其の四 恋の幻(1)

ビシッ!!!ガラガラガラガラガラ!!

凄まじい稲妻が聖華市上空で響き渡る。













「う・・・・・う・う〜〜ん・・・・。」

芽美は

雷の音を聞いた気がした。

(や・・・やだ・・雷・・・・。パパ・・・芽美カミナリいやなの・・・。一緒にいて・・・・。)

パパとママのやさしい顔が浮かび上がる。

(パパ・・・・ママ・・・・。)

寝ぼけたようにうっすらと目を開け始める芽美。

見慣れた自分の部屋ではない。学校のようである。

(あれえ・・・・教室・・・・何で私・・・教室で寝てるんだろう・・・。まだ夢見てるのかな・・・・。)

体が重い。しかも動かそうとすると股間に異物が挟まったような鈍い痛みがある。

どこからか荒い息が聞こえてくる。

(あれ・・・・私・・・セイント・テールの衣装を着てる・・・・?)

記憶がまだはっきりしない。

いう事のきかない身体を少しずらし、声のする方を見てみる。

(え?)

そこには芽美の想像をはるかに越えることが行われていた。

(な・・・何・・・・!?・・・何が起きているの!?)

そこには芽美の親友である聖良がいた。

聖良はシスターの頭巾はつけていないがシスターの白い服を着ていた。

その聖良が四つん這いになってスカートを腰までまくられ、後ろから痩せた男に貫かれていた。

聖良のパンツが床に転がっている。

そして、聖良の可愛らしい口は、別の小太りの男のモノを咥えさせられていた。

聖良の顔は苦悶に満ちている。

小太りが、がっちりと聖良の頭を抑えているため、口の中からそのモノを吐き出すことも出来ないのだ。

芽美は男のモノを咥えるなどという行為は全く知らなかった。男性には興味があっても、男と女のことについては全くの無知である。

芽美はあまりのことに呆然となっていた。思考回路も身体も全く動かなくなっていた。

(夢・・・・・・・・ゆめ・・・・・じゃない!)

芽美の記憶が少しずつ戻ってくる。

(ああ・・・・。私は・・・・。私は・・・・あの男たちに・・・・・。)

芽美の目から涙が溢れ出してくる。

(ああ・・・・。アスカ・・・・アスカ・・・・・。私・・・もう汚れてしまった・・・。)

もう遠い存在になってしまった愛しい人の面影が浮かぶ。

「んんん!うは!はんんんんんんんんんんんん・・・・・・。」

聖良の声が聞こえてくる。その声が芽美の意識を現実に戻す。

(聖良・・・聖良・・・・!)

芽美は聖良の痴態から目を離せなくなっていた。

「んんん!あふ!はああ・・・・んんんん・・・・。」

聖良のあられもない声が芽美の耳に入ってくる。

(聖良を・・・・聖良を助けなきゃ・・・・。)

しかし身体はいうことをきいてくれない。

(はやく、聖良を・・・!)

気ばかりあせるものの、芽美はただ聖良の痴態を見ることしか出来なかった。

「んは!ふうう・・・・。はあ・・・。」

聖良が呻き声をあげ続ける。

(聖良・・・?)

芽美には、ふさがれている聖良の口からもれ聞こえる彼女の呻き声が、決して苦痛の声ではないように聞こえてきた。

(え・・・?聖良・・・?何で・・・・?)

やがて芽美は、聖良のその声を聞き、そしてその痴態を見ているうちに自分の体の奥の方がだんだんと熱くなってきているのに気付き始めた。

(え?・・やだ・・・何・・・・なんなのこの感じ・・・。)

その感覚は芽美の中でどんどん膨れていった。体の奥から熱い蜜がじゅんじゅんと溢れ出てくるようであった。

芽美は、その今まで味わったことのない感覚を訝しみながら、無意識に右手を自分の股間、熱くなって来ているその場所に伸ばしていった。

股間から内股にかけ少し湿っていた。

(え・・・・なんで・・・こんな・・・・。)

芽美の心は恥ずかしさでいっぱいになる。

右手が自分の大事な所に触れる。そこからはジュクジュクと蜜が溢れ出していた。

内側の襞に指が触れる。

「はう!」

短い悲鳴が芽美の口からこぼれ出る。ものすごい快楽の波がその瞬間芽美を包み込んだ。

(なんなの・・・なんなのこの感じ・・・・。ああ・・・・なんか・・・気持ちがいい・・・・。はあ!)

