第二章・デビルマウンテン

 「ああっ・・はあっ・・あっ」
 廃墟のように寂れた砦の中で女性の喘ぎ声が響いていた。
 白くて綺麗な肌をした女性が四つん這いの格好で後ろから極太の男根を埋め込まれている。
 ここ数日、休む間もなく犯されつづけ女性の身体は既に限界に達していた。
 それでも休むことは許されず、四つん這いの体勢を崩そうとすると髪の毛を引っ張られて無理矢理この屈辱の格好を強いられた。
 そして罰だと言わんばかりに前面に立つ男の男根を咥えさせられる。
 数日の間に男達の精を何度も飲み込まされて子宮に注ぎ込まれてた。
 それでも男達は飽きることなく女性の身体を求めて来た。

 「なぁ・・これからどうする?」
 男は全部で3人。今2人の男に口と秘所に男根を打ち込まれていた。
 そしてその様子を見ていたもう一人の男が行為に耽る男達に問い掛けた。
 「おっ・・・ううっ・・・」
 もう何度目なのかわからない中出しを終えた男が萎えた男根を引き抜いた。
 「これから?・・・どうしようかねぇ・・・」
 出したばかりなのにまだ満足できないのか、女性の艶やかなお尻を撫でまわす。
 「俺は・・・故郷に帰ろうかなぁ・・・」
 女性にしゃぶらせていた男が移動すると大きくなった男根を精液で溢れ返っている秘所にぶち込んだ。
 「ああん・・・」
 男は女性を抱き上げると大きな乳房に指を埋めて揉みはじめた。
 陰部と乳首を同時に責められて女性は一際大きな声を上げる。
 「この女を奴隷商人に売っちまえば一生遊んで暮らせるだけの金にはなると思うぜ」
 女性は犯され続けて、もう男達の声は聞こえなくなっていた。
 今は快楽を求めるだけの雌奴隷のようになってはいるが、その容姿はとても美しかった。
 女性の名はレナといいシスターをしていた。
このデビルマウンテンに巣食う山賊サムシアンを説得に赴いて逆に囚われてしまったのである。
 しかし、囚われの身になってからすぐに犯されたわけではなかった。
 最初の頃はジュリアンという盗賊が優しく面倒を見てくれていたし、サムシアンに雇われた傭兵のナバールもレナを犯すことを禁じていた。
 しかし麓の村にアリティア軍が来た時に全てが変わってしまった。
 ジュリアンは好機とばかりにレナを逃がそうとしたが、もう少しというところでナバールに追いつかれてしまった。
 手練た傭兵と一介の盗賊では力の差は歴然としていてジュリアンは瞬く間に致命傷を負わされてしまった。
 レナは自分を逃がそうとしてくれた盗賊を助けるために、止めを刺そうとするナバールの前に立ちはだかった。
 思わぬ邪魔が入りナバールの剣の動きが鈍った。
 その一瞬の隙を突いてジュリアンの剣がナバールの心臓を貫いた。
 この一撃でナバールは絶命し、大怪我を負ったジュリアンも間もなく息を引き取った。
 サムシアンでありながらも自分を守り続けてくれていた二人がいなくなり、途方にくれていたところを砦に残っていた男達に見つかり連れ戻されたのであった。
 それからは砦で息を潜め、本拠地はアリティア軍に滅ぼされたもののこの砦にいた男達は生き長らえることが出来たのである。
 それから数日間、御頭を失い何も出来なくなった男達はレナを毎日犯し続けていたのであった。
 「この女を失うのは惜しいけど砦の食料も底をついたしなぁ・・・」
 男は背伸びをしながら立ち上がると「ちょっと小便」と言って外に出て行った。
 外は夜の闇に包まれていた。
 満天の星空の元、用を足し終えた男が砦に帰ろうとすると近くに人影が見えた。
 男は息を潜めて、腰から吊るした斧に手を掛けながらゆっくりと人影に近づいた。
 「!!」
 月明かりによって照らされた人影は女性のものであった。
 こんなところにいる女性を訝しげに思いながらもこっそりと近づくと後頭部を斧の柄で叩きつけた。
 「ギゃっ!」
 短い悲鳴を残して女はその場で失神した。

