その4


美玖「あ、ああ…、く、苦しい…。」
智文「くくくく。」



髪の先が毒針になっている妖怪女子高校生の京子に襲われて下僕になっている小学生の智文が、更に仲間にするために別の少女である美玖を見つけて襲っていたのである。背中から抱きつきながら、美玖のおさげ髪をわしづかみにして引っぱり、首の両側から自分の伸びた髪を舞わせて突き刺すと美玖もがくっとなって智文の身体にもたれてしまった。美玖の首から流れ出てきた血を智文は口をあてて何度もすくっていた。傍らで、智文を操る京子が不気味に笑いを浮かべていた。



京子「うふふ、その調子。女の子を思い切り襲いな。」



美玖のおさげを分けているヘアラインを舌でなめながら顔をうずめ、智文は興奮の限りをつくしていた。はいていた半ズボンのベルトもゆるめて少しずりおろし、勃起した性器を美玖のはいていたスカートの上裾からこじいれて、精液を美玖のお尻に流しこんでいた。美玖のスカートの下に、智文の精液が垂れていた。



しばらくすると、美玖もうつろな表情で目をさました。肩の前に垂れたツインテールの三つ編みに結った髪の毛先が光り出した。その毛先を京子がつまみながら声をかけた。



京子「おほほほ。おまえもあたいたち、妖怪の仲間になったんだよ。」







美玖の襲われていた時の悲鳴は、美佐にも聞こえていた。



美佐「いったいどこで、はっ。」



美佐がかけつけた時はすでに遅く、その美玖も悪魔の仲間にされてしまった後だった。三つ編み姿のままの美玖のとなりに、もうひとり長い髪の毛をした子供がいたのを見て女の子だと思っていたが、京子に襲われて髪の毛を長く伸ばされた男の子の智文だったのである。そして、美玖を襲って仲間にしている。



智文「くくくく。」
美玖「くくくく。」
美佐「あっ。」



ふたりの子供の長い髪の毛が風もないのに舞い上がり、美佐に突然とびかかってくるのだった。



美佐「ちょっと、あなたたちは、や、やめて。」



美玖の特に三つ編みにまとめられた髪の毛先が、美佐の首を目がけようとしていた。しかし、美佐も長い髪の毛をおろしていて首の回りを髪でふせいでいたので、毛先が簡単に首筋に達することはなかった。



美佐「ん、これは。」



美佐は、美玖の舞い上がっていた髪の毛先にゆわえていたピンク色のヘアゴムのところを手づかみしてみると、美玖の毛先が毒針になっていることに気づいた。



美佐「もしかして、もうひとりの子も、そうだわ。」



美佐は、智文の攻めてきた髪の毛に対し美玖の身体を立たせてみた。すると、美玖のちょうど胸のところに毛先があたってしまい、美玖は痛みを感じて大きく叫んでしまった。



美玖「ぎゃあーっ!」
美佐「しかたないわ。かわいそうだがふたりとも…。」



美佐は、美玖の身体をまるで相撲取りの力士がぶん投げるように倒して気絶させ、すぐに智文の身体に対して性器のある所を蹴飛ばした。



智文「ぎゃあーっ!」



智文も美玖と同じように奇声を発してその場に倒れたのであった。



美佐は、気絶したふたりの髪の毛を調べて、やはり毛先が毒針になっていたことを確かめていた。



美佐「さっきの店員もそうだったわ。こんな子供たちまでまきこんで、いったい誰が…。」



その、美佐のいる背後に怪しい影が迫っていた。



雅耶「黒井美佐よ、もうすぐおまえの命もなくなる時が来るのよ、ふふふふ。」



ラブホテルで増美と戯れていた悪の支配者となっている雅耶が超長い髪を背中におろしながら立っていた。いつのまにかそのホテルも抜け出し、美佐を陥れようとたくらんでいたのである。雅耶は例によって、美佐には姿を見せずにまた別の場所に移っていくのであった。







