第2話


 暗闇の教室の中。二つの影が絡み合う。一人は机の上に上半身うつぶせになり、大きく脚を開いている。もう一人はその足の間に体を入れて、腰を振る。具著具著に濡れそぼったヴァギナにいきり立った己の欲棒をねじ込みながら男は激しく腰を前後に動かす。肉と肉がぶつかり合う音と押し殺したような甘い喘ぎ声が漏れてくる。
 「ううっ・・・あああっ・・・」
 膣の中に納まったペニスが激しく出入りしたり、ゆっくりと膣内をかき回したりする。かり首が膣壁を擦りあげ、亀頭が子宮口を何度となくノックする。ねっとりとした修二の腰の動きに奈々子はとろける様な表情で喘ぐ。つい先ほどまで佐田との情事などでは味わえなかった快感に酔いしれていた。それほど修二のペニスは気持ちがよかった。
 「も、もっと・・・もっとつよくぅぅっ!!」
 「あん??なんだって??」
 奈々子が腰をくねらせて懇願すると、修二は気に入らなさそうな顔をして腰を振るのをやめてしまう。もっと膣内をかき回して欲しい、快感を与えて欲しい奈々子は腰をくねらせ、お尻を修二の腰にこすり付けるようにして懇願する。しかし、修二は動こうとはせず、じっと奈々子を睨みつける。
 「会長、教えてやったよな?お願いの仕方はどうするんだっけ?」
 「えっ?ああっっ!!あの・・・」
 「まったく、物覚えが悪いな、このお嬢様は!!」
 修二に言われてようやく思い出した奈々子は慌てるが、修二は間髪入れずに奈々子のお尻を思い切り引っぱたく。スパーーンという個気味いい音が教室に響き渡る。奈々子は悲鳴を上げるが修二はやめようとはしない。何度も何度も平手を奈々子のお尻に振り下ろす。
 「痛い、痛い!!許して、許してください!!」
 「まったく、まだお嬢様癖が抜けていないのか?お前は??」
 奈々子が泣いて許しを請うと、ようやく修二は平手を振り下ろすのをやめる。奈々子のお尻は手の平の跡がいくつも残り、真っ赤に染まっていた。奈々子が落ちてから3日、毎日のように呼び出して調教をしてきたが、お嬢様育ちの奈々子は時折、命令口調に戻ることがある。
 「もう一度聞いてやる。お前はお嬢様だが、俺の前では何だ??」
 「私の・・・私の御主人様です・・・」
 「そうだ。その御主人様にお願いするのに命令口調というのはどういうことだ??」
 「申し訳ありません・・・」
 「まあ、いやならこの関係もここまでで終わりにしてやってもいいぞ?」
 修二が意地悪そうな口調で耳元で囁くと、奈々子の表情が一変する。青ざめて弱々しく首を横に振る。あの薬を飲まされてから襲ってきた欲求不満はオナニーや佐田とのセックスでは解消しなかった。修二とのセックスだけが欲求不満解消の手段なのだ。その彼と縁を切られたら自分は壊れてしまうかもしれない。それが怖くて仕方がなかった。
 「申し訳ありません、御主人様!!もう、もうあのようなことは言いませんから・・・」
 「本当か??」
 「はい。ですから、後生ですから、お情けを!!」
 ボロボロと大粒の涙をこぼして奈々子は懇願する。いいとこのお嬢様として我儘放題に育てられた奈々子にとってこの屈服は屈辱的なことであった。しかし、その屈辱も今では快感の一つであった。そのことを表情から読み取っていた修二は奈々子はSではなくて真性のMであると判断していた。
 「そう思うならしっかりと締めろ!!」
 修二はそう言ってまた奈々子のお尻を引っぱたく。心地いい音と共に奈々子は悲鳴を上げる。お尻を叩くたびに膣はキュウキュウと締まり、ペニスを締め付けてくる。悲鳴を上げていた奈々子の表情も上目遣いなり、だらしなく口を開いて涎をたらしている。
 「まったく、これじゃあ、お仕置きしていることにならないじゃないか!!」
 「も、もうひわけ、ありまへん・・・」
 「仕方がない。別のお仕置きをしてやる!!」
 修二はそう言うと、奈々子からペニスを引き抜く。ペニスを引き抜かれた奈々子は悲しそうな顔をする。その奈々子に首輪をつけ、鎖で繋ぐ。さらに奈々子に腰を叩く浮かさせると、その股の間に顔をうずめ、ヴァギナを指で広げる。何かしてもらえるものと期待した奈々子は腰をくねらせてそのときを待つ。
