第14話


 明日香が姿を消して数ヶ月、修二が忙しい日々を送っていた。自分の元に入ってくるありとあらゆる情報を駆使して佐々菜グループ内のお荷物企業の経営建て直しを計っていた。寝る間も惜しむ活躍でその企業の業績はうなぎ上りで、修二の名前はグループ内でも囁かれるほどになってきていた。
 (まだまだ、これからだ・・・)
 それも修二にとってはまだ第一歩にしか過ぎない。もっと名前を売って佐々菜グループ内での地位を固めなければならない。そのためにももっとコネが必要であった。そのコネを作るためにも五上院桜をどうしても自分の手元に招かなければならない。彼女の実家五上院家は旧華族であったこともあって政界にも各省庁にも顔が利く。その後ろ楯を得られれば、佐々菜グループ内で大きな力を得ることが出来る。だからこそ、修二は是が非でも桜を自分の手元に引き込みたかった。そのための段取りは難航していた。スケジュールの調整がつかなかったためである。
 「申し訳ありません。彼女の実家は門限が厳しくて・・・」
 「夜、呼び出すことはできない、ということか・・・」
 ぺこりと頭を下げて謝る奈々子に修二は思わず溜息を漏らす。桜の予定に自分の行動をあわせようとするが、どうしても合わせることができないまま、数ヶ月が経過してしまったのである。奈々子が悪いわけではないのだから頭を下げられても困るのだが、このままいつまでの桜を仲間に引き込めないのは弱りものであった。
 「来週中にどうにかならないか?」
 「来週ですか?・・・お茶会でも催して呼び出しましょうか?」
 「ああ。そうしてくれ。ただし・・・」
 「わかっています。誰にも悟られないように、ですね?」
 奈々子の提案に修二は了承する。修二の休みに合わせてお茶会を催し、そこで桜を捕獲する策を実行に移すことにする。しかし、そのことを他の誰かに悟られるわけには行かない。すべては秘密裏に、確実に実行されなければならない。そのための根回しも奈々子たちに指示しておく。結果奈々子が主催するお茶会には奈々子をはじめ亜美や瞳たちが客として列席することとなった。つまり実際の客は桜だけであり、彼女の逃げ道を塞ぐ算段は完成していた。



 そして、お茶会当日ゥ



 奈々子が自宅の庭に作った茶席には何も知らない桜をはじめ、女性陣が勢ぞろいしての華々しいものとなっていた。ただし、桜を警戒させないためにお茶席には修二の姿はなかった。少し離れたところからその様子を伺っていた。その修二の視線になど気づく様子もなく桜は奈々子が点てたお茶を礼儀作法に則って飲み干してゆく。
 「結構なお手前で・・・」
 「どうもありがとう、桜・・・??どうかしたの、姫ちゃん?」
 お茶を飲み終えた桜は静かに茶器を置き、静かに一礼する。そんな桜に笑みを返した奈々子はそのとなりで渋い顔をしている優姫の様子が気になって問いかける。奈々子の言葉に桜も隣に座る少女の表情に訝しげな表情を浮べる。優姫は渋い表情を浮べたまま今にも泣き出しそうであった。
 「・・・お茶、苦い・・・足、痺れた・・・」
 奈々子の問いかけに優姫は目にうっすらと涙を浮べて答える。その答えを聞いた一同は思わず吹き出してしまう。幼い頃からお茶などをたしなんできた奈々子や桜にはどうということのないことも、優姫には苦いものであり、つらいことでしかなかった。それはアリアやマリア、瞳も同様で、優姫の意見に同意するように頷いている。
 「最初はわからないことだらけですし、お辛いかもしれませんが、そのうち慣れますわ」
