第9話
浅沼麗美の朝は早い。ずぼらな母親に代わって家族の朝食を準備しなければならないからだ。人数分の朝食に、自分と恋人の弁当、さらには弟の弁当まで作ってやらなければならない。家事を嫌う母親なので掃除や洗濯も彼女の仕事であった。しかし、これは昔からのことなのですでになれたもので、さほど苦にはならない。
「お母さん!帰ってきたら洗濯するから、汚れ物出しておいて!!」
「んんっ・・・」
寝室を覗き込み布団に包まった母親に声をかけると、母は布団から手だけ出して答える。いつものことなので麗美は気にもしないで家から飛び出してゆく。父も弟もとっくに大学や高校に出かけてしまっている。自分も急がなければ遅刻になってしまう。
「麗美さん、お迎えに上がりましたよ」
「孝三さん・・・」
恋人、もとい先日婚約したばかりの婚約者が自宅前に車を横付けにして出迎えてくれたことに麗美は頬を染めて喜ぶ。そしていそいそと内海の車に乗り込む。内海は麗美が車に乗り込むと、すぐさまギアを動かして車を発車させる。いつもよりもやや遅めなので急がなければ自分も遅刻になってしまう。
「まったく、お母さんにも困ったものだわ!!」
「仕方がないですよ。お母さんは小説家なんですし・・・」
仕事によって生活のリズムが崩れるのだから家事ができないのは仕方がないと内海は麗美の母親を弁護する。そのことは麗美もよくわかっていた。小さいころからそう言う生活で、いつしか母親に変わって家事をするのが自分の役割と割り切るようになっていた。だから、口では文句は言っても、実際には怒ってなどいない。それは内海もよくわかっていた。
「それで・・・あの・・・孝三さん・・・」
「んっ?なんですか?」
「お昼、お弁当を持ってきたんですけど・・・」
「本当ですか?じゃあ、一緒に食べましょう」
「!!はい!!」
同じ雄幸大付属病院に内海は医者として、麗美は看護士として勤務していた。その内海がお昼をともにしてくれるというので、麗美はうれしそうな顔をする。その笑顔を見ながら内海は内心、悦に浸っていた。美人の麗美が自分のために甲斐甲斐しく働いてくれることは非常に嬉しいことであった。もちろん、夜のお相手もなかなかのものである。そんな彼女を自分が独り占めできることは廻りの連中の羨望の眼差しを感じ、優越感に浸れた。
「では、お礼に今晩ご一緒に・・・」
「すみません、今日は予定が・・・」
「そうですか。それは残念・・・」
淋しそうに麗美が俯くと、内海も残念そうな顔をする。しかし、実際にはまるでそんなことはなかった。彼女と一夜をともにできないのなら、他のナースと一夜を過ごすのもいい。買春倶楽部のメンバーの誰かを呼び出してもいい。どちらにしろ、今晩も忙しくなるのは間違いない。内海の相手は何も麗美、ただ一人ではないのだから。内海は外見は麗美と楽しく会話をしながらも、今晩のことを思い描き内心別のことを考えているのだった。そして麗美がそのことに気付くことはなかった。
「浅沼麗美??確か浅沼の娘で内海の婚約者だったな?」
奈々子の報告に修二は自分の記憶の中にある麗美のプロフィールを思い出す。浅沼の長女であり、内海が勤める大学病院で看護士をしていることを思い出す。そして浅沼を通して知り合い、ごく最近に婚約したはずであった。修二の言葉を聞いた奈々子はこくりと頷く。
「はい、そのとおりです」
「その彼女がなんだって??」
「明後日、うちの学校に来ることになっています」
「明後日?ああ、健康診断か・・・」
看護士である彼女が健康診断の助手としてこの学校に来ることを修二は理解する。優姫やアリア、マリアと違い接点のなかった彼女がこの学校に来るというのは修二には都合がいいことであった。だが、下手に監禁などしたら内海たちを警戒させてしまう。その上、警察沙汰になることは間違いない。
「さて・・・どうしたものかな??」
すでに麗美を落すことは修二の中で決定事項であった。彼女一人で浅沼、内海両名を始末させる役割を担ってもらえるのがその理由だった。ただ、奈々子たちのように将来に渡って役に立ってもらえる相手、というわけではない。だから彼女には例の薬は使わず、復讐の為の駒、それが彼女の役割と修二は割り切ろうと考えていた。しかし、どうしてもそこまで割り切ることが出来ず、思い悩んでいた。
「とはいえ、下手を打つのはまずいし・・・」
「浅沼麗美のことでお悩みですか?でしたら・・・」
唸りながら悩む修二の姿を心配したのか、奈々子の隣で控えめにしていた亜美が恥ずかしそうに手を上げる。そして、そっと修二に耳打ちをする。それを聞いた修二はふむと唸る。亜美からもたらされた情報はかなり有益なものだった。これを上手く利用すれば麗美を捕獲できるかもしれない。
「それは本当のことなのか?」
「はい、間違いありません!」
珍しく亜美はきっぱりと言い切る。その言葉が亜美の言っていることの真実性を物語っていた。よほど確信があってのことなのだろう。そして、もし麗美が今亜美が行ったとおりの人物であるならば、情けをかけてやる必要は皆無である。むしろ浅沼や内海と一緒に始末してしまった方がいい人物のように修二には思えてきた
