其之壱 〜汚される純潔〜



「よいしょ・・・。」

日暮かごめは骨喰いの井戸の中から顔を出す。

戦国時代である。

辺りは暗くなりかけている。

「犬夜叉たち、どんな顔するかしら・・・フフ」

かごめは井戸から降り立つと、スカートの裾の埃を払いながらそんなことを言ってみる。そして、背負っていたリュックを下ろすと、かごめは井戸のふちにふと腰かけた。

かごめの自慢の美しい黒髪を夕暮れの風が優しく撫でる。

「・・・気持ちいい・・・・・。」

かごめは髪を風になびかせながら、これまでの事を思い出していた。

はじめて戦国時代に来た時の事。犬夜叉との出会い。ケンカしながらもいつの間にか彼に心が惹かれて行ったこと。

(犬夜叉・・・)

かごめは心の中で呟きながら自分の胸をギュッと抑える。犬夜叉の事を考えるだけでその胸の奥が熱くなってきた。

(犬夜叉は、あたしの事・・・どう考えているのかしら・・・。やっぱり・・・あたしより桔梗の事が気になっているのかな・・・。)

かごめははっとして、自分の考えを打ち消す。

(何考えてんのよ!そんな事より、はやく村に戻って、犬夜叉たちを驚かせてあげなくっちゃ!!)

かごめは立ち上がり、地面に置いていたリュックを取ろうとする。

その時・・・。

暗がりからいきなり何本もの手が現れ、かごめの身体にまといつく。

「・・・えっ??きゃああああ!!」

かごめは悲鳴を上げようとするが口を押えられ、上手く声をあげることが出来ない。抵抗するも、かごめはあっという間にその場に押さえつけられてしまった。

(えっ、何なの!?誰、この人たち!?)

かごめはいつの間にか数人の男たちに囲まれていた。

男たちはボロボロの着物に、薄汚れた鎧をまとっていた。

(野盗?)

かごめはその男たちに危険なものを感じ取っていた。

「いやああ!!離してええ!!」

かごめは手足をばたつかせ再度抵抗を試みるが、彼女を押さえつけている男たちの力は非力な現代少女の力で何とかなるものではなかった。

「おかしら、この女ですかね?」

かごめを押さえつけている男の一人が言う。

と、かごめの目の前に頭目と思われる体格の良い男が現れる。

「らしいな。この妙ちくりんな着物・・・間違いないだろう。」

おかしらと呼ばれた男が応える。

(えっ、あたしを狙ったの?)

かごめの中を嫌な予感が走り抜けた。

「あんたたち、何よ!あたしをどうするつもりなの!?」

かごめは押さえつけられつつも、持ち前の気丈さで頭目の男にくってかかる。しかし、頭目はそんなかごめの反応を全く介せずに、手下の男たちに命令をする。

「探せ!どこかに隠し持っているはずだ。」

男たちがかごめに再び手を伸ばしてきた。

「えっ、ちょっとぉ、何するの!!」

男たちの手が一斉にかごめの身体にまとわりついてくる。

「いやあっ!!ちょっと、やだ!!やめなさいよ!!」

その手は、かごめの制服の中に無遠慮に入り込んでくる。

「やだあ!いやああ!!やめてえ!!ああ!!!助けてぇ!!犬夜叉ぁぁあああ!!」

男 たちの手がかごめの幼い身体の中をまさぐっていく。何かを探しているようでもあったが、男たちの手の動きはただそれだけでなく、確実に男としての欲望に満ちていた。制服の中に差し込まれた手は、かごめの乳房を掴み、太腿をさすり、そして下着越しであるが誰にも触らせたことのない、いや自分自身さえもほとんど触れたことのないかごめの大事な部分も撫で上げていった。

「いやあああ!変なところ、触らないで・・・助けてええええ!!犬夜叉!!犬夜叉ぁぁあああ!!」

男たちの腕の中でもがきながら、かごめは必死に愛しい人の名前、犬夜叉の名前を叫ぶ。

「放して!放しなさいよ!犬夜叉!犬夜叉ぁぁああ!!」

(犬夜叉、きっと助けに来てくれる。いつもみたいに絶対に救いに来てくれるはず・・・。)

かごめは必死に叫ぶ。

「犬夜叉ぁぁぁっ!!」

かごめが声を張り上げている間も、男たちはかごめの制服の中を触姦し続けていた。

(やだぁぁ!気持ち悪い・・・そんなところ触らないで!犬夜叉ぁぁ!助けてぇぇ!早く来て!!お願い!!)

