第六章 慟哭・裏切りの黄昏・・・3

 「気持ちがいいでしょう?さあ、もっと身体の力を抜きなさいな・・・」 
 甘い声音と共に、湯の跳ね返る音が大きく響き渡る。
 静音はクリスに後ろから抱きかかえられるようにして湯船に入れられていた。
 そこは最前まで恵麻里達のいたオフィスルーム、つまり「サンクチュアリ」3F西端の部屋の東隣にあるバスルームで、壁や洗い場の床、浴槽まで全てが、淡いピンク色に塗られていた。
 部屋は「サンクチュアリ」1Fにある屋内プールをそのままスケールダウンしたようなドーム状の造りで、かなりの広さと天井の高さがある。清潔に磨き込まれた浴槽も、4、5人が同時に入れるほどのゆったりした物だった。
 本来はクリスのプライベートなバスルームなのだが、その広さゆえ、拐かしてきた少女たちの調教場としても頻繁に利用されている。新たな生贄として、静音もさっそくここへ引かれてきたのだった。


 「本当にステキな身体と肌ね。恵麻里ちゃんの身体も素晴らしいけれど、あなたのはそれ以上。まさに『マーメイド』の素質十分だわ・・・」
 「あッ・・・」
 白い豊かな裸身を抱きすくめられ、うなじに唇を這わされて、静音は痛々しくもあえかな悲鳴を上げる。
 革製の首輪、そして口元にはめられていた円柱状の轡は外されていたが、両手首を背中に束ね留められているのは変わらない。座った姿勢で後ろから抱え込まれていては、身体の自由はほぼ奪い尽くされているも同然だった。
 今は当然クリスも全裸になり、輝くような裸身をあからさまにしている。その完璧な女体が艶めかしい弾力を伴って背中に押し当てられるたび、静音は倒錯的な官能美に焼かれて、その身を細かく震わせながら仰け反らせてしまうのだった。


 (恥ずかしい!もうイヤ!・・・何故・・何故こんなことになってしまったの?・・・ああ、誰か助けに来て下さい!・・・・)
 半日前には想像すらしなかった、惨めすぎる自らの境遇。今の今でさえ、これが現実の出来事とは信じられない。まさに悪夢だ。
 考えてみれば、あの深雪という少女を「サンクチュアリ」の裏口に連れ出したのも、クリスにそう命じられたアゲット博士だったのだろう。最初から、静音を車からおびき出し、拉致する作戦だったのだ。
 その失態のために、静音はパートナーをサポートするという、最も重要な使命を果たすことが出来なかった。結果、恵麻里は処女を奪われた上に肉体を惨たらしく改造され、犯罪組織のために屈辱的な協力を強いられている。そして自分もまた、いずれは・・・。
 自らのミスが招いた悲惨すぎる運命に、静音の心中では、後悔と絶望の念が黒々と渦を巻いていた。


 「そろそろ十分に暖まったかしら?じゃあ今度は、念入りに身体を洗ってあげましょうね。さ、上がりなさい」
 「・・・も、もう許してください。手を解いてくだされば、身体は自分で洗えます・・・」
 「まだそんな寝ぼけたことを言ってるの?獲物(ゲーム)に、自分の身体の世話を焼く自由なんかあるものですか。さあ早く!」
 「あ・・・・」
 背中を押し上げるように促されて、静音はやむを得ずに両足を踏ん張り、弱々しく立ち上がった。
 クリスはすっかり元の柔和な態度に戻っていたが、それは二人の少女探偵を完全に屈服させた満足感による、一時的な「仮面」だ。その仮面の下に潜む、凶暴で邪(よこしま)な素顔を知ってしまった静音には、もはや魔女の指図に逆らうだけの勇気は残っていなかった。
 ・・・生きながら躯(むくろ)同然の存在に造り替えられてしまった、深雪という少女。壊れたゼンマイ人形然としたあの残酷な姿が、静音の心に凄まじい恐怖を植え付け、がんじがらめに就縛してしまっていたのだ。