 「さあ、お仕置きだ・・・」
 奈々子の期待とは裏腹に修二は冷たくそう言い放つと、奈々子の尿道にストローをつきたててくる。傷をつけないように気をつけながら奥へと突き刺す。奈々子は突然のことに驚くが、修二は奈々子が声を上げるよりも早くストローから空気を吹き込む。
 「ひゃああぁぁぁっっっ!!!」
 膀胱を刺激される感触に奈々子は悲鳴を上げる。二度、三度空気を吹き込まれると、奈々子は脂汗を浮べてモジモジとし始める。修二はさらに空気を吹き込み、膀胱を刺激する。奈々子はぶるぶると小刻みに震え、全身にびっしりと汗を浮べる。
 「よし、いいかな?じゃあ、、お散歩に行こうか、奈々子?」
 ようやくストローから口を話した修二は冷たくそう言うと、奈々子の首につけた鎖を思い切り引っ張る。奈々子は姿勢を崩しながらも何とか修二についてゆく。ただ、修二から四つん這いで突いてくるように言い渡されていたので、よたよたとしながらであった。
 「あっ・・・ううっ・・・」
 襲い来る尿意を必死になって抑えようとする奈々子は全身にびっしりと汗を浮べて修二についてゆく。両腿をモジモジとさせながら歩くため修二のペースについていけないこともしばしばであった。しかし、修二は容赦なく鎖を引っ張り奈々子を引き立てる。

 「おい、奈々子。どこに行きたい?」
 「・・・おトイレに・・・おトイレに行かせてください・・・」
 修二の問いに奈々子は息も絶え絶えといった様子で答える。こみ上げてくる尿意はまるで治まる様子はなく、それどころからさらに激しさを増しているように思えた。一刻も早くトイレに行きたい、それが奈々子の切実なる願いであった。
 「トイレ?う〜〜ん、でも男子がトイレに入るのはなぁ・・・」
 「構いません。だれもいませんから・・・だから・・・」
 修二はわざと困った顔をして奈々子を虐める。じらされた奈々子の背筋にゾクゾクとした快感がこみ上げてくる。修二に虐められるのが快感に感じられて仕方がなかった。その快感に酔いしれながらも、それでもこみ上げてくる尿意をどうにかしたい思いが勝り、修二の脚にすがって懇願する。
 「お願いします・・・このままでは学校が汚れて・・・」
 「いいじゃないか、どうせ誰もいないんだから・・・」
 涙目で懇願する奈々子に修二は意地悪く言い放つ。奈々子は弱々しく首を振り、何度も何度も懇願する。しかし、修二はまるで動こうとはせず、逆にその場にしゃがみ込んで、奈々子の髪を掴むと、その涙と涎と汗にまみれた顔を覗き込んでくる。息遣いは荒く、もはやは我慢は限界に達しようとしていた。
 「どうした?僕の言うことが聞けないのかい?」
 修二はそう言うが早いか、奈々子の膣内に指を滑り込ませてくる。じっとりと濡れた膣はあっさりと修二の指を受け入れる。修二はそのまま膣内を指でかき回す。指が膣内をかき回すたびに体が痺れ、尿意が近付いてくる。もはや我慢の限界に達していた奈々子はただガクガクと震えるだけだった。 
 「ここでしろ。これは命令だ!!」
 修二は止めとばかりに奈々子の耳元で命令する。有無を言わせない迫力で奈々子に迫る。その目は言うことを聞かなければ捨てるといっていた。それを読み取った奈々子はおずおずと柱に向けて足を上げる。下半身に力を込めると、尿口からチョロチョロと金色の水が迸り、柱を濡らす。
 「あっ・・・あっ・・・あっ・・・」
 完全に自尊心を打ち砕かれた奈々子は放心した表情で放尿を続ける。金色の水は柱を濡らし、床に水溜りを作る。やがて奈々子に変化が現れる。恥ずかしそうに震えていたはずが、恍惚の表情を浮べ始めたのである。学校、それも廊下での放尿、普段とてもできないようなことをしていることが快感となっていた。また、放尿という恥ずかしい行為を男性に見られることも奈々子には気持ちいいことであった。もっとしたい、もっと見てもらいたい、そう思い始めたのだ。
