第二話『喪失を願う陸上娘』


「アァァァン! 海原くん、もっと!」
 クラス委員長の野村さんは、僕等以外、誰も居ない教室で喘ぐ。
 僕は、後ろから腰を押し付けて、野村さんの奥までチンポを押し込む。
「良い! 良いの!」
 他の人に見せない、いやらしい顔でよがる野村さん。
「もう直ぐ出るよ!」
 僕の言葉に野村さんが嬉しそうに答える。
「私もイクから、一緒にお願い!」
 そして僕の射精と同時に野村さんが絶頂に達する。
「イッチャウゥゥゥゥゥゥ!」


 野村さんは、乱れた服を調えながら満足気に言う。
「やっぱり、海原くんとのセックスって、気持ちいい」
 僕は、淡い期待を籠めて言う。
「だったら、恋人になってくれませんか?」
 野村さんは、視線を逸らして言う。
「恋人は、もう少し見栄えが良い人が良いのよね」
 やっぱり駄目だった。
 僕が落ち込んでいると、グランドを見ていた野村さんが手を叩く。
「そうだ、一つお願いがあるんだけど良い?」
 溜息を吐きながら僕が言う。
「何ですか?」
 野村さんは、グランドで、練習している女子を指差して言う。
「彼女、私の友人で、原田(ハラダ)真琴(マコト)って言うんだけど、処女を奪ってもらえない?」
 眉を顰める僕。
「いきなりなんですか?」
 野村さんが難しそうな顔をして言う。
「彼女ね、陸上部のレギュラーなんだけど、この頃タイムが縮まないって悩んでいてね。それで、噂で聞いた、セックスするとタイムが伸びるって話を実戦しようかと本気で悩んでいたの。下手の男子に当たるより、海原くんの方が良いかなと思って」
 本気で、恋人とか思われてないみたいだ。
「でも、どうして僕なんですか?」
 野村さんは、笑顔で答えてくれた。
「だって、海原くん、セックスだけは、上手いじゃ無い」
 セックスしか認められていない自分に涙が出そうだ。


 翌日の放課後、僕は、両親が共働きの原田さんの家に、野村さんと一緒に来て居た。
「そういう事で、連れて来たんだけど、試してみる?」
 野村さんの言葉に、驚きを隠せない原田さん。
「まさか恵子にセックスフレンドが居るなんて思わなかった……」
 当然の感想だと思う。
「僕としては、本当の恋人になりたいんだけど……」
 野村さんは、笑いながら言う。
「その冗談は、面白いわ。真琴の緊張を解してくれてるのね」
 涙が出そうだ。
 落ち込む僕を尻目に野村さんが言う。
「海原くんは、セックスだけは、上手だから、セックスするだけだったら、丁度良い相手よ」
 本気で、落ち込んでる僕を見ながら悩む原田さん。
 そんな原田さんを見て、野村さんが服を脱ぎ始める。
「実際、一度見てから判断して」
 僕の意見を無視して進む展開に溜息を吐きながらも、僕は、野村さんの胸を全体的に揉みあげながら、乳首をしゃぶる。
「アァン! そんなに強く吸ったら、イッちゃう!」
 甘い声を上げる野村さんを見ながら、僕は、オマンコを愛撫する。
 そんな場面を、原田さんが顔を真赤しながらみる。
 そして、僕は、正常位で野村さんにチンポを入れる。
「ハァァァン!」
 蕩けた顔で溜息を吐く野村さん。
「そんなに気持ちいいの?」
 原田さんの言葉に野村さんは、自分から足を絡ませながら答える。
「海原くんって本当にセックスだけは、上手いから、凄く気持ちいい!」
 セックスだけを強調する必要は、無いと思いながら僕は、腰を激しく打ち付ける。
「凄い! 簡単に見せるだけのつもりだったのに、もう駄目!」
 そのまま僕は、野村さんの中に射精した。


