第2章


「んんっ・・・あああっ・・・」
「気持ちいい?きもちいいよね、いつきちゃん?」
「こ、これ以上の如何わしい行為は犯罪を重ねることに・・・」
「まだそんなことを言う元気が在るんだ。でもそこが気に入っているんだけどね」
 艶かしい声とともにいつきはその均整の取れた体を艶かしくくねらせる。だらしなく開いた口元からは、止め処なく唾液があふれ出し、喉もとまで濡らしている。体の芯に灯った欲望の炎は完全にいつきの体を支配し、抵抗する力のほとんどを奪い去っていた。そのいつきの体に絡みつくように密着させながら、箱を頭から被った男はいつきの胸を貪る。形も大きさも申し分ない極上の胸はQテクターにギュウギュウ詰めに詰め込まれてたわわに実ったにこの果実のようだった。その大振りの乳房を男は背後から手を回し、包み込むようにしながらもみしだく。そんないつきに男は気持ちいいかどうか尋ねてくる。そんな男の問いかけにいつきは理性を総動員して男を恫喝する。これ以上の犯罪行為は許さないと。しかし男はそんないつきの言葉を鼻で笑い飛ばしながら、さらなる愛撫でいつきの体を弄ぶ。毅然と男を睨みつけていたいつきの目は全身を駆け抜ける快楽にゆがみ、あっという間にまた快楽に浸った表情を浮べ始める。
「んんっ!」
 男の手の動きにあわせうようにいつきのその大振りで形のいい乳房が形を変える。柔らかく、張りのあるおっぱいが変幻自在にその形を変える様は見ているだけでも興奮を誘う光景だった。そんな男の愛撫をいつきは抵抗することも出来ないまま受け入れていた。いや、頭の中では必死にその愛撫に抗っていた。抗っていたが、体はその意思を拒絶し、逆に男の愛撫を積極的に受け入れていた。
(なんでこんな・・・)
 自分の意思を利かない体が自分のものでないような感覚にいつきは激しく戸惑っていた。戸惑いながらそのわずかに残っていた理性さえも体の芯からこみ上げて来るほてりが徐々に蝕み、飲み込んでゆく。いくら抗っても、追い払おうとしてもそれから逃れることは出来なかった。出来ないどころか、いつきの心をどんどん押しつぶしてくる。
(うぅ、こんなものに負けるわけには・・・)
 いつきは今にも押しつぶされそうな意識を必死になって保ちながら、男の愛撫に抵抗しようとする。しかし体は男の愛撫に抗うことが出来ず、ただ無抵抗なままその手の動きを、指の動きを受け入れることしか出来なかった。その指の動きを受け入れるたびに体の芯が熱くなり、抑えきれなくなってゆく。
「ああ、なんて柔らかくて、さわり心地のいいおっぱいなんだ」
 いつきの胸を思う存分揉みまわし、弄りまわす男は感嘆のため息を漏らす。それほどいつきの胸はさわり心地がよく、張りがあって、弾力のある、極上の胸であった。そしてその胸を弄るたびに抵抗しようとするいつきが苦しそうに悶える姿がさらに男を喜ばせていた。もっといつきをいじめたい、もっといつきを嬲りたい、もっといつきを感じさせたい。そんな欲望だけが男を支配しているかのように、男はさらにいつきの胸を弄りまわす。
「うくぅっっ!ああ、ダメ・・・」
 その愛撫が激しくなるほどにいつきの良心がどんどん削られてゆく。それに抗おうとするいつきをあざ笑うかのように男の指は、硬くしこったいつきの乳首を指先で弾いて見せたり、摘み上げたり、押しつぶしたりして、その抵抗しようとする心をどんどんへし折ってゆく。へし折りながらさらなる快感をいつきに与えてゆく。もうQテクターの上からでもわかるほど硬くしこった乳首は男の指に弄ばれるたびに痺れるような快感をいつきの全身に流してくる。
「だめ、やめて・・・」
 壊れそうな意思を必死に繋ぎとめながら、いつきは弱々しく頭を振る。しかしそれで男の攻めがとまるはずがなかった。それどころかそんないつきの卑猥な姿が逆に男の欲望に火をともすこととなった。強弱をつけていつきの胸を揉みしだき、全身をいつきの体にからませるように押し付けてくる。そしてその永井舌先がまるで這い回るかのようにいつきのQテクターからこぼれ落ちた白い肌を嘗め回してゆく。