 恥ずかしさをこらえながらおずおずと脚を上げ、浴槽をまたぎ越す。溢れ出た湯ですべすべと輝いている洗い場に立った途端、
 「ああ・・・・」
 湯のぼせと共に、肉体的、精神的な疲労がドッと押し寄せ、静音はその朱唇から堪えかねたような喘ぎを洩らすと、クタクタと前屈みにひざまずいてしまった。
 「あらあら、だらしのないこと・・・」
 クリスが側に立ち、まさにハンターが仕留めた獲物の格を確かめるかのように、薄ら笑いを浮かべながら眺め降ろす。


 今や息も絶え絶えの様子のその獲物は、クリスが端なくも言ったとおり、実に見事な肢体の充実を誇っていた。
 恵麻里の女体も、その年齢からすればこの上なく美しく発達したものだが、静音のそれはある種の迫力すらも感じさせるようなグラマラスぶりだ。と言って、決して太っているという印象はない。下世話な言い方をすれば、出るべき所は十分以上に出ていて、締まるべき所は締まっているのだ。
 その見事なプロポーションが、異国の血による白磁のような、しかも18歳の張り切った肌に包まれているのだから、クリスが思わず感じ入ったのも当然だった。
 特に素晴らしいのは圧倒的なボリュームを誇るJカップの乳房で、上体を前に折った姿勢のため、まるで水を目一杯に詰めた巨大な風船のように、重々しく並んで垂れ下がっている。


 「大分グロッキーなようだけど、お楽しみはまだまだこれからよ。さあ、しっかりなさいな」
 「あうッ!・・・」
 長く美しい髪を鷲掴みにされ、乱暴に仰かされる。ふくれあがった両の乳房がブルンと前に振り出され、ピシャリという哀しげな音と共に腹に打ち付けられた。
 「もっと脚を大きく開いて。前も後ろも綺麗に洗ってあげるから」
 「本当に、洗うのは自分で出来ます。だから手を・・・お願いです・・・・」
 「同じことを何度も言わせないで。今のあなたには何一つ、自分で自由に出来ることなんてないのよ。私に任せて、お人形のように大人しくしていればいいの。ほらッ!・・・」
 「あッ!・・・」
 湯船の中の時と同様に、座った姿勢で後ろから抱え込まれ、両脚をかき開かれる。同時に大股に拡げたクリスの脚が、両側から静音の足首の内側へと割り込まされてきた。
 まるでプロレスの固め技をかけられたように、女体の中心を惨めに開ききったポーズで、静音の裸身はガッチリと固定されてしまった。


 「ひどいッ!・・・こんな!・・・・」
 「今さら何を恥ずかしがることがあるの?あなたの身体は、さっきお尻の穴まで残らず私に見られちゃってるのに・・・」
 わざと下卑た言い方をしてみせながら、クリスは右横の壁の一部に手のひらを押し当てた。その部分は浅く半円形に抉られていて、壁の内部には液体石鹸のタンクが仕込まれているのだ。
 ジュッ・・・・。
 蓄えられていた石鹸がクリスの手の圧力に反応して壁の表面からみるみる滲み出し、手のひらの上で瞬時に泡立った。
 床や壁と同じ、美しいピンク色のその泡を、クリスは静音の裸身を撫で下ろすよう、丁寧に塗りつけてゆく・・・。