「・・・亜美、上手く誘い出せるか?」
「やってみます・・・いえ、やります!!」
内気な亜美にしては珍しく決意に満ちた表情で頷く。この策を上手く成功させたい、修二の役に立ちたい、その一心からだった。そんな亜美の思いを悟って、修二は大きく頷く。亜美に任せておけば麗美をうまく孤立させられると信じる。一応、奈々子をサポートにつけておけば安心だろう。
「ところで奈々子、アリアたちは学校には?」
「一応来ています。呼び出しましょうか?」
「いや、来ているなら必要なときまで自由にさせておいてやれ」
奈々子に目配せしながら修二は先日から休んでいたアリアたちのことを尋ねる。母親の死後、マスコミに追い立てられ学校にも来れない日々が続いていたが、その騒動も一段落したらしく、アリアたちは学校に来れるようになったらしい。もちろん奈々子を通じてマスコミを押さえ込んだことも事実ではあったが、マスコミが新しいネタに飛びついたのが最大の要因であった。自由になった彼女たちにも放課後、麗美調教を協力してもらうことにする。それまではありふれた日常を存分に堪能させてやる方が気分転換になるだろうと修二は考えていた。
「よし、明後日に備えて準備だ!!」
修二がそう宣言すると、奈々子も亜美もすぐさま動き出す。やらなければならないことは山のようにある。もちろん、計画に必要なことばかりではない。生徒会の仕事もこなさなければならない。やや滞っていたものもあったので少し忙しいのが現実であった。それらを総てを修二たちはテキパキと終わらせてゆく。
そして明後日・・・健康診断の助手として睦学園に麗美はやってきた。健康診断は予定通り進み、午前中には終了する。その健康診断の中、亜美は麗美に声をかけ、いろいろと話をして仲良くなっておく。内気な彼女がこのようなことをするのは相当な勇気が要ることだったが、修二のために頑張った。そして仕事を終えた麗美に亜美が近付き、『悩み事の相談に乗って欲しい』と話しかけ、放課後ひそかに会う約束を取り付ける。後は亜美に導かれるままに処刑台へと自ら歩を進めてくるのだった。
(ここ・・・は・・・)
意識を取り戻した麗美はまだ朦朧とする頭を振りながら辺りの様子を伺う。見たことのない調度品、部屋の内装、どう見ても自分の知らない部屋であることは間違いない。体を起こそうとした麗美は自分の体がまるで動かないことに気付く。よく見れば自分は半裸で大きな椅子に縛られていた。
「ふぐっ!!うううっっ!!」
ボールギャグをかまされ、いくら叫んでも声を上げられない。これでは助けを求めることは出来ない。もっともこんな両足を大きく広げられた格好で助けを求めるのは麗美には問題であったが。しばし暴れて体を縛るロープを解こうと試みるが、痛みはないがはずすこともできない絶妙な縛り方をしたロープが外れることはなかった。やがて脱出できないと諦めた麗美はどうしてこんなことになったのかを思い返す。
(そうだ、あの子は・・・?)
『相談したいことがある』と話しかけてきた少女の相談に乗るべく喫茶店で放課後まで待っていた彼女はその少女に呼び出されて古びた洋館まで呼び出された。外見は古びてはいたが、庭の手入れは行き届いており、内装もしっかりしていて、人が生活している実感がある洋館であった。そこで麗美は少女にお茶をもらい、それを飲みまがら彼女の相談に乗っていた。その内容はたわいもない恋愛に関するものだった。それに当たり障りのない答えをしていた麗美だったが、やがて強烈な睡魔に襲われ、その後の記憶はまるでなくなり、今に至ったわけである。
「目が覚めたみたいですね・・・」
記憶の整理をしていた麗美は突然声をかけられ慌てて顔を上げる。いつの何か開いたドアに高校生くらいの少年がニコニコ笑いながら自分を見つめている。自分が半裸であることを思い抱いた麗美は頬を染めて体を隠そうとするが、それもままならない。だが、少年の視線はまるで麗美には向いていなかった。どこか遠くを見つめ、麗美の体などに興味を示していないのはありありとわかった。
「浅沼麗美さん、あなたには僕らの役に立ってもらいますよ・・・」
少年は麗美の目の前にある椅子に座ると一言そう言ってくる。それがどういう意味なのか麗美にはまるでわからなかった。麗美が不思議そうな顔をしていると、少年は扉の向こう側に声をかける。すると、扉の向こう側から2人の少女が入ってくる。黒い皮製のボンデージに黒いピンヒールという出で立ちで入ってきた少女達はじっと麗美を見つめる。その表情は明るい笑顔を湛えているのに、その瞳には背筋がぞっとするような冷たいものが漂っていた。2人はそんな瞳を麗美に向けてくる。
「アリア、マリア。こいつはお前達に任せる。好きなように調教しろ・・・」
「どうやっても構わない、ということですか?」
「ああ。好きなものを使って壊せ!」
少年は冷たい口調で少女達に命令すると後ろも振り返らないで部屋を後にする。あとに残された少女達はその命令に嬉しそうな表情で頷く。そして少年の姿が見えなくなると、その視線を麗美に向けてくる。その表情は冷酷なものに変わっていた。それを見た麗美は背筋にまた寒気が走る。このままで何をされるかわかったものではない、その恐怖に駆られていた。
