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第壱拾幕〜少女〜
ラース・ワウの機械の館。
地下牢の扉が開き、一人の兵士がその者を連れて入ってくる。男だった。
（誰か････？）
その男が誰か、シーラには良くわからなかった。
男の年齢はたぶん結構いっているのであろうか、黒い髪の毛の中に何本も白髪が見てとれた。頬もこけており、目の下には大きな隈も出来ている。しわがあるようにも見える。体つきは、その顔から感じられる年齢よりはるかに若く見えた。が、痩せこけて、体力も尽きかけた病人のように見える。
男は気を失っているようだった。
しかも、その男は全裸で、両手を後ろ手に縛られ、また両足も足首のところで縛られて体の自由を完全に奪われていた。股間にあるその男の分身は惨めなほど小さく縮こまっており、それがその男を余計に惨めに見せていた。
シーラは絶句した。
（きっと･･･きっと、この初老の男もどこかの（もしかしたら自国ナの国かもしれない）名のある騎士に違いない。それを････それをこんなふうに辱めるなどとは････！）
シーラは黒騎士を睨みつける。怒りがふつふつと湧き出してくる。シーラの中に再びオーラが生まれてくる。
（そうそう、シーラ。もっと怒れ。怒りと屈辱のオーラを自分の中に創り出せ。我等はそれを戴く････フフフ･･･。）
黒騎士はシーラの反応に満足しながら、彼女の耳元に囁く。
「どうだ、女王よ？お前の良く知っている騎士ではないか？」
「何！？」
シーラは黒騎士の言葉に驚き、連れてこられた男の顔をもう一度見る。兵士が髪の毛を掴み、男の顔を強引に上げさせる。意識のないまま男の顔がシーラの目の前に現れる。
男の頬はこけ落ち、目はくぼみ、たぶんもとの顔から随分変わってしまったものと思われる。しかし、シーラはどこかで見た顔だと思う。よく知っている顔だと･･･。
「ああ！」
シーラは男の顎の傷を見つけ、驚愕の声を上げる。×の形をした傷、それは････。
「ショ･････ショウ･････････。ショウ････ザマか････！？」
変わり果てた姿ではあったがその男はショウ･ザマであった。頬もこけ、白髪も混じっていたため、年配の男に見えたが、よくよく見ると年齢相応の体をしている。
（しかし･･･、ショウは先程会ったばかりだ･･･。この数時間の間に、一体何が･･･？）
シーラはショウの短時間でのあまりの変わり様が解せなかった。そして、愛する男（自覚はしていなかったが）をこのような目にあわせた黒騎士に更なる怒りが湧き起こってきた。
「黒騎士！ショウに！ショウに一体何をしたのです！！」
シーラは取り乱したかのように、強く黒騎士に向かって叫ぶ。
（そうか。やはりな、シーラはショウのことを･･･。）
黒騎士はシーラの反応に満足しながら、彼女に言う。
「フ。我等は何もしていない。フェラリオがやったまでだ。」
「フェラリオ？」
シーラにはまた解せない内容が出てくる。ラース･ワウにもはやフェラリオはいない。いられないはずである。こんなにカ･オスのオーラが満ちていては･･･。
「チャム・ファウさ。」
黒騎士が笑う。
「ば････ばかな！」
チャムがそんなことするはずもないし、できるはずもない。シーラは黒騎士が自分を嘲弄していると思った。
「さて、休憩はこれまでだな。」
黒騎士が力の抜けているシーラの尻を掴む。
「あ･･･！」
黒騎士はそのまま彼女の尻を持ち上げ、先程と同じ格好にしようとする。
突然、シーラの心の中を激しい恐怖が湧き起こる。ショウの目の前で自分を貫こうという黒騎士の目論見を感じとる。どんな屈辱も覚悟していたシーラだったが、それだけは嫌だった。
「あ････は･････い･････。」
シーラは「いや」という言葉を慌てて飲み込む。ここまで来て、こんな卑劣な男に屈したくはなかった。
