新・脅迫2〜傷に咲く花 鮮血の紅〜(全2巻)
ストーリー・金髪の美少女、明姫咲は、教師の柘植彰人と交際していた。ある晩彰人から電話で呼び出された咲は、誘われるままにホテルに付き合い、初体験を済ませる。しかし彰人の様子はどこか不自然で・・・
・アイルのPCゲームのアニメ化作品で、ピンクパイナップルから頒布されています。 ピンパイさんからは先にも「脅迫 〜終わらない明日〜」、「脅迫2〜もうひとつの明日〜」という二つのシリーズが出ていていずれも人気作ですが、この「新・脅迫2」は「脅迫2」というゲームが元になっているそうで、もうアニメとゲームの相関はワケ分かりません。世界観としては、「脅迫」のキャラが少しだけ顔出しをするパラレルワールドもの的な印象です。 ストーリーは、ハーフの美少女が悪漢グループにダマされてハメられちゃって肉奴隷にされ、彼女を案じて事情を調べようとした友人たちもついでに犯されちゃって誰か助けて〜というステレオタイプかつ陳腐なモノです。 オハナシにヒネリがないこと自体はエロだから構わないとも言えますが、しかしキャラたちの心情というのが互いに絡み合ったりはせず、かつ何処へも終着しないというのは困りものだと思います。この話で何を言いたいのか、キャラのどんな心理を見せたいのかという壮図が見えてこないので、見ていて落ち着かないのです。 また色々と説明不足が目立つのも気になりました。 悪党どもは色々と思わせぶりなセリフをほざきますが、しかし詳しい説明は何もなく、ヒロイン(の恋人)が何故恨みを買っているのか、過去に何があったのかということはボンヤリとしか分かりません。 恐らくは原作ゲームではキッチリ説明されていて、しかしアニメで語ると安くなるのでそれを回避したのかも知れませんが、原作を知らない者にとってはただ不親切な印象だけが残り、どうにもスッキリしませんでした。登場人物が皆どうなったのか不明なまま終わってしまいますし(死んじゃったのかな?・・・)。 エロとしては、前、後編通して延々と続く咲ちゃんの陵辱シーンが中心であり、縛りや、ディルドーを入れたままの貞操帯プレイなど、SM色の濃厚な場面が多いです。 よってそういう嗜好の人にはややアピールするかもしれませんが、オイラ個人的にはただただ陰惨な印象で、見ていてエッチというよりもイヤ〜な気分になってしまう感がありました。何しろ官能に訴えるというより、ヒロインを苦しめるためだけに強姦しているような感じなので(実際悪党がそう言っている)。 また最近の流行りなのか、膣内描写がやたら盛り込まれていますが、これがやたらめったら広大な膣であり、リアリティを欠く感があったのは残念です。パールローターが何十個も中で泳いでいたり(笑) 作画は全体にまずまずで、女の子の表情も可愛いですが、時折ひどくデッサンの崩れるカットもあり、特に美麗とまでは言えないと思います。 「抜ける度」は2。どうにもイマイチ感の拭えない作品でした。(彩雲11型)
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