 「あっ・・・もう・・・」
 やがて金色の水は勢いをなくし、止まってしまう。それに奈々子は名残惜しそうな表情を浮べる。もっとしたい、もっと恥ずかしいことをしたい、そう訴えかけるような表情で修二を見上げる。そんな奈々子にマン汁がこびり付いた指を突き出して修二は尋ねる。
 「お前は僕のなんだ?」
 「わたひはごひゅりんしゃまのどれいれす・・・」
 突き出された指を愛しそうに舐めながら奈々子はそう宣言する。その言葉を聞いた修二は心底おかしそうに笑う。奈々子は完全に落ちた、修二はそう確信した。この先他の女を狙う上で、父親が政治家、祖父がこの学園の理事長である奈々子の存在は欠かせない。そう言う意味で奈々子を最初の実験台に選んだのである。これが上手くいったいま、修二の野望は大きく前進したことになる。この先のことを思うと笑いが止まらない。だが、今はこの愚かな雌犬を満足させてやろうと、修二は奈々子を抱くのだった。


 昼休みの生徒会室、大振りのメガネの位置を直しながら亜美はドアを開ける。今日中に仕上げなければならないことを仕上げるということを口実にある人物に会うためにこの部屋を訪れたのである。たしかに室内には先客が来ていた。しかしそれはその部屋の主ではなかった。
 「あれ、先輩一人ですか??」
 生徒会室のドアを開けた亜美は室内に修二しかいないのを見てそう声をかけてきた。キョロキョロと探すがほかに人の姿はない。会いたかった主の姿がどこにもないことに亜美の落胆の色は隠せない。修二が顔を上げると亜美は少し怯えた表情を浮べる。そんな亜美に修二は笑みを浮べて答える。
 「ああ。会長に頼まれた仕事があるからね。君はどうして?」
 「あの、おね・・・いえ、会長に用があったんですけど・・・また今度にします」
 亜美はそれだけ言うと慌てて生徒会室から飛び出してゆく。修二を避けるような態度をとったのはまずいとは思ったが、それ以上にこれ以上修二と話していたくないというのが亜美の本音であった。だから慌てて踵を返したのである。そんな亜美がいなくなり閉じられたドアを見ながら修二はため息をつく。
 「僕、嫌われているのかな??」
 「亜美は男嫌いなだけですわ・・・」
 修二の呟きに答えが返って来る。それは彼の足元から聞こえてくる。修二の足元、机の下には奈々子がしゃがみ込み、おいしそうに修二のペニスをしゃぶっていた。まだぎこちなさは残っているものの、この数日で気持ちよさは格段に上がっている。
 「ふ〜〜ん。じゃあ、まだ処女なのかな?」
 「はい、まだ処女ですよ?膜はまだやぶってませんから」
 「本当か?」
 「ええ。この間、確認しましたから・・・」
 奈々子は片手でペニスを扱きながら答える。空いた手で玉袋をころころと転がし、舌先で裏筋を舐め上げてくる。奈々子の唾液に濡れたペニスは奈々子が指を動かすたびにクチュクチュとイヤらしい音を立てる。その奈々子の言葉を聞いた修二はふと疑問が浮かび、そのことを奈々子に尋ねる。
 「おい、奈々子。今なんて言った??」
 「膜はまだ破っていないと・・・」
 「何でそんな事をお前が知っている?」
 「それは、あの子は私の・・・」
 奈々子はそこまで言って頬を染める。それを聞いた修二は納得した顔をする。奈々子が亜美を虐めるのはよく知っていたが、亜美とそう言う関係にあるとは知らなかった。もっとも虐めて光線、出しまくりの亜美が奈々子の玩具になっているのは妙に納得がいった。
 「ふ〜〜ん、じゃあ、アイツ今もお前に会いにきたのかな?」
 「多分そうだと思いますわ」
 修二が尋ねると奈々子はそっけなく尋ねる。佐田と男女の中でありながら、亜美ともそう言う関係にあったことは修二には驚きであった。同時に妙に納得の行くことでもあった。そんな話をしていた修二は無性に亜美を虐めてみたくなってくる。あの泣き虫を恐怖に強張らせて泣き叫ばせる、そんな欲望がむくむくと鎌首を擡げてくる。
 「面白いかもしれないな・・・」