黒騎士はシーラを再び立たせ、腰を90度に曲げさせる。再びの不安定なポーズにシーラは自分の手を吊っている鎖にしがみつく。
シーラの女性が、黒騎士の前に全て開かされる。
（うう･･･だめ････。ショウの前では･･･ショウの前では････いやああ！）
シーラは自分の体の向こうにいきりたつ黒騎士の巨大なモノを見る。黒騎士は先程射精をしていない。限界まで巨大になっている。
（だめ････お願い････。入れないで････。）
黒騎士は挿入の準備が整うと、ショウを連れてきた兵士に目配せをする。
「？」
と、兵士はショウを連れ、シーラの下にショウを寝かし始める。
「！」
ちょうどシーラの股間の下にショウの顔が、そして彼女の顔の下にショウの股間がくるように仰向けに寝かす。シーラはちょうどショウをまたぐように立たされていることになる。
「････ああ････はああ････。」
シーラの顔が怖れと屈辱のためにゆがむ。ショウがもし意識を戻したら、その目の前には自分と黒騎士との結合している部分が現れるのだ。
（いや！････いや！･･･こんなの！こんなの！！いやああああ！！）
黒騎士はシーラの反応を楽しみながら、シーラのそこに狙いをつける。シーラのそこは彼女の意志と関係なく、先程までの刺激のために濡れそぼったままであり、完全に男を迎え入れる準備はできていた。
「フ、淫乱女め！ここは男を待ち望んでいるではないか！」
黒騎士がシーラを嬲る。
「ち･･･違う！私は！私は！」
シーラがはじめて、黒騎士の嬲りに反応してしまう。
黒騎士はシーラの濡れた女性に自分のモノを当てると、一気に中に入っていった。
「きゃああ！！ああ！いた！ひゃあああああああああ！！」
シーラが絶叫する。
濡れているといっても、シーラは先程まで処女であった少女である。黒騎士の巨大なモノの挿入は再び破瓜の時の傷口を広げてしまう。快感と痛みがシーラの体を駆け抜ける。
「いやああああ！やああああ！はあああああああ！！」
自分の体の下に、愛するショウがいるのである。その絶望感に、シーラの精神は打ち負かされつつあった。
黒騎士が軽くストロークを始める。
「はあ！やああ！いたあ！あ！ひいいい！！」
シーラは鎖につかまり、涙を振り撒きながら悲鳴を上げ続ける。
黒騎士はそんなシーラの耳元で囁く。
「シーラ。そんなに騒ぐと、ショウが気付いてしまうぞ。」
「！」
（いや！ショウには････ショウには見られたくない！こんな姿！ああああ････。）
シーラは涙を流しながら、嗚咽をこらえる。
「ううう････。」
黒騎士は黙ったシーラの様子に満足しながら、再び腰を使い始める。
「･････う！･････あ！････はあ･････うう････ひい！」
シーラが必死で声を抑えるのが良くわかる。兵士達もこんなに面白い見世物はない、といった様子でニタニタと笑いながら、陵辱される少女の様子を楽しむ。
シーラが声を出さない分、ニチャニチャという下半身の音が地下牢に響く。
（ああ･･･いや！ショウ、お願い、目を････はあ！目を覚まさないで！ひいい！ああ！音が聞こえる！やだ！私の音！？いやあ！ああ！おかしくなりそう！はああ！いやあ！！）
「シーラよ。そんなに汁を出すと、ショウが起きてしまうぞ。」
黒騎士が再度耳元で囁く。
「え･･･？」
黒騎士による刺激のためか、それとも耐えようとして逆に意識して興奮したためか、シーラのそこは洪水のように濡れていた。そして、黒騎士が動くたびにその飛沫は破瓜の血と交じり合いながらショウの顔の上に垂れていく。
「ああ！いや！やああ･････！」
シーラはただただショウが目を覚ますこと、それだけを怖れた。そんなことがあったら、ショウにこんなところを見られたら、自分は死んでしまうと思った。けれど、愛液の止め方などシーラにわかり様もない。