いっぽう、毒針髪の主である増美は、ラブホテルに残っていてふろ場で身体を洗っていた。



女のような外見になって姿も変わり果てた増美は自分の家に帰ることもできなくなっており、雅耶がラブホテルの一室を用意して毎日そこから通学させていた。寝るときのためのネグリジェや、女ものの下着もいくつか与えて着替えさせるようにしていた。三つ編みをほどいて長く伸ばされた髪をヘアードライヤーでゆっくり時間をかけて乾かしていた。男の身体のままではあるが、すっかり女らしいしぐさになっていた。髪を乾かすとまたもとのように長い三つ編みを結っていた。増美にとってはこの女学生らしい三つ編みのおさげが一番憧れていた髪形のようである。



増美「すっかり長くなったわ。」



増美は、洗面台の三面鏡を見ながら自分の編んだ髪をつまんで眺めていた。そして、昼間に学校で美佐にまたその髪をなでられていたことも思い出していた。すぐに寝床に入ると、美佐といやらしいことがしてみたいという欲望もわいてくるのだった。やはり、心身は男なのである。






増美「美佐さん…。」




舞台は、学校のいつもの教室になっていた。



美佐「増美さん。」
増美「わたしのこと、呼んだの?」
美佐「そうよ、ちょっといっしょにトイレに来てくれないかしら。」
増美「と、トイレって、急に何を言い出すの?」
美佐「もしかして、増美さんは男の子なんでしょう。わたし、見たわよ。さっきトイレであなたの下半身を。誰にも言わないから、わたしの言うこときいて。」
増美「ええ?美佐さんがわたしの正体を?」
美佐「ほら。こんなきれいな長い髪の毛…。」



美佐が増美の編んでいる髪をつまみだした。



増美「わかったわ、行きましょう。」
美佐「ふふふふ。」



とうとう、ふたりは便所の一室に入って、着ていた制服のスカートや下着もずりおろし、便座の上に並んですわりこんでいた。美佐はしかも全身を裸にして、露骨にも大きな胸を増美の前であらわにしたのである。



美佐「ほら、もんでみて、わたしのおっぱい。」



美佐が増美の手首をつかんで自分の胸をさわらせようとしたのであった。





増美「美佐さん、いけない、それはやめて。わたし、美佐さんを思い切り抱きしめてみたい。」
美佐「わたしを抱きしめたいの?いいわよ。」
増美「じゃあ、お言葉に甘えまして…。」



増美が美佐に抱きつくと、美佐も腰をかがめて首を増美の性器に近づけていた。



美佐「うふふふ。」
増美「美佐さん、もしかしてフェラチオするの?」
美佐「そうよ。すっかり勃っているじゃない。うふふふ。」



とうとう、美佐が増美の性器をしゃぶり始めて興奮させ、どくどくっとなって、精液がとびだしてきそうになるのだった。




その時だった。



増美「はっ、ああ…。」



美佐との戯れは、夢のなかの出来事だった。とうとう、その場で実際に精液を出してしまった。夢精だったのである。



増美「どうしよう、もういちどお風呂に入って下着を着替えようかしら。」



だが、増美のいるところに、いつのまにか支配者の雅耶が入ってきていたのである。



雅耶「おまえ、なにしてるの?夜中の0時をまわってみんなそろそろ寝ているわよ。この夜中じゅうに、学校の者を少しずつ仲間にしにいくのよ。」
増美「えっ?いまから…。」
雅耶「おほほほ。悪魔は夜中に行動するものよ。」



雅耶に連れられ、ネグリジェ姿でしかも下半身を濡らしたまま、増美はラブホテルを抜け出していた。







増美は、雅耶の命令で、学校に通っている同級生の少女の家に次々に侵入して毒針髪の仲間に加えていた。



郁代「きゃあーっ!」
増美「くくくく。」



セミロングヘアの女子生徒であるが、舞い上がった三つ編みの髪の毛先で首に刺されて気絶した谷地郁代であった。そして、郁代の髪の毛先も毒針に化していくのであった。



美佐への恋心も抱きながら、雅耶の命令に従って妖怪の仲間をふやしていく増美だった。


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