 涙を浮べた優姫をあやすようにその頭を撫でてやりながら桜はニコニコ笑いながらアリアたちに話しかける。そして一人一人に作法の手ほどきをしてゆく。その優雅な身のこなしには同姓のアリアたちでさえ惚れ惚れとしてしまった。そんな桜を見つめながら奈々子は小さく溜息をつく。
 「同姓には拒否反応は出ないみたいね・・・」
 「奈々子様・・・」
 「まだ男性は怖くてたまらない?」
 奈々子の言葉に桜は渋い顔をする。そして節目がちに溜息をつく。そして奈々子の問いに小さく頷く。幼い頃に男の子に虐められた経験から男性恐怖症になった桜は男性がそばに来るだけでも悲鳴を上げるほどであった。亜美とは違って男性が嫌いなのではない。ただ怖いのである。だからこそ修二には彼女の目の届かないところで準備が整うまでおとなしくしていてもらわなければならなかった。
 「ええ?桜さんって男の人、ダメなんですか?」
 「・・・はい。そばにこられるだけで震えが止まらなくなってしまうんです・・・」
 「意外だなぁ・・・でも、もったいないよね、こんなに美人なのに・・・」
 アリアの言葉に桜は頬を朱に染めて俯いてしまう。だが、アリアの言うとおり、日本人形のように美しい姿をした桜を男性が放って置くはずもなかった。完全寮制の一貫校に通っている桜ではあったが、彼女に心を奪われた男子生徒の待ち伏せに会い、悲鳴を上げることもしばしばであったらしい。
 「でも、何でそんな人が奈々子さんのお手伝いなんか?」
 「あの・・・奈々子様のお手伝いをすれば殿方と接する機会も増えるかと。そうすれば少しは殿方に・・・」
 ようは男性恐怖症克服のために奈々子の手伝いをしていたらしい。もちろん奈々子が主宰していた集まりが男性に会うだけのものではなく、夜の営みまで含まれているとは知るはずもなかった。奈々子もそのことは桜に話すつもりはなかった。もっともこれから起こる経験を桜が経験した後なら話してもいいとは思っていた。
 「桜、もう一服、いかが?」
 「あっ、頂戴いたします。奈々子様・・・」
 奈々子の差し出されたお茶お受け取った桜はもう一服お茶を飲み干してゆく。先ほどとは違った味がしたが、さして気にも留めないですべて飲み干してしまう。飲み終えた桜に変化が見え始めたのはそれからしばらくしてからのことであった。体の奥がジンジンと熱くなり、じんわりと汗が流れてくる。呼吸もやや荒くなり、喉も渇いてくる。
 「どうかしたんですか、桜さん?」
 「いえ、あの・・・体が少し・・・」
 「風邪でしょうか・・・少しお顔も赤いようです」
 体の火照りを抑え切れない桜に奈々子たちが心配そうに言葉をかける。奈々子は優姫を瞳に任せると、桜を木陰へと連れて休ませる。木の幹にもたれかかった桜は大きく息を吐き出す。楽になるようにしているはずなのに、まるで楽にならない。それどころか、いっそう心臓の鼓動が早くなってゆくのがわかる。
 「なにか・・・もう・・・」
 「・・・完全に薬が体に廻った様ね?」
 苦しそうにする桜の様子を伺っていた奈々子は満足そうな顔をしてそう呟く。その言葉の意味がわからず、桜が奈々子の方に顔を向けると、奈々子は手を上げてそばにいた亜美やアリア、マリアに命じる。すると、亜美たちは隠し持っていたロープで桜の両手を縛り上げ、木の枝を通して桜を吊り上げる。
 「イタッ!!あの、奈々子様、何を・・・」
 「いい事をしてあげるの。少し我慢していなさい・・・」
 抵抗するまもなくつるし上げられ、自分の全体重がかかる手首にロープが食い込み、桜は顔を顰める。そんな桜に奈々子は優しく囁きかけながら、その目を黒い布で覆い隠してしまう。視界を奪われた桜は今眼の前でなにが起こっているのかまるでわからず、思わず息を呑む。
 「奈々子様・・・御戯れはほどほどになさって・・・」