「それとも、感じまくっているところを聖戦士殿に見てもらうか？」
黒騎士が言う。
「いやああああ！それだけは！それだけは、いやああああああああああ！」
シーラは自分が気が狂うのではないかと思った。
（いや！いや！もうやめて！ああああ！はあああ！やだやだ！いやだ！やめ･･･は！やめてえええ！！）
黒騎士がリズミカルに腰を動かす。ぽたぽたと血の混じった愛液がショウの顔に落ちる。
（いや！お願い！ショウ！目を！目を覚まさないで！お願い････！）
「うう････」
あまりにたくさんの飛沫が顔に降り注ぐためか、ショウが呻き声を漏らす。
「は！いやあああ！やあ！ショウ！だめええ！お願い！いやあああ！！ショオオオオ！」
シーラが半狂乱になって泣き叫ぶ。
「さて、そろそろ真打に登場してもらうか。」
黒騎士がゆっくりと言う。
「え･･･！？あ････ああ･････いや････。お願い、それだけは、それだけはやめて･････。」
シーラが遂に黒騎士に懇願のセリフを吐く。
顔中、涙で汚れていた。
黒騎士はそんなシーラの様子を見て、革兜の中でニヤリと笑う。
そして、踵でショウの頭を小突く。
「ショウ･ザマ！起きろ！ショウよ！」
「うう････。」
ショウが再び呻く。
「いや！いや！やめて！お願い！やめてええええええ！」
シーラが泣き叫ぶ。
ショウは遠くで悲鳴を聞いた気がした。
（あれはリムルか･･･シーラ様か･････。）
ショウの意識が少しずつと戻りつつある。
（俺は････一体･･･。そうだ、黒い騎士に行く手を阻まれて、それで俺は･･･。）
だんだん記憶が戻ってくる。
頭を小突かれたような気がした。
（チャムが･･･まさか････夢か････。しかし俺はどうなって･･･。）
顔に飛沫がかかる。
（なんだ････？）
「いやああああああああ！！」
女の悲鳴が聞こえる。
（何だ！）
ショウの意識が現実に戻る。体は痺れたようでいうことはきかない。ショウは気力を奮い起こし、そして目を開く。
「う！何だ！」
目を開けた瞬間、何か液体がショウの目の中に入る。顔の上に何かの液体が小雨のように降り注いでくる。
ショウは飛沫に気を付けながら、ゆっくりと目を開く。
「！」
ショウは絶句する。目の中に飛び込んできた景色は男と女の結合部のアップであった。
自分の顔のすぐ上で、男と女が交わっているのだ。しかも顔に降り注ぐ飛沫は、女の愛液が男の動きに合わせ溢れ出してきたものだった。
「な････！！」
ショウはあまりのことに声が出ない。頭も麻痺してしまい、何が起きているのか全くわからない。ただ目を見開いたまま、自分の上で蠢くその部分を凝視するしかなかった。
とその時･･･。
「いや！ショウ！見ないで････お願い･･･見ないで･････。ショウ･･･。」
女の声が聞こえる。ショウは自分の足元の方、自分の頭上でセックスをする女の頭の方に視線をおくる。
「！」
艶かしく揺れる女の胸の向こう側にうなだれながらこちらを見る女の顔が見える。シーラ女王である。
「シ･･･シーラ･･･さ･･･ま････。」
シーラとショウの目が合う。シーラの顔は涙で汚れていた。
「ショウ････。」
ショウはこのあまりに現実感のない光景に反応できない。シーラの顔と、自分の頭上の男女の交わりの部分をついつい見比べてしまう。
シーラはショウが黒騎士に貫かれている自分のそこを見ているのを認識する。決して見られたくない人に見られている。その事実はシーラを狂わせるに充分なものだった。
「いや･･･！ショウ！いや･･･。見ないで････。ショウ！ショウ！！いやあああああ！だめえええ！見ないでええええええ！！！」
シーラは緑色の美しい髪を振り乱し、泣き叫ぶ。
「だめえ！いやあああ！もう！いやああ！！抜いて！抜いてええ！！お願い！もう、いやああああ！！！」