 恐怖に引きつる亜美を想像すると背筋がぞくぞくとして来る。虐めてみたい、嬲ってやりたい、その処女を引き裂いてやりたい、そんな欲求がこみ上げてくる。その欲求はこらえることのできないレベルまで高まってくる。どうしたものかと考え込んだ修二は足元の奈々子を見下ろす。
 「奈々子。亜美を汚したい、協力しろ!」
 「ふあい、わかりまひた・・・」
 またペニスをくわえ込みながら奈々子は素直に頷く。完全に服従した奈々子は修二の言葉に逆らうようなことはない。亜美を汚すという修二の欲望を喜んで手伝うことだろう。そして奈々子という絶対的存在がある限り亜美が逃げ出すことはないだろう。必ず自分のもとに来るはずである、まるで蜘蛛の巣に吸い寄せられる虫のように。その後をどうするか、どのようにして汚すか。お楽しみの瞬間を想像しながら修二は計画を練ってゆく。
 「奈々子、俺の言うとおりにしろ。いいな?」
 「はい、御主人様・・・」
 修二に抱き上げられ、疼く膣をいきり立ったペニスで貫かれながら奈々子ははっきりと頷く。あふれ出した愛液がペニスを伝って椅子を濡らして行く。そんな自分の腰の上で喘ぐ奈々子を見つめながら、修ニは新たな奴隷を捕まえる喜びに打ち震えていた。


 数日後、高等部で工事が始まる。ガラスはすべて強化ガラスに張り直され、鍵もオートロックに切り替わる。防犯対策ということであったが、作業は一週間ほどかかった。そして、作業が終わった翌日、亜美は奈々子に呼び出されて生徒会室にいた。生憎奈々子の姿はなく、お茶を啜りながら奈々子が戻るのをひとりで待っていた。
 「お姉様、遅いなぁ・・・」
 両手で湯呑を持ち、ちびちびとお茶を啜っていた亜美はちらりと時計を見る。下校時刻はとうに過ぎ、おそらく校内にはほとんどだれも残っていないだろう。少し怖いとも思ったかが、ここ数日、奈々子と会う機会を逸していた亜美は久しぶりに二人きりで会える機会にウキウキとしていた。
 「ごめんなさい、亜美。遅れてしまって・・・」
 生徒会室のドアが開き、奈々子が室内へと入ってくる。奈々子の姿を見止めた亜美は嬉しそうな顔をする。そんな亜美を見つめながら奈々子は髪をかき上げると、亜美は頬を染める。奈々子はすぐさま亜美に近寄ると、彼女を抱き寄せる。そして唇に指を当ててスッとなぞりながら優しく囁きかける。
 「久しぶりだしね、たっぷりとかわいがってあげる・・・」
 「お姉様・・・」
 奈々子が微笑むと亜美は嬉しそうな笑みをこぼす。そしてゆっくりと奈々子の唇が近付いてくる。その唇を亜美は何の抵抗もなく受け入れる。長い長いキス。その途中で亜美の表情が変わる。少し抵抗を見せるが、奈々子は離さない。奈々子に嫌われたくない、その想いから亜美の抵抗は本当にわずかなものであった。
 「お姉様、今何を・・・」
 「うふふっ・・・気持ちよくなる薬よ・・・」
 ようやく唇を離してくれた奈々子に亜美は尋ねる。キスの最中、奈々子が口の中に何かを流し込んできたのである。抵抗できなかった亜美はそれを飲み干してしまったのだった。何を飲んだのか不安になり、怯えた表情を浮べる亜美に奈々子は怪しい笑みを浮べて答える。
 「気持ちよく・・・??うあっ・・・」
 「ふふっ、もう効いて来たみたいね・・・」
 その薬について聞きなおそうとした亜美だったが、急に体が熱くなり、その場にしゃがみ込んでしまう。全身の力が抜け、立っていることができない。そのくせ、子宮の辺りがジンジンと熱く燃えるような感覚を覚え、呼吸が荒くなる。全身が性感帯になったような感覚に亜美はとろけるような表情を浮べる。そんな亜美の唇を奈々子はもう一度なぞってやる。たったそれだけのことなのに、亜美は全身を戦慄かせて震え上がる。
 「お、お姉様・・・か、体が・・・体が熱い・・・」
 「気持ちいいでしょう?でも、御主人様に可愛がって頂けば、もっと、もっと気持ちよくなるわよ?」
 全身を震わせながら訴えかける亜美に奈々子はそう言い放つ。その言葉の意味が亜美にはわからなかった。すると奈々子はそれに答えるかのように生徒会室のドアに歩み寄る。亜美が火照った表情でドアの方に視線を送ると、奈々子はドアの外に居る人物を招き入れるかのように、ドアを開け放つ。