「この人、何で自分がこんな目にあうのかわかってないみたい・・・」
「まあ、わからないよね、普通なら」
怯える麗美を見つめながらくすくすと笑う少女達に視線を送った麗美は、その少女達の顔に見覚えがあことに気付く。確か最近人気の双子のアイドルのはずだ。しかし、その二人に恨みをう買うようなことを自分がした覚えは麗美にはなかったし、第一彼女たちと面識がまるでない。そんな彼女たちがどうして自分をそんな冷たい眼差しで見つめるのかわからず、混乱してしまう。
「どうしてこんなことになったのか教えてあげようか?」
「こういうこと!!」
双子はニコニコと笑いながら麗美の目の前にあるテレビの電源を入れる。古風な部屋に不釣合いな大型のテレビには裸でもつれ合う男女の姿が映し出される。男は女の両手を掴んで後ろから激しく腰を叩きつける。女はだらしなく顔をゆがめ、麗美の眼から見ても羨ましくなるような大きな胸を揺らして喘ぐ。そんな男と女の情事が画面いっぱいに映し出される。そんなものがどうして自分が監禁される理由になるのかはわからない。それでも麗美は思わず画面から目を逸らしてしまう。
『いやぁ、この体つき。何回出しても飽きませんね!!』
そのテレビから流れてきた声を聞いた瞬間、麗美の表情が青ざめる。とてもよく聞いたことのある声、それがテレビから聞こえてきたのである。しかし、聞こえてきたからといってその事実を鵜呑みには麗美にはできなかった。信じることは出来なかった。それほど信じがたいことであった。
『いやいや。この胸は凶器ですな、まったく。挟んでしごくだけでもう・・・』
さらに聞こえてきた声が麗美の混乱に拍車をかける。産まれてからいつも聞いてきた声。とても聞き覚えのある人の声。どうしてそんなところからその人の声が聞こえるのかはわからない。しかし、間違いなくテレビ画面からその二人の声は聞こえてくえう。それだけは動かしようのない現実であった。
「まだ、信じられない・・・ううん、信じたくないって顔しているわね・・・」
「でもこれが現実。内海孝三と浅沼近衛の正体。そして今犯されている女の人は先輩の母親代わりだった人・・・これがあなたが壊される理由・・・」
アリアとマリアは冷め切った声で麗美にそう告げる。そう告げられても麗美にはまだ信じることができなかった。内海も父もとてもそんなことができる人物ではないし、そんな事をするとは思えない。もしかすると目の前で繰り広げられている淫行に移っている人物は別人で、この双子もまた。あの少年にだまされているのではないかとさえ思えてくる。たとえ信じられたとしても、何故この双子が自分を壊そうとするのかがわからない。すると2人は補足するかのように話を続ける。
「そして、わたしたちがあなたに恨みを持つ理由は・・・」
「あなたの婚約者があたし達の母さんを死に追いやったから・・・」
画面を指差しながらアリアとマリアは断言する。画面では変わらず沙耶子が内海たちに犯されているシーンが映し出されていたが、麗美には総てが理解できた。もう一月近く前になるだろうか、彼女たちの父親が病死、続いて母親が自殺している。当時は母親が父親のあとを追ったとか、父親の死に耐え切れなかった母親が麻薬に走り中毒死したとか、よくワイドショーで報じられていたのは覚えている。しかし現実にはその死に内海と父親が関わっている、そのことは理解できた。理解できたが、だからといって何故自分がこのような辱めを受ける謂われはない。もしそれをしたのが内海や父であるならば、裁かれるべきは父と内海ではないか。そう思うと腹立たしくなり、激しくわめき散らす。
「あら、この人、自分は裁かれるべき人間じゃないって思っているみたい・・・」
「すごい傲慢な人・・・分かってないみたいよ、亜美ちゃん!」
自分達を物凄い形相で睨みつける麗美の顔を見たアリアとマリアはあきれ返った表情でドアの向こう側に声をかける。すると2人の少女が姿を現す。2人とも双子と同じ出で立ちであったが、好対照であった。片や女王様然とした態度でその衣装がこれ以上ないくらいに似合っている。大してもう一人は恥ずかしそうに俯き、モジモジとしていて、とても似合っているとは言いがたかった。双子の問いかけに答えたのは、その恥ずかしそうにモジモジとしている少女の方であった。そしてその少女は自分に相談事を持ちかけてきた少女であるとわかると、麗美は激しい怒りを覚える。
「よくそんな顔ができますね。内海と婚約するために人一人奈落に突き落としたくせに」
自分を睨みつける麗美に亜美はモジモジしながらもあきれ返った口調で顔を近づけてくる。亜美の言葉にはじめて麗美は動揺を見せる。何故この少女がそのことを知っているのか、それが不思議でならなかった。それを顔の表情から読み取った亜美はまわりの仲間に語って聞かせるように話し出す。
「この人は自分が内海と婚約するために当時彼と付き合っていた女性を知り合いのヤクザ頼んで監禁、暴行させたの・・・それも薬を打ちまくってボロボロになるまで、何度も、何度も・・・」
「ひどいことを・・・つまりこの方はその報いを受ける資格があるということですのね?」
