絵里人「昌祐子ちゃん…。」
昌祐子「くくくく。」

昌祐子が自分のことをこうして襲う理由がはっきりとわかってしまった絵里人には、もはや抵抗する気力もなくなっているようで、昌祐子の気がすむまで仕方なく呪いを受け入れるしかないと思うようになっていた。
ぴちゃっ、ぴちゃっ…相変わらず性器にかみついて興奮させ、精液を飲みこもうとする昌祐子のなまめかしい行為に、絵里人は興奮せずにもいられなかった。昌祐子の長い黒髪もはげしく揺れて少しずつたばになって分かれているようすが、へびがはうような姿に見えてしかたがなかった。さらに、女の子特有のフェロモンにもかがされていた。恐ろしいへび少女でもやはり女の子なのである。

昌祐子「ふふふふ、おにいちゃん、ほんとうはうれしいんでしょ。」
絵里人「えっ?」
昌祐子「女の子にこうして、おちんちんをいたぶられて興奮できるんだから、こんなことが経験できる男の子はめったにいないわよ。」
絵里人「あの…。」
昌祐子「こんど、わたしのともだちの女の子、たくさんつれてこようか。」
絵里人「おともだちって、みなへび女なの?」
昌祐子「ふふふふ。おにいちゃんの好みどおり、みんな髪の毛長いわよ。年上のほうが好みだったら、おねえさんもいっしょに誘えるし。そのおねえさんね、背が高くてからだもとっても大きくて、それでいて髪の毛がお尻を越えるぐらいあるわよ。年下の特におにいちゃんのような弱い男の子が好みだから、その人に童貞をつぶしてもらうといいわよ。」
絵里人「やだあ。」
昌祐子「うふふふ、その話聞いたら、おちんちんがまた立ってきたじゃない。それに、やだっていうのはほんとうはやりたいということでしょ。」

昌祐子はいったん、絵里人の性器から顔を離したが、その後また着ていた寝間着をぬぎはじめ、さらに下着までぬいで絵里人の前で裸になったのであった。絵里人は顔をそむけたが、昌祐子にすぐその顔をひっぱたかれてしまった。

絵里人「いたい!」
昌祐子「顔はそらさせないわ。ほら、こうしてわたしがほんものの女の子である証拠。」

さらにまた、絵里人のかたほうの手首をつかんでは自分の胸に近づけてさわらせようとしたのであった。

絵里人「ちょっと、昌祐子ちゃん、そこは…。」
昌祐子「うふふふ、おにいちゃんやっぱり、髪の毛長い女の子を見ると興奮するけど、裸とかおっぱいは興味ないようね。ね、おにいちゃん、自分でも女の子みたいに髪の毛長くできたらって思っているでしょ。」
絵里人「えっ?」
昌祐子「やっぱりね。性格が女の子みたいだと、女の子を見てむしろそう思うようになるわね。ふふふ、そうなれるわよ。おにいちゃんも、へびになれば。」

ときおり、昌祐子の顔も表情がかわいらしくなるように見えてしまう絵里人だったが、すぐにまた不気味な笑いを浮かべてくるのであった。

昌祐子「わたしがこの家で最初入った時におにいちゃんがおちんちんを立たせていたの、わかったからびっくりして逃げたのよ。」
絵里人「あっ。」
昌祐子「うふふふ。」

昌祐子の首がろくろ首のように伸びはじめた。胴体もへびの模様を浮き立たせて伸びはじめ、いすからおりて床にしゃがんでいた絵里人の身体に巻きつきはじめたのである。

絵里人「く、苦しい…。」
昌祐子「わたしのことを、こんなみにくいへび女にした復讐は甘くないわよ。」

絵里人の身体をぐるぐる巻きにして昌祐子はしめつけるのだった。首はまた絵里人の性器に近づいたり、また絵里人の顔にも近づけたりするのであった。長い黒髪も大きく舞っている。とうとう、絵里人はがくっとなって気を失い、倒れたのであった。

昌祐子「うふふふ。」





次の日の朝を迎えた。

絵里人「たしかゆうべは…。」

テレビのある部屋で昌祐子に襲われていた後、どうしていたのかわからなかったが、いつのまにかまた自分の部屋に戻ってしっかりとふとんもかけられていたのであった。
洗面所に行こうとすると、昌祐子の母親がしかもいままで見せていなかった洋服の姿で現われていた。ずっと和服姿だったからである。

絵里人「おはようございます、早いですね。」
昌祐子の母「もう朝から遊園地に出かけるみたいよ。はやめに入って人気のあるものに真っ先に行くようにすれば待たなくていいからって、支度をしてるの。あなたも早く出かける用意をしたほうがいいわ。」
絵里人「そうですか。」

絵里人は、遊園地に行くということを聞かされていたが、あまりうれしいという気持ちでもなかった。
昌祐子も起きていて、髪はアップのおだんごにしていた。おそらく母親によってまとめられていたようである。



父親も加わって、列車に向かい合わせの座席で四人が乗っていた。こどもたちがもちろん窓側である。相変わらず、ふたりの子供はなかなかしゃべろうとしないので両方の親とも気をもんでいた。
ところが、列車がトンネルに入った時に絵里人は昌祐子の姿がガラスに鏡のように映った時にへび少女の顔になっているのが見え、一瞬驚くのであった。