かごめは犬夜叉が必ず自分を救いに来てくれることを信じていた。しかし、男たちの執拗なまでの触姦に、かごめの心は傷つき始めていた。まだ誰にも触らせたことのない、いや触られることなど考えたこともない自分の身体の大事な部分を、いやらしい男たちの汚れた手で触られまくっているのである。その感覚はかごめの心を狂わせるのに充分であった。

「・・・ん?これか??」

不意に一人が制服の中から四魂のかけらの入った小瓶を取り出す。それと同時にかごめの制服の中をまさぐっていたガサツな手は名残惜しむように引かれて行った。

「ほう・・・これが四魂のかけらか・・・。」

頭目の声を聞き、かごめは四魂のかけらを奪われたことに気付いた。

「な・・・なんで四魂のかけらの事を知ってるの?」

かごめは頭目を睨みつつ、言う。

「そんなことはどうでもいい。おい、女を・・・。」

「どうでもいいわけないでしょ!あなたたち、四魂のかけらを持ったらどんなことになるかわかってるの?」

かごめは四魂のかけらの恐ろしさをよく知っていた。四魂のかけらの力に憑りつかれ、破滅の道を転げ落ちていった人間、妖怪たちをこれまでに嫌と云う程見て来ている。

「おかしら〜。はえぇところ、引き上げましょうぜ!」

手下の一人がそんなかごめの台詞など無視するかのように言う。

「そうだな。よし、女を連れて戻るぞ!」

かごめは頭目の言葉に戦慄を覚える。自分の身にこれから起こるであろうことに想像が廻ったのである。彼女の心の中に恐怖が沸き起こっていた。

「犬夜叉―!!助けてー!!犬夜叉ぁぁあああああ!!」

かごめは押さえつけている男の腕の中で精一杯暴れた。

とその瞬間、男の一人が彼女の腹部に拳を叩きこんだ。

「あ・・・・ああ・・・・・・・・。」

「声が仲間に届いたら困るからな・・・。叫ぶのは隠れ家に着いてからにしてもらおう。」

頭目の男がニヤリと笑う。

「犬や・・・しゃ・・・たすけ・・・・・て・・・。」

かごめは薄れゆく意識の中で、最愛の人である犬夜叉の顔を思い浮かべていた。

夕日が沈んでいく。

長い夜が始まろうとしていた。













「これ犬夜叉、少しは落ち着きなさい。」

弥勒法師が、部屋の中でうろうろする犬夜叉の事を窘める。

「そうじゃぞ、犬夜叉。かごめが戻ってくるのは明日なんじゃろ?今からそんな様子でどうする。」

子狐妖怪の七宝も呆れつつ言う。

「うるさい!」

犬夜叉が七宝を殴りつける。

「かごめちゃんだって、向こうですることがいろいろあるんだろう?戻るのは明日なんだし、もう少し落ち着いたらどうなんだい?」

妖怪退治屋の珊瑚も犬夜叉をなだめにかかる。

「何か・・・嫌な予感がするんだ・・・・・・・ん!!」

犬夜叉が鋭い声をあげる。

「どうしました?!」

弥勒と珊瑚がそんな犬夜叉の様子に反応する。

妖怪の気配でも感じたのかと勘繰る。

「今、何か聞こえなかったか!?」

犬夜叉が叫ぶ。

「・・・い・・・いや。特に何も・・・。」

そう応えつつも、弥勒も珊瑚も犬夜叉がピリピリしている様子に何か不穏な影を感じつつあった。

「何だ・・・?この嫌な感じ・・・。」

犬夜叉は楓の家を飛び出した。













「・・・・・・んん・・・。」

かごめは身体を誰かに揺さぶられているのに気付く。

うっすら目を開ける。

どうやら室内の様であった。ずっと畳の上に横になっていたようだ。そしてその畳はかなり毛羽立っており、長らく人が住んでいなかったようにかごめには感じられた。

(・・・・・・ここは・・・空き家?)

行燈の灯が室内をうっすら照らしていた。

記憶がはっきりしない。

「犬夜叉?」

身体を少し起こし周りを見回す。と、見知らぬ男たちがかごめの顔を覗き込んでいる様子が目の中に飛び込んできた。その顔には品性というものが感じられず、下卑た笑みが張り付いていた。

その瞬間、かごめの記憶が一気に甦ってくる。

「は!」

かごめは体を起こす。

「あ・・・あんた達は!!」

かごめは横座りになる。男たちの舐めるような視線が気持ち悪く、両手で胸の辺りを隠す。

「目が覚めたかい?女!」

頭目の男がかごめの前に立つ。

「あたしをさらって、どうするつもりよ!」

男たちはただニヤニヤ笑ってかごめを見下ろしている。

「ちょっと、何とか言いなさいよ!」

かごめの言葉に男たちは興奮を隠せなかった。

これまで、この隠れ家に連れ込んだ女たちの行動パターンはほとんどが怯えて震えるだけだった。しかしこの少女はそれらの女達と異なり、気丈にも男達に立ち向かって来る。ただ怯えるだけで無反応な女より、このようにいちいち反応を示す女の方が野盗たちにとり刺激的であり、興奮のタネであったのだ。

