其の七 変貌
芽美の瞳はもう何も見ていなかった。
虚ろな瞳を見開き、力の入らない体を床に横たえていた。
そして、その下半身からは、大量に注ぎ込まれた少年の精液と芽美自身が出した愛液が混じりあいながら、流れ出ていた。
(・・・・ど・・・どうして・・・・こんなことに・・・・。)
芽美はボーとしている頭の中で、その記憶を無意識に辿っていっていた。
(いつもと同じはずだった・・・。
追いかけてくるアスカJr.をドキドキしながらかわしつつ、獲物を無事に迷える子羊さんのもとに戻してあげる。
いつもと同じようにアスカJr.に追いかけられ、そのアスカJr.の顔に胸をときめかせて・・・、いつもと同じ素晴らしい夜のはずだった・・・。
聖良の待つ学校にもどると、男たちがいた。
以前ワンダーガーデンの人形を盗もうとした男たちだった。
その小太りの男に体を押さえつけられ、無理やり・・・・。)
(ああ・・・・・・。)
芽美はだんだん記憶を思い出し始めていた。
体が裂けるような痛みが記憶の中で甦ってくる。
(いやああ・・・・・・ああ・・・もう・・もう・・・あの時私は・・私は・・汚れちゃった・・・・・。)
(・・・それから、あまりのショックで気を失って、・・・・気付くと目の前で・・・・。
そう、聖良が!・・・聖良が二人の男に犯されていた!そして、その聖良を見て、私は・・・私は!)
芽美は親友が犯されている姿に感じてしまい、自慰にふけってしまったことを思い出していた。
(ああ・・・・・私は・・・私は・・・・なんて・・・・。)
自分が許せなかった。自分の行為への後ろめたさというか、人として最悪の恥ずべき行為をしてしまったことへの絶望感が芽美の中に広がっていく。
(その後、鈴代君に淫乱といわれ、それでも感じてしまって・・・、そして鈴代君に・・・いやああ・・・。何で・・・!)
(その上、あの時、何がなんだかわからなくなってきて、鈴代君をアスカJr.と思い込んでしまって・・・・・、でも何で?アスカJr.がこんなところにいるわけないのに・・・・。私のことをあんな風にしてくれるわけないのに・・・。)
芽美の目からまた、涙が溢れ出してきた。
(アスカJr.・・・・・アスカJr.・・・・・・ああ・・もう・・・会えない・・・・・・。アスカJr.・・・・・ああ・・・。)
「な・・・んで・・・・何で・・・・・こんな・・・・・ああ・・・・アスカ・・・・た・・すけて・・・・・。」
芽美は放心状態のまま、ただ涙を流していた。
「・・・・いみ・・・ちゃん・・・。」
何処からか声が聞こえる。
「め・・・いみ・・・ちゃん・・・。」
(・・だれ・・・・・?)
芽美の心が現実世界に戻り始める。
「・・・・・芽美ちゃん・・・。」
(ああ・・・せいら・・・・聖良、何処・・・?)
芽美の目にやっと光が戻ってくる。
しかし、体はまだ痺れたようになっており、自由が利かない。
芽美の脳裏に先程の聖良の姿が甦る。
白い清楚な僧衣を腰までまくられ、その未成熟な女陰とかわいらしい口を男たちに犯されていた哀れな聖良の姿を・・・。
(聖良!聖良!聖良を助けなきゃ!聖良!何処!)
芽美は何とか顔だけでも動かし、聖良の姿を探す。
(聖良・・・何処・・・?)