「ひぐっ!いや、気持ち悪い・・・」
 ざらざらとした感触が肌の上を這い回る感じにいつきは悲鳴を上げて震え上がる。しかし胸を弄り回されて敏感になった体はその不快な感じさえも体に火をともしてくる。それが分かっているのか男はいつきの体を丹念に嘗め回してくる。ただし性体感だけは絶対に舐めてはこない。まるでじらすかのような男の責めであった。そんな攻めに弄れたかのようにいつきの体は無意識の内に体を捩り、男の舌を舐めて欲しい箇所に導こうとする。しかし男の舌はその意思を感じ取って、わざとそこからはなれて行ってしまう。
(ううっ、どうしてこんなに体が・・・)
 無意識の内に男を求めてしまう体にいつきはどうしようもない恥ずかしさを感じていた。男の舌から逃げ出したいのに、体は男の舌を求めてやまない。その二律背反する意識が存在することがわからなかった。必死に体を押さえ込もうとするが、いつきの意識を離れた体は男を求めてやまなかった。
「どうしてほしいのかな、いつきちゃん?」
「は、はなして、ください!」
「そう、それは聞けないお願いだね」
 男は一度舌の動きを止めていつきに問い掛けてくる。そのいつきは残っていた抵抗という意識を前面に打ち出して、解放を求める。すると男はその言葉を鼻で笑い飛ばすとまたいつきの体に舌を這わせ始める。ただこれまでとは違い、わきの下や背中など感度の高い箇所も舐めてくる。その舌の動きはいつきの快感をさらに高め、抵抗という意識を完全に失わせようとしているのが見て取れた。だからいつきは歯を喰いしばり、その舌の動きに抗おうとする。そんないつきの心をへし折るかのように男の舌先は感度の高い箇所を何度も何度も丹念に舐めまわしてゆく。背中やわきの下、内腿を嘗め回される感覚はそれまでの感覚を遙かに上回り、体に灯った炎はさらに燃え盛ってゆく。
「うくっ!ううっ!」
 体に打ち寄せてくる快感を身を捩って受け流そうとするいつきだったが、燃え盛る快感という名の炎は完全に体中に燃え移り、体という体を敏感にさせていた。性感帯を舐めてもいないというのにこれだけの快感を味わうことができるのだから、もし直接揉まれたり、舐められたりしたらどれほどのものなどだろうか。そんなことをいつきは無意識の内に考え、慌ててその考えを振り払う。振り払うが、体が求める快感はどんなにがんばっても抑えきることが出来ない。
「うっ!ああああっ!」
 男の攻めにいつきの体はどんどん熱くなる。特に胸の先端や、内腿の集合点にある女の秘所はジンジンといたいくらいに熱くなっていた。しかし男はその二箇所にだけは絶対に手を、舌を出さない。それはいつきが自らそれを求めるまでは、という医師の表れであった。それがわかっているからこそいつきは最後に残された意思を振りたたせて必死に抗おうとしていた。
「それ以上は・・・本当に犯罪・・・」
「いつきちゃん、自分からお尻押し付けてきておいて、何を今更」
 男に如何わしい行為を諦めさせようと、いつきは残された意思を総増員して抵抗しようとする。そんないつきを男はあざ笑うかのように自分の股間をいつきのお尻に押し付けてくる。無意識の内にいつきは自らお尻を振って男の股間にその大降りで形のいいお尻を押し付けていた。そのことに気がついたいつきは顔を真っ赤にしてお尻を引き離す。
「こ、これは・・・」
「今更恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか」
 顔を真っ赤に染めたいつきはお尻を引いて必死になって弁明する。そん弁明をあざ笑いながら男は腰を押し進め、ビキニの中で硬く膨らんだものをいつきの柔らかなお尻に押し付けてくる。硬く熱い感触が布地とQテクター越しに感じられ、いつきはまたしても悲鳴を上げて逃げ出そうとする。
