【３話】調教、そして・・・追い詰められる肉体 （２） 早くも溶液の効果が表れ、優希は苦悶の表情を浮かべ、必死に歯を食いしばる。 （こんな状態で、いつまで耐えることが・・・） 腹部を襲う激しい苦痛に、ともすれば気持ちが折れそうになる。 （でも・・・こんな男たちに・・・私は屈したりしない・・・） 優希をとり囲み、下卑た笑みを浮かべ見下ろす男たちを睨みつけ、必死に自分を鼓舞した。 だが、そんな優希の態度にも冷ややかに、彼女を窮地に追い込むように事態は進んでいく。 大男が彼女の正面に立つと、優希の美しい黒髪を鷲掴みにし顔を持ち上げた。 そして、男は彼女にフェラチオ奉仕を命じてきたのであった。 『ザーメンを絞り取るまで、排泄を許さない』 その命令に、優希は恐れおののいた。 「そ、そんな・・・・・・」 仁王立ちする大男の前にひざまつかされ、ペニスを目前に突き付けられると、優希はひどく取り乱し、必死に顔を背けようとした。 実は、優希はこれまで恋人に対してもフェラチオをした経験がほとんどなかったのである。不潔感、そして何よりも屈辱感が強く感じられ、愛する相手ですらとても出来なかったのである。それなのに、こんな状況で行為を迫られ、彼女は泣きたい気持ちになっていた。 「ほら、僕たちはいつまでも待ちますけど、優希の方が限界が近いんじゃないかな？」 離れてソファで傍観していた水沢が優希に、厳しい現実を思い起こさせる。 彼の言う通り、腹部を襲う激しい痛みは徐々に増し、優希はだんだん追い詰められていた。 柔肌には鳥肌が立ち、冷汗が流れ滴る、そして足元はガクガクと震えがきていた。 （だけど・・・だけど・・・） 普段はキリリとした眉も、キュッとハの字に折れ曲がり、目尻には涙がうっすらと浮き出てくる。 「うーん、とてもそんな気分じゃないのはわかりますけど・・・しょうがない、気分が紛れるように彼らに少し手伝ってもらいましょう」 その言葉を合図に、再びサングラス男が優希の背後とりつくと、秘部になにかクリーム状のモノを塗り付けはじめた。 「ヒッ・・・なっ、なんなの！！」 狼狽する優希を無視して、男はどんどんとクリームを塗り付け、固く口を閉ざされたクレバスの中にも指を埋没させていく。 「あっ、いやっ、なに・・・なんなの、やっ、やめ・・・」 嫌悪の声をたて、身をよじる優希。 だが、そんな彼女の声も気にした風もなく、男は黙々と作業を行う。 更に、いつのまにか目の前に立つ大男も丸いケースを手にしていた。その中からピンク色のクリームをすくい取ると、優希の乳房に丹念に塗りつけて始めた。 「あぁぁぁ、やめっ、やめてっ、やめなさい！」 身体を振り、必死に男たちの手から逃れようとする。 だが、縛られ腹痛に悶える今の状態では優希に逃れられるものではなかった。必死に身体をよじるも、その動きは弱々しく、男たちによって何度も何度もクリームを肌に秘部に塗りこめられていく。 根元から麻縄で絞りだされ、ただでさえ敏感になっている乳房全体に揉みこむようにクリームが塗られていく。特に乳首にはしつこいほどに塗られ、ライトに照らされるとヌラヌラと妖しいテカリを醸し出す。 その一方で、秘肉の中も男の太い指によって膣壁にしっかりクリームが塗られると、今度はヒダのひとつひとつまで表裏に丹念にクリームを塗られてしまった。 「あぁぁぁ・・・わ、わたしに・・・なっ、なにを塗りつけたの・・・」 「安心してください。感度を良くして、ちょっと気持ちよくしてくれるモノですよ」 その言葉通り、その効果はすぐに表れた。クリームを塗られた箇所から、灼けるような強烈な疼きがどんどん沸き起こり、次第に感覚が敏感になっていくのが嫌でもわかった。 優希の雪色のような柔肌が、ピンクに染まり、徐々に呼吸が荒くなっていく。 「あ、あ、あぁ、あぁぁぁぁぁ・・・そんなぁ・・・ヒィッ」 熱く疼き始めた秘部に、背後から黒光りするバイブレーターが挿入された。ソレが深々と挿入され、掻き回され、出し入れを繰り返すと、秘部から愛液が見る見るうちに溢れ出してくる。 更には、妖しく濡れ光る乳房を鷲頭掴みされ、荒々しく揉みたてられると、痺れるような電流が全身を駆け巡った。 「あっ、いやっ・・・こっ、こんな・・・・・・」 媚薬による凄まじい快楽と、浣腸液による激しい痛み・・・その２つの刺激によるスパイラルに優希に思考は混乱し、意識は朦朧としていく。 自分が・・・・・ 熱く瞳を潤ませ・・・ 口からはだらしなく涎を垂らし・・・ 無意識にクイクイっと淫らに腰を動かし始めている・・・ そんな状態すら、優希には気づくことも出来ない状態に陥り始めていた。 だが、そんな優希が、その快楽によって徐々に昇りつめようとすると、スッと男たちは愛撫を中断してしまった。 「あぁぁぁぁ、な・・・なんで・・・」 スラリとした鼻先から甘えたような淫泣をこぼし、切なそうな言葉を放つ。 緊縛された裸体がもどかしそうにうねるたびに、媚薬クリームでべっとりと濡れ光る豊満な乳房が麻縄の合間で揺れた・・・そんな優希の痴態に、男たちもゴクリと生唾を飲み込む。 「なにかをしてもらうなら、優希もちゃんとご奉仕をしてくれないとダメですよ」 ニッコリ微笑み優しく話しかける水沢の言葉が優希の頭に響く。 再び男根が目の前に突き出されると、優希は知らず知らずの内にゴクリと生唾を飲み込み、熱い吐息をこぼしていた。 そして、潤んだ瞳で見つめると、唾液に濡れ光る舌先を、おずおずと前で突き出すのであった・・・ →進む →戻る →鎖縛の陥穽のトップへ