シーラの叫び声を聞いて、ショウはやっと状況を認識できた。これは悪夢ではない。この機械の館で今、ナの国の処女王シーラが激しく陵辱されているのだ。ショウの中で激しい怒りが沸沸と湧いてくる。
「フフフ。気付かれたか？聖戦士殿？」
ショウの頭上で声がする。
ニチャニチャと音がする男女の結合部の上の方に、シーラを犯している男の顔が見える。黒い革鎧で顔を隠した男、黒騎士。
「黒騎士！貴様ああ！！」
ショウが叫ぶ。
「フフフ、いい眺めだろう？バイストン･ウェルに名の知れわたった処女王の破瓜の場面に特等席で立ち会っているんだぞ。こんな光栄なことはなかろう？」
「な･･･！馬鹿な！」
「シーラも観客がなかなか起きてくれないものだから、いくのを我慢できずに困っていたぞ！フフフ････ハハハハハ！！」
黒騎士が高笑いをする。
「黒騎士･･･！黒騎士いいい！！！」
怒りと屈辱でショウが叫ぶ。そのショウの叫びをかき消すかのようにシーラの悲鳴が地下牢に響き渡る。
「いやあああ！やめて！もう、動かないで！あ！はああああ！！やああ！見ないで！見ないでええ！やだあああ！もう！抜いてええ！は！ひいい！い！やああああ！！」
シーラは声が枯れんばかりに叫びまくる。髪を振り乱し、涙を撒き散らし、体を仰け反らせ、半狂乱状態で叫びつづける。そこには聖女王と謳われ、誰からも尊敬されていた凛とした女王の姿はなかった。無力な、何もできない哀れな一少女が泣いているだけであった。
「ショウ！見ないで！見ないでええ！ショオオオ！！」
黒騎士が腰のスピードを上げ始める。
「あああ！はああああ！いや！いた！あ！ひゃああああ！」
それに合わせ、シーラの悲鳴も言葉にならなくなっていく。
「やめろ！もうやめろおおお！！」
無力なショウの叫びも響き渡る。そのショウの顔の上には、破瓜の血の混じったシーラの愛液が雨のように降り注ぐ。その中でショウも気が狂いそうであった。
「いくぞ、シーラ！」
黒騎士が自分のモノをシーラの体の奥深くまで挿入する。シーラの奥のザラッとした感触の場所に黒騎士のモノが到達する。
「あ！！はあ！ひい！ひいいいいいいいい！」
シーラが絶望とも歓喜とも区別のつかない声を上げる。
「そこか･･･。」
黒騎士はそのザラッとした部分に自分のモノを擦り付けるように強くストロークをかけ始める。
「ひゃああ！だめ！あ！ひい！変！あ！はあああ！おかしく！お･･･おかしくなるううう！！」
激しい快楽の波がシーラを襲っていた。黒騎士がシーラの奥のその部分をこすり上げるたび、圧倒的な波が彼女を押し流していた。その刺激の強さは、先程女芯をいじられた時のものをはるかに越えていた。シーラはもう何も考えることができなかった。ショウに見られていることさえも、もはやわからなかった。
「ひい！ひい！いい！ああ！ひゃあああああ！」
シーラの体がショウの目の前で艶かしく、そして激しく蠢く。シーラの女性からはさらに多量の愛液が溢れ、黒騎士の動きに合わせ、ショウの上に降り注ぐ。
「シーラ様････。」
ショウはそんなシーラをただ見つめることしかできなかった。
「ショウ。貴様もとんでもない奴だな。主筋の女王がその処女を敵に貫かれている様を見て興奮するとはな！」
黒騎士がシーラへの責めを中断しつつ、ショウに向かって言う。
「！」
ショウはそれまで気付いていなかった。が、あらためて指摘されて、自分の下半身の変化に気付く。体中の体力が抜け自由が利かないのに、下半身のそこだけはいつの間にか熱く硬く起き上がっていた。
（馬鹿な･･･。お･･･俺は･･･！！）
黒騎士の激しいストロークが静まったため、シーラは力が抜け、鎖にぶら下がり荒い息をついていた。黒騎士はそのシーラの頭をグイッと掴み、ショウのいきりたつ下半身の方を向かせる。
「シーラ。ショウもお前の淫らな姿を見て、お前としたいそうだ。」