「くくっ、気持ちいい、いつきちゃん?気持ちいいよね?」
「そんなこと・・・」
「こんなに乳首硬くして・・・でもこんな窮屈なところに押し込められたら、息苦しいよね?」
 男はいつきの胸をそれまで以上に淫猥に弄りまわす。その指と手の動きにいつきは激しく頭を振る。そんないつきの心を否定するかのように、男はいつきの硬くしこった乳首をQテクターの上から弄り、転がしてくる。ビリビリと痺れるような快感が全身を駆け巡り、いつきの意思をどんどんなぎ倒してゆく。そんな残されたいつきの意識をさらになぎ倒すかのように、男はいつきの体をさらに貪り返す。
「いつきちゃんのおっぱいって、張りがあって、大きくて、それでいてものすごく敏感だね」
「そ、そんあこと・・・わかりません!」
「そう?でもここのところを弄られると気持ちよくて仕方がないでしょう?」
 ムニムニと思う存分いつきの胸を弄る男はまた同じような質問をしてくる。まだ抗う意思が費えていないいつきはその質問を必死に否定する。すると男は指先で乳首を弄ってくる。鋭く尖った爪の先端が、硬くしこった乳首の先端に突き刺さる。Qテクターが保護してくれているとはいえ、敏感な、それも今は性感が発達してしまった箇所を刺激され、いつきは思わず甘い息とともに悲鳴を上げてしまう。
「ほら、気持ちいい」
「ち、違います!違います!!」
「まだ否定するんだ。なら直接いじくってあげようかな?」
 男の言葉を激しく被りを負って否定するいつき。そんなにつきの態度に男はどこか嬉しそうな表情を浮べると、手元にある何かを操作し始める。なにをしているの蚊、最初分からなかったいつきだったが、その答えはすぐに判明する。いつきの肌を覆い隠していたQテクターの一部が無造作に霧散したのである。やや紅潮した真っ白な肌が無造作に外気に曝される。そしてQテクターの圧迫され、押し込められていたおっぱいがその戒めを解かれ、勢いよくこぼれ落ちる。
「・・・・・・・!!いやぁっっ!」
 一瞬何が起こったのかまるでわからなかったいつきはしばし呆けた顔をして、自分の露になった胸を見下ろしていた。やがて意識の焦点が合い、割れんばかりの悲鳴を上げる。そして拘束された手で露になった自分のおっぱいを男から隠そうとする。しかしそれよりも早く、男の手がいつきの胸と手の間に滑り込んでくる。先ほどまでとは違い直接生暖かい感触がいつきの胸を遠慮なく弄り始める。
「あくっ!」
「やっぱりじかに触ると最高だな、いつきちゃんのおっぱいは」
 背筋がぞくぞくするような感覚に身を捩るいつきを他所に男は一切の遠慮もなくいつきの胸を揉みまわす。指や手の平に直接伝わってくる柔らかさと張りに男は歓喜の雄たけびを上げる。そして今度は指先でその頂点でピンク色に勃起した乳首を弄び始める。指先で転がし、押しつぶし、摘みあげ、絞り上げる。敏感で感度の高い箇所を容赦なく攻め立てられ、いつきは全身を激しく強張らせる。
「んん?いつきちゃん、もしかして軽くいっちゃった?」
「えっ?ち、ちが・・・・・・」
「そうか、そうか。気持ちよすぎてイっちゃったんだ。それなら!」
 男の指の動きに体を小刻みに震わせるいつきの姿に、男はいつきが軽い絶頂を迎えたと推測する。男に気付かれたと察したいつきは必死に否定するが、男はさらにいつきの胸を弄ってくる。乳首が弱いと感じ取った男は先ほどまでよりもさらに激しくいつきの乳首を責め立てる。強弱をつけて指先でつまみあげ、絞り上げる。全身を電流が駆け抜けて行くような快感を感じたいつきはだらしなく口元を広げ、涎をたらしながら全身を痙攣させる。そんあいつきのからだをむさぼっていたおとこはいつきの体を貪りながら体勢を変えてくる。体を密着させたまま、いつきの白い肌を真っ赤な舌先で舐め上げながら、するりといつきの前に滑り込む。そして真正面からいつきの顔を覗き込む。
