村さんの欲求解消を手伝って居るのであった。


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