『桃香編』
「んっ・・・」
窓から差し込む光りに少年は目を覚ます。まだ眠り足りないのか、頭はまだはっきりとしない。眠そうに目を擦りながら上半身を置こうそうとすると、それを阻むように誰かが少年の右腕に縋りつく。同時に右腕になんとも心地いい、柔らかな感触が伝わってくる。慌ててふとんの中を覗き込むと、栗色の髪の少女が少年の右腕に縋りつき、これまた心地良さそうな寝息を立てていた。少女が体を動かすたびに、一糸纏わぬ裸体の感触が右腕に伝わってくる。
(うぐっ、これは・・・)
栗色の髪の少女の胸は大きい。その大きな胸が右腕に押し付けられ,その柔らかさを教えてくれる。それは非常に心地よく,嬉しいことだった。少年も男である以上、それが嬉しくないわけはない。しかし、男である以上、その柔らかな感触に反応を示してしまう場所があった。素直なムスコは朝から元気の起き上がってしまう。
「まったく、桃香は・・・」
少年は自分の腕に縋りつく少女の真名をため息混じりに呟く。最上の親しみを込めて・・・
少年の名前は北郷一刀、聖フランチェスカ学園の生徒であったが、ふとある日この世界、三国時代の中国(らしき場所)に飛ばされてきた。そこであったのが劉玄徳、関雲長、張益徳の三姉妹であった。そう、この世界では三国志に出てくる英雄達が皆女性だったのである。こうして劉備たちに『天の御使い』として迎えられた一刀は、親しきものにのみ許される名前、真名で呼ぶことを許され、彼女たちの理想の手助けをすることとなった。そして絆は深まり、いつしか肌を重ねあうほどの中にまでなっていた。そして今一刀の腕に縋りついて寝息を立てている美少女こそが、いまや西の大国となった蜀の王、劉玄徳、真名を桃香であった。
「さてどうしたものか・・・このままだとまた寝坊して愛紗に叱られる・・・」
右腕に感じられる心地いい感触は名残惜しかったが、このまま起きられないでいて、関雲長(真名:愛紗)の雷が落ちるほうが怖かった。やむなく一刀は桃香を起こすことにする。
「桃香、起きてくれ!朝だぞ!」
「んんっ、ご主人様?おはよう〜〜〜」
二度、三度体を揺すると、桃香は眠そうに体を起こす。柔らかな体はようやく右腕から離れてくれたが、まだ寝ぼけている桃香は裸のまま上体を起こしたため、一糸纏わぬ裸体が一刀の視界に飛び込んでくる。何度も見慣れれいるものとはいえ、うら若い少女の凹凸のある裸体は目の毒であった。しかも桃香り体を動かすたびに、その真名のごとく甘い桃のような香りが鼻をつく。それがさらに一刀の性欲を刺激してくる。
「あの、桃香・・・悪いけど、体を隠してくれないかな?」
「え、あっ!ご主人様のエッチ!」
桃香から視線をそらせないまま、一刀はいいにくそうにしながら桃香に肌を隠すように頼む。ようやく自分がどれだけ恥ずかしい格好をしていたかに気がついた桃香は慌てて体を隠そうと、手身近にあったふとんを体に巻きつけようとする。
「わっ!桃香!待った!待った!」
「えっ?あああっっ!」
ふとんをとられた場合、困るのは一刀の方であった。何せ今のムスコは暴れん坊状態である。そんな姿を桃香に見せるわけにはいかない。何とか隠し通そうと、布団を押さえようとするが、それよりも早く桃香がふとんを剥ぎ取ってしまう。隠すもののなくなった息子は元気よく天に向かってそびえ立つ。その姿に桃香は顔を真っ赤にして悲鳴を上げる。
「ご、ご主人様、朝から元気だね・・・」
「いや、まったく、面目ない・・・」
そのギンギンに反り返った肉棒の姿に桃香は熱いまなざしを向けながら、やや嬉しそうな声で感想を述べる。その言葉に一刀は恥ずかしそうに俯いて誤るほかに言葉が出てこなかった。そんな勢いが収まりそうにない肉棒に熱いまなざしを向けていた桃香はやがてそっと手を伸ばしてくる。