「もっと派手にイカせてあげるよ!」
 男は正面からいつきの体を抱くようにして、お尻に手を回す。その張りがあって形のいいお尻をまるで胸を揉むように撫でまわし、揉みまわしはじめる。胸ほどの快感は得られないが、お尻を撫で回すたびにちりちりとした快感がいつきの脳を刺激する。男の体に密着したいつきの体からは玉のような汗が滲み、その匂いが男の鼻をくすぐる。お尻をいじくればいじくるほど、その汗の量が増し、鼻をつくにおいも芳しくなってくる。その匂いが男をさらに興奮させ、さらなる欲望に狩り立てる。しばしいつきのお尻を堪能した男はいつきの頬を舐めてくる。
「もっと気持ちよくなりたいよね?お尻を触られるくらいじゃ我慢できないよね?」
「!そんな、こと・・・」
 無意識の内に腰を振り、男の体に自分の体を押し付けるようにしていたいつきは男の言葉に我に返り、慌てて男の言葉を否定する。しかし男はすべてを理解しているといわんばかりの顔をして、いつきの顔をもう一度舐めてくる。その舌先はじりじりとしたに下がってゆく。首筋を舐め、鎖骨を舐め、そして胸の大きな膨らみを這いずってゆく。
「うっ!ああっ!」
 そのじわりじわりと降ってくる舌の動きにいつきは無意識の内に男の体に自分の足を絡みつかせていた。そして自分の体を男の体に密着させる。男の体の熱をその身に受け止めて、じらされる切なさを埋めようとするように自分の体を男に預ける。下腹部の辺りに男の硬いものがさらなる熱を持って感じられるが、今はそれも悪い気はしなかった。そんないつきの思いを知っている男はわざといつきの体の細部まで舐めまわす。ただし乳首からは舌先を逃すような動きで。そんな男のじらす動きにいつきはさらに自分の体を男に預ける。いつきの豊満な体の感触をその身に感じ取りながら男は一度舌を止める。
「いつきちゃん、どこを舐めて欲しい?」
「!!そ、それは・・・」
「ちゃんと口に出して言わないと。ここ、だよね?」
「はうっ!」
 ニヤニヤと笑いながら男はいつきに尋ねてくる。無意識の内とはいえ男の体にすがり付いていた自分に気づき、いつきは顔を真っ赤の染め上げて背けてしまう。そんないつきをさらに虐めるように、男は彼女の胸の突起を舌先で軽く突付いてくる。敏感になっていた乳首は舌先で突付かれただけでも体に電流が走る。その痺れるような快感にいつきは体を大きく仰け反らせて悲鳴を上げる。突付かれただけでピクピクと震える乳首を何度も嬲り、痺れるような快感を与えながら、男はゆっくりとその突起を口に含む。そして舌を巻きつけるようにしながら優しくそこを吸い上げる。
「ふぅぅっっ!あああっっ!」
 ジュルジュルと音を立てて吸い上げられると、いつきの頭のなかは真っ白に染まってゆく。今にも崩れ落ちそうな快感に必死に抗ういつきだったが、そのいつきの心を嬲りながら破壊しようと男はゆっくりと、じっくりといつきの乳首を攻め立ててくる。ジュルジュルと音を立てて吸い上げ、敏感な乳首を軽く噛み、摘みあげ、絞り上げる。まるでその大きな塊から白濁の益を絞り出そうとしているかのような責めであった。いや、実際男はそれをねらっていた。
「いつきちゃんのおっぱい、今にもお乳が出そうじゃないか?」
「そ、そんなもの出ません!」
「んんっ?でも、でもこの大きさでこの張りなら、可能性はあると思うけどな?」
 顔を真っ赤にして男の言葉を否定するいつきだったが、男は意地の悪い笑みを浮べてまたいつきの胸を弄ってくる。強弱をつけて絞り上げるように胸を揉む。そして硬くしこった乳首のてっぺん、乳口に男は舌先に仕込んだ針を突き立てる。一瞬痛みを覚えたいつきの表情が曇るが、気にしないで男は左右両方の胸に針を突きたてる。
