二章 〜FALLING〜



 アルヴィーナを残したまま部屋を出たイクザは自分の部屋へ
と向かった。
皮製のゆったりとした椅子に腰を下ろす軽くため息をついた。
「ふぅ・・・」
その時、ランファがやって来るとイクザに尋ねた。
「どんな様子です?」
「ん?ああ・・なかなかおもしろそうな奴だな。最初は抵抗が
激しそうだが少しずつ快楽を植え付けていけば従来の気性もあ
ってすぐに従順になるだろう。」
腕組みをしながら考える様に言う。それをランファは静かに見
つめている。
「今はまだ処女は奪わん。周りから責めていって自ら処女を差
し出すように仕向けるつもりだ。」
「そうですか・・・」
「ところで他の奴らには王女の件は知られていないな?」
「はい。私とイクザ様以外誰も知りません。」
きっぱりとそう断言する。そのへんはぬかりはないようだ。
「よし、期限までばれないように上手くやってくれ。頼りにし
てるぞ。」
「はい!」
ランファは頼られているのが嬉しくて声につい力がこもった。
「さて、そろそろ行くか。ランファ、今から裏庭には誰もこな
いようにしておけよ。」
「了解しました。」
ぺこりとお辞儀をするのを見るとイクザは部屋を出て行った。