「ちょっ!桃香!なにを?」
「だってこのままじゃ、ご主人様起きられないでしょう?だから!」
慌てる一刀を制して桃香は反り返る肉棒にその細い指を絡ませる。その指先が触れただけで肉棒は張り裂けそうなほど脈動し、さらにその勢いを増してゆく。桃香は優しく指を絡ませると、ゆっくりとその脈動する肉棒をしごき上げ始める。その指の動きには最初の頃のような拙さはもうない。さらに愛らしい舌先を伸ばし、ヒクヒクと戦慄く亀頭を舐め始める。その姿を見ているだけでも肉棒は今にも爆発しそうなほどに膨れ上がってしまう。
「ご主人様、気持ちいい?」
「ううっ、気持ち、いいです・・・」
「よかった。好きなときに出していいからね・」
一刀の表情を伺っていた桃香は今度は脈打つ肉棒をくわえ込む。そして口全体を使って肉棒を絞り上げてくる。そしてゆっくりと、一刀の肉棒を刺激するように頭を動かし、吸い上げてくる。そんな桃香が体を動かすとその大きな二個の桃がフルンと揺れ、一刀の体に触れてくる。その感触もまた一刀を興奮させるには充分であった。
「もう、辛抱たまらん!!!」
「えっ?あんっ、ご主人様?」
桃香の愛撫に我慢の限界を迎えた一刀は鼻息も荒く桃香に襲い掛かる。驚く桃香を他所に、ここで攻守が入れ替わる。一刀はこれまで自分を思うがままに誘惑してきた大きな桃に手を伸ばすと、それを優しく揉みあげてゆく。触れただけでもその柔らかさに興奮を覚え、その自分の指の動きにあわせて形を変える柔らかさにさらなる興奮を覚える。その二個の桃を優しく揉み上げると、桃香の口元からは甘い吐息が漏れ始め、真っ白な肌は桃色に染まってゆく。
「んんっ、ご主人様・・・」
甘い声をあげて悶える桃香の姿に一刀はさらに下半身が熱くなるのを感じる。その興奮を増長させるように、桃色に染まった桃香の肌にはうっすらと汗が浮かび上がり、甘い香りと合わさった香が鼻をつく。そんな桃香の胸を貪りながら、一刀は指先で胸の先端を刺激する。すでに興奮を覚えて勃起しはじめていた乳首は指先でふれるだけでもその硬さが分かるほどであった。一刀は指で摘んだり、転がしたり、口に含んだりしてその桃色に染まった乳首を愛撫する。すると桃香の口からはさらに甘い吐息が漏れてくる。
「んくっ、あああああっっ・・・」
その溶けてしまいそうなほど甘ったるい声に一刀の興奮はさらに加速してゆく。硬くなり始めた乳首を口に含み、強く啜ったり、歯を立てて軽くかんだりする。すると桃香の口からはさらに甘ったるい喘ぎ声が漏れてくる。その声をもっと聞きたいと言う欲求に駆られた一刀はゆっくりと手を桃香の太股に伸ばしてゆく。指先で滑るように太股をなぞると、一瞬桃香の体に緊張が走る。しかしそれもまるで一刀に操られるように力がほぐれ、ゆっくりと脚が左右に開かれてゆく。一刀は開かれた秘所に吸い寄せられるように指を伸ばしてゆく。
「んっっ!!」
指先がじっとりと濡れた秘所に触れると、桃香の体がピクリと震える。一刀は指先でじらすように桃の果肉を撫で回す。すると桃香は太股をモジモジと恥ずかしそうに動かし始め、まるで非難するような、訴えかけるような眼差しで一刀を見つめてくる。しかし一刀はわざとそれ以上手を出さない。
「ご主人様の、意地悪〜〜」
「桃香はどうして欲しいの?」
「・・・奥のほうを触って欲しいです」
ふてくされたような表情を浮べる桃香に一刀はどうしてほしいか尋ねる。すると桃香は頬をピンク色に染めて恥ずかしそうに足を広げ、果肉の奥への愛撫を求める。そこまで聞いた一刀は早速指を果肉の奥へと差し込んでゆく。異物の侵入に抵抗するような圧迫感を覚えながら指を膣内に差し込み、何度も愛撫して来た知識から桃香が喜ぶ場所を探り当ててゆく。
「あっっ!ご主人様、そこ!」