 「ふふっ、いい格好だね、亜美ちゃん・・・」
 「樹・・・先輩・・・」
 そこに立っていた少年の姿に亜美は驚きを隠せなかった。何で彼がここにいるのかわからない。さらに奈々子が甘えるようにその少年、修二にしな垂れかかっている。奈々子が自分を、佐田を捨てて修二に走ったということが、亜美にはとても信じがたい光景であった。
 「うそ・・・ですよね・・・お姉様・・・」
 「本当よ。樹修二様が私の御主人様。この方なしに私はもう生きていけないの・・・」
 怯えた表情を浮べて訴えかけてくる亜美に奈々子は修二に抱きついて冷たく言い放つ。そして亜美に見せ付けるように修二の唇を舐め、その白く細い手で修二の股間をズボンの上から擦りあげる。。修二の片手は奈々子の胸を揉みしだき、もう片手はスカートをたくし上げて黒い下着の上から彼女の股間を撫でている。
 「いや・・・・やだ・・・」
 「何をそんなに怯えているの、亜美?貴方もすぐ御主人様の従順な雌犬に成り下がるのよ??」
 怯えた表情を浮べる亜美に奈々子は冷たく言い放つ。これから起こることへの恐怖、体を熱くするものへの恐怖、それに亜美は壊れそうだった。ガタガタと震えてただ奈々子と修二を見つめることしかできなかった。修二はそんな亜美に近寄ると、その耳元で囁く。
 「そんなに男に抱かれるのはイヤか?」
 修二の問いに亜美は力なく頷く。男性恐怖症の彼女には今修二がそばにいることさえも恐怖の対象でしかなかった。そんな亜美の怯え方を楽しむように修二は亜美の体を見つめる。服の上からでもわかるほど亜美の体つきは幼い。奈々子のように均整の取れた体つきをしていない。そんな自分の体つきにコンプレックスを感じていた亜美は修二の視線を感じて両手で体を覆うように丸まってしまう。
 「それなたゲームをしようか?」
 「ゲーム???」
 修二の提案に亜美は顔を上げる。修二によればそれに勝てば自分を自由にしてくれるという。それどころか奈々子も解放してくれるというのだ。弱い自分にどこまでできるかわからなかったが、このまま何もしないでいるよりはまだましだと思い、亜美はその提案を受け入れる。
 「それで・・・あの・・・ゲームって・・・」
 「何、簡単に言ってしまえば、鬼ごっこだ」
 「鬼ごっこ??」
 「そうだ、今から一時間、君が僕から逃げ切れば君の勝ち。ただそれだけだよ」
 修二はそう言ってニッと笑みを浮かべる。さらにどこに逃げようと自由であるとも付け足してきた。それを聞いた亜美は勝てるような気がしてきた。修二が自分を追いかけてきても、学校の外に逃げ出してしまえば、一時間で自分を見つけ出すことは困難なはずである。
 「じゃあ、それでいいね?」
 「は、はい・・・」
 「なら、10分後に僕は奈々子と一緒に動くから。・・・用意、スタート!!」
 修二はそう言うと時計の時間を合わせる。亜美も時計を合わせる。そして修二のスタートの合図と共に亜美は生徒会室を出てゆく。体の熱さに耐えながらよろよろと部屋を出て行く亜美の後姿を修二はニヤニヤと見つめていた。そして時計を見ながら10分間、そこで待つ。
 「さて、十分経ったか・・・なら・・・狩りの時間だ!!」
 凶悪な笑みを浮べた修二は生徒会室を後にする。修二の目論見どおりならば、亜美はまだこの校舎から逃げ出せないでいるはずである。そして臆病な亜美の逃げ込みそうな場所は限られていた。そこをしらみつぶしに探してゆけばいい。修二は勝ち誇った笑みを称えて奈々子を従えて亜美を探しに行くのだった。


 果たして、修二の目論見どおり亜美は一階の女子トイレの一室にこもっていた。便器の上に座り込み、ガタガタと恐怖に震えている。水道から滴り落ちる水滴の音にも反応し、恐怖に顔を歪ませる。いつ修二がここを見つけるか、いつここに入ってくるかと思うと心が休まらない。
 「なんで・・・どうして・・・」