男たちがゆっくりかごめの方に近づいてくる。

「きゃっ!」

抑えていた恐怖心が鎌をもたげ、かごめは思わず声を漏らしてしまう。

(犬夜叉・・・怖い・・・早く・・早く助けに来てよ。)

かごめは犬夜叉がいつものようにきっと助けに来てくれるものと信じている。だから、それまでは一人でもちゃんと頑張らなければと思っていた。

かごめは気を取り直し、頭目の男を睨みつける。

「あ・・・あたしに手を出すとひどい目に遭うわよ!!」

かごめがそう言うと、頭目はそれを嘲笑するかのように言う。

「へ・・・いい目に遭うの間違いだろ?」

他の男たちもその言葉にあわせるかの様にかごめを嘲笑する。

「へへへへへへ!!」

男たちのその態度、そして何よりその粘つくような視線にかごめは震える。

頭目がかごめに近づき、そして彼女に問いかける。

「女、四魂のかけらの使い方を教えてもらおうか?」

「え?」

かごめは野盗たちの狙いをあらためて知り、そしてその危険性に想像を巡らす。

「ダメよ!四魂のかけらを使っては。あっという間にその邪気にとり込まれてしまうわよ!」

頭目の男はそんなかごめの言葉に眉をひそめる。

「フン、そんなことはお前の知ったこっちゃねえ!お前はただ素直にかけらの使い方を教えればいい!」

頭目の男の声が響き渡る。

「イヤよ!」

かごめは拒絶する。

「なら、その気にさせるまでよ。おい!」

頭目は顎で男たちに合図をする。

男たちはその合図を心待ちにしていたかのように、下卑た笑いを顔に浮かべ、かごめに近づいてきた。

「ちょ・・・ちょっと、何!!何する気!?」

かごめは後ずさりしようとするものの、四方を男たちに囲まれていることもあり実際には動けない。激しい恐怖がかごめを苛んでいた。

男たちの無遠慮な手が伸びてくる。

「ちょっと・・・待ちなさい・・・!!・・きゃああああああああ!!」

かごめはその場に仰向けに押し倒される。そして、両手足を抑えられ、身動きが取れない。

「いやああああ!!放しなさいよ!!ちょっと、ヤダ・・・やめなさい、やめてえええ!!」

男たちの手が、再びかごめの身体にまとわりついてくる。

「それにしても、変な着物来ているよなぁ。」

「どうでもいい、はやく脱がしちまおうぜ!」

男の手が、セーラー服の上着を捲り上げる。

「イヤ!!見ないで!!」

ブラジャーに包まれたかごめの成長途上の乳房が顔を出す。

「やっぱり変な着物だぜ!」

男たちの視線が見慣れないブラジャーに注視する。かごめはその視線を痛さを持って感じる。

「やだ!見ないでぇぇ!!」

かごめは状態を揺すり胸を男たちの視線から隠そうとするが、屈強な男たちの手によって身体を完全に押さえつけられており、かごめにはどうすることも出来なかった。

野盗たちはしばらくは見慣れないブラジャー姿に見惚れていたが、やがてそれを引きちぎるように取り去っていく。

「いやああああああ!!!」

かごめは自分の胸が男たちの視線の前に完全にさらされたことを知った。恥ずかしさと屈辱でかごめの顔と胸元が真っ赤に染まっていった。

そして、その露わになったかごめの成長途上の乳房に男たちの手が伸びていく。男の手がギュッと彼女の乳房を強く掴んだ。

「い・・・痛っ!!」

男たちの手が乱暴にかごめの剥きだしの乳房を揉み解していく。初めて自分の胸を触られてしまっていることによる気持ち悪さ、屈辱感、そして痛みにかごめは必死に耐えていた。

さらに別の男たちがかごめのスカートを捲りあげた。

「おやああ?この女、変なふんどしはいているぜ?」

当時の女性は、パンツのような下着は着用していない。野盗の男たちにとってパンツの存在は奇妙なものであった。

「いいから、脱がしちまいな!」

野盗たちの手がかごめのパンツにかかり、そのままあっという間にそれを脱がしてしまう。

「!!」

かごめは下半身のその部分が急に風通し良くスースーすることに気付いた。そしてそのことにより下着を剥ぎ取られたことを感じ取った。

「やだっ!ちょっと!やめなさいよ!!」

男たちの手が今度はかごめの両脚を開きにかかる。自分の大事な部分が男たちの目の前に開かされていくことにかごめは先程以上に羞恥と屈辱を感じる。男たちの視線が痛みを持って股間にも刺さってきていた。

