第四話


 ある日の夜、エムは会議後、自室に戻る途中の廊下で一人の女声を見つけた。
(ロングヘアーの女、確か『Gのレコンギスタ』に出てくるメインヒロインの一人アイーダ・スルガンだ)
 アイーダは窓から外を暫く見つめた後、深く溜息をついた。
「アイーダ、どうした」
 エムの問いかけにアイーダは「何でもありませんわ」と答えた。
「そんな訳ないだろう。オレに相談いや思ったことを吐き出してほしい。今のオレに出来ることはお前の気持ちを聞くこと位だ。その前に俺の部屋へ行こう。流石に溜め込みすぎて最悪体調不良になったらオレが後悔する」
 エムの真摯な表情をジッと見てアイーダは暫く沈黙したが、決意を述べた。
「あなたを信じます」



 場面はエムの部屋の部屋。
 エムはアイーダに近くのソファに腰掛けるよう促した。彼女はその通りにする。
「最近エースとしての戦績が良くなくて。特にGーアルケインに乗っている時に」
「とりあえずGーアルケインとGーアルケインフルドレスの戦績を見せてほしい。それだけじゃ何とも言えない」
「わかりました」
 アイーダはエムにコピーのメモリーを渡した。エムが見てみるとGーアルケインはGーアルケインフルドレスよりも呆気なく敵エースの前に防衛施設に撃墜されていた。
「これは機体の限界だな。専用Gバーストと専用アビリティを知り合いに作らせてカスタマイズした後、実験する。いいね?」
「わかりました。おかげで胸のつかえが取れましたわ。ありがとうございます」
「この手の悩みは開発部に相談するといい」
 エムはメモ書きをアイーダに渡した。
「ありがとうございます」
 アイーダはお辞儀をして退出した。
「あいつには一仕事してもらうか」
 エムは電話をかけた。
「エム様、どうしました」
「様はいらない。コウト、Gーアルケイン専用の専用アビリティと専用Gバーストを大至急開発しろ」
 エムはコウトが現在拝借しているパソコンに専用アビリティと専用Gバーストのデータを転送した。
「これは開発までに二週間かかりますよ」
「ダメだ、一週間でやれ。実験は三週間後だが全司令官のエースのクローンを停止、再起動に二週間かかるので実質一週間しか猶予がない。手間がかかるのは分かっているが急用だ。多少はムリしてでも一週間で開発部と共にやれ。事情はこっちから説明する」
「わかりました、エムさん」
「頼んだぞ、コウト」
 エムは一旦電話を切ると、開発部の部長に電話をかけてGーアルケイン専用の専用アビリティと専用Gバースト開発の理由を説明した。機体の限界を何とかクリアするの言葉は部長にとって魅力的なのか了承し、開発部員やコウトに命じた。
 コウト達は寝る間を惜しみ、六日で完成させた。



 一週間後の試験の日。開発部だけでなくエムやコウトも試験場でGーアルケインを見ている。
 カスタマイズしたGーアルケインが防衛施設を攻撃している。流石に対空ミサイルの威力には太刀打ちできなかった。
「どうだった、アイーダ」
「以前より長く保ったので私にとっては合格点ですわ」
 アイーダの感想にエムは安堵した。
「では専用アビリティと専用Gバーストはこれでいいんだな」
「はい。よろしくお願いします、開発部部長さん」
 アイーダは頭を下げた。
「皆、これよりGーアルケイン専用の専用アビリティと専用Gバーストのデータを全司令官の交換所に転送する! 一踏ん張りだ!」
 開発部部長の一声に開発部部員達とコウトは「了解」と答え、それぞれの持場を担当した。
「エム、今後そのような出過ぎたマネは許さん」
「申し訳ありません。今後気をつけます」
 エムは開発部部長に頭を下げた。