 「あッ!イヤですッ!・・・」
 上気した身体をギクッと竦ませ、静音は哀しげな悲鳴を上げた。
 「どうしてイヤなの?汗と涙と、ばっちい汁でドロドロに汚れてるのを綺麗にしてあげてるだけじゃない。それとも、そんな不潔な身体のままでずーっといたいワケ?」
 「そ、そんな・・・」
 「不潔」という、獣を形容するような揶揄が静音の心をザクリと抉ってくる。
 「洗うのだけは自分で・・・。お願いします。どうか、どうか・・・・」
 涙にふくれた眼で背後を振り返り、すがりつくような哀訴を繰り返す。しかし見つめ返すクリスの青い瞳には、いささかの仮借の色も宿っていなかった。
 「遠慮をせずに私に任せなさいって言ってるでしょう?さあ、そのすごいオッパイも綺麗にしてあげるわ」
 「やッ、許して下さいッ!・・・」
 キュッ、キュルッ、キュッ、キュッ・・・・。
 クリスの両手が、クリームの入った軟質の容器を絞り上げるように、静音の胸元で淫靡な動きを繰り返す。
 湯上がりで一面薄紅く染まり、縦長にピンと張り切った二房の重たい肉が、泡と共にヌルヌルと揉み込まれ、さらに痛々しく鬱血の度合いを強めていくたびに、静音は感電したかのように激しく裸身を反らせ、悲鳴を噴きこぼし続けるのだった。
 「あうッ!・・・いけませんッ!・・うッ!・・ああッ!・・・」
 「何だかんだとイヤがりながら、身体の方はビンビンに歓んでるじゃない。フフフ、そうよね、静音ちゃんの身体は、今やエッチのかたまりだもんねェ・・・・」
 「そ、そんなこと・・・むうッ!・・・・」
 必死に反駁しようとする声が、刺激に堪えかね、我知らずにほとばしらせてしまう呻きによって上手く続かない。


 静音が身体を洗われることを頑なに拒んだのは、まさにクリスの言うとおり、自らの肉体がエクスタシーに完全に支配され尽くそうとしているからだった。
 恵麻里が犯罪行為への協力を誓ったことによって、クリスは静音を廃人にしてしまうことだけは思い止まったものの、呵責の手を緩めたわけでは無論ない。このバスルームに入れられる前に、静音は泣きじゃくっての懇願も虚しく、その身体に一目盛り分の新たなゾニアンを打ち込まれていたのだ。
 脳障害を起こす限界と言われる八目盛りには程遠いが、若い肉体を再び性の狂気に導くには十分すぎる処方量である。静音の未だ無垢な女体の奥では、それと裏腹に荒々しい官能の嵐が吹き荒れていた。


 「だ、ダメです!やッ!やッ、やッ!・・・」
 「ダメじゃなくて、イイんでしょう?ウフフフフ、ここもこんなにコリコリになっちゃって・・・」
 「ああアッ!・・・」
 今や乳房全体を上向きに吊り上げて見せるほど固く尖り、血の色に火照っている乳首が、その頂点に向けて指先で淫らに弄ばれる。と同時にクリスのもう一方の手は、静音の裸身の前面に沿ってソロソロとイヤらしく這い降り始めた。
 縦長に形良く窪んだへそ、ふっくらと脂の乗った下腹部がヌルヌルと撫でつけられ、そして・・・・。
 「いッ、イヤぁアアーッッ!」
 魔女の指先が、淡く儚げな恥毛をかき分け、秘裂の内側へと泡をまぶすようになぞり込んできた瞬間、静音は魂消るような悲鳴を上げてその身を仰け反らせた。
 「触らないで下さいッ!・・・そッ、そこだけは!・・・・」
 「何言ってるのよ。ここが一番ベトベトに汚れてる部分じゃない。イヤらしい汁をよぉく洗い流さないとねェ・・・」
 「お、お願いです!・・・あッ!許して下さいッ!・・・」
 Vの字に開いた中指と人差し指が、やわやわと揉みほぐすように恥門をくつろげてゆく。内腿の筋肉が怯えたようにキュッと張りつめると、ヴァギナの肉厚な縁がみるみる反り返り、サーモンピンクの内臓がネットリと露にまみれてむき出しになった。
 「ほォら、まだまだエッチな蜜が溢れ出てくるわ。・・・フフフ、生娘のくせに、なァんてイヤらしいの・・・」
 「くくゥッ!・・・」
 食いしばった歯の隙間から、追いつめられたような呻きが噴きこぼれる。