 (ここは・・・どこかしら・・・)
 シーダは目覚めると後頭部に鈍い痛みを覚えていた。
 記憶が曖昧になっていてここがどこなのか全く思い出せない。
 (確か・・・山の麓の村に立ち寄って・・・)
 今までの行動で思い出せるところから記憶を辿ってみることにした。
 マルスを追う旅の途中で立ち寄った村でシスターレナが行方不明になっていることを聞いた。
  そしてデビルマウンテンのサムシアンを数日前にアリティア軍が滅ぼした事も聞いた。
 一刻も早くマルスと合流したいが困っている人がいるのに無視するわけにもいかない。
 そこでレナを捜すためにデビルマウンテンを登り始めたのだった。
 そして古ぼけた砦を見つけた。
 中から女性の声が聞こえたので覗いてみたら全裸の女性が男達に犯されていた。
 その女性がレナであろうと予想はできたがその刺激的な行為に身体が疼き、助けるのを忘れて見入ってしまった。
 そこでシーダの記憶は途絶えていた。
 ということは男達に捕まってしまったのではないか、と思い周りを見渡した。
 暗い室内に目が慣れると男達と全裸の女性がいることにようやく気付いた。
 「やっと目が覚めたか」
 シーダが目覚めるのを待っていたかのように男が近づいてきた。
 男は後ろ手に縛られて動けないシーダの顎を掴むと顔を覗き込んだ。
 「ほぅ、こっちの女もレナに負けねぇくらいの上玉だ」
 シーダの美しさに感嘆の声を上げると更に顔を近づけてそのまま唇を奪ってしまった。
 「ううっ!」
 突然の接吻にシーダは目を見開いて驚き、逃れようと首を振ろうとするが頭を両手で押さえられろくに動かすことが出来なかった。
 それどころか固く閉ざした唇を押し開いて男の舌が口内に潜り込んできた。
 「んんっ・・・ううんっ・・」
 触手のような男の舌がシーダの舌を絡めとり唾液を擦り付けてくる。
 両耳を塞がれているために唾液の音がシーダの脳の中で反響し淫靡な感覚を増幅させる。
 (ひどい・・・ファーストキスだったのに・・・)
 マルスのために奉げるつもりだった清い身体は次々と汚されていく。
 しかしその屈辱感が今まで感じたことのない高揚感をシーダに与えていた。
 「おい、俺も混ぜろよ」
 濃厚なディープキスを見せ付けられて我慢できなくなった男がシーダを後ろから抱きすくめた。
 男の腕は胸に回され、太い指は衣服の上から的確に乳首の先端を捕らえる。
 「なんだぁ、服の上からでもわかるくらい乳首を固くしてるんじゃねぇか」
 シーダの身体は火照り、性的な快感を欲し始めていた。
 しかし自分から求めるわけにはいかず一応首を振ったりして抵抗をしてみせる。
 「じゃあ、こっちのほうも濡れているんだろぅ」
 「ああん・・・いやぁ・・」
 シーダの唇を貪っていた男はキスを中断すると、白くて健康的な脚を大きく広げた。
 ミニスカートは捲れ上がり純白のパンティが男達の前に晒される。
 しかもそのパンティの中心部分には丸い染みが出来ていた。

 「ほらな、思ったとおりぐしょ濡れじゃねぇか」
 「とんだ好き者だな」
 男は染みの出来ている部分に指をたてるとゆっくりと捏ね回す。
 「ああん・・・だめぇ・・・あああん・・・」
 指の動きと共に声が漏れ、それと一緒に腰も忙しなく動く。
 男の指はパンティの上からワレメに埋まり肉壁の内側を刺激する。
 「ひぃぃっ・・・いいっ・・・はぁぁっ・・」
 男の指が秘所を蹂躙している間、シーダは歓喜の悲鳴を上げ続けた。
 「そんなに気持ちいいんなら直接触ってやるよ」
 愛液を充分に含んだパンティを脱がされても、もはやシーダに抵抗する気力は残っていなかった。
 されるがままになっているシーダを後ろから抱いていた男が両膝の裏に手を掛けてM字型に股を開かせた。
 赤ん坊がオシッコをする時の格好をさせられシーダの羞恥心は一気に跳ね上がった。
 「いやぁ・・・やめて!こんな格好・・・恥ずかしいわ・・・」
 男は首を振って抵抗しながら恥じらいの言葉を口にするシーダに更なる恥辱を与えようとワレメに手を添えて陰部の門を大きく開き始めた。
 ガーネフにも陰部は見られているが、今回の視姦のほうが与えられる恥辱は遥かに上であった。
 「オラ、お前もよく見てやれよ」
 シーダの目の前にはいつのまにかレナが連れて来られていた。
 レナはシーダのように拘束はされていなかった。
 しかし、もう男から逃げ出そうとする気力は感じられなくなっていた。
 (なんとかレナさんを助けないと・・・)
 シーダはレナを目に前にしてようやく正気を取り戻しつつあったがそれも一瞬のことであった。
 レナは男に命令されるままにシーダの股間に顔を埋めると愛液で溢れている秘唇を舐め始めた。
 「いやっ・・・ちょっとレナさん・・・やめてぇ・・」
 男に身体を触られることにとても嫌悪感を感じていたが、こうして同性に自分の恥ずかしい部分を見られて、しかも愛液まで舐められることはとても屈辱的であった。
 しかし、シーダの気持ちとは裏腹にレナの舌は秘唇の深部まで潜り丹念に舐めまわす。
 「ああ・・・だめっ・・・もうっ・・・」
 シーダはあまりの快感に気が遠くなりそうだった。
 しかし理性を保っていられる糸がもう少しで切れそうになる瞬間、レナの愛撫は途絶えてしまった。
 「ああっ・・」
 お預けをされてシーダの落胆した声を聞いた男達から失笑が漏れる。
 「そんなに欲しいんなら自分からおねだりしろよ」
 「もっと太いのをぶち込まれたいんだろ、お姫様」
 男達はシーダがタリスの王女であることは全く知らなかった。
 しかしシーダの身体は、男達が冗談で言った「お姫様」の言葉に反応してしまった。
 タリスの王女である自分が山賊に犯される・・・
 こんな被虐的な行為にシーダの理性は吹っ飛んでしまった。
 「お願いします・・・私に・・・お慈悲を下さい・・・」
 シーダは自ら股を開くと腰を突き出して屈辱的な台詞を漏らした。
 シーダのおねだりの言葉に多少不服はあったのだが男の性欲も限界に近づいていた。
 男は我慢できず、開かれた股間に腰を進めると大きく反り返った男根を濡れた秘唇に挿入した。
 まだ一度しか使われたことのないシーダの秘唇は男の肉棒を纏わりつくように包み込み、最高の快楽を与えていた。
 「おぉ・・・こりゃすげぇ・・」
 絶倫を誇っていた男はシーダの名器の前にあっけなく限界に達し、何度出しても絶えない精液を子宮の中に注ぎ込んだ。
 (ああ・・・また汚されてしまった・・・)
 男に抱かれ子種を蒔かれたというのにシーダは何故か快感を覚えていた。
 高貴な存在であった自分が汚されていく姿に何とも言えない達成感を感じ取っていた。