芽美は知らず知らずの内に襞の中で指を動かし続けていた。

芽美の目は聖良の痴態を見つづけている。

そして耳からはあられのない聖良の快楽の声が聞こえてくる。

それらの感覚が芽美自身に刺激を与えていた。

(聖良・・・・なんで・・・なんでそんな声を上げてるの・・・・・。あはああ・・・私も・・・私もなんかおかしくなりそう・・・・・・。どうして・・・・こんな・・・この感じ・・・・・はあ!)

芽美は知らなかった。彼女が犯され、失神した後に、彼女の股間にある薬を塗られていたことを・・・。

(いや・・・。私・・・変・・・・。どうして・・・この感じ・・・ああ・・・なんでなの・・・。ああ!いや!)

彼女は親友が犯される姿を見て、自分が感じていると思い込んだ。激しい良心の呵責が芽美を苛んでいく。そして、その自分を責める気持ちがさらなる刺激となり、より一層快楽に拍車をかけていた。

「いくぞ!」

聖良を貫いている二人の男の腰の動きが速くなる。

(はあ!あ!あ!あ!)

それにあわせるかのように芽美の手の動きも早くなってくる。

(はあ!だめ!やめなくっちゃ!何で・・止められないの・・・はあ!う・・うううう!!!)

男たちが聖良の中に精を放っていく。

「んぐっ!んんんんんんんんん・・・・・あはあああああぁぁ・・・・・・。」

聖良が断末魔の声をもらす。

その瞬間、芽美の身体の中を何かが頭の先まで駆け上っていく。

「はああああああううううううううう!」

芽美が思わず声を漏らす。

聖良は、男たちが離れると、力果てその場に崩れ落ちる。

芽美も同様に体の力が一気に抜け落ち、肩で息をしながらその場に倒れこんでいく。

脱力の中、芽美は身体中が熱くなっているのを感じていた。













芽美はそのまましばらく快楽の余韻の中を彷徨っていた。

しかし、一回はいってしまったものの、芽美の右手はまだ芽美の中で動いていた。

止めることが出来ないのである。

(はあ・・・はあ・・・・私・・・・何をしているの・・・・・。ああ!)

新たなる快楽の波がじわじわと芽美を覆い始める。

(だめよ・・・。こん・・なこと・・・して・・・やめなく・・ちゃ・・はああ・・・。)

「なんだ?羽丘は深森が犯されるのを見て興奮していたのか?淫乱だったんだなあ!お前。」

急に声をかけられ芽美はビクッとする。

気付くと彼女の目の前に鈴代少年が立っている。

芽美の顔が恥辱で真っ赤になる。

「・・そ・・・そんなことない!そんな・・・こ・・興奮なんて・・・。」

芽美は親友の犯されている姿を見て自分が興奮してしまったなどとは、考えたくもなかった。自分が、自分の身体がそんな風に感じてしまっているなんて、信じたくもなかった。しかし、彼女の中は今も熱くうねり、快楽の波を身体中に送っていた。

