第10話


 遠くからケダモノの声が響いてくる。遠く離れたこの部屋にまで聞こえてくる獣じみた声に修二はあきれた顔をする。人間、こんな声で喘ぐことができるものなのかと感心してしまう。同時にこの声が計画がうまく進んだことを教えてくれた。
 「お兄さん、何、あの声・・・」
 怯えた表情を浮べた優姫は修二にしがみ付く。お互いに裸で、つい先ほどまで修二は優姫を優しく愛撫していた。その優しい愛撫に優姫の緊張も解け、『さあ、これから』というところでこの声である。優姫が怯えてしまってそれどころではなくなってしまった。
 「大丈夫だよ、怖くない、怖くない・・・」
 優姫の頭を撫でながら修二は優姫を宥める。とはいえ、この声を聞いて怯えるなというほうがどうかしている。修二自身もこんな大きな声が聞こえてくるとは予想外であった。向こうでなにが起こっているかは知らない。だが、相当激しいことが起こっているのは間違いない。
 「まったく、情け容赦ないな・・・」
 一切の感傷のない声で修二は呟く。麗美のしてきたことはすでに亜美から修二も聞かされている。だから彼女がどうなろうと修二の知ったことではない。修二にとって必要な彼女は生きていること、尽きることなき性欲に犯されていること、ただそれだけであった。しかし、ここまですさまじい声を出すようなことになるとは修二には想像もつかなかった。
 「まあ、相手を壊すことに関しては女王様・奈々子の独壇場か」
 これが奈々子が裏でやってきたことを知った修二の素直な感想だった。気にいった女の子を壊す寸前まで追い詰めて屈服させる、その手管は見事としかいえなかった。相手を屈服させ、服従させるSの女王様気質と、盲目的に相手に尽くすMの奴隷体質、その相反する二つのものを持ち合わせる奈々子が修二にはとても頼もしく思えた。そうこうするうちに奈々子たちが部屋に入ってくる。
 「ああっ!!姫ちゃん、また先輩に抱っこされてる!!」
 修二の膝の上に優姫が居るのを見たマリアが頬を膨らませる。その言葉に優姫は自分から修二の膝から飛び降り、トテトテと奈々子に歩み寄ると、彼女に抱きつき、頬を擦り擦りする。そんな優姫を奈々子はしっかりと抱きしめる。
 「奈々子お姉さん、お帰りなさい」
 「いい子にしていましたか、姫ちゃん?」
 頭を撫でながら尋ねる奈々子に優姫は大きく頷く。その仕草に奈々子はギュッと優姫を抱きしめる。仲のいい姉妹のようなその光景を見ていた修二は首を傾げて訝しげな表情を浮べる。
 「奈々子、優姫?お前らいつの間にそんなに仲良く?」
 「?あの、ご主人様?ご報告していませんでしたでしょうか?」
 「姫はね、奈々子お姉さんの叔母さんなの!」
 優姫の一言にその場にいた全員の目が点になる。18歳の姪っ子、8歳の叔母、それを聞いて驚かない方がどうかしている。それもつい最近までまるで面識がなかったもの同士のはずである。その言葉の意味がわからず修二たちが首を傾げていると、奈々子が助け舟を出す。
 「あの、姫ちゃんを里子に出すことになっていたではありませんか・・・」
 「ああ。適当な親を見つけて・・・あれまだやっていなかったのか?」
 「いえ、その途中で、お爺様が姫ちゃんを痛く気に入られまして・・・」
 「・・・もしかして養子に???」
 修二の言葉に奈々子は静かに頷く。もちろん、奈々子の両親も反対はしなかった。逆に自分達の養子にしたいと祖父と争ったくらいである。結局祖父の言い分が通り、優姫は佐々菜優姫となり、戸籍上奈々子の叔母となったわけである。予想外のことに修二は眩暈を覚える。
 「おまえ、そう言うことはちゃんと報告しろよ・・・」
 「すみません、もう気付いているものと・・・」
 頭がくらくらとしてきた修二に奈々子は優姫の服を手にしながら謝る。そこについている名札には確かに『佐々菜優姫』と書かれている。そこまで見ていなかった自分の浅はかさを恨みながら修二は大きな溜息を漏らす。すると今度は別のところから抗議の声が上がる。