 「んん・・・はぁぅ・・・ああぁ・・」
 乱交は終わることなく続きシーダの膣内にはおびただしい量の精液が注入された。
 入りきらない精液が溢れ出している秘所を晒しながら四つん這いになり、今度はシーダがレナの股間に顔を埋めていた。
 「シスターが妊娠したら大変だからな。俺達が出した精液を全部吸い出せよ」
 シーダの頭をレナの股間に押し付けて自分達が放った精液を吸い出させているのだった。
そして吸い出した精液は行く場所を失い、そのままシーダの胃の中へ飲み込まれていく。
 「ふぁい・・・はぁ・・・んぐぅっ・・」
 「ああ・・・だめぇ・・・そんなに吸われたら・・・ああぁぁ・・」

 美女二人による淫らな行為を見ていた男がまだ脱がされていないシーダの上着を脱がし始めた。
 服の上からは感触を味わったが直接には見ていないシーダの乳首を拝むつもりの行為であったが、それによって別のものを見つけてしまった。
 「おい、これ何だ?」
 四つん這いになっている為によくはわからないが、細くくびれた腹部に蛇の刺青のようなものが彫りこまれていた。
 「これは・・・淫蛇の印だ・・・」
 「お前、知ってるのか?」
 「ああ・・・昔聞いたことがある。淫蛇の刺青は成長して子宮に達するとその宿主は死に到るらしい。成長を止めるには男の精を膣内に注ぎ込まなくてはならず、そのために宿主はいつでも男を迎え入れられるように淫らな女になるそうだが・・・この女をみているとその話はどうやら本当らしいな」
 自分の身体に施された面妖な印の話をしているのにレナの陰部から顔を離すことが出来ないシーダの姿がその話が本当であることを物語っていた。
 「上玉な女が二人でそのうち一人は奇妙な術を掛けられている・・・」
 不意に一人の男が何やら考え始めた。
 「この女どもを地方周りの奴隷商人に売るのはもったいねぇ。俺達でノルダまで連れて行って直接に奴隷市場で売っちまおうぜ。その方が金が何倍にもなる」
 男の提案に他の男達も賛成だった。
 莫大の金は魅力だったがそれ以上にノルダまでの道中にまだこの女達を抱くことができる事のほうがもっと魅力的であった。

 翌日、麓の村から掻っ攫ってきた馬車に乗せられてシーダとレナは出発した。
 全裸で縄を打たれていることもあったが、そうでなくてもシーダには逃げる気はなかった。
 ノルダで売買された奴隷はその後の足取を辿ることは不可能だといわれている。
 しかし、そのノルダはアカネイアのすぐ近くにある町であった。
 噂によるとアリティア軍はオルレアンに向かったらしい。
 と言う事はニーナ王女と合流するはずだ。
 そしてその後はアカネイアにやってくるだろう。
 女が一人でマルスの後を追いかける事の無謀さを思い知ったシーダは先にアカネイアで待っている道を選択したのだった。
 しかしこの選択がシーダとレナに更なる試練を与えることになったのである。


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