 
 ・・・身体の芯が、熱くただれそうに燃えていた。
 何かいたたまれないような切なさが花奥からマグマのように沸き起こり、媚肉の溝という溝をこそぎなめるように駆け抜けてゆく。その度我知らずに身体が揺れ、艶めかしい喘ぎが恥ずかしくも口をついてしまうのだった。
 ジュチュッ・・・ジュッ、ジュッ、ジュッ・・・・。
 ふっくらとした肉の鞘は、今や内部の熱に堪えかねたかのようにパックリと口を開き、美しく形の揃った襞を柔らかく蠢かせて淫らな音色をたてている。全体のヒクヒクという震えに連れ、透き通った愛の汗が幾筋も放射状にあふれ出る様は、まるで丘に上げられた脆弱な水棲生物の器官が必死に酸素を取り込もうとする、空しく哀しげな動きのようにも見えた。


 「むッ!・・・どうか、どうかもうやめて下さい!・・・お、おかしくなってしまいます!・・ああ、イヤぁッ!・・・・」
 静音の哀訴は、次第にかすれた涙声になってゆく。理性でどんなに押さえつけようとしても、叩き付けるように襲ってくる情欲の波を鎮めようがなかった。
 「フフフフ、遠慮をせずにおかしくなってしまえばいいのよ。どうせあなたは、もう一生ここから出られずに、そうやって悶え狂って暮らしていくしかないんだもの。そォら、今日何度目だか知らないけど、思うさま天の上まで昇ってきなさいッ!」
 クリスの濡れた指先が、静音のやや大ぶりな肉の芽を包皮からヌルリと引きずり出すように摘み上げ、それを揉みつぶすように蠢いた瞬間、
 「だ、ダメですッ!・・・あッ、あァああああああァーッ!・・・・」
 この世が終わってしまうかのような絶叫と共に、静音の身体は大きく跳ね悶え、クリスの腕の中から飛び出して床に突っ伏した。
 惨めに双脚を開ききったまま、ピクピクとオルガの余韻に引きつれる裸身からは、しかし急速に力が抜けてゆき、やがてグッタリと弛緩する。


 「うッ・・・ううッ・・うッ、うッ、うッ・・・」
 固く目を閉じ、次第に胎児のように身を丸めてゆきながら、静音は背を震わせ、絶望に満ちたすすり泣きの声を洩らし始めるのだった。
 打ちのめされたその様子には、恵麻里と共にクリスに対して最後の抵抗を試みたときの、あの凛とした迫力は欠片も残っていない。
 生来ひどく気弱で、異性とはまともに会話をしたこともない静音は、性に対する無知と嫌悪の度合いにおいて恵麻里以上に古風で頑なである。無論のこと自慰すら知らなかったそんな我が身が、薬物によってとはいえ、いとも容易く、しかも立て続けに淫らな悦びへと走らされてしまったのだ。
 恥ずかしさと情けなさ、死にたいような屈辱感が、彼女から一切の勇気と気力を奪い去っていた。


 「ウフフフフ、まァたベチョベチョに溢れさせちゃって。せっかく洗ってあげても少しも綺麗にならないわねェ。・・・どう、ゾニアンの威力は?自分の身体がいかに浅ましい代物か、これで思い知ったでしょう?」
 ニヤニヤと静音を見下ろしながら、クリスが勝ち誇ったような口調で言った。
 「生娘だおぼこだと気取っていたって、こうなってしまえば盛りの付いた犬猫以下。でもそれでいいのよ。恵麻里ちゃんにも言ったけど、ただ貞淑なだけでは『マーメイド』は勤まらないものね。さて・・・」
 クリスは立ち上がり、バスルームの隅に造り付けてある物入れの前でしばらく何事かゴソゴソやっていたが、やがて両腕を大げさに開きながら振り返った。
 「あ・・・・」
 エクスタシーに全身が痺れたようになり、上体を持ち上げることも出来ずに横たわる静音は、再び近づいてくる魔女の姿にあえぐような声を上げた。