 「ひどいです、お姉様!姫ちゃんを独り占めなんて!!」
 「そうですよ、会長!姫ちゃんはみんなの妹なんですから!!」
 亜美にマリア、アリアまで口をそろえて奈々子に抗議する。そして奈々子から優姫を奪い取ると、三人してこれでもかというくらいに優姫を抱きしめる。三人に抱きしめられた優姫は驚いた顔をしたが、すぐにくすぐったそうな顔をして笑い出す。そんな彼女の仕草がみんなのお気に入りなのだろう。
 「まあ、優姫がここに来るのに問題がないならかまわないけど・・・」
 予想外の展開に修二は大きな溜息を漏らす。そして真顔に戻ると奈々子たちに視線を送る。そして唇に指を宛がうと、指を舐め上げる。
 「まだ仕上がるまで時間があるんだろう?その間、みんな可愛がってあげるよ・・・」
 薄い笑みを浮べる修二の言葉に四人はお互いに顔を見合わせ、そそくさと身につけていたボンデージを脱ぎ捨てる。そして誰からともなく修二に体を預ける。大きさはそれぞれだが、柔らかな肉饅頭の感触が修二の体のそこかしこに感じられる。
 「う〜〜ん、そうだ。みんなテーブルの上に並んで」
 「?何ですの、ご主人様??」
 「そこでオナニーショーを見せてくれ。一番僕を楽しませてくれた娘にこれを上げる」
 首を傾げる奈々子に修二は自らの肉棒を扱いてみせる。その血管の浮かび上がった逞しいものにみんなの視線が集中する。それに貫いてもらいたい、それで奥をかき回してもらいたい。麗美をいたぶる過程で火照り始めたからだがそう求めてくる。あふれ出した愛液が太股を伝って垂れてくるのがよくわかる。
 「お兄さん!!」
 「んっ?なんだい、姫ちゃん??」
 「”おなに〜”ってなに??」
 優姫のごく普通の質問に皆絶句する。これまで数え切れないほど肉体関係を気付き上げてきた優姫だったが、考えてみればまだ、セックスどころかオナニーすら知らない年のはずである。逆になってしまった知識の順番に奈々子たちの白い目が修二に集中する。
 「うっ・・・じゃ、こうしよう。イッた順番に相手してあげる。その代わり姫ちゃんはこっち」
 奈々子たちの白い目に修二は焦った顔をして条件を変える。そして優姫の手を取ると、自分の膝の上にのせて見学させようとする。生でオナニーシーンを見せて覚えさせようというのだ。優姫に見学されることに奈々子たちはやや動揺するが、イッた順番に相手をしてもらえるなら、他の娘に負けるわけには行かない。誰からともなくテーブルの上に上がり、そこに寝そべる。
 「じゃあ、スタート!!」
 修二が手を上げると奈々子たちは思い思いの場所を愛撫し始める。最初はくぐもった声、徐々に気分が高まって来てその声に艶が増してくる。そんな少女達のオナニーを修二は優姫を膝の上に抱きながら見学する。修二と優姫に見学されている羞恥心が奈々子たちの気分を高揚させてゆく。
 「奈々子はクリトリス派か・・・」
 「は、はい。ここが、ここが気持ちいいんです・・・」
 見学をしていた修二はそれぞれ攻める場所が違うことに気付き声をかける。まず声をかけられた奈々子は小さく頷くと大きく肥大したクリトリスの皮をむいて直接擦り上げながら気持ち良さそうに喘ぐ。指先で転がしたり、摘んだり、その度に奈々子は気持ち良さそうに喘ぐ。
 「お兄さん、クリトリスってどこですか?」
 「姫ちゃんのここだよ・・・」
 「ふにゃぁぁぁっっ!!」
 優姫の問いかけに修二は優姫の無毛ヴァギナに手を伸ばす。そッして指先でクリトリスの皮をむくと、指先で優しく擦りあげる。すると優姫は顔を真っ赤に染め上げて震え上がりながら悶える。その仕草を楽しむかのように修二は何度も擦り上げる。
 「姫ちゃんはどんな感じかな??」
 「ビリビリしゅるの・・・体がビリビリって・・・」
 修二がクリトリスを弄びながら問いかけると優姫は涎をたらしながら答える。しばし、優姫のクリトリスで楽しんだ修二は視線を亜美に移す。
 「亜美は・・・んっ?もしかしてキミ、道具派???」
 「!!はい・・・いつもはバイブで・・・」
