■隠せない欲望■
限界を超えるほどに陵辱され、リリアナはようやく解放されたが足腰は立たず、ぐったりと躰を横たえるだけであった。
ルイザはルチアナにベッドまで運ばせると今までとは比べものにならない凶悪な拘束具を用意した。
だが、リリアナはそれを見ても抵抗しようとは思わなかった。むしろ、新たな責めに期待していた。
それは一見、大小二つの革袋の様に見えるが、横方向に無数のベルトが付いていて先端になるにしたがって窄まっていた。
まず、腕を後ろに回し手のひらをあわせると小さい方の革袋に両腕をすっぽりと納める。
そのあと無数のベルトを容赦なく締め上げると腕はもちろん指先まで全く動かすことができなくなった。
「…ふ…ふっ…」
同様に足をぴったりと合わせた状態で大きい方の革袋を足から入れていき、首の下まで包み込む。こちらもベルトで締め上げるとリリアナの口からは喘ぎとも呻きともつかない声が洩れていく。
腕も躰も強烈に締め付けられ異様な感覚がリリアナの躰を襲う。
すっぽりと黒い革に覆われたリリアナの躰の首から下は、はちきれんばかりにきつく締め上げられ、躰にぴっちりと密着する。こうなると動く事は絶対に出来ない。
ルイザは棚から黒い革のマスクと前にルチアナに付けられていたボールギャグと耳栓を取り出した。
まず、耳栓をすると長い髪の毛をまとめ、黒い革のマスクを被せた。
マスクには目の穴は無く辛うじて鼻と口の部分に小さな穴が開いていた。
後頭部に紐が付いていて、ゆっくりと絞っていくと隙間なく顔に張り付いた。
仕上げにボールギャグで口まで塞ぐと顔は完全に包まれ、リリアナは目も耳も声も奪われてしまった。
「ふふ、これを外すときはリリアナさんは生まれ変わっているはずよ。」
だが、その台詞はリリアナには届かなかった。
躰を拘束され、感覚の殆どを封印されると感度が異常に増大してきた。
リリアナは猛然と、自分がどうしようもなく欲情していることに気づいた。
触手により媚薬漬けにされた躰は、躰の奥底ではジンジンとした肉欲が渦巻いている。
そして、秘裂から甘くせつない疼きが沸き起こる。
思わずリリアナの躰は、僅かな快楽を求めておぞましい革のなかでもがこうとする。
しかし、下手に抵抗すればするほど潤みきった肉壁が官能を発火させ、より強い刺激を求め躰がわななきリリアナを苦しめる。
「…う…ふぅ…ふぅ…ふぅ…」
リリアナは大きく息継ぎをしようとするが、ボールギャグからだらだらと涎を垂らしてしまう。
ドロドロに煮えたぎるような欲望がリリアナのしなやかな躰の中にあふれんばかりに渦巻いていた。
しかも官能をあぶり立てる刺激は決して途切れることはなく、断続的な波として押し寄せてくる。それは忌まわしい媚薬を取り除くまで終わることはない。
躰中から湧き上がる官能の渦の前になんとかしてリリアナは自我を保とうとする。
だが、意識するほど躰の火照りは燃えたぎってくる。
ピアスに装飾された乳首は尖りきり、クリトリスからも尋常のものでない刺激が送られてくる。
リリアナの理性は今にも崩壊し狂い出してしまいそうだった。
もう快楽を貪ることだけを求めるものに成り果てていた。
リリアナの頭の中は靄がかかったようになり、自分が責め苦に耐えている理由さえ分からなくなってゆく。
そして、ようやくルイザが紐をほどきマスクを外すとその中からリリアナの頭部があらわれた。
耳栓とボールギャグも外すと、リリアナはようやく五感を取り戻すことができた。
開かれたままのその口から弱々しいうめきと夥しい涎が零れる。
リリアナには一瞬が無限とも思えるほどの拷問の中にいたので、1日以上放置されていたように思えたが、実際には1時間とたっていなかった。
「リリアナさん、気分はいかが?」
「ああ…躰が…熱くて…疼くの……」
「苦しそうですね、でも、このままでは逝かせないわ。リリアナさんが素直な奴隷になれば何度でも可愛がってあげます。」
拘束されているため、リリアナは自慰すら出来ない。荒れ狂う快感と焦燥感に苛まれ、リリアナはルイザに屈服寸前だった。
「あたし…あたし…気が狂う…嫌ぁ…助けて…」
達する事が出来ないリリアナの肢体は脂汗を流し、苦悶の表情を浮かべ焦燥感に顔を強張らせる。
「あ…くふう……お願い…ねぇ……してぇ……」
ルイザは革の上からゆっくりとリリアナの躰を撫でると、リリアナは躰を震わせてしまう。それは拷問に等しかった。
「……もう駄目ェ…疼くの……あたし…あたしもぉ……ダメなの…なんでもするから……逝かせてぇ…」
もう我慢することはできない。リリアナはとうとう限界が訪れたことを知った。
その瞳から意志の光が徐々に薄れ、リリアナの反抗心はこなごなに砕け散っていった。
「では、今まで持っていたものを全て捨て去ってしまいなさい。私の命令に絶対服従する奴隷になるのよ。かわりに、永遠の快楽を与えてあげます。奴隷になってしまえば、もう耐える必要はなくなるわ。奴隷の身であれば罪悪感など抱かず、快楽を心から貪れるのよ。奴隷として凌辱を受け入れれば、今まで感じられなかった快感を味わえるわ。性の奴隷として生きるのは、とても素晴らしいことなのよ。さぁ、奴隷になりなさい。」
「……あぁ……は…はい……あたし……なります。」
遂にリリアナはルイザに陥落してしまった。リリアナは虚ろな瞳をルイザに向けると、リリアナはとうとう奴隷の宣言をしてしまった。
「本当に?もう、もとの生活には戻れませんよ。」
ルイザはとうとうリリアナを手中に収めることに成功した。だが、念を押して繰り返し尋ねた。
「もう……だめ……どうなってもいいの……もとの生活なんていらない…このまま……このままここで……奴隷になるしかないの……」
「ならば、奴隷になるって誓いなさい。」
「……あたし……奴隷になります…奴隷にしてください…」
リリアナはルイザへの隷従を誓い、奴隷として所有されることを自ら望んでいた。
「私に全てを永遠に捧げるのですよ。」
「はい……ルイザ様にこの躰と心を……永遠に捧げることを誓います……これからは……全てルイザ様のものです……」
リリアナの表情は快楽に染まり、ルイザへと隷従の言葉を囁き続けた。それは、ルイザの支配欲を十分に満足させるものであった。
「リリアナさんの全てを、私の好きなようにしていいのですね?」
「して下さい……いつでも、どこでも……唇も……おっぱいも……あそこも……お尻も……ルイザ様のお好きなようにお使い下さい……」
「いいでしょう、その言葉通り、リリアナさんを奴隷に相応しい躰にしてあげます。」
リリアナの存在はルイザ無しでは成立できなくなってしまった。
もはや躰も心も全てがルイザのものだった。
「…はぁぁん…」
リリアナの拘束を解くと、ルイザは秘裂を軽く撫でた。
今まで刺激に飢え切ったリリアナはの躰はそれだけで躰を激しく痙攣させ、絶頂を迎えた。
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