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			 【3話】調教、そして・・・追い詰められる肉体 
			 
			 
			 
			(1) 
			 
			気を失っている千里をソファの上に横たわらせると、優希はリビングの中央に立たされた。 
			眼鏡は掛けたままだが、アップに纏めていた背中まである長い黒髪は、そっちの方が好みだからと男たちの要求でおろさせられた。 
			そして、カメラの前で、身に着けているワイシャツとショーツを脱ぐことを強要された。 
			好色そうに見つめる男たちを、キッと睨みつけると、ワイシャツのボタンを外し脱いでいく。 
			武道で鍛え、無駄な贅肉のない見事なプロポーションが露になると、男たちはゴクリと喉をならした。 
			だが、そんな優希もショーツを下ろす時になると、かけた指をなかなか下ろす事ができなかった。 
			なかなか下ろせずにいる彼女に、男たちが囃し立て羞恥心を煽ってくる。 
			 
			「こっ・・・このぉ・・・」 
			「・・・いい加減にしてくださいね、時間の無駄です」 
			 
			怒りと恥辱に肩を震わす優希、そんな彼女に1人離れソファに座る水沢が冷たく言い放った。 
			その言葉に、意を決すると自らショーツを脱ぎ捨てた。 
			 
			 
			 
			胸元と股間を手で隠し、羞恥で顔を真っ赤に染める優希。 
			その彼女に、サングラスの男がどす黒く染まった麻縄を手に持って近づくと、優希は狼狽したように身を振った。 
			 
			「も、もう抵抗しませんから、約束します」 
			「優希は、縛られるのが大好きなんですよね?」 
			 
			正面のソファに座っている水沢が小男の構えるカメラを指さす。 
			 
			「そ、それは・・・」 
			「どうなんですか?」 
			 
			「・・・・・・大好き・・・です」 
			「誰が何を大好きなんですか?」 
			 
			「優希は・・・縛られるのが・・・・・・大好きです」 
			 
			優希は絞り出すように答えると、屈辱に肩を震わせた。 
			 
			「よくできました。では問題ないですね。はい、続けましょう」 
			 
			サングラスの男は恐る恐る優希の両手を掴むと、背後へまわし手首を交差するように組ませた。 
			 
			「ほら、しっかり手を上げてくれッス、センセ」 
			「くぅぅ・・・」 
			 
			男は両手首にきつく麻縄をかけると持ち上げ、背中のあたりで括り合わせていく。 
			肌に絡みつくザラリとした麻縄の感触に、優希は鳥肌を立て、そして、くやしげに呻いた。 
			更に男は、手首を高々と固定した麻縄を身体の前に回し、豊満な乳房の上下に何重にも巻きつけていく。豊かな隆起の根元が麻縄できつく絞りこまれ、無残に変形した美乳がぷっくりと前へ飛び出していく。 
			更に脇の下でキュッと胸縄をきつく締めあげ、背後から首脇を回した麻縄を胸の谷間の胸縄に括りつけ、乳房を左右にガッチリと締め上げた。 
			砲弾のように無残にも絞り出された乳房、その先端では桜色の可愛らしい乳首がちょこんと顔をだしていた。 
			 
			「あぁぁ、いや・・・」 
			 
			その光景に強烈な羞恥と汚辱が沸き起こり、優希は身を震わせた。 
			まさか自分の身にこんな事が起こるとは、マンションを訪れる前には夢にも思っていなかったである。だが、気がつけば、自ら進んで身を捧げる状況になっており、絶望に押しつぶされそうになる。 
			それでも、ソファで横になっている千里の横顔を見て、歯を食いしばり「彼女の為にも耐え抜いてみせる!」と心に誓うのであった。 
			そんな優希の様子を、水沢はひとり淡々と観察していた。 
			 
			「こりゃ、凄い眺めだぜ」 
			「へへへッ、やっぱ大人の女・・・しかもこんな美人だと、緊縛も映えるわねぇ」 
			「こんな色っぽい身体して、あんなに強いんだから、反則ッスよ」 
			 
			緊縛の完成すると、優希の肢体・・・その被虐美に男たちは感嘆の声を漏らしつつ、下碑た笑みを浮かべながら舐めるように隅々まで観察しはじめた。 
			そのうち我慢できなくなったのか、大男とサングラス男がそれぞれ、緊縛され砲弾にように飛び出した乳房に手を伸ばした。そして、その感触を楽しむ様に指を食いこませ荒々しく揉みたてた。 
			 
			「あっ、いやっ・・・」 
			「ヒヒヒッ、すげぇ、すげぇ、最高の触り心地ッス」 
			「この乳首がエロいなぁ、おっ、勃ってきた、勃ってきたぜ」 
			 
			男たちの愛撫を受け、優希の乳房が勃ってきた。大男はそれを指で挟みコリコリと扱くように責め立てる。サングラス男に至っては口にふくみ、甘噛みしては舌を這わせ吸いつき始めた。 
			 
			「うぐっ・・・うぅぅぅ・・・」 
			「深く絞りこまれたウエストと、このむっちりしたお尻がたまらんッス」 
			「このケツの盛り上がりよう、この張り・・・ホント、たっぷりと楽しませてもらえそうだぜ」 
			 
