第五話・マリーダ・クルス 「あれから2年間…長かった…やっとお前に会えた」 チョウマは全裸にしてベッドに無理矢理寝かせている女性に懐かしげに話しかけた。 「ハマーン・カーンを再び跪かせた時も、他の女を抱いた時も君を一時も忘れたことがなかった…」 「五月蝿い、チョウマ。私としてはコウトと共にあのまま異空間に閉じ込められたほうがよかったよ」 「照れるなよ、マリーダ・クルス。外見は大人だが、実際はプルの12番目のクローン…つまりプルとプルツーの妹よ、お前はオレのモノになる。つまりプル姉妹感動の再会というワケだ…」 「こんな形での再会n…んむぅ!」 マリーダの反論させないかの如くチョウマは唇を奪った。そして舌を無理矢理絡め取ると、唾液を彼女の喉に流し込んだ。チョウマはマリーダが嫌々飲み込んだのを確認すると口を離した。 「マリーダ、お前やこの世界がオレのモノになった暁には次はコウトが元いた世界を攻める。何せヤツはオレからお前を奪ったのだ。その報いを受けるつまり皆殺しにして然るべきだ。お前をその尖兵にするつもりだ」 「断る、私はそんな事に手を貸さない!」 短い間ではあるが、マリーダにとってコウトが元いた世界の世話になっている。それを差し引いてもチョウマの個人的感情に手を貸すなど言語道断だ。 「例えお前が拒否してもオレの部下がコウトが元いた世界に逃げ込んだゴミである『AGE』のエースの一人デシル・ガレットを抹殺すべく、新たな部下マーロウ・コバヤシの力を借りてコウトが元いた世界に侵入、前線基地を造っている最中だ。シオンや不人気である『X』『AGE』『Gレコ』『SEED』を皆殺しにした後、そこを拠点にコウトの世界の住人を一人残らず皆殺しにするのさ」 得意満面で説明するチョウマだが、捕らぬ狸の皮算用とはこの事。そのコウトが元いた世界で大誤算が起きている事をチョウマは気づかなかった。それはデシルが黒川太助ことクロゲを己の手駒にしたことである。それがデシルにとっても後々の大誤算であるから気づきようがないのだ。 「異空間にいた私をここへ連行できたのはそのマーロウ・コバヤシの力という事か……」 「そうだ。それ程の技術の持ち主だが、オレにとっては信用できないが今の所信用している。何せオレを裏切らないところからして利害が一致しているみたいだからな。さて、お喋りはこれ位にして感動の再会だ。そういやお前はガンダムシリーズでは陵辱されたために非処女設定だったな。面白いことを思いついたぞ、お前の処女をもう一度奪ってオレのモノにしてやる」 「な、何を馬鹿な事を…」 からかわれたと思ったマリーダは表情を険しくした。チョウマは自分を睨むマリーダに嬉々として説明をした。 「『主役の証』に古傷を跡形もなく治すこと位簡単だ」 「ま…まさか……それを使って、私の…」 チョウマの語る「古傷」の意味を理解したマリーダの顔が青くなった。チョウマは邪悪な笑みを浮かべ彼女の身体を押さえつけて右の人差し指を彼女の股間に押し当てた。そして主役の証に念じると右の人差し指から光が放たれ、マリーダの股間を覆った。 「う、あぅ…な、何だ…これは…っ」 マリーダは小さく身じろぎして声を漏らした。やがて股間を覆っていた光が消えた。 「再生したな。では、始めるか」 チョウマはマリーダの女性器に顔を寄せると、可愛らしい処女膜を舐め上げた。舌先を尖らせ、チロチロとくすぐるように処女膜をなぶるチョウマに、マリーダは真っ赤になって身体をよじった。 快感の嬌声を聞きながら、チョウマは怒張を抜き出した。チョウマの野太い逸物を視界に収めたマリーダは男たちに全身が裂けてしまうような激痛を受けた過去を思い出し、恐怖した。 「や…止めろ…」 怯えで彩られた震える声。それはチョウマを興奮させ、嗜虐の心に火を点けた。マリーダの腰を抱えると、チョウマは遠慮なく一気に腰を打ち込んだ。あまりもの痛みにマリーダは悲鳴をあげた。 「マリーダ、オレはこの時が来るのを待ってたのだ。お前を犯すこの時をなァ! 二年間も待たせてくれたんだ。その分たっぷりと楽しませてもらうぜ」 チョウマは腰を動かし始めた。 その度にマリーダの口から悲痛な声が上がるが、チョウマは気にせず、更に腰の動きを早めた。乱暴な抽送を続けられているうちにマリーダの秘洞から徐々に愛液がしみ出し始めて、腰を打ち付ける音にも水音が混ざり始めた。 「いい音がしてきたな、マリーダ。極上の女だけの事はある……」 「う…五月蝿い…!」 マリーダの反論をムシしてチョウマはマリーダの膣内をなるべく長く楽しむためにピストン運動を緩めた。