「いやあああっ!!やめてえええ!!見ないでえええええ!!」

かごめは身体をばたつかせて、少しでも男たちの目から己の肢体を隠そうとした。

「犬夜叉あああっ!!犬夜叉あああ!」

かごめは愛しい犬夜叉の名を呼ぶ、いつでもかごめが危機に陥った時に必ず助けに現れる愛しい想い人の名を。

しかし、かごめがどんなにもがこうと男たちの腕から逃れることは出来なかったし、またどんなに叫ぼうとも何の助けも現れることはなかった。

野盗たちは、かごめの乳房に尻、そして彼女の一番大事な部分までも乱暴に触り続ける。

かごめははじめて触られるその感触にパニックになっていた。

「やだっ!やめなさい!やめてっ!!犬夜叉ああ!!助けてええ!!」

かごめは長い黒髪を振り乱しながら、それでも叫び続けた。

しかし、その様子が男たちにとってその嗜虐心を高めてしまうことをかごめは知らなかった。興奮した男の一人がかごめの乳首にしゃぶりつく。その舌が這う感触にかごめは気持ちが悪くなっていった。男がそこに歯を立てて噛みついた。

「痛いっ!!乱暴しないでっ!!!」

かごめが悲鳴を上げる。

「なら、かけらの使い方を教えろ!」

男たちの後ろから様子を覗き込んでいた頭目が、冷たく言い放つ。

かごめは気丈な娘である。だからかもしれないが、そんな頭目の言葉に激しい憤りを感じてしまう。かごめは男たちの乱暴な悪戯に耐えつつ、顔を上げ頭目を睨んだ。

「お断りよ!早く、かけらを返しなさいよ!!」

頭目はかごめのそんな反応を予想していたかのように、薄ら笑いをその顔に浮かべる。

「なら・・・お前たち!もっとこの女をかわいがってやれ!」

野盗たちがさらに激しくかごめの美しい身体に群がっていく。

「や!・・・ちょっと!!やめなさいよ!・・・やだああ!犬夜叉あああ・・・!!助けてええ!!」

男たちはかごめの形の良い乳房を搾り出すかのように掴み、そしてその乳首を口に含む。そして舌でその乳首を転がす。

はじめて感じるその感触に、かごめはまるでナメクジが這っているかのような気持ちの悪さを感じていた。

(やだ・・・気持ち悪い・・・お願い、もうやめて!!犬夜叉・・・犬夜叉、助けて!!)

男たちは代わる代わる乳首を悪戯していく。

別の男が今度はかごめの大事な部分に手を回し、覗き込むかのように指でその部分を押し広げる。

「い・・・痛っ!!!」

濡れていないその部分を無理やり押し広げられたのである。かごめは痛みしか感じられない。

「うお!すげーぞ、綺麗な色をしてやがる!」

「おい!見せろよ!」

「膜があるぞ。まだ手付かずのようだな!」

かごめのそこを覗き込んでいる野盗たちが口々に汚らしい野卑を彼女に浴びせかける。

かごめの内側の襞に外気を感じ、かごめはショックを受ける。つい先程前まで、こんな事が自分に起こるであろうことなど全く想像もつかなかった辱めに、かごめは恐怖していた。

「ちょ・・・ちょっとやめなさい!そんなところ!見ないで!!やめてええええ!!」

かごめはもがくものの、男たちに押さえつけられており、全く抵抗が出来ない。

「あ!あああああ!!!」

男の舌がかごめの内襞に触れる。電気が走るような未知の刺激がかごめの全身を襲った。しかしそれは快楽の疼きが潜んでいるようなものではなく、かごめにとりただ信じがたくおぞましい感覚だけでしかなかった。

「やめ!!ああ!!やめなさいよ!!」

かごめは男たちによる屈辱的な行為に対して、恐怖と嫌悪感を感じつつも、だんだん怒りを感じて来てもいた。

かごめは取り囲んでいる男たちを睨みつける。

「やめなさいって言ってるでしょ!あんたたち、こんなことして恥ずかしくないの!?」

えらく場違いな説教である。しかし、気丈で正義感溢れるかごめは、そんな言葉がこの野盗たちにも通じるものと考えていた。

「あんたたちにも、お父さんやお母さんがいるんでしょ?こんな様子を見たら悲しむわよ!」

野盗たちの中には、そんな甘いかごめの言葉に心動かされるような良心を持っている男など、当然のようにいなかった。男たちはこれだけ凌辱されつつも気丈にふるまうかごめに対し、さらに興奮度をあげていくだけであった。男たちはかごめの言葉を無視し、下卑た笑いを浮かべつつかごめの美しい身体にさらに貪りついていく。