 亜美のオナニーが指の動きのたどたどしさから彼女のオナニーがいつもは道具を使ったものではないかと推測した修二は彼女に問いかける。すると亜美は恥ずかしそうに頷き、肯定する。やはりと思った修二は手短にあったバイブを一本亜美に投げて渡す。
 「それ、使っていいぞ」
 「あっ、ありがとうございます!ご主人様!!」
 バイブを受け取った亜美はすぐさま電源を入れると、周りから解すようにバイブを押し付る。そしいぇ徐々に中に入れ、中をかき回すようにしながら激しく出し入れし始める。その様子を見ながら修二はピンクローターを手にすると、電源を入れたそれを優姫の胸に押し当てる。
 「ひゃふっっ!!」
 「これがバイブだよ、姫ちゃん・・・」
 「うっ、うっ・・・それは知ってます・・・」
 そういえばこれまでもバイブは何度か優姫の前でも使った事があったなと思い出した修二はそれ以上の説明はしないで、優姫の喜びそうな場所にバイブを押し当てる。弱い振動とはいえ感度の増した場所に押し付けられる感覚に優姫は腰をくねらせて悶える。
 「お兄さん、そこは・・・そこはダメなの!!」
 「んっ?クリちゃんにバイブは気持ちよすぎる??」
 優姫の悲鳴に修二が問い直すと、優姫は何度も頷いて肯定する。それを見た周囲は意地悪をして優姫のクリトリスに振動を高めたローターを押し当てる。ただでさえ感度の強いクリトリスに直接請う振動のローターを当てられた優姫は短く叫び、潮を吹く。
 「お兄さん、意地悪です!!」
 目に大粒の涙を湛えて抗議する優姫の姿がいじらしくて、背後から彼女を抱きしめると、その限界まで高まった肉棒を彼女のどろどろに潤った幼い肉壷に宛がい先端を膣内へと押し込んで行く。まだペニスに慣れない幼い膣は中に収まったペニスをキュウキュウと締め付けてくる。
 「いい感じの締め付けだよ、姫・・・」
 「ふにゅ・・・うううぅぅっ・・・」
 修二が腰を前後に動かすと、それに合わせるように優姫の口から甘い声が漏れる。きつい締め付けを味わいながら修二は視線を他の二人へと向ける。アリアとマリアは並んで同じ格好でオナニーに没頭していた。指の動きは激しく、そこから飛び散る飛沫も激しい。
 「双子だけあって同じ感じかと思ったけど、好みは違うみたいだね。アリアはアナルが好きなの?」
 「はひ・・・オヒリが気持ち言いれす・・・」
 「対してマリアは膣内のほうか。すごい指の動きだね・・・」
 「中が・・・Gスポットが気持ちいんですぅ」
 アリアは指先をアナルの中に入れ、ゆっくりと傷付けないように注意しながら中をかき回す。一方マリアの方は膣内に指を差し込み激しく出し入れして膣内をかき回す。彼女たちのファンが見たら毎日のおかずにできるような光景を修二は優姫を揺り動かしながら堪能する。
 「もう、らめ・・・・!!」
 まず最初に弱音を吐いたのは亜美であった。さすがに道具を使っているだけあって限界に達するのものも早かったようだ。体を大きく震わせ、腰を高く浮かせて絶頂寸前でイくにイけないまま荒く息をつく。イく寸前で止められ、ビクビクと振るえる亜美を見つめながら修二は優姫の動きを早める。雁首を膣壁に押し付けるようにして優姫の膣内をかき回す。ゴリゴリと硬い肉棒に膣内をかき回された優姫はあっという間に極みへと登りつめてゆく。
 「はうっ!お兄さん、もう・・・ダメ・・・」
 ガクガクと震えながら優姫は一番大きな波にさらわれる。体中を小刻みに震わせ、ペニスを押しつぶさんばかりに締め付ける。そんな絶頂の余韻に浸る優姫からペニスを引き抜くと、ぐったりとした優姫を椅子に寝かしつける。そして歩を進めると、まだ絶頂に達せず、勢いを失っていないペニスをイったばかりでヒクヒクと戦慄いている亜美のヴァギナに宛がう。
 「いくぞ、亜美!!」
 「はひ、来てくらさい、ご主人様・・・」