 「戯れじゃないわよ。桜の男性恐怖症を直してあげようと思ってね」
 「それはどういう・・・」
 奈々子の言葉に首を傾げる桜に答えるように、修二が歩み寄ってくる。目の見えない桜には一人分人の気配が増えたことだけはわかったが、それが誰かなのかまではわからなかった。相手の分からない恐怖に桜は身を震わせる。その桜の目の前に立つと、修二はその頬に手を当て、おもむろに唇を奪う。
 「!!んんっ!!」
 突然のことに桜は驚きの声を上げる。じたばたと暴れるが、両手は動かせず、両足も空しく宙を切るばかりであった。そんな桜の唇を奪った修二は長々とキスを交わす。そして桜の力が抜けた瞬間を狙って、口の中に舌を差し込み、桜の舌に絡ませて、唾液を貪る。
 「ふぐっ・・・んんっっ!!」
 「ふふっ、桜、よかったわね。ご主人様のご挨拶を受けられて・・・」
 悪魔で抵抗する桜の耳元で奈々子がそう囁く。そして背後に回りこんだ奈々子は桜の襟足を掴み、おもむろに左右に開く。桜の着物が左右に肌蹴、小さいながらもそれなりのふくらみを持った乳房が露になる。胸が外気に晒されたことを察した桜はくぐもった悲鳴を上げて暴れるが、修二と奈々子二人掛りで押さえ込まれてはどうすることもできなかった。
 「うわぁ・・・綺麗な肌・・・」
 「本当、白雪みたい・・・」
 露になった桜の胸元を覗き込みながらアリアとマリアは溜息を漏らしながら正直な感想を漏らす。しばしその白い肌を観賞していた二人であったが、やがてその胸に手を伸ばし、その感触を楽しむようにゆっくりと揉み始める。その指の、手の平の動きに、桜は身を震わせて耐えようとする。
 「小さくて可愛い、おっぱい・・・」
 「これだけ小さいとわたし達の中でも負けるのは姫ちゃんくらいね・・・」
 桜の胸を愛撫しながら、アリアとマリアは素直な感想も漏らす。確かに桜の胸は小さく、アリアとマリアと比べてもわずかながらであるが、小さいことはわかる。自分たちの中で最小は優姫ではあるが、正直彼女は将来性がある。下手をすると瞳すら上回るかもしれない。もっとも二人は今はそのことは考えないようにしていた。
 「んふっ、んんっ!!」
 アリアとマリアが乳首を舐め上げると、ゾクゾクとした感覚が桜の背筋を駆け抜ける。その感覚に桜は悲鳴を上げるが、口を修二に塞がれていてはくぐもった声にしかならない。そんな桜の声を聞きながらアリアとマリアはねっとりと纏わりつく様な舌使いで桜の乳首を愛撫する。
 「さあ、桜。こちらの準備もしましょう?」
 桜の背後にいた奈々子の手がゆっくりとしたに下がってゆく。そしてきつく締められた帯を過ぎ、左右に重ねられた裾に到達すると、そこを左右に広げる。白くほっそりとした足がその場にいる皆に公開される。桜は腰を振って嫌がるが、奈々子は奈々子はもっとよく見えるようにと、足を左右に広げてゆく。
 「アラ、桜。貴方、毛が生えていないのね?」
 桜の股間を覗きこんだ奈々子はヴァギナの周りを見て珍しそうな声を上げる。桜のヴァギナの周りには一本の毛も生えていない。剃ってあるのではない。もとから一本も生えていないのだ。ツルツルとした感触を味わうようにヴァギナの周りを奈々子はゆっくりと指を這わせてゆく。
 「ふううぅぅっ!!んんっ!!」
 恥ずかしい場所に触れられた感触に桜はまたくぐもった悲鳴を上げて暴れる。しかし、いくら暴れてもロープが両手に食い込むだけで、逃げることなどできなかった。それでも桜は必死になってその場から逃れようと抵抗を続ける。そんな桜の姿を笑いながら奈々子はヴァギナの筋に沿って指を動かしてくる。
 「そんなに嫌がらなくても大丈夫よ。これ以上ないくらいに気持ちよくしてあげる」