「いやっ!!やめ・・・やめなさいよぉぉぉ!!」

かごめは屈辱に耐えながら叫ぶ。

「うう・・・もう我慢出来ん!」

かごめの内襞を舐めていた男が、いきなり立ち上がり、自分のふんどしをかなぐり捨てた。

かごめを凌辱し続けている他の男たちも、その男の行動に気付き、その手を止める。

「え・・・!何?!」

かごめが顔を上げると、そこには下半身が裸になった男が立っている。

「きゃ・・・きゃあっ!!」

その股間には、男の一物が隆々と脈打ちながら鎌を上げていた。初めて見る男のモノにかごめは恐怖した。

「おい、おかしらが先だぞ・・!」

別の男たちが止めようとするも、その男は我慢できないのか自分のモノを構えつつかごめの下半身に迫ろうとしていた。

かごめは、自分が何をされようとしているのかあらためて悟り、激しく恐怖する。

「いやっ!やめて!!」

「うぐっ・・・!!」

かごめが叫んだ瞬間、その男は低く声を漏らし彼女の身体の上に倒れ込んできた。

「犬夜叉!?」

かごめはその瞬間、犬夜叉が助けに来てくれたものと思った。どんな時でも必ず助けに来てくれる犬夜叉。今回も間に合ってくれた、そうかごめは感じた。

しかし、顔を上げたかごめの視界には愛しい犬夜叉の姿はなかった。代わりに刀を抜いた野盗の頭目が立ちはだかっていた。

そして、その刀身は血で濡れていた。

「え?」

かごめの身体の上に生暖かい液体が流れてきていた。

かごめの身体に覆いかぶさっている野盗の男の背中から血が溢れだしていたのであった。

「血!!」

かごめは戦国時代に来て、四魂のかけらを探す旅の中で修羅場も見て来てはいる。しかし、元は現代のただの中学三年生の少女でしかない。目の前で人が斬られる様なことには、やはり慣れはしていなかった。

「お前・・・俺を差し置いて何をする気だ?ああっ!?」

頭目が言う。

「お・・・おかしらぁぁぁ・・・。」

傷を負った男が懇願するかのように頭目の方を見る。

頭目はそんな男に冷たい一瞥を送りつつ、血糊のついたゆっくりと刀を振り上げた。

男の目が恐怖に歪む。

「ひどい!自分の手下なのになんてことするの!」

かごめは傷ついた男を抱くように体を起こすと、頭目を睨みつけた。先程までかごめに対しひどいことをしようとしていた野盗のことなのに、そんな仕打ちなど関係ないかのように彼女は声を荒げていた。

「仲間なのに!最低っ!!」

頭目はそんなかごめの様子に少し興味を覚えたようであった。

「ほほう・・・。お前、自分の身よりこいつらの命が大事なのか?」

頭目の言葉にかごめは一瞬、声を失う。

「お前を凌辱しようとしたこいつらの命をか・・・。」

かごめの心の中を逡巡が走った。

(あたし、何考えてるんだろう。こんな人、助ける義理なんてないのに・・・。でも・・・。そう、違う!人が死ぬのはやっぱり絶対にダメ!!)