「ええ、お姉様。その女性は笹森梓、わたしにとって姉のような存在だった人です」
亜美によれば梓は今も病院に入院しているらしい。薬の打たれ過ぎで精神に異常をきたした為だ。家族と会ってもまともな反応を示さない彼女に亜美は泣き崩れたという。そして梓が同僚に嵌められたこと、その女が内海と婚約したことを調べ上げたのである。復讐の機会を伺って・・・
「そんな人なら容赦する必要はないわね。完膚なきまで壊して差し上げましょう」
「はい、お姉様・・・」
亜美の髪を撫でるもう一人の女性、奈々子に甘えるような仕草で亜美は答える。アリアもマリアも待っていましたとばかりに準備を始める。調度品の一つを開くと中にはわけのわからない薬や、拷問用としか思えないような道具がずらりと並べられている。その一つ一つをどれにしようかと嬉しそうに調べてゆく。
「まずは・・・この道具で・・・」
「マリアさん、こういうときはまず、心を壊すものよ」
「そうなんですか、会長?」
「そうです。まずは相手を見下したプライドをズタズタに引き裂いてやらなければ」
そう言うことになると奈々子は率先して動き出す。奈々子が選んだのはピンク色のローターと二種類の薬品であった。その薬品の一つをボールギャグの隙間から口の中に流し込んでくる。それを飲むことを激しく嫌がり、抵抗する麗美だったが、女とはいえ三人がかりでは抗いようがなかった。口の中に流し込まれた液体が喉を伝い胃へと流れ込む。その瞬間、麗美の体は火がついたように熱くなる。
「どうです、この催淫剤の味は?強烈でしょう??欲情する上に体の感度も数倍に上がりますもの」
「といことは、こういうことをすると?」
奈々子の言葉にマリアが麗美の乳首を下着の上から指先で弾く。すでに薬の廻ってきていた麗美の乳首は硬さを帯びてきていた。そこを指先で弾かれると、痛みにも似た強烈な快感が全身を駆け巡る。その感覚に麗美は絶叫し、ガクガクと小刻みに痙攣させて震える。
「本当、すごい・・・この人、もう大洪水ですよ?」
奈々子たちはクスクスと笑いながら薬によって悶える麗美を見つめる。その股間はすでにお漏らしをしたかのように濡れ、下着に大きなシミを作り出し、その上のパンストにまで沁みてきたいた。そんな自分の体に麗美は激しく頭を振る。だが、燃え盛る体はいっこうに収まらない。じりじりと燃え立つような体を必死に抑えようとする麗美を観察していた奈々子が次の行動に出る。
「そのままではお辛いでしょう?気分を楽にして差し上げますわ」
奈々子はそう言うが早いか、手にしたピンクローターを麗美の股間に押し付けてくる。弱い振動がパンスト、パンティ越しに麗美の敏感の場所を刺激する。その刺激に麗美は大きく反り返り、ピクピクと体を震わせる。そんな麗美の様子を見ていたアリア、マリアもピンクローターを手にする。
「そんなに気持ちいいんだ?!」
「ならわたしたちもお手伝いしてあげる」
冷めた笑みを浮べたアリアたちは麗美のブラの上からローターを押し付けてくる。ローターの振動がブラ越しに麗美の敏感になった乳首を刺激する。その刺激に麗美はさらに体を反り返らせ、ボールギャグの隙間から荒々しい息を吐き出す。一緒に涎も垂れてくるがそんなもの気にしている余裕はない。痛いほど張り詰めた乳首がブラにすれ、そこを振動が襲うのでもう狂いそうなくらい体が痺れていた。
「下はもう椅子までビショビショですわ。はしたない・・・」
パンティ越しにクリトリスを刺激していた奈々子は麗美の股間の様子を報告しながら吐き捨てるように言い放つ。事実麗美に股間はあふれ出した愛液が椅子にまでシミを広げていた。しかし、それをどうにかできるはずがない。自分の意思ではどうにもできないことなのだから。
「では、お姉様。栓をしておきましょう!」
奈々子と同じように麗美の股間の様子を伺っていた亜美が突然そう提案してくる。麗美が朦朧とした意識の中、顔を亜美の方に向けると、彼女は手にバイブを持って微笑んでいた。それも並のバイブではない。直径10センチくらいで無数の突起がついた凶悪なものであった。
「あら、いいわね。ついでにお尻にもこれを入れておきましょうか?」
亜美の持つバイブを見た奈々子はあっさりと了承する。さらに調度品をあさって中からアナルバイブを取り出す。ただし、これも並のアナルバイブではない。無数に着いたボールのところどころにさらに突起がついて腸壁を擦りあげる仕組みになっていた。その二つを見た麗美は激しく頭を振る。
「あら、喜んでいるみたい・・・」
「よっぽどお気に召したみたいですよ、会長?」
「そう?でもその前にもう一つお薬を飲ませないと」
怯え拒絶の意思を露にする麗美を無視するよう奈々子たちは麗美の残された下着に手を伸ばす。ブラを引きちぎり、パンストを引き裂き、パンティを毟り取る。総てをさらけ出された麗美はボロボロと涙をこぼしながら激しく暴れる。しかし、押さえつけられた体は自由にはならず、無駄な足掻きでしかなかった。そんな麗美の体を観察しながら奈々子たちはさらに会話を続ける。
「ドス黒い乳首・・・相当遊んだみたいね・・・」
「肌も汚い・・・ちゃんと手入れしているのかしら・・・」
