この話は催眠本編から数年後の世界の話……
 
 
 まだ僕が中学に入ったばかりの頃、近所のレンタルビデオ屋見つけたAVの話。
 この頃の僕は、そういう年頃であり、年齢が達していないにも関わらず、ときどきこういうビデオを借りに出かけていた。
 出かけるのは、国道から少し外れた、小さなビデオ屋。店内は薄暗く、近くに大手チェーンのビデオ屋が出来たこともあり、ほとんど客がいるところは見かけたことは無い。
 一般向けのビデオを置いたところで売り上げが上がらないのだろう、店内は入り口付近に有名作品のビデオが並ぶが、その一角だけで、店内はほとんどAV関係だ。
 しかも年齢をチェックするようなことも無い。
 僕は友達からここで借りたと言う話を聞き、それ以来何度か利用している。
 この日もいつものようにこの店にやってきた。
 レジ前を過ぎ、「18歳以上」と大きく書かれた暖簾をくぐり、店の奥、AVコーナーに赴く。
 店内には人影は見かけないが、やはり何度来ても落ち着かない。「悪いことをしている」という意識があるせいだろう。
 そのせいで僕は今まで、じっくりとビデオ内容を確かめることなども無く、タイトルやパッケージ、大きく書かれたあおり文句だけで決めていた。
 僕はとあるAVを手に取る。タイトルは「潜入!乱交学園」。パッケージには見慣れない制服の女子高生の姿。裏のパッケージには体操服姿でフェラをする姿や、数人に抱きかかえられ、マ○コに指を突き入れられている女子高生の姿。
 そのほとんどが体操服(ブルマ)を着用している姿。煽り文句には「完全ルポ!人知れず行われている乱交体育祭!!」と書かれているので、どうも題材は体育祭らしい。
 僕はこのAVを借りていくことにした。
 