 修二は一呼吸置いて腰を押し進める。イッたばかりの膣はヒクヒクと戦慄きながら修二のペニスを受け入れる。その絡みつくような感触を堪能しながら修二はゆっくりと腰を動かし始める。ゴリゴリとペニスを押し付けるような感じで網の膣内をかき回す。その感触に亜美は何度も短い悲鳴を上げて腰をくねらせる。そして、腰を修二に押し付けてもっとかき回して欲しいと懇願するような動きをみせる。
 「いつも以上の締め付けだな・・・姫に見られたのがそんなに気持ちよかったか?」
 「はひ・・・他の人に見られるの、気持ちよかったです・・・」
 修二の問いに亜美はコクコクと頷く。素直なものだと修二は思いながら、腰の動きを早めてゆく。すでに優姫のきつい膣で感度の増していたペニスは纏わり突く亜美の膣内のせいで暴発寸前にまで膨張していた。対する亜美は修二のペニスでしかイけないため、オナニーで高まりきった体はペニスを受け入れて一気に限界まで登りつめる。
 「くひぃぃっっ!!イくぅぅぅぅっっっ!!」  
 ビクビクとペニスを締め付けながら亜美は絶頂に達する。我慢させられた分、その気持ちよさに恍惚の表情を浮べる。修二もまた亜美の搾り出すような締め付けに耐え切れず、亜美の膣内に思い切り射精する。放たれた精が亜美の子宮をたたく。その感触を確かめながら亜美は嬉しそうな笑みを浮べる。
 「あん、亜美ちゃんばっかり、ずるい・・・」
 「あたしたちにもご褒美を下さい、先輩・・・」
 亜美の膣からペニスを引き抜くと、火照った表情のアリアとマリアが修二のペニスに顔を寄せてくる。修二はそれを拒否しないで二人の好きなようにさせる。愛液と精液でベショベショに汚れたペニスに2人は嬉しそうに舌を這わせる。愛液と精液が混じりあい、泡立った液体を丹念に舐め取り、陰茎を、亀頭を、鈴口を、玉袋を、丹念に舐め上げ、啜り上げ、刺激する。
 「どうですか、先輩?わたしたちのフェラ・・・」
 「気持ちいいぞ。プロデューサ達にやってやれば喜んでくれること間違い無しだ」
 「やだ。こんなことするのは先輩だけ」
 修二が意地悪く言うと、アリアもマリアも首を振って拒絶する。もっとも修二もこの2人を他の男に抱かせようとは思っていない。言葉で虐めているのだ。双子のフェラで完全に勢いを取り戻したペニスを、アリアとマリアに見せ付けるようにしながら、修二は2人に言葉をかける。
 「アリア、マリア。奈々子が遅れているみたいだ。可愛がってあげるから、手伝ってあげなさい」
 「「は〜〜い、先輩・・・」」
 修二はたどたどしい指使いで自分のヴァギナを愛撫する奈々子を見つめながら二人のそう命令する。修二の命令にアリアとマリアは即答し、すぐさま奈々子の股の間に顔を埋めて濡れたヴァギナに舌を這わせ始める。その愛撫に奈々子は体を震わせる。
 「あああっっ!アリアさん、マリアさん!そんなこと、しないで・・・」
 「あれ?会長って女王様気質のくせに虐められるの、弱いんだ」
 「先輩の入れたら速攻でイけるくらいまで昇らせてあげますね」
 双子の舌使いに奈々子が悶えると、双子は奈々子をからかうような言葉を投げかけながらさらに激しく奈々子のヴァギナを、アナルを舐め上げる。奈々子の体は限界近くまで押し上げられてゆく。しかし、イくことができないままふるふると震えながらただ我慢するしかなかった。そんな奈々子を攻める双子の背後に立った修二はアリアのアナルにペニスを宛がうと、一気に貫く。
 「ふぐっっ!!先輩、そこは・・・」
 「ここだって初めてじゃないだろう?それにここの方が気持ちいいんだろう、アリアは?」
 「しょんなこと、ないれす・・・」
 アナルを貫きながら修二が尋ねると、アリアはか弱く首を振りながら否定する。しかし、アリアのアナルは慣れた様子で修二のペニスを飲み込み、締め付ける。その締め付けを味わうように修二はゆっくいと腰を動かす。腸壁をゴリゴリと擦り上げる度にアリアは気持ち良さそうに喘ぎ、体を震わせる。
 「先輩、わたしも・・・わたしにもください・・・」