 「会長。あれ、使ってみます?」
 「・・・・・そうね。試しに使ってみましょうか?」
 マリアに勧められて奈々子はそばにあった箱に目を移す。その中にある物は最近届けられたものでまだ誰も使った事はない。それを使うとどうなるのかわからず、怖くて誰も使おうとしなかったのだ。ここぞとばかりに、桜でその効果を試そうと奈々子たちは箱を開けて中のものを取り出してゆく。
 「???」
 目が見えないためになにが起こっているのかわからない桜は怯えた表情を浮べていたが、やがてその耳にモーター音が聞こえてくる。三つのモーター音が自分の周りから聞こえてくることに桜は不安そうな表情を浮べる。そんな桜の肌に浸りとプラスチックの冷たい感触が押し付けられる。その冷たさに身を震わせるのと同時に、ブルブルと震えるモーターの振動が桜の体を駆け抜ける。しかも、その振動を押し付けられた箇所は両の乳首と、ヴァギナであった。感度の増した箇所に襲い来る振動に桜は全身を強張らせてその激痛にも似た快感をやり過ごそうと懸命になる。
 「すっごい。ブルブル震えてキモチ良さそう・・・」
 「乳首なんてビンビンに勃起ちゃって・・・こうしたらどうかな?」
 イタズラ娘の笑みを浮べたマリアは手にした電動按摩器を硬くしこった桜の乳首に強く押し付ける。その振動に桜は全身をガクガクと痙攣させて震え上がる。目が見えない分、体の感度はさらに研ぎ澄まされ、電動按摩器による攻めにあっという間に登りつめてしまいそうであった。それは見ている奈々子たちにもよくわかった。
 「うふふふっ、桜ったらもうイっちゃいそうなのね?」
 「オマンコも乳首もぴくぴく震えちゃって・・・切なそう・・・」
 奈々子たちはわざと桜に彼女の体がどうなっているかを教えて聞かせる。自分の体が何か他のものになってしまった感覚を覚えていた桜はいやいやと首を横に振る。そんな桜からようやく修二は唇を離すと、奈々子たちに目配せして大きく硬くなったものを開放する。その間に桜たちは仕上げにと取り掛かる。
 「イきたい?イきたいでしょう、桜?」
 「わかりません・・・でも、でも何か白い何かが・・・」
 初めて絶頂へと上りつめてゆく桜は自分になにが起こっているのか、まるでわからないまま全身を戦慄かせて目の前に広がってくる白い光に身を任せようとする。が、その瞬間、奈々子たちは突然計ったように按摩器を桜の体から引き離す。それまで送り込まれてきた快感が突然終わり、登りつめかけていた快感は打ち切られてしまう。
 「あっ・・・どうして・・・」
 「こういうのはイヤなのでしょう?だからやめて差し上げましたのよ?」
 絶頂の直前でお預けを喰らった桜は苦しそうに呻きながら奈々子たちに訳を問う。その問いかけに奈々子は素直に答える。ここまで自分の体を思う存分嬲ってきておいて理不尽な話である。しかし、絶頂寸前の桜にはそのことを問い詰める余裕はなかった。早くこの苦しさから解放して欲しい、ただそれだけであった。
 「奈々子様・・・お願いです・・・苦しくて苦しくて・・・」
 「そのようね・・・こんなに全身に汗を浮べちゃって・・・そんなにイきたい?」
 フルフルと全身を震わせながら桜は奈々子に懇願する。そんな桜の様子を伺いながら奈々子は意地悪そうにもう一度問いかける。『イく』と言う言葉の意味はわからないが、それによってこの切なく、苦しい想いから解放されるのではないか、と感じた桜は素直にうなずく。
 「では、ご主人様のお願いなさい。『桜はご主人様のものです。どうぞ存分に可愛がってください』と」
 「そ、それは・・・」
 「言えない?ではそこで切ない思いをしていなさい」