 
家に帰り、真夜中、親が寝た頃部屋の明かりもつけず、DVDをセットする。
 最初に男が海岸に車を止め、海へカメラを向ける。ホームビデオで撮っているのか、ビデオの画像が荒いが、それが臨場感を出している。
 「この海の向こう、正確には沖合い12キロ。そこに小さな小島があります。そこには某有名校が建っています」
 この言葉を聞いて思い出した。確か海の上にある高校とかで有名な高校があったはずだ。
 よくは知らないが、まだ新しい高校ながらも、入学した生徒は必ず有名大学や有名企業に進み、歴史ある進学校にも負けず劣らずの人気だとか。
 生徒は全国から集められている。全寮制の私学でありながらも、学費は公立並みの費用だと言う話。周りに誘惑の無い、学校関係施設しかないような学習環境が、一人暮らしをさせる親にも安心感を与えると話もあった。
 しかしビデオの男は、その高校では世の中から隔離されたその島では、普通では考えられないような乱交騒ぎを毎日行っていると話した。
 普通なら「また、変な企画だな〜」と笑うところだが(実際後日このビデオを見た友達は一人を除いて信じなかった)、僕は「おお、そうなのか!」と心の中で歓声をあげていた。
 ちなみに余談だが、僕はレイプモノとかのビデオは、全部実際に行われたものだと信じていた。だからだろうか「実録」だとかそういう煽り文句に弱いのは。
 ともかく、ビデオは進む。
 夜、ビデオを持った男はボートに乗り、沖合いへ向かう。これ以上は見つかると、途中からボートを降り、海を泳ぎ始めた。
 その後、高い塀を越え、校内に潜入。次の朝行われると言う体育祭に備え、今日は休むと言ったところで一旦ブラックアウト。この辺はさすがに長く感じてきた。
 そして青空から映像が再開される。そして男の「遂に体育祭当日」という言葉と、その後に続く、興奮を隠せない今の状況の解説をバックに、グラウンドを映している。
 グランドは前面が青い芝に覆われている。トラックの向こうには、学生たちの応援席。まだ入場行進前なのでそこには誰の姿も無い。応援席に挟まれて、野球場なんかで見るような大きな画面が設置されている。
 男はカメラを横に向けると、そこには学生の父兄らしき人たちの姿。男は父兄として潜り込んだようだ。
 男は彼らは皆催眠術にかけられ、これから起こることの異常さに気づかないようにされている、と言ったが、長い前振りに少しばかりうんざりし始めた。さっきから女の子らしい姿の一つも見当たらない。
 そこにようやく入場行進のアナウンス。
 男は興奮気味にカメラをグラウンドへ向ける。
 僕もカメラに映った光景に一気にボルテージが上がる。
 画面では男女が並び、行進しているのだが、女子たちの表情がおかしい。眉を顰め、苦しそうにしている。
 カメラが女子の表情から少しずつ降りてきて、股間を移す。するとそこにはブルマの上から食い込む縄の姿があった。縄は女子たちの腰の高さぐらいに張られており、女子はその縄を股間に食い込ませながら進んでいるのだ。しかもご丁寧に等距離を置いて結び目が作ってある。女子はその結び目を越えるたびに、甘い声を上げている。
 しかも縄は背の高い生徒に合わせて張られているので、背の低い生徒はほとんど体を浮かすような状態で進んでいる。
 そういう女子や、周りの足についてこれない女子は、隣を歩く男子に腕をとられ、無理やり進まされている。
 行進する生徒たちの間を大きなカメラ機材を持った数人の男が動き回り、カメラマンによって取られた映像は応援席の間に置かれた大画面に映し出されている。
 「はぁん!くぅぅん!」
 眉を顰め、甘い声を上げる女子生徒の表情が写る。その画面をバックに場内アナウンスが流れる。
 『さて、今年も体育祭の始まりを告げる生徒たちの行進です。今画面に映っているのは3年生の藍原恵美さん。縄が食い込んで気持ちいいようですね。見てください体操服の上からでも乳首が立っている様子がはっきりと分かります』
 大画面には体操服の下から、乳房の頂点でつんとと存在を主張している乳首の姿が透けて見えた。ブラをつけていないのだろうが、それに加えて薄い生地だ。
 画面が少しずつ降りてきて、縄の食い込む股間を映す。
 ブルマの下のマ○コにしっかりと食い込む縄。ブルマの、縄の食い込んでいる部分はぐっちょりと濡れている。
 『さすが三年生となるともうこの入場行進は慣れたものでしょうか。ブルマを染み一杯にして進んでおります。それとも、これから行われるであろう行為への期待でしょうか』
 『藍原さんは、長いチ○ポで奥まで突かれるのが大好きなようで』
 『おや、それじゃあ縄の食い込みだけじゃ足りませんね。今日は最後の体育祭。なっがいチ○ポをズコズコハメられて、いい思い出になるといいですね』
 『長さに自信のある方、この顔をしっかり覚えてていてくださいね』
 「く、ふぅぅん」
 大画面に映った、恵美の表情。散々に言われて頬を高潮させている。
 『まあ、最終的には短くても大喜びでチ○ポに喰らい付くんでしょうけど』
 『それは彼女に限ったことでもないですけどね』
 カメラが、父兄席の前を通っていく女子生徒達を映す。僕より少し歳が上の女の子たちが、またに縄を食い込ませ、嬌声を上げ、しかも真横で同じ歳の男に、その痴態を観察されているのだ。
 「い、ひぃやぁ!」
 「ほらよっと!」
 カメラの前を、男子に手を引かれ進む女子生徒が映る。結び目を前にすると、男子は勢いをつけ、思いっきり手を引く。
 女子はその勢いのまま、結び目をマ○コに擦り付けることになった。
 「ふはぁぁん!」
 快感が体をつきぬけたように、女子は背を反らせた。
 「おお!加奈佳〜!頑張れよ〜〜」
 男子に手を引かれ、快楽に溺れていく女子に隣に座っていた中年男性が手を振る。
 「お、もしかして、あの娘のお父さんですか?」
 カメラマンがその男に声をかける。
 「ああ。そうだよ。いや〜しかし、まだ一年生だからか、行進だけでも大変そうだな」
 「まあ最初はそんなものですよ」
 近くにいた男が、話に加わってくる。
 「私の娘もね、去年はあんな感じでしたよ。パートナーの子に手を引いてもらわなければ、進めませんでしたからね」
 「あ、お父さんの娘さんは?」
 「さっき腰を振りながら前を通り過ぎて行ったよ。二回目ともなると、さすがに慣れたのかもな。いい声で鳴いててね」
 「そうですな〜。全体的に高学年の方が声もいい声上げてますし、ブルマも汁で濡らしてるみたいですな」
 「うちの娘も、ブルマをじっとり濡らして進んでましたよ。パートナーの子も、隣で嬉しそうに笑っていましたし。よく育ったもんだ」
 実の娘の痴態を、そんな風に楽しそうに笑う親たち。
 「あの、パートナーって隣にいる男子のことですか?」
 「ん?ああ。そうだよ。私も去年聞いたんだけど、入学式のときにパートナーの男子を決めるらしい。パートナーはこういうイベントがあるときは、いつも一緒に行動するらしい。全寮制だからね、家族のいない場所で、お互い支え合うという、大事な役目だ。娘さんの学校でのことを知りたかったら、パートナーの子と話せばよく知ってるよ。昼食はパートナーの家族同士で食べるから、そのとき聞くといい」
 「おたくの娘さんは、どんな感じだって言ってました?」
 「ああ。去年ね話したら、前後から犯されるのが好きだって言っていたよ。パートナーの子が犯しているときに、口に他のチ○ポ突っ込んでやると、きゅうきゅう締めてくるんだって。だから娘を満足させるには、自分以外の生徒を誘わないといけなくて、それが大変だって言っていたよ」
 「欲張りですね〜。一本じゃ満足できないなんて。くぅ〜、観てみたいなぁ、その娘さん」
 「また機会もあるだろうし、ぜひ犯してやってくれよ。本当にいい具合のマ○コなんだから」
 まるで娘を犯したことのあるかのように語る父親。
 僕はそれが僕のクラスメイトの父親で、そしてカメラの前を歩いている生徒の中に、クラスの中のかわいい女子が混ざっていることを想像しながら、自分のペニスを扱いていた。


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