【4話】馴致、そして・・・植えつけられる被虐の種子



(1)


すでに限界に達していた優希は自力で立ち上がる事が出来ず、2人の男たちに両脇を支えられるようにしてバスルームに連れて行かれた。
途中、何度もトイレに連れて行ってほしいと、優希は哀願したが聞き入れてもらえず、バスルームにひかれたマットの上で、泣く泣く後手に縛られたまま、両膝をついて突っ伏す格好を取らされた。
高々と美尻を突き出す屈辱の姿、その正面ではカメラのレンズが冷たく光る。

「あぁぁ、見ないでっ、お願い、カメラで撮らないで」

高々と差し出した美尻を切なそうに振り、哀切な口調で訴える。
だが、もちろん男たちが撮影を止める訳もなく、出ていく気配もなかった。
それどころか、サングラス男が優希の背後にしゃがみ込むと、再び催淫クリームを秘部に塗り付け始めるではないか。

「ヒッ、い、いやっ・・・それは、もういやぁぁッ・・・」

優希は不自由な身体を揺すり、必死に男の指から逃れようとする。
だが、その動きはあまりにも弱々しく、かえって美尻を振りたて、男たちを喜ばせるだけだった。

「・・・うっ・・・あぁ・・・ああンン・・・」

すっかりプックリと充血した2枚の肉びらのあたりは、お漏らしをしたみたい愛液を滴らせ、中はドロドロのぬかるみ状態であった。
男のゴツゴツした指によって、クリームを花弁に、更には粘膜の内部に何度も塗りこまれていく。そのたびに、優希の口から熱い吐息がこぼれ出て、細腰がクネクネと淫らに蠢く。

「へっ、みろよ。センセうっとりしてやがるぜ」
「ホントだぁ、目をトロンとさせて、涎までたらしてるわぁ」
「じゃぁ、このプレゼントなんて大喜びじゃないッスかぁ」

サングラス男が手に取り出したのは、装着ベルトのついた極太のバイブレーターであった。
表面には無数の突起がびっしりと配置されており、電源を入れると突起を細かく振動させながらクネクネと不気味に蠢く。男は電源を一度切ると、その表面にもたっぷりとクリームを塗りつけた。
便意が極限までせまり、ガクガクと身体を震わす優希の股間、その秘苑へとバイブレーターをズブズブと咥えこませ、ベルトでしっかりと装着する。そしてコードで繋がったコントローラーのスイッチを押した。

「うっぐッ・・・あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

その途端、緊縛された身体をのけ反らせ、優希が激しく呻いた。
膣肉を激しくかきむしる電動バイブレーターの振動が、愛液でどろどろの膣内を掻き回し、破裂しそうなぐらいの状態の直腸を圧迫し刺激する。
そうして、苦しむ優希を尻目に、彼女の菊蕾からアナルストッパーが引き抜かれた。

「あぁぁ、いやっ、いやっ、いやぁぁぁ」

なにかを拒絶するように、必死に首を振る優希。
その膝はガクガクと激しく震え、腹部が激しくうねり続ける。
括約筋に力を込め、必死に耐えようとする・・・だが、いくら武道で鍛えている彼女でも限界を超えている便意を、押し留めることなど出来るはずもなかった。
男たちは乾いた笑いを浮かべ、理想的な流線を描く美尻、その菊蕾から排泄されるのを、今か今かと興奮した面立ちで待ち構えた。

「あっ、あっ、あっ・・・も、もぅ・・・もぅ、だめぇ、だめなのぉぉ」

必死の抵抗も空しく、ついにその瞬間を迎えた。

ブッ・・・ブッ・・・

「あぁぁぁ、いやぁぁぁ」

放屁が遠慮がちに放たれる。そして、優希の悲鳴と共に、堰を切ったように液状の流動便が勢いよく放物線を描いてほとばしった。

「うっひょ〜、顔に似合わず派手ッスねぇ」
「へへへッ、やっぱり美人でもクセぇモノは、クセぇわねぇ」
「おいおい、ちょっとは遠慮しろよなぁ、どんだけ詰め込んでたんだぁ?」
「うううっ、うわぁぁぁぁぁぁ」

男たちが嘲笑を響かせ囃したてる。そのあまりの惨めさに、優希は汗にまみれた美貌をしきりに振りたて泣きじゃくる。
排泄行為をこうして何人もの男たちに観察され録画される・・・それは優希にはあまりにも精神ダメージが大きかった。
だが、彼女の肉体は意志の制御を離れてしまっており、グリセリン溶液によって直腸は痙攣のような動きをし続け、腸内のあらゆる汚物を流しだそうとする。
美しい尻肉の狭間から、次々と褐色の糞便がほとばしる。

「いやっ、いやッッ、見ないで、見ちゃいやぁぁぁぁぁ」

真っ赤になって泣きじゃくる優希・・・だが、その一方で、僅かに残された理性が戸惑いを感じはじめていた。
激しく苦しめていた直腸の痛みから解放され、肛門から勢いよく排便されるたびに、陶酔にも似た快楽が優希の身体を駆け巡っていた。
更には、密部に咥えこまされた電動バイブレーターが催眠クリームに蕩ける膣肉を甘く刺激し、追い打ちをかける。
次第に、優希は恥じらいも忘れ、腰を淫らに打ち振り、嗚咽には甘い音色が混ざりはじめていた。


彼女の心身は恥辱と快楽にまみれ・・・


非日常的な状況へと発狂寸前までどんどんと、おいつめらていく・・・


そして・・・


彼女の心の中で何かが崩れていった・・・




・・・今の自分は、人間以下の存在・・・


次々と囃し立て、貶める男たちの言葉で、それを嫌がうえでも認識させられた途端、彼らによって、悪臭が漂う今の状況に貶められた事に対する怒りや悲しみ・・・それすらも押し流すほどの大きく、そして甘い被虐の快楽と屈服感が沸々と湧き上がり、優希の心を埋め尽くしていく・・・

「あ・・・あぁ・・・あ、あぁ・・・・・・」

排泄が終わり、美尻を高々と上げ突っ伏した状態で、目を見開き、涙と涎がとめどもなく流し続けながら、彼女は身体を震わせた。

そんな彼女の心情を見透かしたように、水沢は優希のそばに跪くと、おもむろに電動バイブレーターの電源を切った。
そして放心状態の彼女を抱き起すと、涙や涎でが滴り落ちる優希の顔を、お湯で濡らしたタオルで丹念に拭ってやる。

「よく頑張ったね、優希。いい子だよ」

優希の目を見つめ、ニッコリと微笑む。それから優希をギュッと抱きしめ、優しく頭を撫でてやる。
その途端、優希は顔をグシャグシャに歪ませると、堰を切ったように水沢の胸元で泣きだしたのだった・・・


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