 お預けを喰らったマリアが腰をくねらせておねだりしてくる。とろとろに濡れたヴァギナからあふれ出した愛液は膝まで滴り落ち、ヴァギナはヒクヒクとだらしなく口を開いて、自分を満たしてくれるののの到来を待ち焦がれていた。修二はアリアからペニスを引き抜くと、マリアのヴァギナにペニスを突きたてる。
 「マリアはここが一番好きだったな?」
 「はい、子宮の・・・子宮の入り口、こつこつされるのがしゅきです」
 一番奥まで侵入したペニスが子宮の入り口をノックするたびにマリアは嬉しそうに頷き、腰をくねらせる。双子は修二に入れてもらった喜びに駆られてさらに奈々子への攻めを加速させる。クリトリスを2人がかりで舐めあげ、アリアが膣内を、マリアがアナルに指を突っ込んでかき回す。2人の激しい攻めに奈々子は絶え間なく喘ぎ声を上げながら登りつめてゆく。しかし、ある一定以上になると体から快感がなくなり、イけなくなってしまう。その繰り返しであった。いつまでたってもイけない苦しさに、奈々子は悲鳴を上げる。
 「ご主人様、もう、もうダメ・・・狂う・・・狂っちゃう!!」
 「もう少し我慢しろ。そうしたら相手をしてやる」
 大粒の涙をこぼして絶叫する奈々子に修二はきっぱりと言い放つ。そして交互にアリアのアナルとマリアのヴァギナを貫きながら、その動きを早めてゆく。2人の特に嬌声の高いところを擦りあげ、一気に二人を限界へと導いてゆく。その動きにアリアもマリアも逆らおうとはしなかった。
 「先輩、もうダメ・・・」
 「イっちゃいます〜〜!!
 双子は激しく絶叫して体を大きく震わせる。絶頂を迎えた体はヒクヒクと震え上がり、ヴァギナもアナルもヒクヒクと戦慄いてその終焉を告げる。双子がイくのとほぼ同時に修二はペニスを引き抜き、双子の顔を引き寄せて、思い切り射精する。熱い粘液の迸りを受け止めながら双子は恍惚の表情を浮べる。顔を白く汚した粘液を指で掬い取り、それを口に運びながら、双子は絶頂の余韻に浸る。そんな双子を他所に修二は最後の一人に視線を送る。
 「待たせたね、奈々子・・・」
 「ご主人様・・・早く来て下さい・・・」 
 修二の視線を受けて奈々子は自ら大きく足を広げ、指でヴァギナを広げて修二を誘う。男を欲してヒクヒクと戦慄くヴァギナに引き寄せられるかのように修二のペニスはすぐさま臨戦態勢を取り戻し、奈々子の濡れそぼったヴァギナへと突入してゆく。ぬるりとした感触のあと、ギチギチと締め付ける感触に修二は眉を顰める。
 「焦らしただけあってすごい締め付けだな・・・」
 「ご主人様のオチンチン・・・すごく硬くて・・・気持ちいいです・・・」
 修二のペニスをくわえ込んだ奈々子はとろけそうな表情を浮べて腰をくねらせる。その催促するような動きに修二は力強い動きで腰を叩きつける。肉と肉のぶつかり合う音が響く中、奈々子の嬌声が部屋中に響きわたる。その声に呼応し膣もペニスに絡みつき、修二を喜ばせる。
 「すごいな、いつも以上に絡みつく・・・」
 「ご主人様、気持ちいいですか?」
 「ああ、このまま出てしまいそうだ・・・」
 「いいですよ・・・このまま膣内に出してください・・わたしにご主人様の匂いを刻み込んでください」
 顔を顰める修二に懇願するように奈々子は両脚を修二の腰に絡みつかせ、グイグイと引き寄せ放さない。修二もいつもと違う何かを感じながらも腰の動きを早め、快感を貪る。いつも以上の締め付けに修二の限界はもはやぎりぎりのところまで来ていた。ペニスをさらに奥に押し込み、一番奥へと導く。
 「イくぞ、奈々子!!」
 「来て、来て下さい、ご主人様!あああっっっ!!」
 修二が一番奥までペニスを押し込むと同時にそこで思い切り射精する。子宮でそれを受け止めながら奈々子は恍惚の表情を浮べる。お腹の中に満ちてゆくそれを感じながら喜びに満ちた表情をしていた。その表情に気付いた修二が奈々子に問いかける。
 「膣内射精、そんなに気持ちよかった?」
 「はい・・・今はダメでも、いつかご主人様の御子をここに・・・」