かごめは頭目を再度睨みつける。

「当たり前でしょ!人の命は何よりもかけがえがないんだから!!」

現代人の理屈である。戦国時代のように、世がいくさで溢れ、人など虫けらのように死んでいく時代の人間はそうは考えない。まして武士崩れの野盗たちなどは・・・。

「そうか。なら、はやく四魂のかけらの使い方を教えるんだな!」

頭目は冷笑しながらかごめに言い放つ。

「どういう意味よ!?」

頭目は再び刀を傷ついた男に向け構える。

「ひい!!」

男は悲鳴を上げ、情けなくも先程自分が凌辱しようとした女にすがりついていく。

「こいつの首をこれから刎ねるのさ!」

頭目は薄ら笑いを浮かべていた。

恐怖に包まれた男の震えがかごめにも伝わってきていた。

「卑怯よ・・・。」

かごめの声も震える。

「わかったわよ・・・・。」

かごめがそう言うと、それに満足した頭目は刀を納め、傷ついた手下を連れて行くように他の男に促す。

「ちゃんと手当てすんのよ!仲間なんだから!!」

かごめは連れていかれる男の事がまだ心配であり、男たちにそんなことまで言ってしまう。

頭目は四魂のかけらの入った小瓶を取り出しつつかごめの前に座わった。

「さあ、どうやって使うんだ。」

頭目の目は期待に満ち、ギラギラと光っていた。

「かけらは・・・身体に埋め込むの・・・。」

かごめがぼそりと呟く。

「ほう、そんな簡単なことだったのか。」

頭目はその場で立ち上がり、小瓶の中からかけらを取り出す。

「でも、でもかけらの邪気に勝てなかったら、身体を乗っ取られるわよ!!」

かごめが叫ぶが、頭目はもう聞いていない。

頭目はかけらを自分の両腕に埋め込んだ。

と、頭目の身体が脈打つように震え出し、両腕の筋肉が盛り上がってきた。

「お・・・おかしら・・・。」

周囲を取り囲む野盗たちも息を呑む。

「フ・・・すげえな。力が湧きあがってくるぞ!これはすげえ!」

頭目は恍惚とした表情を浮かべ、力が有り余る腕を振り回す。それにより起こる風圧に野盗たちは畏怖の念を持って自分たちのかしらを見上げていた。

「す・・・すげーぜ、おかしら!!」

皆、息を呑んでいた。

「あとは・・・ここだな・・・。」

頭目はそういうと着物をはだけて、直立している己自身を取り出す。

「きゃあ!」

かごめは欲望にたぎっている男のモノを目にし、軽く悲鳴を上げる。

(あれが・・・あれが男の人のものなの!)

かごめは恥ずかしさでその禍々しく直立するものから目を背けたく思いつつも、まるで睨まれた蛙になったかのように、そのものから目を離すことが出来なかった。

「男たるもの、やはりここを鍛えねばな!」

頭目は四魂のかけらを己の肉棒の中に埋め込んでいく。

「うう・・・!」

頭目が軽く呻くと、男のそこはドクンと脈打ち、大きく膨れ上がった。

「きゃ!」

その様子にかごめが悲鳴を漏らす。

そんなかごめの様子に頭目の嗜虐心がさらに増していく。

「ひひひ・・・。」

頭目は笑いを浮かべると、かごめにゆっくりと近づいていく。

かごめはあらためて自分が半裸な状態にあるのに気付く。そして、両手両足で自分の大事な部分を隠しつつ、座った格好のまま後ろに後ずさっていく。性的なことに奥手なかごめも、これまでの野盗たちの行動、そして股間のものをいきりたてている頭目の様子を見れば、自分がこれから何をされようとしているのか理解できた。

「いやっ・・・いやっ!!いやああああああああっ!!」

かごめはたまらず悲鳴を上げた。

頭目は四魂のかけらによって力が増した両腕をかごめの肩に伸ばし、そのまま彼女を畳の上に押し倒す。その勢いで、かごめの両脚が宙に跳ね上がる。セーラー服のフレアスカートが捲れあがり、かごめの大事な部分が再び露わになる。パンツは先程野盗たちに剥ぎ取られている。

「だめっ!やめてっ!!やめなさいよおおお!!」

かごめは両足をばたつかせ、必死に抵抗をする。

かごめは周りの同世代の少女の中にいても、性的なことに関しては奥手の方であった。男の子に興味がないことはなかったが、性的行為といったらキスぐらいまでしか想像が出来ない娘である。学校の保健の授業等で、女性の身体についての知識はある。そして、自分の身体の中にも女性としての器官があることもわかっている。しかし、その器官が実際に男性の前でどう反応するものなのか、かごめは全く無知であった。かごめは自分の性器について、生理の時や身体を洗うときぐらいしか触れたことがなく、自慰などしたこともなければ、そういう事をしたくなる女性としての感覚も知らない。

だから、今秘やかに閉じているかごめの女性の部分を押し広げて男が入ってくるということは、知識としてはわかっていても、感覚としては理解が出来ないものがあった。

頭目はかごめの跳ね上がった膝頭を掴み、両脚を左右に大きく開かさせる。

まだ口を開けていないかごめの秘所が男たちの目に曝された。

「やめなさいよおおお!!こんなことしないで!!」

かごめは必死で抵抗するも、四魂のかけらにより力を増している頭目の腕力に抵抗など出来るものではなかった。

「やめて・・・」

四魂のかけらの力により常人のそれよりはるかに巨大になった肉棒が、かごめの視線の中でドクンドクンと脈動していた。

(こんなものが・・・こんなものがあたしのあそこに入ってくる・・・!!)

かごめは今は閉じている自分の膣の様子を意識する。そこを押し広げられることなど、かごめの想像力を超えており、ましてやそこに何かが挿入されてくることなど理解の範疇を超えていた。

(い・・・いや・・・・・・!)

頭目はその巨大化した肉棒を、まだひっそりと閉じているかごめの女性の部分に押し当てる。

「ひい!」

かごめの身体を恐怖が駆け抜ける。

「いやああああああああ!!犬夜叉ああああああっ!!助けてぇぇぇっ!!!」

いつもであれば、どんな危険な時でも必ず現れてかごめを助けてくれた犬夜叉。しかし今、かごめの前に犬夜叉の姿が現れる気配はなかった。

「うっ・・・!痛っ!!」

かごめは自分の秘所が激しく押し広げられるのを感じていた。それは激しい痛みを伴っていた。

(い・・いや・・・・・やめてっ!!)

次の瞬間、押し広げられたそこに巨大で熱く硬いものが侵入してこようとするのを感じ取った。

(やだっ・・・!!入ってくるの!!・・・こんなものが入ってくるっ!!)

