人形は夢と現実の狭間で狂い鳴く



 そこは豪華な劇場の舞台の上だった。
 緞帳は上がり観客は満員、だが身なりもきちんとしているのにその顔立ちは下品で品性のかけらもなくチグハグで悪臭すら漂ってきそうだった。
 舞台の上の人形のような衣裳を身に纏った少女はまるで糸の切れたようにだらりと腕をたらし地面に座っていた。だが少女は気を失ってるわけではない。
「ここはアリスタリシアナン劇場?なんでここにいるの?それに手足が動かない」
 少女はここがどこかすぐに理解できた。アリスタリシアナン劇場。そこは少女には馴染み深い場所だった。幼少の頃はここで毎年、新年際のときに聖歌を歌い、最近は芝居も見に来たこともある場所だった。
「ご気分はいかが?アマーリエ」
 黒を基調にしたきちんとしたフォーマルスーツを身に纏った少女が優雅な仕草でアマーリエの前に現れた。
「貴方は・・・リタ、あなた今まで何処にそれにこれは・・・一体」
 リタはそれに答えることなく笑みを浮かべる。
「ふふふふふ、右手上げて」
「えっなに?」
 アマーリエの右手が力なく上がる。
「いったいなにをしたの!?」
「知りたい?知りたいわよね?自分の体がどうなったか」
 リタは額の瞳を開いてみせる。
「それは・・・」
「そうよ。私こそが『退廃のバジリスク』驚いた?」
 ケタケタと狂気のこもたリタの笑い声にアマーリエは只只恐怖を覚えるだけであった。
「くすっそれにしても相変わらず貧相な胸ね。まだジャクリーヌのほうが大きいんじゃない?」
 そういわれアマーリエは思わず赤面してしまうが俯くことはできない。実際にアマーリエのその身長と比較しても小さく今だにブラジャーはつける必要すら感じないほどである。
「まぁいいわ。お客さんもまってるわ。ショーを始めましょう。一角獣近衛隊の『ハミエル―豊饒の天使』の称号をもつアマーリエ・クルクマの変態オナニーショーをね」
 リタがアマーリエの唇をそういってなぞるとアマーリエの口から言葉が失われた。
「ふふふ、意識だけは残してあげるわ。意識まで奪われて何をされるか判らないのはあまりにも哀れで悲劇ですものね。だからそこで見てると良いわ。もとっも舞台に遠い主役でもっとも舞台に近い観客。滑稽な喜劇でしょ?ふふふふふふふ、でも安心してけして苦痛ではないわ、これから貴方の身に起こる事は全てを快感に感じるようにしてあげてるのだから・・・」
 狂気に満ちた笑みを浮かべ自身の演技に酔いしれる。
「さー観客にご挨拶なさい」
「はい、本日は変態メスブタのアマーリエの変態オナニーショーをご覧に入れますのでどうぞ最後までご覧ください」
(口が勝手に・・・やめて)
 そんなアマーリエの意志とは関係なく口が動き淫猥な言葉を並べ観衆に媚びを売る。
「先ずは、淫乱乳首を弄ります」
(いや)
 アマーリエの手は衣服に伸ばすと止め具を外すと胸だけがあらわになり指先でそれぞれ左右のつぼみを摘むとくりくりと弄り倒す。
「ああぁきもちいぃぃきもちぃぃぃ」
(やめて!!やめて!!やめて!!)
 心の中で絶叫するアマーリエ。だが観客は嘲笑を浮かべる。
「乳首クリクリするのきもちいいのぉぉぉ」
(やめて・・・キモチヨクしないで・・・おかしく・・・はぐっ)
 絶叫をあげながら全身を心地よい快楽が走りアマーリエの心を蝕む。
「まったくはしたないわね」
 そういうとリタはアマーリエのスカートの中央のスリットに手を差し込む。
「ひゃうっ」
「ほら、こんなに濡らして」
 愛液で濡れた手でアマーリエの頬をなぞる。
(いやぁぁ)
「これはお仕置きが必要よね?淫乱メスブタ」
「おしおき、おしおきしてぇぇ」
 ニヤリと笑みを浮かべパンパンと手を鳴らすと二人のメイドがワゴンを押して舞台へと現れた。
「お望みどおりお仕置きしてあげるわ」
 そういいながらワゴンに置かれた太い針を手に取るとランプであぶり始める。
「貴方達、しっかり抑えなさい」
 メイドたちは命じられるままに両脇から腕を抱える。
 ズブ―
「あぐぅぅぅきもちぃぃぃぃぃ」
(いたいぃぃぃやめてぇぇぇ)
 焼かれた針が勃起した乳首を横から貫通する。
「焼いた針を刺されて気持ち良いなんて変態ね。ならもう一方もしてあげるわ」
 もう片方の乳首にもリタは容赦なく針を突き刺す。
「どう?いくら変態メスブタでもすこしは懲りたでしょ?」
 リタはこれからの展開を全て知っていながらもとぼけたように演技をする。
「あぁぁあもっとおぉぉぉぉぉぉもっとお仕置きをしてください」
(もうやめてぇぇぇぇ)