 桜には男性と結ばれるのは結婚してからと言う時代掛かった貞操観念があった。だからこんな屋外で、しかも相手の顔も見えない状況で男性と結ばれるなど恥ずかしくてできないことであった。もちろん奈々子もそんなことはわかっていた。だからわざと突き放すようなことを言って、桜から離れる。目隠しをされた桜は奈々子が自分から離れたことを察してこの後どうなんるのかわからず、恐怖心が広がってくる。そんな桜の耳に奈々子の艶やかな声が聞こえてくる。
 「あんっっ!!ご主人様、そこ、そこをもっと・・・もっと突いてください!!」
 「はぁぁんっ!先輩の指、奥まで届いて・・・んんっ、気持ちいいです!」
 「あああっ、先輩、そこ、クリトリスをもっと・・・」
 アリアやマリアの艶やかな声も一緒に聞こえてくる。三人の声はこの上もなく快楽に満ち溢れ、喜びに満ち満ちているのが桜にもよくわかる。目が見えない分研ぎ澄まされた耳は彼女たちの淫らな水音まではっきりとその耳に捕らえていた。その甘えた、艶やかな声を聞くほどに桜の体の中心はさらに熱くなり、そこから溢れ出してくる水は腿を伝って滴り落ちてくる。体の熱さは限界を超え、早く何とかして欲しいと悲鳴を上げる。
 「あっ・・・ああっ・・・」
 「桜、言う気になった?」
 「はい・・・旦那様・・・桜にお情けを、お情けと・・・」
 火照りきった顔で桜はそう懇願する。今の桜にはこれが限界であった。しかし、それだけで十分であった。修二はその言葉をしっかりと聞き届けると、奈々子のヴァギナからペニスを引き抜き、再度桜に歩み寄る。見えない目の前に感じる気配と男性臭、これから起こるであろうことを想像する桜の顔には期待と恐怖の入り混じったものが浮かんでいた。そんな桜を落ち着かせるように修二はもう一度キスをして、その細く長い足を抱え込む。腰の位置を調節して、トロトロと涙を流す桜の秘所に自分のいきり立ったペニスを宛がうと、桜の腰をしっかりと固定する。
 「いくぞ!!」
 初めて聞く修二の声に桜は黙ったまま小さく頷く。桜が頷くのを確認するのと同時に修二はグッと腰に力を込めて真下から桜を貫いてゆく。硬く閉じられた桜の膣は修二の侵入を拒む。それを引き裂いてこじ開けようと、修二は腰に力を込めて押し込み、桜の腰をしっかりとつかんで落とし込む。
 「ひぐっ!!ううっ・・・痛い、痛い・・・」
 引き裂かれるような激痛に桜は悲鳴を上げる。今にも全身がばらばらになりそうな激痛に苛まれ、それから必死になって逃れようとする。しかし、修二はしっかりと桜を抱きしめ逃がさない。しっかりと、確実に桜の膣内へとペニスを押し込んでゆく。その少しづつの動きすら今の修二には快感であった。
 「さあ、桜。これでお前は僕のものだ。未来永劫、誰にも汚すことは・・・できない!!」
 先端がもっとも固い場所に達したところで修二は一度腰の動きを止める。引き裂かれるような激痛に苛まれていた桜は、ようやく一息をつくことができ、大きく息を吐く。ズキズキと膣内は痛み、その痛みに桜は震えて耐えるしかなかった。そんな桜の耳元で修二は最後の宣告を告げる。それがどういう意味であるかを桜が問う前に修二は力強く桜の腰を掴み、一気に腰を押し進めてくる。
 「ふぐっっ!!ううっっ、ああああああっっっっ!!!」
 一際激しい激痛が桜を苛む。激しく頭を振って嫌がる桜であったが、修二はそれを無視してさらに力を込める。押し込まれたペニスは最も強固な部分をこじ開けようと押し進んでくる。やがてぷつっ、っと何かが切れる感触とともにペニスは桜の最奥にまで入り込んでゆく。その瞬間、桜は一際大きな悲鳴を上げる。
 「うううっ・・・あうぅぅぅっ・・・」