「じゃあ、その右手はなんなんだよ?」

右手の指は自分の中にある。そして、そこをかき回しつづけている。

「こ・・・これは・・・・・。」

鈴代少年に指摘されても、芽美はその指の動きを止めることが出来なかった。視線を少年からはずし、ただうつむくしかなかった。

「・・・・止められないの・・・。」

芽美が小さくつぶやく。

「・・・ん?なんか言ったか?」

少年がわざと聞き返す。

「・・・・止められないの!止められないのよお!ああ!!」

芽美が顔を真っ赤にしながら少年に訴える。

「羽丘。もっと自分に正直になったらいいよ。」

少年は急にやさしげな声で芽美に語りかけ始める。そして、やさしく彼女の体を起こしてやる。

「変な羞恥心を捨ててみな。もっと楽になるよ。」

少年は彼女の左手を取る。そして、それを彼女の胸にもっていき、自分の胸をやさしく掴ませる。

「あ・・!はあ・・・。」

芽美は思わず声を出してしまう。

「ほら、ここも触ってみな。いい気持ちだろう?」

「ああ!・・・いや・・はあ・・・あふ!・・・・はあ・・・・。・・・いや・・・・やだ・・こんなの・・・。はあ!」

鈴代少年は最初、彼女の左手の甲を包み込むようにして、一緒に彼女の胸を刺激してやる。

「ああ!・・・いや・・・やだ・・やめて・・お願・・・・はあ!」

だんだん彼女の左手が、積極的に自分から動くようになっていく。頃合を見計らい、少年は自分の手を引き上げる。

芽美は左手の動きも止められなくなっていた。胸を揉み解すたび、なんともいえない気持ちの良さが芽美の全身を包み込んだ。そして、乳首に触れると今度は電流のような快感が身体を走りぬけた。芽美はその気持ち良さに酔い始めていた。

(はあ・・・。だめ・・・こんなこと・・・・やめなきゃ・・やめなきゃ・・・ああ・・・でも・・やめたくない・・・・・はああ!)

芽美は快感に酔いつつ、次第にじれったいような何かを身体の奥底に感じ始めていた。

(ああ・・・だめ・・はあ!・・・何・・・体が熱い・・・・お願い・・・誰か・・・止めて・・・はあ・・ああ・・・なんかじれったいのお・・・誰か・・・どうしたら・・・ああああ!)

芽美は自分がどうしたいのかわからなくなってきていた。ただひたすら指を動かすことを続けていた。

「体が熱いんだろう?じれったいんだろう?なら、こんな服脱いじゃいな。もっと楽になるぜ。」

少年がやさしく示唆を与える。

芽美はその通りだと思った。じれったいのは服の上から擦っているからだ。下のように胸も直に触ったらきっともっと気持ちがいいんだ。この変なじれったさからも、抜け出せるんだ・・・。そう彼女は感じた。

少年がそんな芽美の気持ちを悟ったかのように、彼女の服を脱がし始める。

蝶ネクタイが取られ、燕尾服のように尻尾のついたベストが取られる。芽美は全く逆らわない。スカートもブーツも手袋も、ゆっくりと、確実に取られていく。ブラウスが脱がされ、一糸まとわない体になった時、芽美は何か解放されたような気分を味わっていた。

(ああ・・・。なんか・・・いい!気持ちいいの・・・・!)

服の上からでなく、直接肌に触れることが、芽美の快感をさらに強くした。

(ああ・・だめ・・・・・はう!・・いい・・・もう・・・止まらない・・・・ああ!どうにかして!!!)

芽美は一人体をのけぞりながら、自慰を続けた。

鈴代少年が芽美の髪を束ねている黒いリボンにさりげなく手を伸ばす。そして、その結び目を解き、リボンをはずす。ポニーテールにしていた芽美の髪が解け、その綺麗な髪が肩にかかる。

「あ・・・!」

芽美は自分の髪が肩にかかってくるのをおぼろげに感じた。

「う〜ん・・・。やっぱり、セイント・テールの格好をしている羽丘より、こうして髪をおろした普段の羽丘芽美の方がいいなあ。」

鈴代少年が芽美の顔をしげしげと見ながら言う。

「!」

そ の言葉が芽美を官能の底から一瞬にして現実に戻す。セイント・テールでない本当の自分が、素顔の羽丘芽美が、一糸まとわぬ姿を毎日顔を合わせているクラスメートの前にさらけ出している!しかも、その前で、淫らな行為をし続けている!セイント・テールではない、本当の自分、羽丘芽美がしているのだ!