そして、絶頂の時が訪れた。 「中にブチまけてやる」 「な、中にっ!?」 「そうだ。お前の中をオレのザーメンで満たしてやる」 「や、やめろっ! それだけはっ!」 マリーダの顔に本気の怯えの表情が浮かんだので、チョウマは「くっく」と小さく笑うと、マリーダの腰をしっかりと押さえ込み、限界寸前の肉棒を奥深くへと突き入れた。 「イ、イヤあぁっ!」 マリーダは抵抗したかったが、チョウマの「主役の証」の力で身体の自由を奪われているため出来ない。 「遠慮するな、オレの熱い想いをたっぷりと子宮にくれてやるぞっ!」 膨れ上がった逸物の先っぽで思いっ切り突き上げ、チョウマはマリーダの中に大量の欲望液を放出した。同時にマリーダは大きな悲鳴を上げ、股体をビクビクと震わせた。 「い、いやぁぁ…」 消えてしまいそうなか細い声を漏らしながら、マリーダはベッドに崩れ落ち、弛緩した結合部からは破瓜の血が混ざった精液が音を立てて溢れ出した。 「マリーダ、お前のせいでオレのモノが汚れてしまった。ちゃんとキレイにしろ…」 マリーダはチョウマを無視して泣き続けたかったが、身体を支配されているために出来ずにチョウマの逸物を咥えさせられた。チョウマは嬉しそうに腰を前後に動かした。 「お前の口も極上だぜぇ、マリーダ。プル姉妹はみーんな極上だ。二年間我慢した甲斐があったよ」 口内を陵辱されたマリーダは内心は泣いている。 「気持ちいい、気持ちいいぜ。もう出すぜ、一滴残らず飲みほせ!」 (イ、イヤあぁっ!!) マリーダの口内にチョウマは大量の精液を流し込んだ。彼女が飲み込んだのを確認すると肉棒をマリーダの口から抜いた。 「この辺にしておいてやる」 そう言って、チョウマは昏い笑みをしながら身支度を整えると退出した。マリーダは身体を再び完全に支配されるまで泣き続けるのだった。 次の日。 チョウマが部屋で一人くつろいでいるところに身体を完全に支配されたマリーダが「失礼します」と言って入って来た。 「お前は誰だ?」 「あなたの忠実な部下であるマリーダ・クルスです。よろしくお願いします」 マリーダは淡々と答えた。 「では、これよりAGE勢力殲滅任務を遂行します、マスター」 と、敬礼して立ち去ろうとするマリーダをチョウマは呼び止めて 「前祝いだ」 と、マリーダの唇に口付けをした。すると、マリーダの頬が少し赤くなった。 マリーダを手に入れたことでチョウマは完全に世界制覇した気分になったと同時にそれは破滅への序章でもある。 何故なら自分の世界で二度目の反乱を起こしたシオンの頑強な抵抗にあっている隙にコウトが元いた世界ではクロゲがデシルを虐待しながらチョウマの部下を尽く返り討ちにした挙げ句、自分の世界に乗り込んできたのだ。 それだけじゃ飽き足らず、チョウマが主人公特権濫用すると逆手に取ってチョウマを撃破寸前まで追い詰めたのだ。 「チョウマ、オレはこの時を待っていたのだ。オレの人生をメチャクチャにしたお前をこの手でぶっ殺せるこの時をなァッ!!」 この時、チョウマは死を覚悟したが、部下であるマーロウがガンダムシリーズの創造主オニンモット人の一人で、そいつとの三つ巴の戦いをしている状況とプル姉妹の決死の助けで危うく難を逃れた。しかし、チョウマにとってこれは最大の屈辱であった。 「おのれ…おのれ、クロゲェ! 『ガンダムジオラマフロント』の主人公であるこのオレを徹底的にコケにしてタダで済むと思うなよ! この礼は必ず倍にしてかえしてやる!!」 その後も幾度となくクロゲに苦しめられるが『主役の証』の力だけでなく徹底的に主役の特権乱用した作戦でクロゲとシオン達を別世界へ追い払い、完全に『ガンダムジオラマフロント』の世界制覇に成功した。 「これからは『ガンダムジオラマフロント』の主人公であるこのオレチョウマのやりたい放題だ。待ってろ、オニンモット。お前たちの首をいずれ取ってやる」 チョウマはそう言うと、高笑いした。 だが、一難去ってまた一難。 「バリモア先生、怒ってはなりません。あいつらにあのウィルスをお見舞いする準備までは屈するべし」 ギラついた目で説明するグレゴリオにジョンの目に輝きが戻る。狂気の輝きである。 ただでさえガンダムに恨みを持っているのに、娘ジェシカごと巻き添えにする作戦に堪忍袋の緒が切れたバリモアとグレゴリオが宇宙での実験の最中に見つけた謎の病原菌・ガノテクペストによる復讐を開始した。 ガノテクペストとは恐怖以外の感情と優秀な存在に反応し距離を問わず感染させる厄介な謎の伝染病で、それによって『ガンダムジオラマフロント』の世界の住民やその主人公のチョウマは勿論の事、ガンダムシリーズやそれらと共演した作品の世界まで全滅の危機に陥れた。 