第三章・プリンセスミネルバ

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 シーダとレナを乗せた馬車はデビルマウンテンを出発して5日目の夜を迎えていた。
 昼間はほとんど休むことなく走りつづけた甲斐があって、アカネイア南部に位置するディール要塞の周辺にまで辿り着いていた。
 ここまでの旅路のなかで二人の美女は毎夜、男達に陵辱されつづけていた。
 かわるがわる犯され、毎日腰が抜けるほど絶頂を経験させられた。
 今夜も同じように恥辱を与えられるかと絶望していたが、男達に長旅の疲れが出たのか今夜はシーダ達を犯すことなく早々と眠りについてしまった。
 男達にとってシーダとレナは性欲処理の道具であるがそれと同時に大切な商品である。
 綺麗な肌に傷をつけるわけにはいかない為、夜は男達は外で野宿し、二人は馬車の中で眠ることになっていた。
 周りを布で覆われ、男達の視線から遮られている馬車の中でシーダの身体が微妙に動いていた。
 「んっ・・・んん・・・」
 シーダ達は逃げ出す事が出来ないように全裸のまま後ろ手に拘束されている。
 自由のきかない体勢のために身体の火照りを静められないシーダは腰をくねらせて身悶えていた。
 男達が自分を犯すことなく眠りについたときは心底ホッとしたのだが、毎日行われた行為がなくなったことにシーダの身体は欲求不満を訴えていた。
 (私はいつからこんないやらしい女になってしまったの・・・)
 隣で寝ているレナに聞こえないように我慢するのだがどうしても押し殺した声が漏れてしまう。
 少しでも秘所の疼きを抑えようとして太腿を擦り合わせると、陰部から流れ出た愛液が内股を濡らしていた。

 ネチャ ネチャ
 太腿の間で愛液が糸を引いて淫靡な音をたてる。
 「んん・・・はあぁ・・・」
 どんなに我慢しても身体の疼きは消えず、陰部の温度もどんどん上昇していく。
 (あああ・・・我慢できない・・・)
 シーダは無意識に憎む男達の肉棒を思い浮かべていた。
 雌犬のように後ろから突かれている時を思い出しながら、腰を高く上げて乳首を床板に擦りつけながら身体を動かしつづけた。
 「ああ・・・あああ・・・」
 床板の凹凸に乳首が刺激されてシーダの身体に心地よい快楽を与えてくる。
 知らないうちに声を漏らすほど感じていた。
 「キャッ・・・あの・・・」
 突然、横から声がして振り向くとそこには驚いた顔をしたレナがシーダの痴態を見つめていた。
 「ああ・・・いや・・・見ないで・・・」
 無理矢理男達に犯されたわけでなく、自分から快楽を求めている恥ずかしい姿を見られてしまい、シーダは恥ずかしさのあまり身体が固まってしまった。
 しかしレナはシーダの行為を嘲ることもなく、逆に魅惑的な唇を近づけてくる。
 「レナさん・・・何を・・・」
 「シーダ様・・・私が慰めて差し上げます・・・」
 レナは聖職者の真摯の眼差しでシーダに微笑むと瞳を閉じて唇を重ねてきた。
 (そんな・・・女性同士で・・・)
 今までにもレナの陰部を舐めさせられた事はあったものの、誰からも強制されることなく同性とキスすることは少し抵抗があった。
 しかし唇が重ねられてしまうとそんな事など考えることが出来なくなってしまう。
 「ああん・・・ああ・・・」
 「うぅん・・あぁぁん・・・」

 レナの熱い唇を貪り、舌を淫靡に絡ませてお互いの性感を高めていく。
 男の唾液に塗れた舌はとても汚らわしく感じるのに、レナの唾液は甘い蜜のように感じてくる。
 レナの唾液を嚥下し、逆に自分の唾液を注ぎ込む。
 レナが飲み込んだことを確認すると、ディープキスを中断して身体を入れ替えた。
 下で横になっているレナの顔をを跨ぐように腰を下ろすとそのまま覆い被さってレナの太腿の間に顔を埋める。
 レナの秘所もシーダのものと同じように愛液を垂れ流し、ほとんど光の無い馬車のなかでも淫らしく輝いていた。
 外で寝ている男達に声が聞こえないように声を抑えながらの愛撫は、緊張感からか二人に大きな快楽を与えていた。
 「レナさん・・・気持ちいい・・・」
 「ああ・・・シーダ様・・・」
 小さな馬車がミシミシと音を立てながら揺れている。
 二人は背徳的な情事によって、共に絶頂を迎えそのまま深い眠りに落ちていった。


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