「は・・・あ・・・あ・・・。」

その時になってやっと今まで止めることの出来なかった手の動きを止めることが出来た。体中が羞恥心で真っ赤に燃え上がる。

「いやああ!見ないで!見ないで!鈴代君!」

芽美は今まで体を擦っていた両手で、そのまま胸と下半身を隠しながら、体を小さく丸め、少年の視線から逃れようとした。恥ずかしさで一杯になり、その目からは涙が溢れ出す。

そこには大胆な怪盗の姿はかけらもなく、ただの年端もいかない少女が裸でふるえているだけであった。

少年は最後にはずした黒いリボンを手にゆっくりと芽美に近づく。

「いや!来ないで!来ないでええ!」

少年はリボンをさっと彼女の顔に回し、それで目隠しをしてしまう。

「ああ・・・いや・・・。」

そしてふるえている芽美の頭をやさしく抱きしめ、耳元で囁く。

「言ったろ。そんな羞恥心、捨ててしまえば楽になるんだよ。捨てないから苦しいんだよ。」

そして、頭を抱いていた右手を背中に滑らせ、軽く愛撫をはじめる。

「あ・・・・ああ・・・。」

背中を撫でられただけなのに、きゅーんと気持ち良い刺激が芽美の中に甦る。

「そうだよ。そうすれば嫌なことも感じず、さっきのように気持ち良くなっていくんだよ。」

少年は軽いタッチで背中を愛撫しつづける。

「あ・・・・はああ・・・・い・・いや・・・あ・・・あはああん・・・・。」

芽美の体の中に何かくすぐったいような、それでいてじれったいような、気持ち良い何かが溢れ出してくる。

「ああ・・・何・・・あ・・・・・いや・・・怖い・・・・。」

「怖くないさ。もっと楽に身体を任せてみな。」

少年は左手をやさしく彼女の胸に持っていく。そしてその可愛らしい膨らみに沿わせて優しく撫でまわした。しかも敏感な乳首の周りは触れないように注意しながら・・・。

「あ!・・・はあ!」

芽美は体の奥深くが、再び熱くなっていくのを感じていた。そしてそこから得体の知れない快楽の波動が全身に広がっていくのがはっきりと感じ取れた。

(ああ・・・だめ・・・何・・・もう・・・何がなんだかわからない・・・・・。)

芽美の体からもう先程の激しい羞恥心は消えていた。

そして、薬のためか、それとも目隠しで視界が塞がれているためか、芽美の体は凄く敏感になってきていた。

鈴代少年に背中を愛撫され、軽く胸を触られただけで、芽美の体は熱く燃え出していた。

少年のリードは巧みであった。芽美が自分でしていたとき以上に、芽美の性感を上手くそして激しく引き出していた。

(ああ・・・違うの・・・もっとそっちを・・・・ああ・・・そっちを触って・・・。)

あえて乳首をよけて愛撫している少年の手に、すでに芽美はじれったさを感じていた。自ら体を揺らして少年の手を求める場所に導こうとする。しかし、少年はその動きを巧みによけ、芽美の望むところへ手を持っていかない。

少年は右手を背中からお腹の方にまわし込む。そして芽美の微妙な場所の上を愛撫する。

「ああ・・・もっと・・・ああ!・・・そこじゃないの・・・もっと・・・・。」

芽美がじれったさに腰も動かしだす。だがこちらの手も巧みに芽美の動きから逃げる。

「ああ!お願い!我慢できないの!触って!そこじゃないの!お願い!あああ!」

芽美の頭の中はすでに真っ白になっていた。

少年は芽美を寝かすと、上に重なり、乳首を軽く舌でつついた。

「はあ!」

芽美が短い悲鳴と共に体をのけぞらせる。

「ああ・・・・。いい・・・・・・。」

少年は舌でやさしく彼女の胸を愛撫し始める。

芽美は空中に浮かんでいるようなそんな快楽を感じていた。気持ち良さで身体が溶けてきているようであった。乳首に舌が触れると軽い電気のようなものが全身に走った。それも芽美にとってこの上ない快感であった。

「ああ・・・・いいの・・・・。ああ!・・・そこ・・はあ!!」

少年は今度は手を使う。やさしくその両胸を揉み解してやり、たまに乳首に軽くタッチをしてやる。

「はひ!ひい!!・・・あああん!はあ!・・・・はああああああああああ!」

舌の時より強い刺激に翻弄されながらも芽美は快感を貪り続ける。

そんな様子を見ていた鈴代少年は一寸変わった趣向を思いついた。少年は彼女の耳元でそっと囁く。

「綺麗だ・・・。綺麗だよ、羽丘。」

少年はアスカJr.の声色を使っていた。

「え?」

朦朧としながらも芽美はアスカJr.の声に反応する。

「羽丘・・・。綺麗だ。なんて綺麗なんだ、羽丘は。」

少年はアスカJr.の声色を使いながら、芽美の首筋に唇を這わせる。

「ああはああああああ・・・・。」

(アスカ・・・・アスカJr.なの・・・。)