 エムの部屋。
(上層部の者とは言え、知り合いの伝手で何の考えもなしにやっちゃったからなァ。まあ、自業自得か……)
 椅子に腰掛けているエムは内心苦笑した。
 そこへ戸を叩く音がしたので「入れ」と言うと、アイーダが申し訳無さそうな表情で入ってきた。
「アイーダ、どうした」
「本来開発部に相談すべき問題なのに知らなかったためにあなたに迷惑かけて申し訳ありませんでした」
「ガンダムシリーズのキャラクターは大半は上層部のことを知らないのだから仕方ないよ。今後の活躍を楽しみにしているよ」
「はい」
 アイーダが退出するかと思いきや中々しない。他の悩みがある事を感じてエムは彼女の方から切り出すのを待った。
「エムさん、私を今日だけ抱いて下さい」
 暫くしてようやく口にしたアイーダの言葉にエムの目は点になった。
「所属先の司令官とはどうなんだよ」
「実は……使えないとの判断でたらい回しにされたところにファと出会い、あなたに相談するようにと言われたのです」
(詳細を説明してなかったから仕方ないか)
 エムは自分の迂闊さを恥じた。
「それにあなたが好きになったと言ったらファさんにあなたに抱いてもらうようにと…」
(何という女の子だ)
 エムは頭を抱えたくなった。でもアイーダの真剣な表情から目を背けることができない。内心ため息をついた後で言った。
「じゃあ、望み通り君を抱くよ」
「ありがとうございます!」
 アイーダは破顔した。
「いくよ、アイーダ」
 アイーダが恥ずかしそうに頷くと、エムはアイーダの服を丁寧に脱がして全裸にした。そして彼女の身体のあちこちを何分も愛撫した。徐々にアイーダの呼吸が乱れてくる。
「はぁ…はぁ…エムさん……」
「何だい?」
「愛されるって…こんなに気持ちいいの…ですね……」
「もっと気持ちよくしてあげるよ」
「お願い」
 エムはアイーダにキスした後、彼女の下半身に指を伸ばし、秘裂を愛撫する。粘っこい水音と共にアイーダの腰がビクンとはねた。更に割れ目への指の動きを加速させるとアイーダは堪らず絶頂を迎えた。
 甘い息を吐きながら絶頂の余韻に悶えるアイーダ。
「アイーダ、ここからが本番だよ」
「ついに結ばれるのですね」
 アイーダにエムは優しく頷くと、下着ごとズボンを下ろし、逸物を出した。そして、彼女の陰唇を突き刺し根本まで押し込んだ。
「エムさん、あなたと一つになれて…嬉しい……」
「そうか。では動かすよ、アイーダ」
 エムは敢えてゆっくりと腰を動かした。アイーダは当初苦痛の声を漏らしたが、次第に快感の声に変わっていった。そのタイミングを見計らってエムはピストン運動の速度を上げた。二人の絶頂が近づいてくる。
「アイーダ、中に…出すよ」
「お願い! あなたの熱い想いを私の身体で感じたいの!」
「わかった。いくよ!」
 エムはアイーダの腰をしっかり抑え込み、限界寸前の肉槍の先端を奥深く付き入れた。そして、アイーダの中に勢いよく大量の白濁液を放つと、彼女は快感と喜びが混じった声を上げた。
「どう、アイーダ」
「はぁ…はぁ…嬉しい…」
「良かった。君に喜んでもらえてオレも嬉しい……」
 己の逸物を引き抜き、ズボンを着ようとするエムをアイーダが止めた。
「愛して下さったお礼ですわ」
 アイーダは己の破瓜とエムの精液が混じった混濁液を口に咥えて舌で舐め回した。その姿にエムはこれまで抱いた女達とは違う愛おしさを感じた。



 それから二週間後、エムはラー・カイラムに乗って新人司令官達の頑張りを極秘で視察に向かった。その途中、ベテランの司令官のジオラマベースにGーアルケインが配備されていたのを見て何故か安堵するのだった。














『あとがき・キャラ紹介など』



〇 エム・シーナリー

 オリジナルキャラクターで年齢21歳。
 今回は知り合いのコネを使う彼らしからぬ暴挙に出る。
 後、アイーダを新たな愛人にする。




〇 コウト

 今回はエムとエマの話を聞かずに済んだが、エムの依頼でGーアルケイン専用の専用アビリティと専用Gバースト開発に着手。
 早い話が現在の『ガンダムジオラマフロント』での交換所でのGーアルケインの専用アビリティと専用Gバーストが出た言い訳キャラ。




〇 アイーダ・スルガン

 『ガンダム Gのレコンギスタ』のメインヒロインの一人で主人公ベルリ・ゼナムの姉。後、レイハントン家の皇女。
 『ガンダムジオラマフロント』ではGーアルケインとGーアルケインフルドレスに乗っているが、そんなに強くない。

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