 嬉しそうな顔をしながら奈々子は下腹部を押さえる。それが何を意味するか、修二にはよくわかっていた。奈々子をはそれを主張するかのように修二に縋りつき、離れようとはしなかった。決して修二から離れない、それが奈々子の今の思いであった。もちろん、他の娘達も同じことを考えていることだろう。その中で奈々子の中に独占欲が芽生え始めていることを修二は感じ取っていた。
 「ダメですよ、会長!先輩はみんなのものです!」 
 「あたしたちだって先輩の子供、欲しいです!!」
 「お姉様、独占はいけませんよ!」
 奈々子の言葉から同じように独占欲を感じ取ったマリアたちが一斉に不満を口にする。その言葉に奈々子も不満そうな顔をするが、思いを同じくするもの同士、仕方がないと感じたのか、ようやく修二から体を離す。するとマリアが修二の背後からペニスを握り締め、甘えた声でねだってくる。
 「先輩、今度はわたしの膣内で射精してください・・・」
 ペニスをこすり上げ、胸を背中に押し付けながらマリアはおねだりして来る。そのおねだりを断れるほど、修二はできた人間ではない。やれやれという顔をして大きな溜息を漏らす。この先この4人が満足するまで、この宴は終わらないだろう。だが、このときわずかに狂い始めた歯車の存在を修二は気付いていなかった。そのことに気付いていれば、と修二はあとになって後悔する。しかし、今はこの愛しい少女達を満足させることしか頭になかった。その思いを満たすために修二はマリアを抱き寄せるのだった。



 「んんっ・・・んっ?今何時だ??」
 修二は眠そうに腕時計を見る。そんな彼の周りには5人の少女達がすやすやと安らかな寝息を立てている。あのあとみんなが満足するまで続いた宴のために疲れきり、眠ってしまっていたらしい。時間はあれから3時間ほどたってしまっている。修二は慌てて起き上がる。
 「奈々子、みんな、起きろ!麗美はどうなった??」
 修二の声に目を覚ました奈々子たちはお互いに顔を見合わせる。そういえばピエールと繋ぎ合わせたまま放置してあったはずである。奈々子たちは慌てて起き上がると、裸のまま廊下を駆け、麗美を監禁してある部屋へと急ぐ。そしてドアを開けた奈々子たちが見たものは、嬉しそうに腰を動かす麗美と、窶れ切ったピエールの姿であった。
 「もっろ・・・もっろらしれ・・・」
 だらしなく歪んだ表情を浮べて腰をくねらせてピエールのペニスを絞り上げる。ゴムバンドのために逃げられないピエールは情けない鳴き声をあげている。予想外の状況に、奈々子たちは嘆息する。同じくこの光景を見た修二は思わず頭を抱えてしまう。急いで麗美を解放し、ソファーに寝かしつける。
 「参ったな・・・これじゃあ、内海たちを殺せないじゃないか・・・」
 「だめ・・・でしょうか??」
 「セックス人形としては使えるけど、薬をどうやって飲ませるかだな・・・」
 アリアとマリアに麗美の戒めを解かせながら修二は考え込む。血圧を上げる例の薬を飲ませることができればあとは麗美に任せても大丈夫だろう。今の彼女ならば、二人の精液を一滴残らず吸い上げることだろう。それが彼らにとって今生の別れとなるセックスなのだが、そんなこと修二には関係ない。しかし、最大の問題はどうやって薬を飲ませるかである。そしてそのためにも充分が時間と、綿密な計画が必要だった。しかし、今の麗美を自宅に帰すことは修二たちのことがばれるに決まっている。なにせここまで人格が変わってしまったのだから。その麗美をのこのこと自宅に帰すなどできるはずもない。
 「う〜〜ん・・・奈々子、そういえば奴ら、今晩、宴を開くらしいな?」
 「はい。いつも通り○×ホテルで一階総て借り切って・・・」
 「ちょうどいい機会なのにな・・・麗美に奴らに薬を飲ませるくらいの理性が残っていればいいんだけど」
 あそこまで壊れてしまっていてはそれは望めないだろう。そう考えると、どうやって内海たちに薬を飲ませるかが最大のポイントといえるだろう。そのことを考え込んでいた修二は、ふと、部屋の中に違和感を感じる。じっと部屋の中を見つめる。今のこの部屋には何かが足りない、それが何であるかを思い起こすために。