アスカJr.のことを考えた瞬間、芽美の体の奥からじゅんと熱いものが湧き出してきた。

「ああ、俺は羽丘と今こうしていられるんだ・・・。」

少年は愛撫を続ける。

(ああ・・・アスカJr.・・・・。)

冷静に考えれば、アスカJr.がここにいるはずがないのはすぐにわかることである。また、アスカJr.がこんなふうに芽美に迫ることなどあるはずがない。しかし官能に身を任せてしまい、頭が朦朧としている芽美にはそんな簡単な事実さえわかりようがなかった。

「ああ・・・アスカJr.・・・・。」

「羽丘・・・・。いや、芽美。本当に君は綺麗だ。素敵だよ。芽美・・・。」

(アスカJr.が名前を呼んでくれる!私の名前を!)

芽美の体を幸福感が包み込む。もうどうなってもいい、そんなふうに思えてくる。

「芽美・・・。好きだ。ずっと好きだったんだ。セイント・テールなんかよりも君のことを、ずっと・・・。」

(えええ・・・。ア・・・アスカJr.が・・・わ・・私のことを・・・・。)

芽美の体がさらに熱くなる。嬉しさで体中がはじけとぶのではないかと思った。

芽美の両手が愛撫を続ける少年の頭を包み込む。

「嬉しい・・・・・・・。私もアスカJr.のことが・・・・・・・すき・・・・。」

芽美が少年を抱きしめる。目隠しの下の芽美の目から嬉しさのあまり涙があふれ出る。

(・・・ああ・・・アスカJr.・・・・もう・・・はなさないで・・・・。)

少年もそれに応えるかのようにやさしく芽美の頭を抱いてやる。そして、その口に軽いタッチでキスをする。

(あっ!)

芽美は自分の唇の上にやわらかい、そして暖かい何かが触れたのがわかった。芽美はそれが唇だと思った。初めてのキスであった。それは想像していた通り、やさしく、そして甘いものであった。

(ああ・・・。アスカJr.・・・。アスカJr.が私にキスをしてくれている・・・・・・。)

そう思うだけで、芽美は体の中が幸せで一杯になっていく。芽美は無我夢中でその唇を求めていく。

(ああ・・・・アスカJr.・・・・アスカJr.・・・・)

無我夢中で吸い付く芽美の口の中に、少年は舌を侵入させ始める。

(あっ・・・。)

初めての行為に驚く芽美。しかし、口中を舐められる気持ち良さに、すぐに自らも舌を動かし、少年の舌に自分のものを絡めだす。呼吸が出来ず、息が苦しくなっていく、にもかかわらず、芽美は少年の舌にずっと吸い付いていたかった。

(あ・・・・あ・・・ああ・・・・アスカ・・・・・アスカ・・・・・・はあ!)

やがて、少年が唇を離す。

「はああぁぁぁぁぁ・・・・はああぁぁぁぁぁ・・・・。」

芽美の息は上がっていた。そして、力尽きたかのように動かなくなる。

少年は唇を頬を滑らせるように動かし、芽美の首筋に這わせる。

「あ!はああああああ!!」

芽美が反応する。首筋から官能の波が身体の中を走り抜ける。

少年は首筋に優しくキスしながら、手を芽美の可愛らしい胸に持っていく。そして、軽く乳首にタッチしながら、揉みはじめる。

「はひいい!ひい!いいいいいいいい・・!!!」

芽美の中を今度は激しく電流が流れる。感じやすい胸の先と首筋を同時に攻撃され、芽美は完全に快楽の波に呑まれていった。

「ああ!アスカ!アスカ!いいの!ああ!いいの!だめ・・・はあ!」

芽美は快感に翻弄されながら、自分の身体の奥が熱くなり、そこから熱い何かがジュクジュクと湧き出してくるのを感じていた。それと共に腰の辺りにもどかしいような何かを感じ、知らず知らずのうちに体をくねらせ始めていた。