 満足気な顔で野村さんが言う。
「どう、やってみる?」
 原田さんは、顔を真赤にして悩む。
「さっきから思ってるんだけど、僕の気持ちとかは、考慮されてないのかな?」
 野村さんが苦笑する。
「だって、海原くんって節操無しでしょ?」
「どうしてそうなるの!」
 僕の抗議に原田さんが笑顔で答える。
「そうじゃなければ、付き合いを断った私とこんな事は、しないわよ」
 それを言われると辛い。
 そんな馬鹿話をしている間に、原田さんは、覚悟を決めたようだ。
「お願いします。少しでもタイムが縮まるなら何でもするつもりです」
 何故か野村さんが頷き返事をする。
「解ったわ。最初は、痛いかもしれないけど頑張ってね」
 もしかして僕は、便利なバイブ代わりなのかもしれない。


 原田さんは、裸になってベッドに横になり、恥ずかしさからか、両手で顔を押さえていた。
「楽にして、出来るだけ痛くないようにするから」
 僕は、そう囁いてから、原田さんの割れ目を舐め始める。
 必死に嫌悪感を我慢する原田さん。
 僕は、その表情を見ながら、感じる地点を探す。
 そして、敏感に反応する場所を見つけると、わざとその周囲を愛撫し、時間を空けて、敏感な部分を攻める。
 その度に体を震わせる原田さん。
 そして、愛液が滴り始めた所で、その部分に集中攻撃。
「いやー! 駄目! アァァァン!」
 甘い声を漏らす原田さん。
 そして、僕の舌は、原田さんのクリトリスを攻める。
「そこは、駄目だよ!」
 慌てて止めようとする原田さんだったが、僕は、強引にクリトリスを攻め続けた。
「駄目! だめ! ダメェェェェ!」
 そのまま絶頂に達する原田さん。
「そろそろよね」
 そういって僕のを舐めててくれた野村さんが原田さんに顔を近づけて言う。
「行くわよ」
 原田さんは、不安に顔を曇らせるが、小さく頷く。
 それを確認し、僕は、チンポを原田さんの割れ目に差し込んでいく。
 顔を歪ませて痛みを我慢する原田さん。
 僕は、チンポを奥まで入れた所で一度動きを止める。
「動かないの?」
 野村さんが聞いてくるが、今は、返事を出来るほど余裕は、無い。
 出来るだけチンポを動かさないようにしながら、原田さんの割れ目とクリトリスをじっくりと愛撫する。
 原田さんの顔に微妙な変化、愛撫に拠る快感を得始めたのを確認してから、ゆっくりとチンポを動かす。
 早すぎず、ゆっくりと愛撫に合わせる様にチンポを動かしていると、次第に原田さんから痛みの表情が抜けていく。
「どう?」
 野村さんの質問に原田さんは、不思議そうな顔をして答える。
「変、さっきまで痛いだけだったのに、今は、気持ち良い。信じられないけど、気持ち良いぃぃぃぃ!」
 僕は、更に動きを早めると原田さんの喘ぎも大きくなる。
 そして、僕は、告げる。
「もう出るよ!」
 悩む原田さんだったが、小さく頷く。
「今日は、安全日だから良いよ。ううん、中で出して!」
 僕は、その言葉に答え、原田さんの中に射精した。
「熱い! イッチャウゥゥゥゥ!」
 射精と同時に絶頂に達する原田さんであった。


 その後、原田さんはスランプから脱出して、タイムをどんどん縮めていった。
 そして、試合の直前、僕は、試合会場のトイレで原田さんとセックスをしていた。
「これから試合なのに良いの?」
 僕の言葉に、原田さんは、笑顔で答える。
「良いの。これをやった後の方が、体が活性化して、タイムが縮むんだから」
 そのまま便座に座る僕のチンポを自ら咥え込み、腰を動かす原田さん。
「良い! これが良いの!」
 そして、そのまま僕の射精と同時に絶頂に達した後、原田さんは、念入りにオマンコを拭いてから出て行こうとした。
「あの、出来たら付き合ってもらえませんか?」
 僕の言葉に原田さんは、手を合わせて言う。
「ゴメンね。あたし、今は、陸上が一番なの。だけど、ストレス発散の為にもこれからもセックスしようね」
 そのままグランドに戻っていく原田さんであった。
 僕は、一人、トイレで涙するのであった。


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