「なら、どこにして欲しいの?貴方達も手を離してあげなさい」
 メイドたちが手を離すとアマーリエの手はスリットを左右に掻き分けその奥に眠る自らの秘裂をさらけだしその会のように閉じた秘裂を自ら開くと
「ここ!!淫乱クリトリスにもお仕置きしてください」
 グイっと突き出した。
「あらあらはしたないわね。いいわお仕置きしてあげるわ」
(そこは・・・やめて・・・)
 再び針を焼くと容赦なくつき通すと秘裂から大量の愛液が溢れる。
「ひぎぃぃぃびぎゅぅぅぅぅぅ」
「なにしてるの!!私の手が汚れたじゃない!!これはさらにきついお仕置きね」
 そういいながら愛液で汚れた手をアマーリエの長い髪で拭く
(もう・・・ゆるして・・・)
 アマーリエの心は大粒の苦痛と恥辱の涙を流しながら泣いていたが体は歓喜と快楽の涙を流す。
「じゃー今度はこれにしましょう」
 今度に手にしたのは重い大きな鈴がついたピアスを手に取った。
「せっかく穴を開けたのだからこれをつけてあげるわ」
 乳首とクリトリスに手早く鈴がつけられる。
「ついでにこの紐で全部を繋いであげるわ」
 伸縮性の強い紐を手に取るとその紐で全てのピアスが繋げる。だが紐が若干短いため前かがみになる。
(痛い・・・おねがい・・・だから・・・)
「なにしてるの!!しっかりしなさい」
 無理やり背筋を伸ばされクリトリスが引っ張られる。
「まったく・・・くす。でも鈴がせっかく付いたのだからダンスでも踊ってもらいましょうかね?あなたたちアレの準備を」
 命じられたメイドは鉄柱をアマーリエを挟むように二本立てるとその間に目の粗い荒縄を用意するとそれをアマーリエの股の間に倒すとピーンと張るとそれを鉄柱へと括りつける。そのためアマーリエは爪先立ちにならないといけないがバランスが悪く荒い縄に愛液で濡れた秘裂を擦りつけることになり愛液が潤滑剤になりすべりをよくする。
「ほら、腰を動かしなさい!!」
(体が勝手に・・・)
 アマーリエの体は命じられるままに腰を振ると荒縄に再び秘裂が擦りつけられる。

「もっと早く振りなさいメスブタ!!」
「はぁい・・・」
 その動きはさらに加速しその滑稽な姿に観客達は指を刺しながら大声で笑い出す。
「くすくす、ほら、もっと鈴をならしなさい。淫乱バカな貴方をお客様にもっと笑ってもらうのよ」
「はいぃぃぃもっとわらってください!!」
 アマーリエは乳首とクリトリスを繋ぐ紐を掴むと自ら激しく動かし腰を振る。
(こんな酷い・・・)
「ははははは、もっと滑稽になさい・・・そうねブタはブタらしくブヒブヒいいながらやるのが良いわ」
「ブヒブヒ!!これでいいですかブヒ!!」
(もうやめて・・・リタ・・・)
 その姿にケラケラと屈託ない笑顔でおなかを抱えてリタは笑い涙を浮かべる。
「そういえばここは劇場だったわね。そうだわ歌を歌いなさい。歌は得意だったでしょ?ブタらしく歌うのよ」
「ブヒブヒ♪」
 アマーリエはブタのような鳴き声で歌いその歌にあわせて腰を振り下等で浅ましい道化を自ら進んで行う。ブタの泣き声は音声拡張の魔法の効果により何倍にも増幅されホールには愛液の雫の音すらも響きわたる。
(なんで・・・リタ・・・)
 アマーリエの心には亀裂が入り今にも砕けそうであった。
「はははははは、いいざまね!!たかが植物を自在に操れるだけで私を馬鹿にしたあんたが!!なにその姿?あさましいメスブタもいいところだわ淫乱で何回イッたら気がすむのかしらね?ははははは」
 狂ったようにリタは高笑いを繰り返す。
(そんな・・・私はリタのことをバカにしたことないのに・・・なんで・・・私がこんな目に・・・)
 アマーリエの心に負の思念が産まれ始めていた。それでも口は歌を紡ぎ手は自らの体をまさぐり腰は激しさをますばかりそして何度も何度もイキそれでも休むことなくよりいっそう快楽を求める。実に1時間ずっと歌いつづけその間ずっとイキぱなしであった。それでも暗示の所為でけして休むどころか倒れることすらできなかった。
「さーショーも大詰めよ」
 その言葉と共にメイドたちが荒縄を外すと腕置きのついた豪華な椅子にアマーリエを座らせるとリタはワゴンに乗っていたガラス棒の束を手に取った。
「アマーリエ、今度はこれを貴方の汚い穴に突っ込んであげるわ。入れてほしいでしょ?」
「ブヒ」
「なら入れやすいようにしなさい」
 命じられるままにアマーリエは腕置きに足をかけると客席にまで見やすいように未熟な秘裂と菊門をさらした。
「はやくいれてくださいブヒ」