「そのくせ陰毛は全部そってあるのね。男に見せるためかしら・・・」
麗美の体をじっくりと観察しながらそんな事を口走る。その上で麗美のヴァギナを左右に開くと、尿道を露にし、そこにもう一つ用意した薬を流し込んでゆく。腸をさかのぼる冷たい感触に麗美は大きく体を震わせる。奈々子は総て流し込み終えると、今度は亜美が手に持っていた極太バイブを遠慮なく麗美の濡れそぼったヴァギナに押し込む。ミチミチと麗美のヴァギナを押し広げて極太バイブが麗美の膣に納まる。その太さに麗美は悲鳴を上げるが、ボールギャグの所為でその叫びは声にはならない。追い討ちをかけるように奈々子のアナルバイブが麗美のアナルに突き刺さる。
「それじゃあ、スイッチオン!!」
「ふごぉぉぉぉぉっっっ!!!」
奈々子は振動を最大にしてバイブのスイッチを入れる。グニグニと動き出したバイブが麗美の膣内を激しくかき回し、その刺激に麗美は白目をむいて悲鳴を上げる。そのバイブを何とか押し返そうと下半身に力を入れると、自分の体の変化に気がつき、真っ青な顔をする。
「ふふふっ、力入れられないでしょう?いま尿道に流し込んだもの、強力な利尿剤ですから」
真っ青になって耐え抜こうとする麗美に奈々子は面白おかしそうに語って聞かせる。その言葉に麗美は肌に玉のような脂汗を浮べて息も絶え絶えといった様子で必死になってこみ上げてくる尿意と戦っていた。しかし、状況は麗美にとって拷問そのものであった。
「あははっ、すごい。乳首がはちきれんばかりにパンパン!!」
「でも、わたしたちもそろそろ他のことしたいよね?」
「ならローター、このまま固定しておこうか?」
ビクビクと震える麗美の様子を伺っていたアリアとマリアはテープを取り出すと、それでピンクローターを麗美の胸に固定する。さらに振動を最大にしておく。乳首に伝わってくる痺れるような振動に麗美はダラダラと涎をたらして悶える。全身を弄るような振動、それに促されるように体を遡って来る尿意、それに麗美は必死に耐え抜こうとする。そんな麗美に奈々子達は攻撃の手を緩めない。
「くすぐったいだけじゃ体に悪いですからね、こういうのはどうでしょう?」
「あ、かわいい。赤い蝋燭ですね?」
奈々子が取り出したものを見たマリアが歓喜の声を上げる。その言葉に麗美は奈々子の手元を見る。その手には大振りの赤い蝋燭がおさめられている。さらに奈々子はそれに火をつけると、それを麗美に見せ付けるように近づけてくる。
「これをどうするか、わかります、よね?」
奈々子が確認すると、麗美は恐怖に顔を引きつらせながら弱々しく頭を振る。そんなもの欲しいなどとは思わない。だが、そんな麗美の想いとは裏腹に火のついたろうそくはゆっくりとその表面を溶かし、やがてその赤い蝋が麗美の肌に滴り落ちる。落ちた瞬間、麗美は声にならない声を上げて激しく震え上がる。肌を焼くような熱さに震え、激痛に意識を失いそうになる。だが、意識を失うまもなく二たれ、三たれと赤い蝋が麗美の肌に滴り落ちる。
「肌の上に落としただけでこんなになるなんて・・・」
「乳首やクリトリスに落したらどうなるんだろう??」
マリアも亜美も興味津々と言った様子で麗美を覗き込む。そのリクエストに答えるように奈々子はテープの上から赤い蝋を滴り落す。テープ越しに伝わってくる熱さに麗美は悲鳴を上げる。体がビクンッビクンッと激しく震え、痙攣する。白目をむいて鼻水、涎をたらしながら小刻みに痙攣する。今にも吹き飛びそうな意識を必死になって繋ぎとめる。その激痛の中に違う感覚を麗美は感じ始めていた。しかし、それを麗美は懸命に否定する。自分にそんな趣味はないと。
「頑張りますね。でもそろそろ二つ目の薬で限界になる頃じゃないですか?」
「そうね。そろそろ・・・」
蝋をたらしながらマリアと奈々子がくすくすと笑う。先ほど力を入れようとした瞬間、こみ上げてきた尿意は今は何とか抑えているが、このまま攻め続けられたとしたら、いつ暴発するかわかったものではない。そして押さえ込んだはずの尿意はどんどんその勢いを増し、限界へと近付いてゆく。
「ふぐっ!!ううぉぉぉっっ!!」
「あっ、来たみたいです・・・」
全身に玉のような汗を浮べて体を大きく震わせる麗美の姿に亜美は彼女に薬が効いてきたことがわかった。全身を強張らせて必死になってこみ上げてくる尿意と戦う麗美の姿を奈々子たちは冷笑を浮べて観察する。その眼差しは哀れなものを見つめるそれであった。
「無駄に足掻きますね・・・」
「そうですわね。仕方ありません。アリアさん!」
「は〜〜い、会長。もう準備出来てます!」
奈々子の呼びかけにアリアはガラス製の大きな注射器を取り出して答える。そしてそれを白くにごった水の入ったバケツに突っ込むと、それを吸い上げてゆく。その様子を必死に尿意と戦いながら見つめる麗美に見せ付けるようにしながら、奈々子がその中身を説明する。
「ご安心なさって・・・中身はただの石鹸水ですわ」
それを聞いたからといって安心などできるはずがない。ガラス製の注射器で吸い上げた石鹸水を流し込むところなどほとんど決まっている様なものである。すでに青から白に変わっていた麗美の顔色をだったが、さらに白さを増す。しかし、注射器を持ったアリアはけらけらと笑いながらそれを見せ付ける。