「・・・芽美ちゃん・・・。」
芽美は聖良の声のする方に顔を向ける。
聖良は芽美の前に立っていた。
「・・・せ・・・聖良・・・。」
芽美は変わり果ててしまった親友の姿に言葉をなくしてしまった。
聖良は裸であった。
先程まできていた白い僧衣も、それどころか下着さえもつけずに佇んでいた。
肌は青ざめ、目は虚ろに見開かれ、何よりもその顔からは生気が感じられなかった。
一寸天然ボケの入ったかわいらしい聖良の普段の顔からはとても想像のつかない姿であった。
「聖良・・・聖良・・・・なんて・・・・ひどい・・・。」
芽美の視線が聖良の顔から下に移っていく。
「ひ!」
芽美の視線が聖良の体の一点に釘付けになる。
「そ・・・・そんな・・・・。」
芽美は自分の目を疑った。
幽鬼のように立つ聖良の股間にあるはずべきではないものが直立していたのであった。
「せ・・・・・せいら・・・!」
息を呑む芽美に聖良は怪しく微笑みかける。
その顔に蒼ざめ、生気も無い。しかし虚ろの瞳の奥には妖しい燃えるような光が見える。
妖しく微笑みながら聖良はゆっくりと芽美に近づいていく。
「せ・・いら・・・。な・・・に・・・。え・・・どうして・・・?」
芽美は混乱しつつも、聖良のその股間から目が離せなかった。
そこは、激しい陵辱の痕を記すかのように、もう固まりつつある破瓜の血と男の精液とで痛々しくも汚れていた。そしてその中央にあたる聖良の女性自身があるはずの部分には、なぜか男のものがそそり立つように生えていた。
芽美は知らなかった。女性同士でも性を楽しめるように男根が両側についている器具があることを。そして今、聖良のそこにはその禍々しい器具が挿入されていたのであった。
聖良は床に横たわっている芽美にゆっくりと近づいていく。
「・・・芽美ちゃん・・・・。」
その聖良の妖しい様子に芽美は恐怖した。
体を動かして後ずさろうとするが、先程の少年との激しいSEXで消耗しているためなのか、体は全くいうことをきいてくれない。
「い・・・いや・・・。せ・・・いら・・・・こないで・・・。」
今まで自分の親友だったものが、突然別の存在になってしまった、芽美はそんな気がしていた。
「芽美ちゃん?」
聖良が妖しく微笑む。
芽美にはその微笑が美しく、しかし不気味なものに見えた。
「いや・・・・聖良・・・・。来ないで・・・お願い・・・・。」
聖良はそんな芽美の様子にかまわず、芽美の上にかがみこむ。
「芽美ちゃん?私のこと嫌い?」
「え?」
芽美は一瞬何を聞かれたか理解できなかった。自分を覗き込んでいる聖良の顔を見返す。
聖良は何かに憑かれたように話し続ける。
「私は芽美ちゃんのこと大好き・・・。きっと初めて校庭で芽美ちゃんのマジックを見たあのときから・・・・ずっと。」
「ちょっと・・・・せ・・聖良、な・・・何言ってるの?」
親友からの愛の告白である。芽美の頭はますます混乱していく。
「だから、誰にも・・・・誰にも芽美ちゃんを渡したくないの!芽美ちゃんは私だけのものですわ。」
聖良は芽美の頭を両手で抱え込んだかと思うと、彼女の唇に自分の唇を重ね合わせた。
「・・・んん!!!・・・んーうむむんんん!!!!」
芽美は何が起きているのかわからなくなっていた。
(聖良と私がキス!!えっ!!なんで!ええっ!やだ!なんでええ!いや!女の子同士なのに!やめて!聖良!やだ!お願い!やだああああ!!!)
女性同士のキス。それは芽美にとっても何か背徳的な、人としてしてはいけない行為のように思われた。その感触は男性の唇とは違い、やわらかく暖かい不思議な感触のものであった。
(やだああ!聖良!お願い!!やめてええええ!)
芽美は抵抗できない自分の体を呪いながら、必死で聖良に訴える。
と、彼女の口の中に聖良の舌が侵入し始める。
「・・・んぐっ!!!」
芽美の目が見開かれる。
聖良の舌は芽美の口中を丹念に舐め始める。歯、歯茎、歯の裏側、そして芽美の舌に絡ませ始める。
「んんんんん!んううー!!!」
芽美は息苦しさとその不思議な感触に悲鳴をあげる。
先程の少年との甘いとろけるようなキスとはまた違う感触であった。何か絶望的な快楽に自分を導くような、そんな香りのするキスであった。
(いや!聖良!やめて!もうやめて!お願い!またおかしくなっちゃう!!!)
芽美は聖良が自分の舌を舐め上げ、唇を吸い上げるたびに、自分の体の奥が再び熱くなって来るのを感じていた。
聖良が唇をゆっくりと離す。唾液が二人の口の間で糸を引いていく。
「・・・・んはああ・・・・・。芽美ちゃん・・・。素敵よ・・・。」
聖良は妖しく光る瞳で芽美の放心した顔を見つつ、つぶやく。
「・・・ああ・・・。お・・・願い・・・。せい・・ら・・・。もう、やめて。い・・つもの聖良に・・・・も・・どって・・・。」
聖良はそんな芽美の訴えに関わらず、今度は唇を芽美の首筋に這わしだす。
「はあ!い・・いや!」
熱くなり始めた芽美の体はちょっとした刺激にも過敏に反応し始めていた。
「やだ!聖良!やめ!やめて・・・・!そこ!はあああ!いや!」
首筋を舐められるだけで、そこから快感の波が芽美の体を走り始める。