「ふふふ、期待してまた蜜が溢れてるわよ。このガラス棒一本一本が挿入されるたびに貴方は絶頂を迎える。そして、その快感は徐々に高まっていくわ。ガラス棒は全部で100本・・・くすくす全部入れ終わる頃はどうなってるのかしらね?それじゃー先ず一本目ね」
 最初の一本目、リタはゆっくりと秘裂から溢れるローションをガラス棒にまぶすと尿道へと挿入した。
「びぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
(いやぁぁぁきもちよくぅぅぅぅなるぅぅぅぅぅぅ)
「あら、間違えたわ。ごめんなさい」
 次の一本を手に取ると今度は秘裂へと挿入される。ガラス棒は意外となにも抵抗無く根元まで押し込まれる。
(またぁぁぁさっきよりもくるぅぅ)
 一本、また一本とリタは時には素早く、時にはじっくりとじらすように挿入を続ける。
「これで37本目ね。こんなに咥え込んで奥までよく見える。ヒクヒク動いてまだ欲しいの?」
「ブ・・・ヒ・・・」
(お・・・か・・・しく・・・きもち・・・い・・・だめ・・・挫けては・・・でも・・・)
「じー今度は3本同時ね」
 再びリタの責めは続く、リタがガラス棒を挿入する間メイドの2人はアマーリエの乳首をつまみながら舌を伸ばし乳房を、首筋を舐めつづける。
「62本。あらあら流石にこれ以上はムリね」
 細いガラス棒を挿入された秘裂は大きな口を開いたようにみえ奥まではっきりと見える。
(い・・・や・・・やめ・・・ないで・・・・・・もっと・・・)
 度重なる快感の波にアマーリエの心は完全に砕かれていた。
「それに疲れたわ。そうだわ・・・アマーリエ今解放してあげる」
 唐突にリタはアマーリエの瞳を見つめ拘束の暗示をとくとアマーリエはやっとで自らの肉体を取り返すことができたが・・・
「もっとぉぉぉブヒブヒもっとぉしてぇぇぇぇよぉぉぉブタでいいのぉぉぉもう・・・なんでも・・・いぃから・・・はやく突っ込んでよぉぉぉぉ」
 すでに遅かった。アマーリエの心の亀裂に快楽の衝動が染み渡り内部から心を砕いていた。
「なら、自分でしなさい。でも、前の穴はもう入らないわよ?」
「けちゅあな・・・けちゅあなでいくのぉ・・・はやくひょうだい・・・」
 心が砕かれ快楽の下僕とかしたアマーリエはだらしなく責め具を求めた。
「ふふふ、いいわよ。ほらこれが欲しいのでしょ?」
 リタが一本のガラス棒を差し出すとアマーリエはそれを手に取ると舌を這わし唾液をまぶすとゆっくりと自身のアナルへと突き刺す。
「ブヒィィィィ」
「ふふふ、やっぱりメスブタねイクときの声もブタそのものよ」
「ふぁぃアマーリエはめしゅぶたでふ・・・だからもっほ・・・もっほ・・・ガラス棒をくだひゃい・・・」
 アナルへと突き刺したガラス棒でアナルをこねくり回しながらさらにおねだりをする。
「いいわよ。ほら今度は2本よ」
「はぁぁん・・・ありがとうございまふぅぅぅぅ」
 アマーリエは嬉しそうに受け取るとためらうことなく突き刺しさらガラス棒を激しく動かし快楽を高める。
「ほら、まだまだあるのよ」
「あぁぁありがとうございます・・・ブヒぃ・・・またイッひゃいました・・・」
 クチャクチャと音を立てながら何本もガラス棒をアナルに突き刺し何度も絶頂を迎え、そしてそのたびに快楽の欲求は高まり激しさをます。
 そして・・・ついに・・・
「フビィィィィィおおきいのがきましゅぅぅぅ〜〜〜〜〜ふびゅうぅぅぅぅぅぅいぃぃぃぃぃぃ」
 獣じみた絶頂の叫び声と共にアマーリエの意識ははるか彼方へと飛びたった。
「あらあら、アマーリエ。白目をむいて涎までたらしてイッたのね。では、貴方達『産湯』の容易をなさい」
 メイドは命じられるままにアマーリエを椅子からおろすと衣服を全て剥ぎ取り舞台を片付け浴槽を舞台運ぶとアマーリエをその中に入れ。そして観客席をまわり男達の欲液を集めた樽を運び浴槽を欲液で満たした。
「くすくす。この大量のザーメンと愛液が生まれ変わる貴方の産湯よ・・・」
 リタは『宝玉』を手に取ると意識を失ったアマーリエの胸に埋め込んだ。
「面白いショーだったわ。他の連中がへましてないかしら?そしたら思い切り馬鹿にしてあげるのに・・・あっそうだったわ」
 リタは思い出したように観客席を振り返ると
「本日のショーはこれにて閉幕。またのご来観を心よりお待ちしております」
 深々とお辞儀をすると緞帳がおり。観客はそのまま劇場を後にした。


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