公園のベンチに腰掛け肩を落とすトッドに一人の男が声をかけた。
 「トッド、無様な戦いだったな。」
 全身に針を立てるかのように殺気立つトッド、振り返ると声をかけたのは空軍時代の先輩だった。
 「俺がジャップなんかに負けるはずが無い、勝てないのはオーラ力が足りないからか。一体どうすればヤツに勝てるんだ。」
 「オーラ力ならなんとかなるぜ、俺の勘が正しければな。」
 アレンはタバコをふかしながらトッドの隣にどっかと腰を下ろした。
 「今新宿にグラン・ガランが現れた、満身創痍のグラン・ガランは修理のため機能を停止しているそうだ。」
 トッドは俯いたままでアレンの話に耳を傾けていた。
 「ビショットのゲア・ガリングにグラン・ガランの位置をタレコんでおいた。もうすぐ接触して戦闘が始まるはずだ。その隙に乗じてシーラ・ラパーナを浚って来る。」
 トッドは訝しげにアレンの方を向いた。
 「シーラ?シーラ・ラパーナを浚ってどうするんだ?」
 「トッド、男2人で女を浚ってきてヤル事ったら決まってんだろ。」
 トッドは大げさに首を振り、立ち上がるとその場を去ろうとした。
 「馬鹿馬鹿しい、そんな事よりも俺はショウを倒す事で精一杯なんだ。そんな話なら他のヤツを当たってくれないか?」
 アレンはトッドの肩を掴み、再び座らせる。
 「まあ待てよ、房中術って知らないか?」
 アレンはトッドに一通りの説明をし、立ち上がった。
 トッドにもその場を立つよう促す。
 「信じられんが・・・まあ、それでヤツが倒せるってんなら俺も乗るぜ。」
 トッドは未だ半信半疑だったがアレンの計画に荷担する事に決めたようだ。


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