膣壁を指先でコリコリと擦りあげると、桃香は案の定、切なそうな喘ぎ声をあげる。何度となく肌を合わせてきて桃香が喜ぶ場所は一刀は熟知していた。もちろん熟知しているのは桃香だけではない。蜀の武将すべて熟知している。その知識を振る活用し、乳首を愛撫しながら桃香を喜ばせる。じっとりと浮かんだタマのような汗が桃香の甘い香りと合わさりあって一刀の興奮をさらに増長させる。
「ああああっ、ご主人様、ご主人様!!」
一刀の愛撫に桃香は悲鳴にも似た声を上げてよがり狂う。喘ぎながらその片手はまるで求めるように一刀の下半身に延びてくる。優しくいきり立った肉棒を包み込んだ柔らかな指先は、そこをゆっくりと擦りあげ始める。痛いほど張り詰めたそこは桃香の愛撫に過剰に反応を示し、今にも暴発しそうであった。これ以上は我慢できない、そう判断した一刀は桃香の膣から指を引き抜くと、代わりに暴発寸前の肉棒を宛がう。
「行くぞ、桃香?」
「来て、ご主人様!」
一刀が肉棒を宛がうと、桃香は自分から果肉を広げて一刀を導く。それに誘われるように一刀はいきり立った肉棒を蜜があふれ出す果肉に尽くさしてゆく。先端が触れただけでもプチュリといやらしい音が響き渡る。一刀は躊躇することなくそのまま腰を押し進め、肉棒を桃香に付く立ててゆく。桃香の膣はまるで主人の帰還を喜ぶように戦慄き、絶妙な感覚で収縮を繰り返す。その締め付けに一刀は思わずそのままは手相になるのを、何とか堪えることができた。しばらく呼吸を落ち着け、それからゆっくりと腰を動かし始める。
「あんっ!ああああっっ!!」
ぐいっぐいっと腰を動かすと、肉棒が桃香の膣壁を滑る。その度にざらざらとした膣壁をカリ首が擦りあげ、その突き上げられるような快感に桃香りは臆面もなく甘い声を上げてよがり狂う。よがり狂いながらその脚は、一刀を逃すまいとその腰に絡みつき、その両手は甘えるように一刀の首に巻きつく。そんな桃香の淫らな姿に一刀はさらに欲情し、力強く腰を振り、叩きつけてゆく。桃香の喜ぶ場所を擦り挙げ、力いっぱい一番奥に叩き込む。子宮の入り口が力いっぱいノックされ、桃香は一際大きな悲鳴を上げる。
「あふぅぅっっ!そこ、そこ!!」
「ここ、桃香?」
「そこ、そこです、ご主人様!!」
ゴツゴツと子宮の入り口を叩くと、桃香は嬉しそうな悲鳴を何度も上げる。それに導かれるように一刀はそこを何度も何度も叩き、桃香の絶頂の渦に飲み込ませてゆく。堪えきれなくなった桃香は必死に一刀を抱き寄せ、キスを求めてくる。一刀は腰を小刻みに動かしながらそれに答える。唇と唇を重ね合わせると、桃香は自分から舌を差し込んできて、一刀の下を求めてくる。一刀もそれに答え、舌を絡ませ、お互いに唾液を交換し合う。交換し合う唾液と唾液が混じりあい、ピチャピチャと言う淫らな音を奏でる。その音が2人をさらに淫らな獣にしてゆく。
「あああっっ!ご主人様、そこ、そこいいのっっ!!」
正上位のまま腰を振る一刀、その動きに子宮をノックされ、快楽を貪る桃香。2人には周りのことなどもう気にはならなかった。ただひたすらお互いを求め合い、貪りあう。ただそれだけだった。重ねあう唇と唇は唾液の混じりあうイヤらしい音を奏で、肉棒が抜き差しされるヴァギナも淫水のかき混ぜられる音を奏でる。淫猥な音の三重奏の中、獣となった2人の欲望は最上階へと上り詰めて行く。
「ダメ、ご主人様!イっちゃう、イっちゃうよ!!」
「桃香、そんなに締め付けたら・・・」
「いいよ、ご主人様!そのまま、そのまま膣内で、膣内に出して!!」
「クッ、桃香!」
我慢の限界に近づいた桃香は喘ぎ声をあげながら、終わりが近いことを一刀に告白する。一刀の首に両腕を回しぐっと両脚に力を込め、一刀を逃さないようにする。同時に膣内も激しく収縮させ、肉棒を思い切り締め上げる。その急激な締め付けに一刀の我慢も限界に近付いてきていた。今にも吐き出してしまいそうな精液を必死に押さえ込み、一刀は桃香の子宮ボ入り口をこれまで以上に激しくノックする。その一刀の攻めにこらえ切れなくなったのか、桃香はさらに両手足に力を込めてくる。