			体中を這う男たちの指に、優希は切なそうに身体を揺する。 
			そうしながらも、心は折れぬよう、必死で自分を叱咤し続けていた。 
			 
			「そろそろ次にいきましょう。アレを用意して下さい」 
			 
			水沢の言葉に、優希にとりついていた男たちは弾かれたように離れた。そしてお互いの顔を見合わせて、意味ありげに笑い合うと、いそいそと廊下の方へと消えていった。 
			その代わりに、今度は水沢が優希の背後に立ち、彼女の身体をそっと抱きしめた。 
			先ほどまでの男たちの荒々しさと打って変わって、まるで恋人に優しく抱きしめられるような感触に優希はとまどった。そして、掌がゆっくりと乳房を掴み、優しく揉みたてる。そうすると、尖りきって上を向いた乳首がなんとも淫靡に揺れる。更にもう片方の手が、小気味良く上がった尻丘を優しく撫でさすりはじめた。 
			その指が尻丘の谷間へと潜り込み、敏感な部分をまさぐり始めると、優希は驚くほど絞りこまれた細腰を揺すり、切なそうに喘いだ。 
			その切なそうにする美貌と緊縛された裸体のうねりに、カメラを撮っている小男がゴクリと唾を飲み込んだ。 
			そうしている内に、2人の男たちがなにやら道具を抱えて戻ってきた。 
			その中から、大きなガラス製の浣腸器を取り出し、洗面器でグリセリン溶液を作り始める。それを見た途端、優希の顔が蒼白になった。 
			 
			「なっ、なにを・・・何をするつもりなの・・・」 
			 
			水沢に問いかける言葉も、不安で僅かながら震えてしまう。 
			 
			「なに、優希がどれだけ本気なのか試してみようかと思いましてね。優希が本当に続けられる気持ちがあるのか、それとも上辺だけの気持ちなのかを・・・ね」 
			「そ・・・そんな・・・」 
			「私は嘘つきでした、ごめんなさい・・・って言えば、まだ間に合いますよ」 
			 
			水沢が耳元で囁く甘い誘惑に心が揺れかかる。だが、次の言葉でそれも、淡くも崩れ落ちた。 
			 
			「でも、その場合は千里に代わりにやってもらわなければ、ならなくなりますけどね」 
			 
			ハッとしたように振りかえり、水沢の顔を見る。そこには、変わらぬ笑みが浮かんでいるが、その瞳の奥はまるで心を見透かすような冷たい光を放っていた。 
			 
			「やっ・・・やるわ・・・」 
			「ふぅ、どうせなら、甘くオネダリしてください。いっぱい虐められたいんですよね?」 
			 
			優希の態度に、水沢は嘆息する。 
			その反応に優希は悔しそうに唇をギュッと噛み、睨みつける。 
			 
			「くっ・・・おねがいします・・・わたしに・・・わたしに浣腸を・・・し、して・・・ください」 
			「うん、良く言えました」 
			 
			優希は、汚辱に肩を震わせ、真っ赤な顔で、なんとか言葉を絞る出した。 
			その言葉に、水沢はニッコリ微笑むのであった。 
			 
			 
			 
			 
			優希は新聞紙を敷きつめた床に膝をつかされると、大男の手で上体を前に突っ伏させられた。 
			 
			「それでは、優希は最初だから200ccからいってみましょうか」 
			「了解ッス」 
			 
			興奮した様子のサングラス男は、嬉々として洗面器から浣腸器へグリセリン溶液を吸い上げていく。 
			 
			「へっ、たまらねぇ、イイケツしてやがるぜ」 
			「ホント、ほっそりしているようで、出るとこは出てるし。尻もいい形してるッスねぇ」 
			 
			男の太い指が、優希の可憐な菊門をグリグリ押し広げ、潤滑クリームを塗りつけ始める。 
			その感触に、歯を食いしばっていた優希も、耐えられず呻き声をあげた。 
			クリームが何度も何度も塗りつけられ、指でキュッと硬く閉ざされた菊蕾がほぐされていく。 
			グリグリと掻き回されるように、時にはズボリッと人差し指の第二関節まで指が入り込んでくる。 
			そのたびに、優希の噛みしめられた口からは、悔しげで、それでいて恥ずかしそうな声が漏れた。 
			そして、執拗にほぐされクリームでぬらつく菊蕾へ、ガラスの嘴管が差し込まれると、優希はイヤイヤをするように首を切なそうに左右に振った。 
			そんな優希の反応にニヤリと男は笑うと、ゆっくりとピストンを押し込んでいく。 
			 
			「ヒッ・・・いや、そんなぁ、あぁぁぁぁぁ」 
			 
			徐々にひんやりと冷たい液体が優希の腸内を駆け巡る。その生まれて初めて感じる感触に優希は豊満な尻肉を震わせ、黒髪を振り乱して悶えた。 
			 
			「橘 優希ともあろう人が、そんな情けない声を出すもんじゃないッスよ」 
			 
			男は、身悶えす女体を見下ろし楽しそう笑うと、残っている溶液を一気に押し出した。 
			そして、浣腸を済ますと肛門にアナルストッパーを捻じ込み、しっかりと塞いでしまった。 
			 
			「準備完了ッス」 
			 
			サングラス男が、優希の美尻をピタピタと叩き、満足そうに報告する。 
			 
			「へっ、すぐに出せるなんて思うなよぁ、センセイよぉ」 
			 
			 
			野卑た笑みを浮かべ見下ろす男たち・・・ 
			 
			 
			そんな彼らを気力を振り絞り、睨みつける・・・ 
			 
			 
			それが今、優希にできる唯一の事であった・・・ 
			
			
  
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