第六話


 ある休日の朝。エムが朝食を終えた時にチャイムが鳴った。
 エムがモニターで覗いてみると一人の女が立っていた。
(レイン・ミカムラじゃないか。どうしたのかな)
 エムが聞いたが、何かに追われているのか「入れてほしい」以外答えがなかった。
 取り敢えず彼女を入れドアを閉じた後、レイン・ミカムラはよろよろと歩き足を滑らせてしまった。床にぶつかる前にエムが彼女を抱え、寝室のベッドに運んだ。
(ひどく疲れているようだが、レインに何が起きたんだ)
 エムは彼女が起きるのを待つことにした。



 それからしばらくすると、レインの瞼が動き始めた。と、目をぱっと開いてエムを見上げた。すぐ慌てて立ち上がって恥ずかしさで真っ赤になった。
「こんなところを見せてごめんなさい、エムさん。水を飲ませてもらえると多少は落ち着けるわ。実はあなたにお願いがあって来たの」
「もう少し元気になったら聞くよ」
 エムはレインの言う通りコップに水を一杯入れて持ってきた。レインは水をゆっくり飲み終えると、涙目になった。
「私は…もう二度と…ドモンに会えない。正確に言うと…司令官に奪われたわ」
「確かお前の司令官はレニー・ミーカルだったね」
「そうよ。企画部の偉い人の一人の娘」
 最近の上層部出身の司令官はワガママなのが多いなと思いつつ、エムは無言で続きを促した。
「彼女も私同様ドモンに恋していて、私の機体に細工をして戦果をあげないようにしてまでして私を許せない上に私の前でドモンと交わったの。その上コネを使って上層部に私のクローンのみを全司令官に配属するよう頼んだの」
「そんな事があった背景にはそれが理由か」
「それだけじゃないわ!」
 レインの怒気を含んだ物言いにエムは驚いた。
「私を見つけ次第辱めろと。ラクスにあなたに相談するようとのアドバイスを受けたのでそうしたの。お願い、エム。私を助けて!」
 レインの訴えにエムは暫く黙り込んだ。正面からだと立場だけでなくエマ達も危なくなるので何をするにしても時間を稼ぐ必要がある。
「レイン、暫くオレの家にいてほしい。外へ出られないのは癪だろうが耐えてほしい」
「ありがとう」
 レインは涙をこぼした。



 それから数日後の夜。
 エムが自宅の寝室で寝ようとした時だった。
「エム、私をエマ同様専属秘書にする形で助けてくれてありがとう」
 レインが背後から抱きしめた。
「それしか方法が思いつかなかったからな」
 エムが頭を軽く掻いた。
「わかっている。お願い、エム。私を抱いてほしい。これまでの辛い思いを一瞬だけでもいいから忘れたいの」
 エムはレインに微笑むとそっと抱きしめた。
「これでいい?」
 レインは首を振った。
「エマ達にしたことを私にもしてほしいの」
 レインの真剣な眼差しにエムは溜息をついた。
「わかった」
 その言葉にレインは満足した。
 エムは舌で彼女の舌を絡め取った。それに対してレインも嬉しげに舌を絡めさせた。心ゆくまでレインの唇を楽しんだエムは口を離すと彼女の服の前を開き、乳房を露にさせた。
 痩身の割には大きな乳房を根本から掴んだエムは揉み始めた。執拗にせめられ、レインは堪らず官能の吐息を漏らした。その隙にエムは彼女のタイトミニのスカートをズリ上げ、下着に手を当てた。
「もう熱くなってきてるね…そろそろ始めていい…」
  エムはレインのタイトミニを脱がしていった。レインは乳房を露にし、下半身は白い下着姿になった。そのレインの前でズボンに手を伸ばし、ファスナーを下ろして肉棒を引きずり出した。エムは自分の右指でレインの下着の股布を横にズラすと、一気に逸物を押し込んで処女膜を貫いた。
「レイン、入ったよ……」
 エムはレインの腰を掴むと豪快に腰を上下させた。その度にレインは喘ぎ声を上げる。彼女の声が快楽を含むとエムは腰の動きを早めていった。

「中に出すよ」
 チョウマの囁きのような言葉にレインは涙ながらに「お願い…」と懇願した。
 それに気を良くしたエムは思い切り、膣を突き上げ膨れ上がった逸物の先端を子宮の入り口に密着させると、レインの中に勢いよく大量の精液を放出した。灼熱の精液がドクドクと子宮に流れ込んでくるのを感じると同時に、レインは大きな声を跳ね上がらせて絶頂を迎えた。
 これは奇しくも前作第四話でチョウマの凌辱行為と同じである。今回は和姦という違いだが、レインにとっては合意のもとで行っている分幸せである。



 しばらくするとレインはエムに抱きつき、愛おしそうに見つめた。
「エム…」
 彼女の眼差しにエムも優しく抱き返すのであった。














『あとがき・キャラ紹介など』



〇 エム・シーナリー

 オリジナルキャラクターで年齢21歳。
 今回はレインと性行為して彼女も愛人にした。
 恐怖で以て従わせているチョウマとはえらい違いだ。




〇 レイン・ミカムラ

 前作ではチョウマに凌辱されたが本作ではエムと和姦し、エムの愛人の一人になった。

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