第五話


 ある日の夕方のエムの家の某一室にコウトとエムがいた。
「エマさん、帰りが遅いですね」
「大事な用事があると言ってたからな。コウト、そろそろこの世界に来た経緯を話してくれないかな」
「はい。その手段は以前見ての通り転送装置をつけたドミニオンです」
「その転送装置を作ったのがお前だということは分かっている。オレが知りたいのはドミニオン入手とあの女達に出会った経緯だ」
「本来ならオレはこの世界じゃなくてガンダムとは無関係の世界へ旅立つはずだった。だが、行き成り物理的な衝撃ではなく、自分が占める空間そのものが揺らぎ、分解され、再構築されていく違和感がした。意識を取り戻したら自分の世界ではなく、真っ暗闇の中で目の前にあいつがいたんだ」
「あいつねェ。お前の彼女なんだからあいつ呼ばわり止めような」
 忌々しそうに言うコウトをエムは茶化した。
「一時的に出会った女性が彼女な訳ないだろ!」
「はいはい。ネーナ・トリニティに出会ってどうしたの?」
「そいつから色々教えてもらったよ。あの時オレがいた世界は『Gジェネレーションシリーズ』の世界で主人公はジョーム・シンドー。彼が創った『悪女の牢獄』という悪女がいる場所に何故かオレがいた。そこであいつに脱獄法を教えてもらい、脱出。ドミニオンを奪ってここへやって来たのだ。簡単に言うとな」
「しかし、オレが無意識にリセットする前の出来事を何でお前が覚えているのだ?」
 エムは前々から思っていたことを口にした。
「オレもわからない。オレ以外ではクロゲが覚えていた。それ以外の知り合いは覚えていない…そうだ」
 コウトの言葉を聞きながらエムは腕組みしながら思い出そうとしていた。
「クロゲは間違いなく妄念」
「確かに。あ!」
 エムは思い出した。
「それはお前が一時的にこの世界の主人公になったからだと思う」
「その時期はあったな。もしかして主役の証の力で記憶を保持していたのかも」
「そう考えたほうが一番筋が通る」
「でもオレが『Gジェネレーション』の世界に何故かいた理由がわからない」
 コウトの疑問にエムは不敵な笑みを浮かべた。
「それはネーナが無意識にお前を欲していたからじゃないか」
「違うから。普段は噛みつく女がオレに対しては打って変わって付き合うなんて絶対ないから」
「そうかなァ。彼女のお前を見つめる眼差しは尋常じゃない。ナタル当人がお前同様否定しているが、彼女が己のその部分に対して素直になればより強くなれる。彼女の自分らしくいたいために新たに芽生えた自分らしさつまりお前に対する独占欲を否定しているため返って己を弱くしている」
 エムの言葉にコウトは呆れた。
「彼女も言っておいたからいずれは素直になるだろう」
「素直じゃなくて殺意を持つの間違いじゃないですか」
「物は言いようだな」
「聞けよ、話!!」
 エムの暴論にコウトの叫びがエムの家の周辺に木霊した。



 場面はハマーンの家の某一室に変わる。
 ハマーンはエマと話をしていた。
「クローンが大量生産されたらされたで新たな問題が出るわね」
「私の司令官もすっかり心変わりして多くのクローンを相手にしつつ、オリジナルの私を辱めるようになった」
 ハマーンは溜息をついた。
「でもその貴女に新たな想いが生まれた」
「まあな。最近私に話しかけてくる少年コウトを見るたびにフツフツとその想いが湧き上がってくる。他者に俗物呼ばわりした私がその俗物に成り下がるとは」
「あなたは俗物じゃないわ、ハマーン」
 エマの言葉にハマーンは関心を持った。
「あなたはその気持ちを肯定し、コウトと交わる。彼はあなたに憧れてるので想いを受け止めてくれる」
「そうか」
「でもその前にあなたの心の傷を癒やさないといけないわね」
 エマは自ら服を脱ぎ、薄い水色の下着姿となった。余りにも綺麗なのでハマーンも思わず見とれてしまった。
「あなたも脱ぎなさい」
 本来なら拒絶しそうなものだが、ハマーンはその言葉に従った。黒い下着である。
「思ったより綺麗な胸をしているわね」
「そ…そうか」
 エマは優しくハマーンに口づけしたそしてハマーンの後ろに回ると背後から手を回して乳房を掴むと乳首を摘まみながら揉み始めた。
 ハマーンの背中に細くて柔らかいものが当る。エマがハマーンの胸を揉むのと同時に乳首を押しつけたのだ。

 背中から聞こえるエマの吐息を聞く度にハマーンの股間は次第に湿り気が帯びてきた。
 そしてエマはハマーンの股を開かせ、下着の上から秘所を舌で捏ね回した。
 ハマーンの表情には先ほどの余裕から恥ずかしそうで嫌がりすら伺える。それでも彼女の中には気持ちよさという快感意識の方が強かった。
「うふふ…そんなに気持ちいい? 自分で撫でてさせてあげるわ」
「いや、やめろ…頼む…」
 秘所の愛撫を止め、エマの背後に回り、嫌がる彼女の手を掴み、下着の中に入れた。
 ハマーンはエマに手を掴まれたが、自分ではまだ拒否をしていた。
「指で撫でなさい。もっと気持ちよくなるわよ…」
 エマはハマーンの耳元で囁き、それに反応してハマーンはついに指で秘所を撫でてしまった。
「気持ちいいでしょ」
 我慢しているハマーンから涙を舐めながら、エマは耳元で囁き続ける。
「あん!! 気持ちいい…ああっ…」
「ハマーン、もっと言って」
 エマに手を押さえられながらも下着の中の指を秘所に這わせ、愛撫をより一層激しくする。それによってハマーンは遂に絶頂に達し、エマはベットの上で寝かせた。
「では、あなたのお汁を味わわせてもらうわ」
 エマはマハーンの下着を脱がせると、彼女の陰唇を舐め回した。それによりまたもやハマーンは絶頂に達してしまう。
「ハマーン、今夜はよかったわ…。またしましょうね」
 エマはそう言い、ハマーンの頬に軽い口づけをした。
「ああ、よろしくお願いする」
 ハマーンもエマの頬に軽く口づけを返すのだった。














『あとがき・キャラ紹介など』



〇 エム・シーナリー

 オリジナルキャラクターで年齢21歳。
 今回はコウトから自分たちの世界に来た理由を聞いた後に彼を冷やかした。




〇 コウト

 前回は自分が『ガンダムジオラマフロント』の世界に来る前の話をした。




〇 エマ・シーン

 今回はこのサイトではやっていないハマーン・カーンとの百合プレイ。
 ギャブレットさまの「アーガマの2人の女性クルーの秘密」でやり返したので調子に乗ったのかな(嘘)




〇 ハマーン・カーン

 今作はエマ・シーンに百合プレイをすることに。
 コウトに対する独占欲を見せた。




〇 ネーナ・トリニティ

 今回は名前だけ。
 コウトは彼女と何があったのかな。

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