 ガチャリとドアが開き、イクザが入ってくる。それに気付く
とアルヴィーナはすぐにそちらへ顔を向ける。
「精液を涙で顔がグチャグチャだな。」
「は・・・早く拭かせてください・・・」
イクザは持っていた荷物からタオルを取り出して渡す。アルヴ
ィーナはそれを受け取ると髪留めを外し、顔を拭き始めた。イ
クザはベッドへと腰掛け様子を見ており、拭き終わる頃を見計
らい声を掛けた。
「こっちへ来い。」
おどおどしながらも言われるままに近づく。抵抗はまったくの
無駄だからだ。
「顔を少し上げろ。」
アルヴィーナが顔を上げるとイクザは持っていたものを首へと
付ける。それは赤い色をした首輪だった。チェーンが付けられ
ており、その先端はイクザの手の中に握られている。
「こ、これは・・・」
「見ての通りだ。少しは自分の立場を理解させないとな。」
「うっ、ううっ・・・」
次から次へと起こる屈辱的な出来事にまた涙を流す。
「付いて来い。」
チェーンを引っ張られ、よろけながらも立ち上がって後へと続
いた。下へと降りていくと裏庭へと続く扉を開ける。そこには
小屋が建っていた。中へ入ると暖かな湯気が二人を包んだ。
「あ・・・お風呂・・・」
「そうだ、嬉しいだろう?今から入浴タイムだ。」
アルヴィーナにとって、これは大いに喜ばしいことだった。精
液は拭いたとはいえ匂いがまだ染み付いているし、汗ばんで背
中がべとべとしている。
イクザは首輪に付いているチェーンを外すと服を脱がしにかか
った。男性に裸を見られるのが初めてなアルヴィーナは反射的
に拒絶の態度を示す。
「いやっ!!」
「やれやれ、まだ理解していないようだな。脱がされるのが嫌
なら自分で脱げ。」
途端にアルヴィーナは自ら淡いブルーのドレスを脱ぎ始めた。
肩紐をはらうとドレスの上半分がはだけ、純白のブラジャーが
姿を見せた。シンプルなデザインだがそれがまたアルヴィーナ
には合っている。腰元のリボンを解くとドレスは一気に足元へ
はらりと落ちた。
「上下とも白の下着か。似合っているぞ。」
褒められても嬉しいはずは無い。今度は下着へと手を伸ばす。
ブラジャーのホックをパチッと外すと、胸があらわになる。
「15の割には小ぶりだな。」
「み、見ないでください・・・・」
声を震わせながら、パンティへ手を掛けるとゆっくりと脱ぎ去
っていく。まだ無毛で一本の筋だけのあそこがあらわになる。
胸を見れば分かるが、アルヴィーナは一般的な同年代の女性に
比べると発育が遅いようだ。
生まれたままの姿に、首輪だけを着けた状態で立ちつくす。
イクザも服を脱ぎ始め、ほっそりとしているが鍛えられた肉体
を披露する。
「さて、入るか。」
脱衣所を出ると、なみなみとお湯の張った湯船へと向かう。
この世界ではお風呂は贅沢品だ。一般人は普段はお湯を張った
桶で体を拭き、お祝い事など特別な時に銭湯を利用する。これ
ほど大きな浴室を持っているのは貴族クラスの金持ちだけであ
る。よほど儲けているのだろう。
アルヴィーナは顔を真っ赤にし、胸と股間を手で隠しながら後
に続く。とてつもなく恥ずかしかったが、お風呂への魅力が少
しは和らげてくれる。
「しっかり楽しめよ。」
早くお風呂へ入りたいのと体を隠したいのとでアルヴィーナは
急いで湯船に入った。
「ひっ!!?」
湯船に入った瞬間、アルヴィーナの体を電気のような物が駆け
巡った。
(な、何・・・・?)
続いてイクザが入ってくるが何ともない様で平然としている。
(か、体が変・・・・水がくすぐったい・・・)
イクザはとぼけた様子で近づいてきた。
「どうした?」
「ひゃあっ!?」
体に軽く触れられ悲鳴を上げる。
実はこれも魔獣が原因である。魔獣は手足などの自由だけでな
く、すべての機能も操ることが出来る。今、イクザの念により
アルヴィーナの体中の快感は数倍にあげられている。
そんなこととはつゆ知らず、何も分からないまま必死に快感と
戦っている。
「んっ、んっ・・・・」
「じっとしているだけでは駄目だぞ。体をきちんと洗え。」
アルヴィーナの手がスポンジを掴み、体を勝手に洗い始める。
水の刺激だけで大変だったのに、さらにスポンジによる快楽が
襲う。
「ひいっ、やぁっ、やめっ、んくっ、ひっ、やめてぇ・・・」
「やめて?俺は何もしてないぞ。今手が動いているのはお前が
そうしたいからだ。」
「そ、そん、ひんっ、そ・・んなっ・・くうっっ、う・・・嘘
よっ・・んくぅぅぅぅぅっ!!」
もちろん嘘である。アルヴィーナの手足はいまだに呪縛から開
放されてはいない。
胸を洗い終わり、お腹から秘所へ段々と下がっていく。右手が
クリトリスに指が触れると、皮を剥き丁寧に洗っていく。左手
でヴァギナをなぞり、後ろの方へと手を伸ばす。
「ひっ、だめっ、な、何か来ちゃうっ!!!嫌ぁぁぁっ!!」
軽い絶頂を感じ、くたっと縁にもたれかかる。それでも手は体
を洗い続け、快感を送り続ける。
「もういいぞ。今度は尻をこっちに向けろ。綺麗になったか見
てやる。」
のろのろと力が抜けている体が動かされ、縁に手をついてお尻
を向ける。お湯以外で少し湿ったヴァギナとその上の小さな蕾
があらわになる。
「周辺は綺麗なようだな。中はどうかな?」
人差し指でヴァギナの中をいじくりまわす。
「ひっ!?」
初めて触られた感覚に体を振るわせ、軽く声をあげる。
「気持ち良いのか?」
「いやぁ、そんなことありませんっ!!!!」
あったばかりの男に大事な所を無理やり触られ感じているとは
認めたくない。だが、その思いとは裏腹に体は正直だ。秘所か
らは愛液があふれてきている。
「次はここだ。」
ヴァギナから蜜をすくい上げると、アナルへと塗りこんだ。揉
みほぐすようにくにくにと弄る。
「っ!!?そんな所さわらないでぇっ!!」
抗議には耳を貸さずにつぷっと第二関節まで指を入れた。ぎゅ
うっと指を強く締め付けてくるが、奥の方は腸液でヌルヌルと
している。
「すごい締め付けだな。」
「ひゃああっっ!?」
今まで出すことにしか使われていなかった穴に入れられ、嫌悪
と痛みをを感じる。
「痛いっ、指を動かさないでぇっ!」
「力むからだ。力を抜け。」
懸命に力を抜こうとし、黙って指を受け入れる。しだいに柔ら
かくほぐされスムーズに指が動き始める。
「んっ、駄目っ・・・くふうっ・・・」
くちゅくちゅと指が出し入れされ、今度は排泄感に似た気持ち
よさがアルヴィーナの体を駆け巡る。
「良くなって来た様だな。」
イクザは指を折り曲げて腸内をかき混ぜる。
「ひっ、くうぅぅぅっ!!だ、駄目ぇ・・・やあっ!!」
お尻を弄られる快感に身を震わす。たっぷりこね回すとイクザ
はちゅぽっと指を抜き、アルヴィーナの顔前に差し出した。少
し茶色い物がこびり付いている。
「自分のモノだ、ちゃんと舐め取れ。」
「んんっ・・・」
言葉に従わされ、自らの汚物が付いた指を舐めさせられる。ち
ゅぱちゅぱ舐めていくと唾液と混ざり合い、苦い味が口の中に
広がって行った。
指が綺麗になるとイクザは自分のモノをアナルに押し付けた。
「こいつでもっと中を洗ってやる。」
ずにゅうううとアナルにペニスが進入する。先ほどの愛撫のお
かげでスムーズに入った。
「ああああああああああああっ!!!!!」
いくら柔らかくなったとはいえ指とペニスでは太さが違う。そ
の痛みは比べ物にはならない。