芽美の乳首がその快感の波に流され、再び硬く立ち始める。その上にのしかかっている聖良の胸があたる。敏感になった芽美の胸の上に、男の硬い胸板とは異なるやわらかく暖かい女の胸が触れてくる。それはまた新たなる快感を芽美の中に揺り起こしていた。
聖良の手が芽美の胸に伸びてくる。
「あっ!いや!そこは!」
聖良の手が芽美の乳房を掴む。
「あはあああああああ!」
激しい電流が芽美の体の中を駆け抜ける。
「芽美ちゃん、ここが感じるのね・・・。」
聖良の手が芽美の乳房を責めはじめる。
「いや!やだ!はああ!お願い、聖良やめて!・・・・あっ・・・はひいいいいい!!!」
聖良は指で乳首をはさむように揉み上げる。
「いや、いや、いや!・・・はひ!ああああああ!はああはひいいいい!」
激しい快感に芽美は身悶えをはじめる。
「ああ・・・。芽美ちゃん・・・・。いいわ。感じてくれているのね。嬉しい・・・。」
聖良は刺激をしていないもう一つの乳房の方に、舌を這わせる。
「あああ!ひいいいいいいい!」
芽美が悲鳴をあげる。
聖良はやさしく乳首にキスをしたかと思うと、今度はそれを吸い上げる。
「ひい!」
聖良は芽美の反応に彼女自身感じ始めながら、芽美の胸を愛撫しつづける。
「芽美ちゃん・・、素敵。もっと、もっと私を感じて・・・・ああ・・・・。」
蒼ざめていた聖良の顔もいつしか頬が赤く染まり始めていた。
芽美は頭が混乱し、もう何がなんだかわからなくなっていた。
今自分は、親友である、そして性的なものから一番遠く離れていたシスター見習いの聖良に胸を愛撫されているのである。そして、そこから生まれてくる快感の波に呑まれてきているのである。それは信じられない、悪夢の世界であった。
「お・・・・願い・・・。せ・・いら・・も・・う、やめ・・・・はああああひいい!」
聖良が乳首を舐め上げるたび、快感の電気が芽美の体を駆け抜ける。
そして、聖良の体が動くたび、芽美のお腹の上で聖良の決して大きくない乳房がゆれる。聖良の乳首が芽美のお腹を撫で上げるのである。芽美にはそれが何か背徳的な快楽に感じていた。
「や・・・はう!・・・・やだ・・・お・・願い、あああ!聖良・・・もう・・許して・・・。」
「・・・いいわ、芽美ちゃん、素敵よ。もっと気持ちよくさせてあげますわ・・・。」
芽美の乳首をキスしながら、聖良は芽美の女性自身に右手をずらしていく。
「はあああ!いや!そこは!・・・だめ聖良!」
聖良は芽美のそこに右手の中指を滑り込ませる。芽美のそこは先程からの刺激で、もう熱く濡れそぼっていた。指はすんなりと中に吸い込まれていく。
聖良は体を起こしながら芽美に囁く。
「そんなこといって芽美ちゃん、ここはこんなに感じてくれていますわ。」
聖良がくすっと笑いながら、指で芽美の中を軽くかき回す。
「はあ!やああ!あん!せ・・・聖良、あはああ!やだ!やめ・・・て・・。」
聖良は体をずらし、自分の顔を芽美の女性の部分に持っていき、そこを覗き込む。
「嬉しい・・・。芽美ちゃん、私のことをこんなに感じてくれている・・・・。」
「え!やだあ!聖良!そんなとこ!そんなとこ、見ないでええ!」
芽美が恥ずかしさのあまり悲鳴をあげる。そして、力の入らない体を何とか動かし、股を閉じようとするが、両太腿の間に聖良の体がすっぽり入り込んでおり、上手く閉じることができない。
聖良はゆっくりと両手を芽美のそこに這わしていき、指でそこを押し広げていく。そして、その奥の襞にやさしくキスをする。
「はあああああひいいいいいいいいいいいい!!!」
芽美は今までとは違った甘くやわらかく、それでいて強い刺激に激しく身悶えする。
「やあああ!やめてええお・・ね・・がいいいい、聖良!い・・やあ!そこ汚い!はああひいい!」
芽美のそこの入口部分には破瓜の血の痕と少年の精液がこびりついていた。しかしその内側は、新たに大量に湧き出してきた芽美の愛液で少年の精液が流し出されそうになっていた。
聖良はその少年の液体も芽美の愛液と一緒に、丹念に舐め取っていった。
「・・・ううん。汚くなんてないわ・・・。芽美ちゃん。綺麗よ・・・。でも・・・、私がもっと綺麗にしてあげますわ・・・。」
聖良は舌を再び芽美の中に入れていく。
「ああん!はひい!いやあ!あん!聖良!聖良!あああ!」
芽美は自分が何を口走っているかわからなくなっていた。
先程まで感じていた女性に愛撫される気持ち悪さも、背徳的な恐ろしさも、全て消し飛んでいた。ただ、体の奥底から滾々と湧き出してくる快楽の泉に身をゆだね、流されることしか出来なくなっていた。
「ああ!聖良!聖良!はああ!いいい!」
そんな芽美の様子に、聖良の性感も高まりつつあった。
「ああ、芽美ちゃん!いいですわ!素敵ですわ!私を!私を!もっと!もっと感じて!はああ!」
聖良は自分の左手を知らず知らずのうちに自分の股間にまわしていた。そして、自分のそこに挿入されているその器具を掴み、ゆっくりとかき回し始めていた。
「はああああああ!芽美ちゃん!芽美ちゃん!いい!はああ!いいですわ!あああああああ!」
芽美と聖良の嬌声が教室の中に響き渡る。
続く
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