これでは不味いと判断したオニンモット人・アキヒトはシオン達の説得でコウト達を呼び戻し、協力を要請した。無論事態を把握したコウトも協力し、その感染対策をしながら、ガノテクペストを消し去るための切り札である『主役の証』をチョウマから取り上げ、その力を解放することで世界滅亡を回避できた。 「このオレが…このオレが……コウトやクロゲに…ちきしょう!!」 チョウマは涙を流し悔しがった。最早自分は世界の支配者でもないし、主役でもないし、自分が手下にした連中も洗脳から解放された。しかも臨時とは言えコウトが自分がなるべき『ガンダムジオラマフロント』の主役になっている。彼にとってはクロゲにやられた時の次ぐ屈辱であった。 失意のどん底にいたチョウマに噂が入ったので笑みを浮かべた。 「オレは諦めない。全世界の支配者になってオレをコケにした奴らに報復してやる! その前に力、いや手駒を集めないと。すでに手は打ってある」 そう言うと、どこかへ向かって行った。しかし、チョウマは学習していなかった。 「チョウマ、オレから逃げられると思うなよ。オレの人生を破滅させたらどうなるか徹底的に思い知らせてやる!」 クロゲに狙われている事である。 某世界の執務室 チョウマはフードを被って女秘書と対面した。 「お困りのようですね、私にいい考えがあります」 チョウマは女秘書に話しかけると、女秘書は頷いた。 某世界の主人公と戦う大魔王がある女を見て笑った。 「クハハハハハハハッ!!!!光栄に思え。今よりそなたは余の物である!!!」 その様子をフードを被った男もといチョウマがほくそ笑んだ。 (オレの実験は成功した…) しばらくして某世界の大魔王のお城 チョウマは大魔王達の前に乗り込んだ。 「お前達に命じる。あらゆる世界を襲撃せよ!」 「黙れ、下郎!」 「オレの命令に従え」 大魔王の部下にチョウマは偉そうに言うと大魔王とその部下は「わかりました」と答え、手下のモンスター達を率いて居城を後にした。 「何が大魔王だ。そんなヤツなど甘い餌で釣っておけば支配するなど容易い事。オレの野心のために精々役立ってくれ」 と、チョウマは城中に大笑いするのだった。 『あとがき・キャラ紹介など』 〇 チョウマ 本作主人公で、20代前半のオリジナルキャラクター。 今回は念願のマリーダ・クルスを手に入れるも、コウトが元いた世界の住人の一人クロゲによって人生を狂わされる。 後、このサイト「最低のオリ」で他の人のオリジナルキャラクターを支配下にする冒涜行為をしている。 〇 クロゲ コウトが元いた世界のオリジナルキャラクターで高校生。年齢は16歳。 この時期姉に対する劣等感を抱いていたのだが、デシルに無理矢理手駒にされたので、その元凶であるチョウマへの報復を誓い、本作ではあのチョウマをズタボロにする偉業を成し遂げた。デシルは暇があれば虐待している非道い人。 〇 マーロウ・コバヤシ ガンジオ上層部から派遣された優秀なチョウマの部下かと思いきやガンダムシリーズの創造主オニンモット人の一人である。 こいつもクロゲにボコボコにされた。 ガノテクペストという厄介な伝染病を何とかするために一度は殺そうとしたコウトと協力し、ガンダムシリーズ滅亡を回避させた。 その後、チョウマが責任放棄したためコウトに臨時主人公に任命した。 〇 コウト チョウマによって異空間に追放されたがガンダムシリーズを救うために助け出された。 ガンダムシリーズを救った功績により新主人公が誕生するまでの臨時主人公になる。年齢は18歳。 〇 マリーダ・クルス 今回のチョウマの陵辱対象。 彼女の陵辱が成功したのが自身の破滅になるとはチョウマにとってはイヤな事である。 後、厄介な伝染病を何とかするために一役買っている。 〇 ハマーン・カーン 厄介な伝染病によってこれまでのチョウマの洗脳が解け、彼への殺意をむき出しにした。まあ、当然といったら当然だが。 〇 デシル・ガレット チョウマの手下から逃げるために潜り込んだコウトが元いた世界でクロゲを手下にするも、彼に幼児虐待レベルの報復をされ逆に恐怖心を抱く羽目に。 原典「ガンダムAGE」ではフリット・アスノをヴェイガン殲滅に、本作ではクロゲをチョウマ抹殺へと走らせた罪深き魔少年。フリットは大事な人を護れなかった自責の念だが、クロゲは姉への劣等感が更に高まった個人的な怨みという相違点がある。 ガンダムジオラマフロントでは大して驚異ではない。 |