 「全部入ったぞ、桜・・・」
 ズキズキと耐えることない膣の痛みに桜はボロボロと涙をこぼす。こぼれ落ちた涙は目隠しを濡らし、頬にまでこぼれ落ちる。そんな桜を慰めるかのように修二は彼女の耳元でそっと囁きかける。『女になったこと』、『修二のものになったこと』そのことを短いその一言に込めて囁きかける。その言葉と膣内に感じる熱いものを感じ取った桜の体を何か激しいものが駆け抜けてゆく。次の瞬間、強烈に膣を締め付けながら桜は激しく痙攣しながら絶頂を迎える。しばらくして脱力しきった桜は修二に抱きつきながら、言いようのない心地よさに浸っていた。
 「入れただけでイっちゃったのかい?Hだなぁ、桜は」
 絶頂を迎えた桜の姿を見つめながら、修二はさも面白そうにそう囁く。それがとても恥ずかしいことのように思えた桜は顔を真っ赤に染めて俯いてしまう。そんな桜の姿に微笑を浮べたまま、修二は彼女の縛ってあった両手を解いてやり、ゆっくりと腰を動かし始める。桜を気遣ってゆっくりと、それでいて自分のペニスを己の存在を桜の膣内に刻み込むように力強く動かしてゆく。
 「んくっ!!あっ、ううっ、痛い・・・」
 まだ失ったばかりの純潔が痛みを訴え、桜は悲鳴に似た声を上げて修二にすがり付いてくる。膣からあふれ出して来る処女であったことを示す血の量はこれまで奪ってきた少女達のそれと比べても多かった。それだけ桜の膣が傷ついていることを意味し、それだけ桜が痛い思いをしていることは修二にも良くわかった。しかし、それでも修二の動きは止まらない。ゆっくりと、それでいて力強く、桜の膣内を突き上げてゆく。その上で桜の気を少しでも紛らわせようと、彼女の体のそこかしこにキスをしてマークを刻んでゆく。
 「うああっ、だ、旦那様・・・何か、何かヘンです・・・」
 「何がどうヘンなんだい?」
 「体の奥から・・・ああっ!!奥から何かが溢れてきます・・・」
 体の奥底から込み上げてくる快感に桜は戸惑いを覚え悶える。それを解放することを恐れ、必死になって押さえ込もうとしていた。そんな桜にそれを押さえ込まずに解放するように修二は求める。修二の求めに桜は戸惑いながらも、彼に縋りついて必死になってそれに身を任せようとする。
 「あっ、あっ、あっ!体の奥・・・何かあふれて・・・ああああっっっ!!」
 噴出してくる快感に桜は修二に力を込めて縋りつく。背中に回った両手は爪を立て、修二の背中に赤い筋を幾本も刻み込む。それでも修二の動きは止まらず、しっかりと桜を抱きしめ、腰を打ち付ける。修二の一撃、一撃で子宮を壊さんばかりに力を込めて突き上げる。その動きが桜に更なる快感を呼び起こし、彼女を悶えさせる。

 「あああんっんっ!また・・・また白いものが!!」
 「イくのかい?いいよ、イっても。僕も一緒に!」
 桜は限界が近いことを告げてくる。それを聞いた修二はさらに力を込めて桜を突き上げる。突き上げながら修二は彼女の目隠しを外してやる。突然開けた桜の視界に自分を抱きしめてくれる少年の姿が飛び込んでくる。その顔をじっと見つめた桜は嬉しそうな笑みを浮べる。そんな桜を抱きしめながら修二は限界にむけて動きをさらに加速させる。
 「桜、もうそろそろ出すよ?」
 「んんっ、だ、出す?ああっっ、な、何をでしょうか・・・??」
 「もちろん、子種だよ」
 修二の言葉に桜は弱々しく首を横に振り始める。それだけはしてはいけない。結婚もしていない相手に出されてはいけないこと。そう思ってはいても、もう桜も修二も止まらなかった。桜が抵抗する間もなく、一気に登りつめてしまう。桜の膣内で修二のペニスが大きく膨らみ、そして弾ける。膣内に何か熱いものが注ぎ込まれ、子宮の中を満たしてゆくのを桜は感じながら、自分もまた白い闇へとその意識を飛ばすのだった。絶頂を迎えた桜を抱きしめたまま修二はしばし事後のその感触を堪能する。やがて桜も落ち着いてきたのか慌てた様子で自分の下腹部を押さえ、狼狽した声を上げる。