かごめの女性は無理やり開かされ、巨大な圧迫感とともに熱く硬いものが侵入してきた。激しい痛みと圧迫感からくる息苦しさがかごめを襲った。

「いやあああああああ!!やめてえええええええ!!」

かごめは涙を振りまきつつ、顔を振り悲鳴を上げ続ける。その間にも、巨大な物体はかごめの中にゆっくりとしかし確実に入っていく。

「あ・・・ああああああああああああっ!!」

激しい圧迫感から呼吸が苦しくなり、かごめは口を大きく開けパクパクさせながら酸素を貪る。と同時に、かごめは自分の秘所を無理やり押し広げ入ってくる巨大なモノを膣でしっかり認識していた。

(中に・・・私の中に・・・入っているっ!!)

頭目はかごめの腰を掴み、グッと自分の方に引き付ける。

ブチッ!

何かがはじけるような感覚がかごめの中を駆け廻る。そしてその瞬間、自分の秘所を押し広げられた時の何倍もの痛みが彼女の全身を駆け巡った。それは身体の奥深くまで太い杭を刺されたような、自分の身体を真っ二つに裂いてしまうような、そんな激しい痛みであった。

「ぎゃあああああああああ!!」

断末魔のような叫び声がかごめの口から溢れ出す。そしてその目からは大粒の涙が今まで以上に溢れだしていた。

頭目の男は完全にかごめの女性の中に入り込んでいた。その結合部分は痛々しくまくれ上がり、また裂けてしまっているのかかなりの血が滴り落ちていた。

 
(こ・・・これが・・・失うこと・・・失うことなの・・・?・・・・・・ごめん・・・ごめんね・・・・・・犬夜叉・・・・・・。)

「う・・・・・・ううううっ・・・。」

かごめの目からさらなる涙が溢れ出す。口からは嗚咽が漏れる・・・。

「はあはあはあ・・・四魂のかけらの力か・・・いつもより気持ちがいいぜ・・・!」

頭目は自分とこの少女との結合部を見下ろす。

「ふ・・・ははははは・・・やはり、初物だったか!」

頭目は特に少女趣味があった訳ではない。ただ、こんな美しい少女の処女を散らせたことには少なからず興奮を覚えていた。

そして無遠慮なその言葉はかごめに現実を突きつけ、彼女の心をさらに傷つけていた。

「うううっ・・・い・・犬夜叉ぁぁぁ・・・・・・ごめんね・・・ごめんね・・・・・・。」

自分の一番大事な処女を愛する犬夜叉にあげられなかったことに、いやそれ以上にこの誰ともよく知らない野盗の頭目に無理やり奪われてしまったことに、かごめは激しく嗚咽した。涙が止まらなかった。

しかし、深い悲しみにくれるかごめの気持ちなど関係なく、頭目はゆっくりとその腰を欲望のまま動かし始めた。

「ぎゃっっ!痛いっ・・・!!」

傷ついた秘所がめくれあがり、また膣が擦れ、かごめは激しい痛みに再び包まれた。

幼く狭い膣は、無理やり押し広げられていた分、元に戻ろうと蠢き結果として激しく頭目の男を締めつけていた。

「おっ・・・!」

その締めつけに頭目は快感を感じる。

肉棒から湧き上がってくる快楽に押し流されるかのように、頭目の腰の動きは少しずつ早くなっていく。

「痛いっ・・・痛いっ!!・・・・お願いだから、・・・もう抜いてぇっ!!」

かごめが痛みに顔を歪めながら、頭目に訴える。

「痛いっ・・・痛いのぉぉ・・・抜いてぇ・・・抜いてぇぇぇ!!」

「へへ・・・上の口では抜いてと言っているが、下は違うみたいだぜ。」

激しい締めつけに頭目は興奮しつつ、意地悪くかごめに笑う。

(違う!違うの・・・そんなんじゃない!!あたし、痛いってさっきから言ってるのに!!)

かごめは絶望感に苛まれながら、悲鳴を上げ続ける。

「犬夜叉あ!!犬夜叉あああああああ!!」

頭目は自らの快感のためだけに腰を動かしていく。かごめの悲哀や絶叫など全く気にも止めなかった。逆にかごめのそんな様子に彼女への嗜虐心を高めていっていた。

また周りを囲む手下の男たちは、頭目のその激しい荒淫に興奮し自らの自慰に走っていた。

「いやああああああっ!!助けてええええっ!犬夜叉あああ!犬夜叉あああああああ!!」

かごめはその美しく豊かな黒髪を振り乱し、頭目の腕の中で暴れた。

性的に未熟である上に、性行為の準備が整っていない幼い膣口に、四魂のかけらの力により通常のものより拡大した肉棒を挿入され、中を荒々しくかき回されているのである。かごめが感じている痛みと苦しみは想像を絶するものであった。