「ダメ、イっちゃう、イっちゃう!!!」
一際甲高い悲鳴とともに桃香の膣道が思い切り収縮して肉棒を締め付けてくる。そしてその収縮は断続的に起こり、心地いい感触を一刀に味合わせてくれる。その感触に気が抜けたのか,一刀の我慢も瓦解し、これまで堪えてきた精液を思い切り桃香の子宮の中に注ぎ込む。絶頂に達した子宮でその熱い迸りを受け止めながら、桃香は嬉しそうな笑みを浮べる。
「ご主人様、こんなにいっぱい・・・」
「桃香が可愛すぎるからな」
「またそんなこと言って・・・愛紗ちゃんに怒られるよ?」
「本当のことだから、大丈夫!」
澄ました顔で背筋が寒くなるような台詞を一刀は口にする。その言葉に桃香はしばし考え込むと、怪しい笑みを浮べて両足を広げ、一刀との繋がりが途絶えたヴァギナを自ら指で開いて見せる。開かれた桃色の果肉の間からはドロリとした白い液体が収まりきらずにあふれ出してくる。
「なら、態度で示して」
その卑猥な格好と言葉に一刀の下半身はすぐに呼応してしまう。呼応してしまったものを抑えることが出来るほど、一刀もまだ大人ではなかった。
(今日は二人そろって愛紗のお説教、だな・・・)
ここで起きなければどうなるか一刀も分かっていた。分かっていて据え膳を食わないわけにはいかなかった。どこまでも元気な下半身を携えて桃香に襲い掛かる。桃香は嬉しそうな悲鳴を上げてこれを迎え入れる。ぎしぎしと床の揺れる音が再び響き始める。それはいつ果てることもなく続くのだった。
「それでいつまで寝ていらっしゃるのですか、ご主人様!!!!!」
突然の雷鳴に一刀は飛び起きる。今朝方桃香の誘惑に負けての行為は結局数ラウンドに及んでしまった。結果、疲れ切ってしまい、そのまま眠りの闇に囚われてしまっていた。心地よい眠りの闇の中でその雷が落ちてきたのである。飛び起きた一刀は慌てて辺りを見回す。すると美しい黒髪の美少女が眉尻を釣り上げて自分を睨みつけていた。
「あ、愛紗・・・」
「どういうことでしょうか、ご主人様?今日は大切な会議があるから遅れるなと念を押しておいたはずですが?」
「いや、それは、その・・・」
その美しい黒髪から『美髪公』などと謳われる関雲長、真名・愛紗は体からあたりを圧するようなオーラを放って自分を見据えている。どのように言い訳をしたものか、必死に考える一刀であったがどうにも妙案が浮かばない。かといって嫉妬深いことで有名な愛紗に桃香との情事に熱中していて二度寝してしまったなどとはいえない。
「それで、何か仰りたい事は?」
「いや、その・・・桃香からも何か・・・」
「桃香様は今日は休息日です!寝かしておいてあげてください!」
愛紗の雷にも目を開けずに幸せそうな寝息を立てる桃香に助け舟を求めようとするが、これも愛紗に一喝されてしまう。桃香が今日やすみであったことを今になって一刀は思い出す。孤立無援の状況で、一刀はもはや覚悟を決めるしかなかった。
「これだけ休息をとられたのですから、今日はしっかりと働いていただきますよ!」
「はい・・・」
もはや逃げられないと覚悟した一刀は愛紗の言葉に素直に頷く。その一刀の耳たぶを愛紗は遠慮なく摘むと、そのまま引きずって部屋からずかずかと出てゆく。後にはいまだに幸せそうな寝顔を浮べた桃香がにやけながら、一刀の惨劇など知る由もなく幸せそうな寝言を呟くのだった。
「ご主人様、大好き・・・」
と・・・・
桃香編・完
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