シーラの目の前にショウのモノが現れる。それは硬く太く、そして勢いよく立ち上がり、ドクドクと脈打っているかのように見えた。シーラにはその様子がまるで「俺もお前の中で大いに暴れまわってやるぞ。」と言っているかのように見えた。
「････やだ････。」
シーラの中に激しい恐怖心が沸いてくる。
（やだ･･･。いや･･･！ショウも････ショウも私を壊そうとするの････！ショウまでも････！いや････い･･･！）
「いやあああああああああああああ！！！」
シーラが泣きながらわめきだす。
「そうか！シーラはショウが嫌か！」
シーラの悲鳴を合図に再び腰を動かし始める。シーラの体の中を再び凄まじい快感の波が駆け回る。
「は！ひいい！やあああ！あ！はああ！ひゃああああああ！！」
シーラが再び歓喜の声とも悲鳴とも区別のつかない声を上げ始める。
（ああ！だめええ！そんな･･･突かないで！私･･･私！ああ！もう、わからない！はあああああ！！）
黒騎士はシーラの中のそのざらついた感触の部分を集中的に攻撃する。シーラはその度に体の中に湧き起こる圧倒的な快感に完全に流されていった。
「はあああ！だめえ！そこ！ああ！いい！はああああ！いいの！ひゃああ！すご･･･すぎ！！はあ！死んじゃう！ひいいいいい！！」
「ショウ。シーラはお前のモノは嫌だが、私のモノは欲しくてたまらないようだぞ！」
黒騎士が腰を動かしながらショウを嬲る。しかし、黒騎士の言葉を裏付けるかのように、シーラの女性の部分からは先程以上に愛液が溢れ出し、ショウの顔の上に降り注ぐ。
「ああ！ショウ！違うの！ショウ･･･！ひゃ！ひいいい！」
シーラは自分の中で荒れ狂う快感に流されながらも、ショウの存在を意識する。
「クッ･･･。黒騎士････。」
ショウはその激しい屈辱に耐え、シーラを救えない情けない自分を恥じる。
（シーラ様････くそ！）
「シーラ。どうだ？私のこれはいいだろう？」
黒騎士が腰の動きを早めながら、ショウにも聞こえるようにシーラに言う。
「はああ！いい！いいの！ひい！そこ！あ！だめ！凄過ぎる！！ああ！ひいいいいい！！」
シーラは激しい快感の波に呑まれ、気付かぬうちに黒騎士を求める声を上げていく。
（シーラ様･････。）
ショウの中で屈辱と嫉妬と、様々な気持ちが交錯していく。
ショウにとってシーラはある意味苦手な存在であったのは事実である。自分より年下の少女でありながら、崇高で清浄さを持つ“高貴”という言葉がぴったり当てはまるシーラの存在は、ショウにとって自身を未熟な存在に感じさせる存在であった。それを認めたくない気持ちが、ショウにしてシーラを苦手意識を持たせていた訳であり、彼自身は気付いていなかったが、その心の裏には激しいシーラへの憧れがあった。
そのシーラが今、黒騎士という悪魔に魂を売った騎士にその処女を奪われ、ただの一人の無力な哀れな少女として自分の目の前にいる。
（シーラ様！シーラ様！）
ショウはシーラを助けられない自分を呪い、黒騎士を激しく憎んだ。
黒騎士の手がシーラの少女らしくかわいらしい胸を後ろからぎゅっと掴む。
「はあああああ！ひゃああ！！」
シーラの体を胸からも激しい刺激が走る。シーラの体が痙攣する。
それに合わせるかのようにシーラの女性もキュウウっと黒騎士のモノを締め付ける。
黒騎士は激しく腰を使いながら、シーラの胸への攻撃も続ける。
「ひゃああ！は！ひいい！だめ！あ！きゃあ！！もう！変！ひいい！すごすぎ！ぎゃ！だめええ！！やめてええ！おかしいの！もう！はああああ！いや！とまらない！！」
シーラは体の奥の方から再び自分の存在をも押し流してしまいそうな、圧倒的で絶望的な快美な波が膨れ上がってくるのを感じていた。
（だめ！お願い！こないで！いやあ！！）
シーラの女性がどんどん収縮していく。黒騎士の動きも速くなっていく。