絵里人「うわっ!」
絵里人の父「どうしたんだ。」
絵里人「いえ、なんでも。」

昌祐子のほうはなにも気にせず、外の景色を眺めてよろこんでいるようすだった。



遊園地に着いて入場門をくぐり、どこから入ろうか決めかねていたが、昌祐子がトイレに行きたがったので、少し先にその場所を見つけたため、昌祐子が戻るまで待っていようと思った。少したつと絵里人もトイレに行きたくなってきたため、昌祐子の行った少しあとをたどって向かったのであった。女子用が正面にあるからその裏側に男子用もあると思ってその方向に走ったのであった。
ところが、ええっと思わせられたのは男子用便所が掃除中でいまは使えないということで、掃除をしていた人にちがう場所を案内されたため、より遠いほうの便所にまた絵里人は走ったのであった。
用足しもすませてさきほど着いて親たちがまだいる入場門の近くに戻るため近道を通ろうとした絵里人だったが、思いもよらない者たちにさえぎられてしまった。

女A「坊や、ちょっと寄っていかない?ほら、そこ。」
女B「ふふふ、こわがらなくていいのよ。」
絵里人「ええっ?」

ふたりの二十歳ぐらいのいわゆるコスプレ姿をした女に絵里人はつかまってしまった。誘われたところには「子ども風俗」という看板が掲げられてあった。

絵里人「なんなの?これは。」
女A「あら?フーゾクを知らないみたいね。おとなのやっていることを、この遊園地の新しいアイデアで子ども達にも味わってもらおうという期間限定の企画よ。」
女B「そうよ、もう、あなたと同じぐらいの女の子たちが待っているわよ、好みの子はもちろん選べるし。」
女A「しかも、遊園地の特別企画でべつにお金もいらないのよ。」

とうとう、半分むりやりな感じで絵里人はその仮設のような建物に入れられてしまった。なかはもちろん暗かった。受付の従業員らしい女性がやはりいた。

受付嬢「ようこそいらっしゃいました。いま、女の子がこのぐらい来てるわ。」

写真付の一覧表を差し出されたが、顔はぼかされていずれもわからなかった。結局、体形や身体の大きさ、髪の毛で判断するだけであった。絵里人は唯一人二本の三つ編みにして胸に毛先が届いている少女の写真が目にとまったため、また性器が立って興奮してきたのであった。

女A「もしかしてこの子がいいんじゃない?」
絵里人「えっ?」
女B「決まりね、いますぐ個室に案内するわ。」

絵里人の心のうちがすぐに見抜かれたようであった。
絵里人は女性の従業員らしき者にまた腕をつかまれてひとつの狭い部屋に入れられたのであった。

絵里人「どうしよう、お父さんたちもずっと待っているはずなのに…。」

その心配もわずかのうちに、受付で写真指名した少女と同一の者が扉をあけて入ってきたのであった。写真と同じように三つ編みのおさげ髪をした姿で、絵里人よりずっと小柄でたしかに子どものようであった。三つ編みをまとめた毛先にはそれぞれピンク色のリボンがとめられており、暗い部屋でやはり顔はよくわからなかったが、だいぶかわいらしい顔のようであった。

少女「いらっしゃい、よく来たわね。」
絵里人「あ、あの…。」

絵里人も硬くなっているようすであった。

少女「いま受付のおねえさんたちにあなたのこときいたけど、フーゾクのこと、全然知らないそうね。」
絵里人「えっ?ええ。」
少女「じゃあ、いいわ。こういう遊び方をするというように、教えてあげる。」

絵里人はなにもできないままでいた。

少女「ちょっと後ろ向いて。」
絵里人「はい。」
少女「まず、両手を後ろにね。」

さっそく、少女に両方の手首をつかまれて後ろで組みさせられていた。少女は縄を取りだし、絵里人の両手をしばってさらに縄を腕ごと身体のまわりにまきつけて絵里人を猿ぐつわのようにしようとしていた。さすがに絵里人も驚き始めた。

絵里人「ちょ、ちょっと、何するの?」
少女「これはSMっていうの。フーゾクのひとつよ。ごめんなさいね。このまえ男の子になぐられた女の子もいたので、こうしないと女の子が安全でいられないからって、やっぱりこういう密室だしね。でも、これもれっきとした遊びよ。」

そうなのかと絵里人も納得せざるを得ないと思った。両足のほうもきっちり閉じられて縄でしばられていたが、ズボンはぬげるようにしてあった。事実、少女はそのズボンをぬがし始めたのである。さらに絵里人のはいていた下着までもはがそうとしていた。

絵里人「あの、やだ。どうしてこんなことを…。」
少女「だまってて。」

下着をもぬがせて露骨な性器をあらわしてしまい、少女は口に加えはじめようとしていた。いわゆるフェラチオである。だが、絵里人の目にも少女の後ろ姿がくっきりとうつり、特に枝毛ひとつなくまとめられてきれいに結われている三つ編みの二本の黒髪とその毛束をまとめているかわいらしいピンク色のリボンや、はっきり太く現われたおさげを分けるヘアラインに恍惚感を思わずにいられなかったのである。事実、精液が出かかってきた。


絵里人「あっ。」

絵里人が驚いたのは、少女のおさげ髪の間のうなじにくっきりとへびのうろこが浮かびだして見えていたためである。さらに三つ編みにしているおさげ髪が身体もそれほどゆすっていないのにとつぜん曲がり出して少女の背中を、まるでへびがはっているように動き出したためである。そして、その髪の毛先が両方ともへびの顔に変わりはじめたのであった。

絵里人「うわっ。」
少女「うふふふ。」

顔をあげると、その顔に割れ目が走り始め、崩れ出してうろこだらけのべつの顔が現われたのであった。しかも、その顔は夜ごと襲いに来るへび少女の昌祐子だった。絵里人が写真で指名した少女の正体は昌祐子だったのである。

絵里人「どうしてこんなところに…。」
昌祐子「おにいちゃんこそ、やっぱりいやらしいわね。」
絵里人「うわあーっ!」
昌祐子「うふふふ。もう逃げられないのよ。」

縄でしばられて猿ぐつわになったままの絵里人を、へび少女の昌祐子がまた襲いかかるのだった。


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