 「お腹の中に子種が・・・旦那さまの御子が・・・」
 「大丈夫だよ。桜はもう僕以外の誰とも結ばれるこてゃない。僕だけの桜なんだから・・・」
 怯える桜を抱きしめたまま、修二はそう優しく囁きかける。その言葉に桜は安堵感を覚え修二に抱きついてくる。『悪魔の微笑』を服用して自分とまぐ割った桜が他の男で満足できないのは事実である。桜という最後の駒を手に入れた修二は彼女を抱きしめたまま、己が計画の最終段階に入るべく、動き出すのだった。



 そして数年後・・・・


 「くそ!何がどうなっていると言うのだ!!」
 金城烈は怒り狂って辺りのものに当り散らす。彼をここまで怒らせているのはここ最近の周囲の動きにあった。まず彼を苛つかせたのは、佐々菜グループ内での勢力争いであった。自分の才能をフルに活用してグループ内での地位を固め、会長の長女を嫁に迎え政界に進出、政党内での発言力は相当なものとなっていた。その発言力を背景に実業家に転身、いまやその地位は確固たるモノになったはずであった。このまま行けば次期グループ党首の座も間違いない、そう思われていた。
 しかしここ最近、グループ内の勢力図が大きく塗り替えられたのである。烈が率いる派閥の勢力は著しくその勢いを失い、逆に新興勢力がわずか数年で力をつけてきたのである。最初こそそんなものに見向きもしなかった金城であったが、自分の派閥からも寝返る者が続出し、その勢力は完全に逆転するにまで到っていた。さすがにそこまでいっては静観していられる状況ではなくなったため動き出した金城であったが、その新興勢力の勢いを止めることはできなかった。
 「まさか、あんなガキに・・・」
 その勢力の中心にいたのはまだ20歳にになったかならないかの少年であった。しかし、その才能は本物で、赤字を垂れ流し、グループ内のお荷物といわれた企業をわずか一年で建て直した腕前は確かなものであった。さらには会長のお気に入りである孫娘の奈々子がその少年を後押ししていることもあってグループ内での力は確実に増してきていた。事実、会長の目にも叶っており、近いうちに発表されるであろうはずの後継者候補にまで名前を連ねてきたのである。
 「くそ、このままでは・・・」
 日に日にその勢いを増す少年の勢力を抑える力は金城にはなかった。それが金城をさらに苛つかせていた。そこに来てさらに政党内での勢力争いまで微妙な様子を帯びてきた。これまで自分よりであった議員達が総裁選を目前にして続々と自分の子飼いの議員から放れ、他の議員を押し始めたのである。このままでは次期総裁は別勢力のものとなり、その勢力と敵対していた自分の政党内での発言力の低下は否めない。こちらは五上院家の力が働いていると言われている。佐々菜グループ次期当主の座に納まっていない以上、五上院家に抗うほどの力を手に入れていない金城に打つ手はなかった。
 「それにしても・・・まさかあいつらの死も・・・」