「いくぞ。シーラ！私の精を中で受け止めるがいい！」
黒騎士の動きがさらに力強く、速くなっていく。
（え！中！？）
快感の波に翻弄されながらもシーラは黒騎士のその言葉を聞きとめる。
（黒騎士の精を受け止める！？）
シーラの心の中を激しい恐怖と絶望感が包み込む。それは肉体による快感なども吹き飛ばすほどの激しい絶望感であった。
（いや！それだけは！）
「いやあああああ！やだ！中は！それだけは･･･いやああああああ！」
「黒騎士！やめろおおおお！」
ショウも絶叫する。
黒騎士のストロークが強くなる。
「はあああ！だめええええ！お願いいいいい！中はああ！中はああ！！ひいいいい！！いやあああああ！！」
シーラが絶望の悲鳴を上げ続ける。
黒騎士が、グイッと深く挿入する。彼の分身がシーラの奥の敏感な部分を強く擦り上げる。
「あ！はひいいいいいいいいい！！！」
シーラの意識を吹き飛ばす、激しい刺激が彼女の体の中を駆け巡る。
シーラの体が激しく痙攣する。膣も黒騎士のモノを強く締め上げる。
「う！出るぞ！！」
「やめろおおお！黒騎士いいいい！！」
ショウも絶叫する。
黒騎士がシーラの中で己の欲望を放出する。
「はあああ！ああああああ･･････。」
シーラは自分の体の奥深くに熱いものが注がれていくのを感じとる。と同時に、先程とは比べ物にならないような絶望感、そう、まるで彼女の精神をバラバラに壊し、奈落の底に落とし込めるような、そんな絶望感が彼女の全身を覆った。
（ああ･････。いや････。いやあ･････。）
シーラの瞳から大粒の涙が溢れんばかりにこぼれ出す。
黒騎士のモノはまだシーラの中でピクピク蠢いている。そしてその度にまだ、熱い液を吐き出しつづける。
「ああ･･････もう･････いやあ･･････。やだ･･･ひっく･･･ひっく･･･うううう････。」
シーラの中に収まりきらなかった黒騎士の精が二人の結合部から溢れ出し、ショウの顔の上にポタリポタリとたれる。
「･････シーラ様･･･。」
ショウも激しい絶望感を抱いていた。何か、自分の中の大切なものが壊れたような、そんな気がしていた。
「フフフ。どうだ、シーラ？初めて受け取った男の精の味は？」
黒騎士がシーラの耳元で囁く。
そのセリフが放心状態に落ちつつあった彼女の意識を現実に呼び戻す。
「ううう･･････。いやああああああああああ！！」
シーラは自分の中にある多量の熱い液の存在、そして萎えてはいるがまだ存在感のある黒騎士の分身を再び体の奥に感じとり、大声を上げ泣き出す。
「フフフ･･･ハハハハハ！！」
黒騎士はそのシーラの様子に大いに満足だった。体もシーラのオーラ力を獲り込み、力が漲っていた。
（さすがに他国にも聞こえた強靭なオーラ力の持ち主といわれたシーラ女王だな。リムル様とは全然違うな･･･。）
そのシーラが、陵辱され、オーラ力をも奪われ、ただの少女のように泣いている姿は黒騎士の嗜虐心を大いに満足させていた。
（もっとも、シーラには我等が兵のために、まだまだ頑張ってもらわねばなるまいがな。）
黒騎士は足元で歯を食いしばり屈辱に耐えているショウを見る。彼の目からも悔しいためか、悲しいためかわからないが、涙が溢れ始めていた。
（ショウよ。お前にはこの程度でまいってもらっては困るぞ。私の受けた屈辱、何倍にして味わってもらう！）
黒騎士は自分のモノをシーラの中から抜き出す。
と、シーラの中に収まりきらなかった彼の精が、彼女の奥から逆流し大量に溢れ出してくる。破瓜の血の混じった白濁液は、シーラの女性の部分からボタッボタッとショウの顔の上に多量に降り注ぐ。
「う！くうっ！」
ショウは顔をそむけ、その屈辱に耐える。ショウの顔は黒騎士の精で真っ白に汚れていった。
「く････黒騎士････！」
ショウが怒りの目を黒騎士に向ける。