「あたし、浣腸って見たことないんですよね?」
「わたしも。どういった感じなんですか??」
アリアの言葉に同意するようにマリアが麗美に尋ねてくる。しかし、麗美自身そんな経験などないし、知っていたとしても答える気も、答えることができる状況でもなかった。最初から答えが返って来ると思っていなかったアリアはいっぱいに入った浣腸器をヒクヒクと戦慄く麗美のアナルに宛がう。
「根性、見せてくださいね??」
笑顔でアリアは浣腸器の中身を麗美の腸内に流し込んでゆく。体の中に逆流してくる水の感触に麗美は体を強張らせる。お腹まで逆流した石鹸水は腸を刺激する。石鹸水が流れ込んできた腸がごろごろとその動きを活性化させる。その急激な便意を必死で耐える麗美だったが、そこに二本目の浣腸が流し込まれる。
「はい!二本目、終わり!!」
「どこまで耐えられるか楽しみですね」
「そうね。こんな大きなお腹させて・・・まるで妊娠でもしたみたい・・・」
三本目を流し込まれる麗美の下腹部はすでにパンパンに膨れ上がり、まるで妊娠でもしているかのようなお腹をしている。そのお腹を面白そうに撫で回していた奈々子は笑みを浮べたままグッと力を込めてくる。お腹の中の石鹸水が暴れまわり、懸命に耐える麗美を奈落の底へと落そうとする。
「ふふふっ、そろそろ我慢の限界みたいですね。アナルがパクパク口を開いてる」
「ヴァギナもこんなに濡らしちゃって。いやらしい。浣腸されてそんなに気持ちいいんだ」
「まったく、とんでもない変態ですね。こんな人が看護士だなんて・・・」
「患者の方が可愛そうですね」
苦しそうに喘ぐ麗美を冷ややかに見下しながら奈々子たちは言いたいことを言い放つ。その言葉に麗美は弱々しく首を振るが、もうそこにはほとんど力は残っていなかった。双眸からただ涙が耐えることなく流れ落ち、壊れ行く自分の心を必死に繋ぎとめることしかできなかった。
「お姉様、そろそろ私にもやらせていただけませんか?」
「そうでしたわね。あなたには復讐する理由がありましたものね。いいわ、好きになさい」
「ありがとうございます、お姉様・・・」
奈々子が一歩うしろに下がると、代わって亜美が前に出る。哀れな生き物を見つめる眼差しで麗美を見つめると、手に隠し持っていたものを麗美に見せ付けるように彼女の眼前に突きつける。それは鈴のついた三つのピアスであった。亜美はそれを麗美に見せ付けるようにしながら鈴を鳴らしてみせる。
「可愛いでしょう?今からこれをつけて差し上げます・・・」
亜美はクスクスと笑いながら麗美にそう告げる。付けるといわれても三つもピアスなど必要ないはずである。第一、そんな事をして何の意味があるのか。麗美が不思議に思っていると、亜美はそれを見せ付けるように開いてみせる。その先端は針のように尖っていた。麗美の顔に恐れが生まれるのが見て取れる。そんな麗美を無視して亜美はピアスを麗美のその固くしこった乳首へと近付ける。そのときになってようやく麗美はどこにピアスを付ける気なのかを悟り、もがき出す。
「無駄なことを・・・今つけてあげますね」
亜美は無機質な声でそう宣言すると、ピアスを麗美の乳首に付けてゆく。針が乳首を貫通し、赤い鮮血が麗美の肌を滴り落ちる。その激痛に麗美は激しく体を痙攣させる。しかし、それで亜美は終わらない。もう片方の乳首にも同じようにピアスを着けると、さらに麗美の股間を覗きこむ。
「これをクリトリスにつけて差し上げましょうか??」
亜美は指先で固くしこり、顔をのぞかせたクリトリスをなぞり上げながら麗美に尋ねる。そんな事をされたら、確実に耐え切れなくなり、お腹の中のものを総てぶちまけてしまう。それを悟った麗美は激しく頭を振ってやめるよう懇願する。その麗美の情けない姿を見つめながら亜美は恍惚の表情を浮べる。このプライドの高い女がここまで恐怖に戦き、震え上がる様は見ているだけでぞくぞくしてくる。しかし、ここで終わっては意味がない。亜美は無情にもクリトリスにピアスを宛がう。
「ふぅぅぅぅっっっ!!」
「びっくりしましたか?この一本には針がついていないんですよ・・・」
恐怖に顔を真っ青にして波だめで許しを請う麗美を無視して着けられたピアスだったが、それの先端には針はなく、押しつぶすようにクリトリスにぶら下がっていた。安堵の息を漏らす麗美をバカに仕切った口調で亜美が話しかけてくる。それまでの麗美の様子を見ていた奈々子やアリア、マリアも亜美の後ろでクスクスと笑っている。甚くプライドを傷付けられた麗美はすさまじい形相で亜美を睨みつける。睨みつけたからといってどうかなるわけではない。イニシアティブは亜美が握っているのだ。
「まだ、そんな顔をする余裕があるんですね・・・」
麗美の顔を見た亜美はあきれ返った口調で麗美を見下す。彼女はまだ自分がどれほど追い詰められた状況にあるのかを理解していない。今はかろうじて漏らさないで済んだが、今にも漏れそうな状況に変化はないのだ。
「それでは次で終わりにしてあげます・・・」