 熱く燃えるような体を押して一階まで降りてきた亜美はドアから外に逃げ出そうとする。だが、ドアはすべて鍵が下りており、開けるための鍵がどこにも見当たらない。オートロックのため、鍵が下りるとドアを開ける手段がないことを亜美は失念していたのだ。
 ならばと窓から逃げ出そうと亜美は手身近な窓に駆け寄る。しかしそこもまたオートロックに変わっていてに開ける事ができなかった。このままでは外に逃げ出せないと思った亜美は手で窓を叩き割ろうとする。しかし、強化ガラスが非力な亜美に割れるはずがなかった。ただ空しい音だけが響き渡る。
 早くしなければ10分経ってしまう。しかし、どうやっても窓は割れない。やがて上のほうから鼻歌が聞こえてくる。10分経ち、修二が動き出したのだ。亜美は慌てて近くのトイレに飛び込むと、その一室に逃げ込む。音を立てないようにして必死になって時間が過ぎるのを待つ。
 「はやく・・・早く終わって・・・」
 亜美は懸命にそう祈る。しかし時間はいつもの何倍も長く感じられた。いくら待っても時間は進まない。一分が10分にも20分にも感じられる。時折聞こえてくる音が亜美の給付を何倍にも増幅する。丸まるようにしながらじっとしているのが苦しくてたまらなかった。体の熱さはさらに増し、燃えるように感じられる。
 「あと・・・1分・・・」
 時計を見た亜美は安堵の表情を浮べる。長い長い恐怖の時間が終わろうとしていた。幸いにも修二がこのトイレに来た様子はなく、あと一分では見つかる心配はないと安堵の息を漏らす。これで自分も奈々子も自由になれる、そう思った瞬間だった。
 「亜美ちゃん、見〜〜つけた」
 安心しきった亜美を恐怖のどん底に突き落とすような声が聞こえてくる。ガタガタと震えながら顔を上げた亜美は上から自分を覗き込んでいる修二と目が合う。このタイミングで見つかるなんて・・・亜美は自分の不幸を呪った。慌てて逃げ出そうとドアを開けて外に飛び出す。
 「はい、ジ・エンド!!」
 飛び出してきた亜美の脚を払い転ばせると、修二は亜美の背中の上にのしかかる。そして腕時計の時間を止める。亜美の目にも時を刻む時計は見えていた。まだタイムアップまで数秒残っている。つまり捕まったことは自分の負けを意味していた。
 「ご苦労様です、御主人様・・・」
 「ああ。しかし、残り1分前までこのドアの前で待っているのはつらかったぜ」
 トイレに入ってきた奈々子はねぎらいの言葉を修二にかける。亜美の背中の上に座った修二はその言葉を受けて大きな溜息を漏らす。つまり修二はとうの昔にこのトイレに入ってきて、亜美が隠れた個室の前で待ち構えていたことになる。
 「なんで・・・どうして・・・」
 「嬉しかっただろう、あと少しで自由になれると思って・・・」
 涙目で振り返る亜美に修二はニタリと笑う。つまり修二は気弱な亜美を恐怖のどん底に陥れるための演出をしたのである。まず亜美が逃げ込んだ個室の周りで小さな音を立てて恐怖を演出する。そして残り少し、見つからない、助かると思わせておいて一気にゲームオーバーにする。気弱な亜美を壊すにはこれ以上の演出はないだろう。
 「さあ、勝負は僕の勝ちだ・・・雌犬の烙印を押させてもらうよ?」
 「嫌、いや、いやぁぁぁっっっ!!!」
 勝ち誇った修二の手が亜美の体を触りまくる。恐怖に顔を歪ませた亜美は泣き叫ぶ。じたばたと暴れるが逃げることはできない。しかし、助けてくれるものなどだれもいない。ただ一人、目の前にいる人の足に縋りついて懇願する。
 「お姉様・・・助けて・・・」
 「うふふっ、大丈夫、御主人様のは気持ちいいから・・・」
 「私、男なんて、男なんて・・・・」
 「アラ、そこをそんなに濡らしておいてなにを言っているのかしら?」
 涙目で訴える亜美に奈々子はあざけるような顔で彼女をじっと見つめる。その視線の先ではスカートがたくし上げられ、白いパンティーが露になっていた。修二がそれを掴んで引きちぎると、大きく足を広げさせ、亜美のもっとも大切な場所を全開にさせる。それが濡れているのはだれの目にも明らかであった。