黒騎士はそんなショウを無視し、シーラに言う。
「シーラ。聖戦士殿に綺麗にしてもらうか？」
「うう････。」
嗚咽を漏らして泣きつづけるシーラにはそのセリフは聞こえない。
黒騎士は今までおさえていたシーラの下半身を放す。
「あ！きゃあ！」
体に力の入らないシーラは、下半身を支えていた黒騎士の手がなくなることにより、両手を吊り上げられたままその場に崩れ落ちる。
「んん！むぐうううう！！」
シーラはショウの顔の上にまたがって座り込む形になる。シーラの汚れた襞のちょうど真下にショウの口がくる。ショウの唇がシーラの陰唇の下で蠢く。
（え！あ！ショウに！えええ！？）
シーラは自分がどんな格好になっているか一瞬わからなかった。が、次の瞬間、ショウの顔の上にまたがり、自分の一番恥ずかしい部分、しかも黒騎士によって激しく汚されてしまったそこを、ショウの口の上に置いていることに気付く。
（いや！そこは！ショウに！ああ！いやああ！！）
自分の中から溢れ出す自分の愛液と黒騎士の精が混じったものが、最愛のショウの口腔を汚していく。
（はあああ！だめ！いやああ！！）
シーラは体を何とか起き上がらせようとするが、力の抜けきってしまった体は全くいう事を聞いてくれない。
（ああああ････ショウ･･･ショウ･････許して････。）
シーラは再び涙する。
一方のショウは鼻口を塞がれ、息苦しさを感じていた。しかもその口を塞いでいる暖かく柔らかいものはシーラの女性そのものなのである。しかも彼女の愛液が（まだ黒騎士の精が残ってはいるものの）滾々と中から湧き出している。
（･･･ここが････シーラ様の･･･！！）
ショウは息苦しさと、背徳感と、性欲とで悶え苦しむ。
「ああ！いや！･･･ショウ･･･はああ！」
ショウが苦しさから唇を動かすと、シーラの口からちょっと鼻にかかった声が漏れる。
（！･･･シーラ様！！）
ショウは動いてはいけないと思う。これ以上高貴な魂のシーラを汚してはならない（しかも自分が！）と強く感じる。しかしその一方で、彼女の襞が彼の口の上で蠢き、愛液を溢れ出させるたびに、シーラの体を求めたい激しい渇望がショウの中で育っていく。
（だめだ！くそ！俺は何考えてるんだ！！）
「はあああ！ああ！いやあ！ショウ････ショオオ！！」
シーラがショウの上で悶える。
ショウは自分の下半身が熱くいきり立っていくのを感じていた。
黒騎士がその様子を見て、ほくそえむ。
黒騎士はシーラを吊るしている鎖を手にとり、それを緩めていく。
「あ！きゃあ！」
シーラは自分の体を支えるものが再びなくなり、小さな悲鳴を上げる。
黒騎士はそのままシーラをショウの上にうつ伏せに倒していく。
「あああ･･･いや･････。」
シーラはショウに跨ったまま、ショウの上に寝そべる形になる。
「あ！は！ひい･････。」
シーラの頬のすぐ横にショウのいきりたつ男性自身が現れる。それは黒騎士のそれと変わらず、シーラにとって凶暴な、自分を壊そうとするものにしか見えない。
シーラの目の前でそれはピクッピクッと蠢く。
シーラの中に、初めて挿入された時の激しい痛みと恐怖心が甦ってくる。
黒騎士はシーラの頭を掴み、彼女の頬でショウの一物を頬擦りさせながら言う。
「シーラ。聖戦士殿もお前を求めているぞ。女王として忠義をつくす臣下をその口で慰めてやったらどうだ？」
シーラの目の前でショウのそれが再びピクンと動く。先から白い液が滲み出し始めている。
その光景がシーラを激しい恐怖のどん底に落とし込む。
「いや･････。」
シーラが呟く。
「いや･･････。いやああああああああああああ！！」
シーラの絶叫が地下牢に響き渡る。
続く
→進む
→戻る
→黒きオーラ力のトップへ
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