頭目は四魂のかけらがもたらす力に翻弄されつつ、激しくかごめの身体に己の性欲をぶつけていく。

「痛いよぉっ!・・・壊れる・・・壊れちゃうぅぅ!!犬夜叉ぁぁああああ!!!」

だんだん激しくなっていく頭目の攻撃に、かごめはなすすべもなく泣きわめくだけであった。

(痛い・・・すごく痛いよ・・・犬夜叉・・・早く・・・早く助けに来て・・・お願い・・・犬夜叉・・・。)

激しい抽送運動にかごめの秘所はさらにめくれあがり、痛々しく血を流していた。

「うっ・・・来るぞ・・・。」

頭目は射精が近づいてきたのを感じ取る。

そしてその本能に逆らえず、頭目はさらに荒々しく腰を使い始める。

「あうっ!うううっ!!ぎゃううっ!!」

かごめの悲鳴が言葉を為さないものになっていく。

(痛いっ・・・痛いっ・・・早く・・・早く終わって・・・!)

かごめは激しい痛みに耐えながら、この拷問にも似た行為が早く終わることを願っていた。

そんなかごめの様子に頭目は追い打ちをかけるように、彼女の耳元で囁く。

「お前に俺の子を孕ませてやろう・・・。」

「えっ・・・。」

弥勒法師が良く口にする台詞であった。もっとも彼はもう少しソフトな物言いをするが。

弥勒法師が口にしているその言葉に、かごめは最初こそ衝撃を感じたが、今は聞き流すことが出来るほど慣れてきている。

しかし、この状況で聞くその言葉は重みが全く違った。

激しい痛みで飛びつつあったかごめの意識がしっかりと戻ってきていた。

そして今、自分の中にこの男のモノがしっかり入り込んでいる現実が、かごめにあらためて知覚されていた。

「だ・・・だめ・・・。」

そ うであったのだ。かごめはあまりの痛さに今行われているこの行為が性行為だということを失念していた。この拷問にも似た行為は、かごめに痛みと苦しさだけを与えているものではなかった。性行為なのである。この行為はかごめの身体の奥深くにある女性としての器官、子宮の中に男の精液を注入して終わる行為なのである。

先程、激しい痛みから逃れたい一心で(早く終わって)と願ったことにかごめは愚かしさを感じていた。

(いや・・・中に・・・中に出されたら・・・・!!)

激しい恐怖がかごめを襲った。

(赤ちゃんが・・・赤ちゃんが出来ちゃう・・・!!)

かごめの性知識は、学校の保健の授業で習う程度の物しかない。性行為の後、子宮の中で精子と卵子が結合し子供が出来る、その程度の知識しかないのである。実際には、射精されたからといって必ずしも受精し子供が出来るわけがないのであるが、かごめはそんなことを知らなかった。子宮内で精を放たれたら、それは即受精になってしまうものとかごめは考えていた。

(いやっ・・・・・いやあああっ!!!)

頭目の腰の動きがさらに早くなる。かごめが感じる痛みも倍増していくが、今の彼女はそんな痛み以上に受精の恐怖に苛まれていた。そして、かごめもその激しい腰の動きに頭目の射精が近いことを本能的に感じていた。

「だめ・・・お願い・・・中には、中には出さないで!!」

かごめが必死になって訴える。

「何を言う、そんなこと聞けるわけないじゃないか!」

頭目はかごめの腰を掴み、ギュッと自分の方に力強く引き付ける。

頭目の硬い肉棒がかごめの子宮に激しくぶつかる。

「ぎゃ!ぎゃあああああああああ!」

痛みとも激しい刺激とも判断付かない感覚がかごめの身体を苛んだ瞬間、かごめの膣がぎゅうっと頭目の男を締めつける。

その瞬間、頭目は射精していた。

「えっ!?」

かごめは膣内にある頭目の肉棒が激しく跳ねるのを感じ、そして次の瞬間に身体の奥深くに熱い何かが広がっていく感覚に襲われた。

ドクッドクッ。

頭目の肉棒がかごめの膣内でさらに脈打つのを感じ取る。

熱いものがかごめの身体の奥深くにさらに満ちていく。

「ああ・・・これって・・・これって!!!」

かごめは自分の中に広がるこの感覚の正体を本能的に理解した。

(出されたの・・・出されちゃったの・・・??)

そんなかごめに現実をつきつけるかのように頭目がニヤリと笑いながら呟く。

「良かったぜ・・・。しっかり中に出させてもらったからな。」

かごめの頭の中が真っ白になっていく。

「い、いやああああああ!犬夜叉あああああああああああああ!!」

かごめの絶望の叫びがこだまする。













続く


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