「抜いてぇっ!!!嫌ぁっっっ!!」
「慣れれば気持ちよくなる。」
根元まで挿入すると小刻みに前後運動を開始した。
「んっ、んっ、んっ・・・・」
両手を固く握り締め、うっすらと涙を浮かべながら耐える。
イクザは腰を大きくグラインドさせると腸壁を擦った。
「あふっ・・・」
微かに喘ぎ声らしき声が漏れる。
(ここが弱いらしいな。)
それを聞いて軽く微笑むと今度は上下左右に動かし始める。
「んんっ、やぁ・・・・」
最初の頃と違い、か細い声で抵抗する。明らかに感じてきてい
るようだ。だんだんと恍惚の表情を浮かべ、声にも少しずつ甘
い響きが含まれていった。
「あっ、あっ、んっ、ひうっ・・・・」
アルヴィーナはランファとは違って静かに耐えるように感じる
タイプのようだ。必死に体を震わせている。
「王女様はお尻の穴がお気に入りのようだ。」
「んはっ、ちが、違います・・・・」
首を振って否定するが、声に力がない。
イクザは腸壁を擦るのをやめ、また前後運動を開始する。今度
は小刻みにではなく、抜けそうになるギリギリまで引き抜いて
根元まで一気に挿入するやり方だ。
「んあっ、んあっ、んあっ・・・」
腰が激しく打ち付けられるたびにアルヴィーナの口から声が漏
れる。
「前も弄ってやろう。」
右手でクリトリスをコリコリと扱き、左手でヴァギナを弄る。
部屋に響くいやらしい音にくちゅくちゅという音が混ざった。
「ひうっ、らめぇぇ・・・・」
すでに呂律が回っていない。
「気持ち良いか?」
「ふぁい、き、きもちい、ですぅ・・・・」
すでに目は虚ろになっていてまともな判断ができないようだ。
思ったことをそのまま口にしている。
今、アルヴィーナの体には魔獣の効力は働いていない。これは
アルヴィーナ自身が本当に感じているということだ。
「そろそろイクぞ。中にたっぷり出してやる。」
「ふぁぁぁ、いくぅ、いっちゃうぅ!!!!!」」
どくっ、どぷっ、どぷぷっ、どくどくっ・・・
腸内に精液がたっぷりと出され、同時にアルヴィーナは生まれ
て始めての本当の絶頂を迎えた。
「はあっ、はあっ、はあっ・・・・」
ペニスが抜かれると大きく息を吐きながら崩れ落ちた。
「起きろ、休んでる暇はないぞ。」
イクザが軽く頬を叩くと目に光が戻った。
「あ・・・・私は・・・」
「気付いたか。とてもお楽しみのご様子だったな。初めての絶
頂がお尻とはな。」
「あ、ああ・・・・・・」
自らの痴態を思い出し、口元を覆う。アルヴィーナは自分が少
しずつ変わっていくのを感じた。
「これから今以上の快楽が待っている。楽しみにしていろ。」



 二人は浴槽から上がると脱衣所へと向かう。イクザは元々着
ていた服を着たが、アルヴィーナには皮製の拘束具を着せた。
これはレオタードのような形をしているが胸の部分や股間に穴
が空いていて丸見えになっていて服の機能をはたしていない。
手足にも枷をはめ、首輪にまた鎖をつないで着替えを終える。
「こ、こんなの嫌ですっ・・・もっとちゃんとした服をくださ
い・・・」
もじもじしながらお願いするが聞き入れられはしない。
「いまさら何を恥ずかしがるんだ?さっきまでケツの穴にチン
ポ突っ込まれてあんなによがっていたくせに。」
「やあっ!!言わないでぇ!!」
耳を抑えながら頭を振り、何も聞かないようにする。その様子
をイクザは面白そうに眺める。
「ふっ、さあ部屋にもどるぞ。」
「きゃっ!?」
アルヴィーナは鎖をぐいっと引っ張られると、泣く泣く部屋へ
と戻って行った。


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