亜美はそう宣言すると、ゴムのついたクリップをピアスにつけてくる。何をする気なのかと見つめる麗美を他所に亜美は三箇所総て気クリップをつけ終えると、それを何かの機械に接続する。それがなんなのかわからずにいた麗美に教えるように亜美はその機械のスイッチに手をかけ、麗美を見下ろす。
「これは、こう使うんですよ」
亜美は面白おかしそうな笑みを浮べるとスイッチを入れる。瞬間、強烈な電流が麗美の体を駆け巡る。麗美の意識は一瞬真っ白になり、ぐったりとなる。幸いにもすぐに意識が戻ったので、腸内の石鹸水は逆流しなかった。ホッと安堵の息を漏らすと亜美は不満そうな顔をする。
「気持ちよくなかったですか?じゃあ、今度はもう少し強くして・・・」
「ふごっ!!ふごっ!!」
「うふふっ、気持ちいい?気持ちいいですか??」
徐々に電圧を上げながら小刻みにスイッチを入れる亜美は、体をその度に震わせて絶叫する麗美に恍惚の表情を浮べて尋ねる。それは麗美が苦しむ姿に快感を覚えている顔だった。当の麗美はそれを気にしている余裕などない。気を抜いたらあっという間に気を失い、お腹の中のモノを総てぶちまけてしまうかもしれない。その恐怖と戦いながら、懸命に意識を保とうとする。しかし、その抵抗がさらに亜美を喜ばせ、電圧を上げさせる。そしてついに・・・
「ふごっっ!!おぉぉぉぉっっっ・・・」
強烈な電流に麗美の体が一際大きく震え上がる。白目をむき、鼻からは鼻水が、ボールギャグの隙間からは涎がだらしなく溢れ出す。戒めを失った体はがっくりと力を失い、その堰を解こうとする。何とか意識を取り戻した麗美が下半身に力を込める。お尻に力を込め、お腹の中のものが出ようとするのを押さえ込む。何とかそれには成功したが、ヴァギナからあふれ出すものまでは抑えきれなかった。圧縮された黄金水が噴水のように噴出し、椅子を、床を濡らしてゆく。一度解き放たれた堰はもう止まらない。
「あ、漏らしちゃった・・・」
「まったく、こんなところで漏らしましたの?汚らわしい!!」
「ダメじゃないですか!先輩のお屋敷をあなたの汚物で汚すわけに行かないから」
「出すなら、これ!!」
アリアはそう言うと麗美の眼の前に大きなアヒルを置く。背中のおきな穴の開いたアヒルは麗美に自分のところに来るように誘う。そんな赤ん坊が使うものを使う気には麗美にはなれなかった。顔を背けると、無視するなといわんばかりに亜美がまた電流を流してくる。頭が真っ白になる拷問に麗美の我慢は崩壊寸前にまで追い詰められる。
(このまま・・・このまま出したら・・・)
「動物のようにこのままぶちまけるか、人として最後の尊厳を残すか、好きにしてください」
小刻みに低電流を流しながら亜美は麗美に問いただす。麗美に残された最後のプライドがどうしたらいいかを考えさせる。どう考えても我慢できそうにない。あとはこのままぶちまけるか、アヒルの中にぶちまけるかの違いだけ。両足を解放された麗美はそのアヒルに引き寄せられるように歩み寄ると、それを跨いでしゃがみ込む。我慢の限界はとっくに超えていた。ここまで耐えられたのは単に彼女のプライドによるところが大きかった。そのプライドで耐えるのももう限界であった。このまま床にぶちまけるよりもせめて・・・それが麗美に残された最後の”人”としての誇りであった。
「ほうぉぉぉぉっっ・・・・」
安堵感からか、電流によるものなのか、それはわからない。アヒルを跨いだ瞬間、体中を電流が駆け巡り、麗美の意識を暗黒へと誘う。力の抜けた体はだらりとなり、胃の内容物が一気に逆流し、ぶちまけられる。そのお腹の中が軽くなる開放感に麗美は感嘆の声を漏らす。ガスの抜ける音とともに絶え間なく胃の内容物がアヒルをいっぱいにしてゆく。その様子を亜美がカメラに収める。顔を、アナルを、ヴァギナを、麗美の恥ずかしいシーンを残らずカメラに収めて行く。それさえも今の麗美には心地よかった。
「ふひゅぅぅぅぅっっ・・・・」
総てをぶちまけた麗美は安堵の声を上げながら後ろに倒れこむ。すぐさま亜美がそれに蓋をしてどこかへともってゆく。このままにしておいては部屋が臭くて仕方がないからだ。呆けた表情で軽くなった体を休めていた麗美の顔を、奈々子がおもむろに踏みにじる。
「何をしていますの?こぼした物を舐め取りなさい!!汚らわしい!!」
奈々子は麗美の頭をピンヒールで踏みにじりながらそう命令する。激痛に麗美は何度も頷いて応じる。マリアはその麗美の口からボールギャグを外し、首輪を嵌めると、鎖でつなぎ、その鎖を奈々子に手渡す。鎖を受け取った奈々子は思い切り鎖を引っ張り倒れ伏していた麗美を引き起こす。起き上がった麗美は膝立ちになると、そのまま前のめりに倒れ伏す。ちょうど自分がぶちまけ、はみ出した汚物に顔を突っ込む格好になる。その臭さと汚らしさに顔を顰め逃げようとすると、その背中を奈々子の鞭が打ち据える。
「何を逃げようとしているの?さっさと舐めなさい!!」
二度、三度と奈々子の鞭が閃く。その度に麗美の背中に赤い筋が刻まれる。さらにその汚物に顔を突っ込ませるように後頭部を踏みにじる。汚物に顔を押し付け、舐め取るように強要する。痛みと恐怖に麗美は勇気を振り絞って床に散らばった汚物を舐め取って行く。その様子を満足そうに奈々子は見つめる。