 「どう、似合うかしら?これであなたを、いよいよ商品にふさわしい身体にしてあげるわね」
 美しく磨き込まれたクリスの裸身には、光沢のある黒い革バンドがまるでパラシュートのハーネスのように巻き付けられていた。
 いかにも淫らなそのSMルックの股間からは、恵麻里の急所に突き通したのと同じ、半透明の樹脂製バーがグロテスクにそそり立っている。いかに性について疎い静音とはいえ、それが何のためのアイテムであるのか、一目見て察知できないはずはなかった。


 「い、イヤです・・・もう、許して・・・どうか・・・・」
 弱々しくかぶりを振りながら、消え入りそうな掠れ声で哀訴する。
 大きなグレーの瞳が強い怯えの色を湛えてユラユラと揺れ、必死にこらえていた涙が一息にドッと溢れ出した。
 「そんなにビクつくことはないじゃない。仲良しの恵麻里ちゃんとお揃いの『大人』の身体にしてあげようというのよ。まさか自分一人だけ無傷なまま助かりたいなんて、虫の良いことを考えているわけじゃないでしょう?」
 「そんな・・・でも・・・・」
 オロオロと泣き顔を伏せる静音を、クリスは舌なめずりをしそうな表情で眺め降ろす。強いサディズムを性(さが)に持つ彼女にとって、静音の清楚で儚げなキャラクターは、その嗜虐趣味を満足させるのに格好の獲物であった。


 「いい加減に観念して、私のお人形になりなさい。ほらッ!・・・」
 「あッ、ダメですッ!・・・」
 萎えきった身体が荒々しく抱き起こされる。
 為すすべもなく、後ろ手にされた静音の豊かな裸身は、胡座に座ったクリスと向き合うような格好で、その両腿の上に抱え込まれてしまった。
 「ああ、やめて!放して下さいッ!・・・」
 「覚悟を決めるのね。ほら、見えるでしょう?私の立派な持ち物が。・・・フフフフ、私はあなたの、初めての『男』になるってワケよね・・・」
 「やッ、助けて下さい!・・怖いッ!・・・」
 しなやかに反った人工の男根を濡れそぼった恥丘にヌルヌルと押し当てられ、静音は悲愴な声を上げて身を揺する。
 18年間、ひたすら清らかに守り抜いてきた女体の心臓部が、今まさに残酷に踏み荒らされようとしている!あろうことか、憎むべき犯罪組織の、しかも女性頭領に!・・・・


 「・・・許して・・・それだけは・・・どうか、どうか・・・後生ですからァ・・・・」
 ワナワナと震える口元から、まるで叱責された幼稚園児さながらの情けない泣き声があふれ出し、途中から堰を切ったような激しい嗚咽に変わってゆく。
 (フフフ、本当にイジメ甲斐のある、可愛らしい娘・・・。買い手の決まっている恵麻里ちゃんはともかく、この娘は売り物にせず、私が直々に飼ってあげてもいいわねェ・・・・)
 今や身も世もなく泣きじゃくりながら放免を乞う静音を、クリスは目を細めて見つめながら、
 (ちょうど『備品』が無くなったところだし・・・。そうだわ、こないだアゲットが言っていた、新種のチップを移植してやるのも面白いわねェ。フフ・・まあとにかく今は、処刑の第一段階を済ませてしまいましょう・・・)


 魔女の白い手が静音のヒップの下へ差し入れられ、それを心もち浮かせるようにしながら、自分の腰の上へグイと引き寄せた。
 「ああイヤですッ!・・・助けてッ!恵麻里さァァーん!・・・・」
 熱く濡れた身体の芯に、硬く、しかし柔軟な杭が無情に突き通されてゆく。哀れな生贄の断末魔の絶叫が、バスルームの中で、高く低く、いつまでも反響していた・・・・。


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