 「!!アリア、マリア!麗美はどうした??」
 「え?ここに・・・って、いない???」
 「ええええっ??ど、どこにいったの??」
 修二に指摘されて始めてアリアもマリアも麗美が部屋から姿を消していることに気付く。修二との会話に意識が行っている間に出て行ってしまったらしい。誰に責任があるかどうかなど今は同でもいい事であった。彼女の身柄を押さえる方が何よりも最重要である。一刻も早く麗美を抑えなければ、身の破滅に繋がりかねない。修二は慌てて奈々子たちに麗美を押さえるように命令する。命令を受けた奈々子たちはすぐさま麗美の行方を自分の持つ力を駆使して探すのだった。ありとあらゆる方向から探索は進められる。


 しかし、麗美の姿はどこを探しても見つかることはなかった。自宅にも、内海の家にも戻ることはなかった。そして奈々子の情報網に麗美が確認されたのは翌日の朝になってからのことだった。


 「まったく、世の中どうなったいるんだろうねぇ・・・」
 溜息交じりにホテルにやってきた近藤はそうぼやかずにいられなかった。先日のフリーライターが殺された事件が起こったホテルでまたしても事件が起こったのだからそうぼやきたくもなる。しかも、被害者は例の倶楽部の主要メンバーの二人となれば憂鬱さも増す。
 「おう、ご苦労さ・・・・ん・・・」
 入り口に立つ警官に敬礼し室内に入った近藤はその目の前に広がる地獄絵図に絶句してしまう。白と黒を基調とした部屋の真ん中で全裸の娘がクスクスと笑いながら何かを抱きしめている。バスケットボールくらいの大きさのもの、それが人間の頭であることに近藤が気付くまでにはそう時間は掛からなかった。そしてこの部屋が白と黒を基調として部屋ではなく、白を基調としたもので、黒は飛び散った血であることにも気付く。
 「こいつは・・・・なんてこった・・・」
 気が狂ったように笑い続ける麗美が抱きしめる人間の頭は彼女の婚約者である内海孝三に間違いなかった。麗美は内海の頭を抱きしめたまま嬉しそうに体をくねらせる。その股の下には首のない体が横たわり、ちょうど男性器を跨ぐような感じで麗美は腰をくねらせている。捜査員が彼女をどうにかしようとすると麗美は奇声を発して手にした鉈を振り回して抵抗するのだった。鉈は血と脂で真っ黒に染まり、それが今回の事件の凶器であることを物語っていた。
 「で、もう一人の被害者は??」
 「そ、そっちに・・・」
 口元を押さえて吐きそうなのをこらえながら若い刑事がバスルームを指差す。バスルームを覗き込んだ近藤は眉を顰める。そこにあったのは元人間であったものであった。頭も、体も、刃物でずたずたに切り裂かれ、もはや原形をとどめていなかった。報告によればこの元人間が加害者の父、浅沼近衛であるらしい。
 「何がどうなっているのか聞きたいところだけど・・・」
 この地獄絵図を描き出した張本人に話を聞こうにも完全に壊れてしまっていて話など出来そうにない。状況から推測すると、内海と浅沼がこの部屋を借り切り誰かを待っていた。そこにやってきた麗美が父親の浅沼を斬殺、内海の首を跳ね飛ばした、というところだろう。しかし、もはや誰もこの事件の原因を知るものはいない。何故、彼女がこんな凶行に走ったのか、誰もそのことを知ることはできないだろう。唯一知ることができるとしたら、麗美が正気に戻ることだけだが、それは永遠に来ることがないことのように近藤には思えた。
 「やれやれ・・・いつまでこんな事件が起こるのかね・・・」
 近藤は頭を掻きながら深い溜息をつく。いつまでも続く悲劇の連鎖を近藤はただどうすることもできないまま、見つめるしかなかった。もうこんな悲劇が起こらないことを願いながら・・・しかし、その願いが天に届くことはなかった。悲劇の復讐劇はいつ果てるともなく続くのだった・・・


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