「そう、そうやって綺麗にすればいいんです!」
「ところで会長。この人、もうイきそうですよ?」
「ヴァギナが開ききってしまらないです」
後ろから麗美の様子を伺っていたアリアとマリアがそう報告する。二人の言うとおり麗美のヴァギナはだらしなく口を開き、締まらなくなっていた。開いたヴァギナからはダラダラと愛液が滴り落ち、物ほしそうにひくついている。それを聞いた奈々子は鎖を引いて麗美の顔を持ち上げる。麗美の顔は汚物にまみれながら、恍惚の表情を湛えていた。そんな麗美に声を潜めて尋ねる。
「もう我慢できないのかしら?どうなの??」
「はひ、れきましぇん・・・おまんこに・・おちんちん、入れてほひいれす・・・」
呂律の廻らない口調で麗美は懇願する。薬のよって感度の増した体は穴をかき回して欲しくて仕方がなかった。何でもいい、自分の体をかき回して欲しい。それが今の麗美の欲望であった。そんな麗美の懇願に奈々子は鼻で笑いながらアリアとマリアのほうに視線を送る。
「アリア、マリア、準備を!」
「「はい、会長」」
奈々子の命令にアリアとマリアは台座を用意しそこに麗美を固定する。両手と首を固定された麗美には逃げ場はなかった。ただ、お尻を高く突付きだして秘部を露にしていた。じっと見つめられているような視線に麗美は腰をくねらせてその込み上げてくる欲望を押さえ込もうとする。
「はひゃく、はひゃくおちんちん・・・」
「もう少しお待ちなさい。貴方の相手が来ましたわ」
体の疼きを押さえきれず、腰を振って懇願する麗美に奈々子は平然と答える。その言葉どおりドアが開き、先ほど出て行った亜美が戻ってくる。その手にはアヒルではなく、鎖が握り締められていた。ドアのところに立った亜美は鎖を握り締めたまま奈々子に声をかける。
「お姉様、連れて来ました・・・」
「ご苦労様、亜美!!」
奈々子はねぎらいの言葉をかけると亜美に入ってくるように促す。亜美は鎖を引っ張って部屋の中に入ってくる。亜美に引っ張られるようにして部屋に入ってきたものを見て麗美は絶句する。それは白い豚であった。それも大型で立ち上がれば亜美など押しつぶしてしまうかもしれない。そんな豚が亜美に引っ張られて部屋に入ってきたのである。そして奈々子の言葉どおりならば・・・
「ひやぁぁぁぁぁっっっっ!!!!!!」
恐怖に顔をゆがめて麗美は絶叫する。しかし、首と腕はしっかりと固定されていて、いくら暴れても逃げることはできない。そんな麗美の恐怖に戦く姿を四人は面白おかしそうに見学する。そしてひとしきり楽しむと、麗美の背後に白豚を連れて来て嗾ける。
「ほら、入れなさい!!ピエール!!」
「ここよ、ここの穴に入れるの!」
四人はピエールという白豚を台座の上に前足をのせさせる格好をさせピエールのペニスを麗美のヴァギナに宛がう。必死に抵抗し、泣きながら許しを請う麗美であったが、四人はその声に耳を傾けようとはしなかった。ピエールの腰を押しペニスを麗美の中に押し込む。膣壁を押し広げて細長いものが麗美の膣内に入り込んでくる。その感触に麗美は体を震わせる。
「はぎゃぁぁっっ!!ひ、ひきゅうが、ひきゅうがぁぁぁっっ!!」
ダラダラと涎をたらしながら麗美は白目をむいて絶叫する。先端の細い豚のペニスは子宮内部にまで入り込み、ここを突付いて麗美を責め立てる。その味わったことのない痛みとも快感ともつかない感覚に麗美は完全の発狂してしまった。
「いいろ・・・おちんちん、いいろ〜〜」
だらしなく歪められた麗美の顔にはもはや一片の正気も残されていなかった。ただ一匹のケダモノの如くピエールのペニスを貪る。その浅ましい姿を奈々子たちは鼻で笑いながら部屋をあとにする。一時間もすれば麗美は完全に落ちるところまで落ちるだろう。人間らしい心など欠片も残ることはないだろう。
「さて、ここはピエールに任せてわたしたちはご主人様に報告に行きましょう」
「でも、お姉様。このままではすぐに抜けてしまいます」
「そうね。では、ゴムバンドで二匹の腰と腰を固定して外れないようにしておきましょう」
亜美の言葉に奈々子はそう提案する。すぐさま動いた四人は麗美とピエールの腰をゴムバンドで繋ぎとめ、固定する。動くことは出来るが、抜くことができない状況に、ピエールのペニスで子宮を貫かれた麗美は狂気の笑みを浮べて喘ぐ。
「くひぃぃっっ!!ひきゅうが、おひんひんが・・・」
だらしなく歪んだ顔にはもはや正気の欠片も残っていない。わずかに残った心も完全に打ち砕かれるのは時間の問題だろう。ただ、心が完全に壊れるまでまでこの女に付き合ってやる必要性はない。その間に修二に報告がてら誉めてもらいたいのが4人の共通の思いであった。四人はさっさと部屋を出てゆく。
「・・・哀れな女・・・」
最後の扉をくぐった亜美は何の感慨もなく、ポツリと呟く。そして、それだけ呟くと、ドアを閉める。あとには闇が支配した世界で二匹のケダモノの雄たけびだけがこだましていた。それに耳を傾けるものなど誰もいなかった。ただ闇だけがそれを見ているのだった。
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