「な、何をしたんですか?」
「くくくっ、気持ちよくなるお薬を、ね」
 男の言葉の意味は分かりかねたが、その効果はすぐにいつきの体に表れる。痛みを感じた乳首がそれまで以上に張り詰め、先端がひりひりと痛み始める。軽く触れられるだけでも痛みにも似た快感が走る。ビリビリと脳髄を焼くような快感にいつきは半ば白目をむいて悶絶する。
「な、なに、これ?」
「気持ちいいだろう?乳首の感度を上げる薬だよ」
「そんな、もの・・・」
「触っただけでも痺れるくらい気持ちいいだろう?」
 男はいつきの体に今しがた自分が射った薬の効果が現れたと察し、ニヤニヤ笑いながらいつきの乳首を弄ってくる。ビリビリと背筋を激しい快感が駆け抜けてゆく。その快感にいつきは悲鳴を上げ、全身を戦慄かせる。そんないつきをさらにいたぶるように男はビンビンに勃起した乳首を口に含み、激しく吸い上げ始める。唇で乳首を包み込むようにしながら、まるで胸の奥から何かを吸いだすように強く吸い上げてくる。
「うくっ!ああああっっ!」
「くくっ!感度がいいから気持ちよすぎるでしょう?その証拠がほら、先端から!」
「え・・・う、うそです!」
 男の責めにいつきは激しく全身を震わせる。ちりちりと体に襲い繰る快感を必死に否定しようとするいつきに男は指先で固くしこった乳首を絞るように摘み上げる。またしても体にビリビリと電流が走る。同時に乳首の先端からは白色の汁がジンワリと滲み出してきていた。男の言葉でそれを目撃したいつきは激しく頭を振ってそれを否定する。しかし雄t個はいつきの抵抗を打ち砕くように指先で滲んできた白色の液を掬い取り、眼前に突き出してくる。
「ほら、こんなにいっぱい!」
「違う!違います!」
「でもこんなにいっぱい垂れ流しちゃもったいないよね?」
 目の前に事実を、現実を突きつけられてもいつきは必死にそれを否定する。そんないつきの言葉を無視して男は再びいつきの胸にむしゃぶりついてくる。そして両の乳首を交互に喰らいつき、強く啜り上げ、噛み付き、絞り上げる。その度に胸から熱い鼓動が体中に伝わり、軽い絶頂がいつきの体を駆け巡る。連続して襲ってくる絶頂にいつきは嗚咽を漏らしながら、全身を痙攣させて悶える。いくら押さえ込もうとしても連続して襲ってくる絶頂を抑える事は出来ない。抵抗を続ける脳はその淫欲の波の半分以上飲み込まれ、もはやその機能を果たしきれていなかった。そんないつきを攻めながら、男はもっとも大きな波が近いことを感じていた。その瞬間を計りながら男はいつきを責め立てる。両の乳首を親指と人差し指で挟み込み、力任せに絞り上げる。絞り上げられた乳首の先端からは白色の乳液が吹き零れる。その止めの一撃にいつきは悲鳴を上げる。

「ひっ!いは・・・らにか、らめ、こないれ!!!」
「んんっ?まだ抵抗するの?もう、終わりにしよう、よ!」
「ひぎぃぃぃぃっっ!!」
 一際強く乳首を搾り上げられた瞬間、いつきは全身を強張らせて絶頂に達する。目の前は真っ白に染まり、抵抗する意思は完全に押しつぶされてしまう。かろうじて残された意識ではもはや指一本まともに動かすことは出来なかった。ただだらしなく口を半開きにして涎をたらし、全身を小刻みに震わせていることしか出来なかった。そんないつきを見下ろしながら男は指先についた乳液をおいしそうに舐め取ると、いつきの顎をしゃくりあげる。
「気持ちよかった、いつきちゃん?」
「う、ああ・・・これで、満足・・・」
「なに言っているんだか?本番はこれからじゃないか!」
 男の言葉にいつきは悲鳴を上げる。男はいつきの力ない体を撫で回すと、新たな凌辱に取り掛かる。まだまだ続く凌辱にいつきの悲鳴は悲しげにいつまでも響き渡るのだった。


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