 自分から離れていく仲間を引き止めようにもこれまで利用してきた買春倶楽部は崩壊状態と化してしまっている。協力を求めていた奈々子が自分の敵側にいるのだから、彼女に女性の統括を任せてきた以上当然の結果であった。さらにひとり、またひとりと自分の手足となって動いてきた倶楽部の幹部たちが謎の急死を遂げている。先日も最後に残った大小森総氏が逃れていたアメリカロスの郊外で同じように心臓発作で死んでいるのが見つかったばかりである。こうも連続して心臓発作でみなが死んでいったのには何かワケがあるのではと疑った金城は警察関係者に圧力をかけて捜査をさせたが、結局病死と言うことで落ち着いてしまっていた。しかし、下僕の死、仲間の反旗、グループ内での勢力減衰、全てが連続して起こっていることが金城にとてつもない疑念を与えていた。その影にはグループ内で力をつけてきている少年の姿があることは金城も良くわかっていた。だからこの連続死にあの少年が裏で絡んでいるのではないかとさえ疑っているのだ。
 「いや、そんなことが・・・そうだ、あんな子供に何ができると言うんだ・・・」
 このままでは佐々菜グループ内での発言力はなくなり、党内でも力を失うことは間違いなかった。このままいけば企業家としても、政治家としても、その道は閉ざされることになる。これまでの苦労が全て水泡に帰すことになる。そう考えると、いくら自分を慰めて落ち着かせようとしても、そう簡単に落ち着くはずがない。苛立てば苛立つほど、悪い方向へ悪い方向へと向かってゆく。それが金城をさらに苛つかせ、さらに彼を暴走させる。辺りのものに当り散らし、怒声を上げる。近寄ればろくなことにならないと誰一人としてこの離れに近寄るものはいなかった。
 「ええい、胸糞悪い!!こういうときは気晴らしをするに限る!」
 いまや金城は周りを固める側近ですら疑いの眼差しで見るようになっていた。こいつらもいつかは自分を裏切るのではないか、いや、こいつらこそ自分を裏切ってあいつに繋がっているのではないか。そんな疑念が絶えずこみ上げてくる。そんな金城が唯一心を許せるのは奥の間にいる少女だけであった。この少女だけが自分の心を落ち着かせ、癒してくれる。それが金城にとっていまや唯一の安らぎであった。ノシノシと大股で廊下を急ぐ金城は、目的の部屋へとたどり着くと大急ぎで鍵を開け、中へと転がり込むように入り、すぐさま扉を閉め、鍵を掛ける。
 「ただいま、明日香・・・パパだよ・・・」
 薄暗い部屋の中を見つめながら金城はそれまでの荒々しい口調とは違った穏やかな口調で語りかける。窓もない部屋、厳重な鍵の取り付けられたドア、中にいるものを逃さないように設計されたその部屋の中で明日香は薄絹一枚を羽織った格好で金城を迎え入れる。嬉しそうな笑みを浮べ金城を迎え入れる。
 「おかえりなさ〜い、パパ〜」
 明日香はそう言って金城を迎え入れる。厳重な監禁生活の中、今や金城を父と認め、彼に甘えることだけが明日香にできる唯一のことであった。数年前から始まったこの生活は明日香を大きく変えていた。心だけではない。体も大きく変わっていた。逃げられないようにと両脚の腱は断ち切られ、深い傷だけが生々しく残されている。大きかった胸はさらに大きく張りを増している。何よりも大きく明日香を変えたのは最近大きく膨らんだ下腹部であった。そこに宿る新しい命、それは間違いなく金城との、父親との間に出来た禁断の子供であった。そのことがわかったとき、明日香は大きく絶叫し、心を崩壊させてしまった。今は金城に抱かれること、それだけが明日香に生きていることを実感させてくれていた。
 「さあ、明日香・・今日もパパとあそうぼう・・・」
 服を脱ぐのももどかしく、身につけた服を脱ぎ捨てると、金城は大きく猛ったものを明日香に見せつけながら彼女に覆いかぶさる。その金城を明日香は両手を広げて迎え入れる。その頬に伝う涙だけが、明日香の心に残った最後の良心だったのかもしれない。そのことに金城も明日香も気づくことはなかった。ただ狂った宴だけが飽きることなく、今宵も始まるのだった。


→進む

→戻る

悪魔の微笑みのトップへ