「芽美・・・。かわいいよ。」

芽美の反応に追い討ちをかけるかのように、少年がアスカJr.の声色で囁く。

「はあ!」

その声を聞くだけで、芽美はさらに熱く反応をはじめる。

少年は顔の位置を下にずらし、今度は芽美のまだ未成熟な胸にキスをする。

「は!あああ!!!」

新たな刺激にもだえる芽美。

少年は乳首の周りをゆっくり舌で責め上げ、そして最後に乳首を舌先で転がす。もう片方の乳首も空いている手で優しく愛撫を続けながら。

「あああ!!いや!あ!いい!はあああああああ!」

芽美はもう言葉にならない声をあげ続け、我慢できないかのように腰をゆすりつづける。もう限界にきていた。

少年は体を少し離し、攻撃を一回中断する。

「はあ・・・・はあ・・・・・はあ・・・・。」

芽美の息は完全にあがっている。意識も朦朧としている。

少年は芽美の耳元に顔を近づけ、アスカJr.の声色でそっと囁く。

「芽美・・・・。いくよ・・・。」

その瞬間、芽美は何を言われたか理解できなかった。

頭が朦朧としている上に体の感覚もしびれたようによくわからなくなっていた。

そして、自分の熱くなっている股間に暖かく固いものが触れた瞬間、アスカJr.が自分の中に入ろうとしていることを理解した。

少年はゆっくりと挿入をはじめる。芽美は身体中の神経全部がそこに集まったかのように、その動きに集中する。自分のそこが押し広げられ、その固いものがゆっくりと、やさしく入ってくる。そのものが自分の内側をすりあげたとき、痛いような、でも気持ちが良いような、電流のような刺激が身体の中を走った。

「あ!いた!ああ!」

思わず声が出る。

と、少年は動きを止める。

「痛いかい?」

少年のやさしい声が聞こえる。

その気使いが芽美にはとても嬉しかった。身体の中が満たされていくように感じてくる。

「ううん・・・。そんなことない・・・。」

芽美は甘えるように両手を少年の体に回す。

「・・・きて・・・・。」

恥じらいを感じさせる蚊の鳴くような小さな声で、芽美は少年にねだる。

少年は再びゆっくりと挿入を開始する。

「ああ!はあ!ああ!ああああああああああ!」

芽美は我慢できず、声を上げる。自分の中に少年が入ってくる動きがはっきりわかる。

(アスカJr.が・・・アスカJr.が・・・・私の中に入ってくる・・・・ああ!)

そのものが遂に奥まで達する。

「ああああああ!はあああああああああああ!」

芽美は気持ちの良さと、嬉しさで、遂に歓喜の声を上げる。少年の体に回していた手で強く彼を抱きしめる。

「ああ!アスカ!アスカJr.!」

芽美は自分とアスカJr.が体の一点で完全につながっていることを激しく感じていた。その事実が、芽美を喜ばせ、そして狂わせていた。

「芽美・・・。わかるかい?今俺らは一つになっているんだよ。」

少年が芽美を抱きしめながら、優しく囁く。

芽美の目から再び涙があふれる。そして、芽美は少年の言葉に何度もうなずく。この一瞬の、この喜びを、芽美は全身で感じていた。

「芽美・・・、愛しているよ、芽美。」

その一言が、芽美をこの上なく幸せな気持ちにさせる。

「・・・・嬉しい・・・・。私も、・・・私もアスカJr.・・・・ううん、大貴さんのことが・・・・・すき・・。」

少年は芽美の唇に再びやさしくキスをする。

少年が軽く舌を入れてやると、それに応えるかのように今度は芽美の方から激しく舌を絡めていく。

少年はゆっくりと、腰を動かし始める。

「んぐっ!んんんんんんんん・・・・!!!」

芽美は股間に激しい快感を感じ始める。思わず声を漏らす。そこがさらに熱くなり、何かが奥の方からジュクジュクと湧き出してくるのがわかる。その官能の嵐の中、もうどうなってもいいという気持ちに芽美は呑み込まれていく。

「はあ!いいの!アスカ!ううん、大貴さん!もっと!は!ああああああああああ!!!」

芽美は歓喜の声をあげ続ける。













続く


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