 「御主人様・・・それだけ濡れていれば大丈夫でしょう・・・」
 「そうだな。おい、奈々子。ちゃんと記録しておけよ?」
 「畏まりました」
 修二の命令に奈々子は隠していたハンディカムを取り出し、亜美を撮影し始める。それに気付いた亜美は慌てて顔を隠す。修二はそんな亜美を無理矢理立たせると、トイレに押し込める。便座の上に倒れこむような格好になった亜美の腰をしっかりと掴み、股間から自分のペニスを引き出すと、ビショビショに濡れそぼった亜美のヴァギナに二度、三度先端を押し付けて位置を調整する。
 「いやああぁぁっっ!!助けて、お父さん、お母さん!!」
 「うふふっ、亜美。貴方の初めて、しっかり記録しておいて上げるからね?」
 「便所での処女喪失だけど・・・な!!!」
 奈々子がハンディイカムで亜美の股間を撮影する。修二が力を込めると、修二の硬い肉棒が、亜美の柔肉を押しのけて、引き裂いて沈んでゆく。修二のペニスが奥へと入り込んでゆくごとに亜美は悲鳴を上げて激しく頭を振る。
 「いやぁぁっっ!!痛い、痛い!!助けて、誰か、だれかぁぁっっ!!」
 「無駄よ、この校舎にはもう誰もいない。私たち以外は、ね・・・」
 「そ・・・んな・・・ひぐうううぅっっ!!!」
 ミチミチと膣道を引き裂いていた修二のペニスがもっとも硬い場所で一瞬動きを止める。だが、修二はすぐさま力を込めてそこを引き裂く。ぷつんと何かが切れるような感触、そしてペニスは一番奥まで落ち込む。全身を引き裂かれるような激痛に亜美は声もなくぱくぱうくと口を何度も開けたり閉めたりする。
 「ああ、御主人様のが亜美の中に完全に・・・あっ、赤いものが・・・これが女になった証拠ね」
 修二のペニスと亜美のヴァギナの結合部分をハンディカムで移しながら奈々子はうっとりとした表情を浮べる。そして熱心にその結合部分を撮影する。修二が腰を引き、陰茎が顔を覗かせるたびにそこに付着した赤いものも見える。それが亜美の処女が奪われた翔子であることは間違いなかった。奈々子に結合部分を撮影させながら修二はさらに腰の動きを早めてゆく。傷ついた膣壁を修二のいきり立ったペニスが何度も何度も擦り上げ、捲り上げる。その激痛に震える亜美は一言も声を上げられないまま、ただじっとしていた。
 「ほら亜美、見なさい。貴方のオマンコ、こんなになっているのよ・・・」
 奈々子は撮影を切り上げると、今しがた撮影したものを亜美に見せ付ける。そこにはまだ男を知らなかった亜美のヴァギナを醜い肉棒が引き裂いていた。無残に引き裂かれた亜美のヴァギナからは純潔を失った証拠がタラリと垂れてくるのが、無機質な亜美の瞳にもしっかりと映っていた。
 「えっ・・・あっ・・・あああっ・・・」
 夢だったらよかったのに。この激痛が嘘だったらよかったのに。亜美がそう思っていた。そんな亜美を現実に引き戻すような映像が眼の前で再生される。それを目にした亜美の目に光が戻ってくる。体の熱さと激痛が甦ってくる。逃れようのない現実が亜美に容赦なく襲い掛かる。
 「いやぁぁぁっっっ!!!」
 処女を奪われた現実。それが亜美を完膚なきまで打ちのめす。その泣き声をすすり泣く声を聞きながら修二は背筋に快感を感じていた。例の薬はすでに奈々子が飲ませてある。亜美が股間を濡らしていたのは薬が効いていたその証拠である。そして今、修二のペニスが亜美の膣内に収まった。これでもう亜美は自分から逃げ出すことはできない。
 「くくっ、これから奈々子同様にたっぷりと可愛がってやるからな、亜美・・・」
 涙をこぼす亜美の耳元でそう囁くと、数字はその耳たぶを軽くかんでやる。そしてゆっくりと腰を動かし始める。じっくりと亜美の膣の感触を味わうかのように。その修二は笑いをこらえることができなかった。亜美の悲鳴を聞きながら、最高の快楽をじっくりと味わう。
 
 まだ夜は、調教は始まったばかりである・・・・


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