地底繁殖所



 キィーン―
 激しく硬質の物同士がぶつかり合う甲高い音が一角獣近衛隊専用訓練所から響く。
「くっダメだ・・・この程度では奴らには勝てん・・・」
 ラリサは普段は崩すことが無い表情を崩し肩で息をしていた。訓練場の強固な壁にも亀裂が入ってはいるがラリサはまだ納得がいかない。それもそのはず今まで無敗であった自分達が惨敗を繰り返しなんども醜態をさらしその所為で4人も仲間を失っている。
「ラリサさん、あんまり無理をしないでください。まだ、病み上がりなのですから」
 カヤはラリサの肉体を気遣いながら近寄る。
「だが・・・」
 ラリサは今までにないほど焦っていた。それだけ追い詰められているのである。今日もフローラが軍部最高顧問フランシス・ドミニオン・ヴィルジールに査問召集を受けている。
「今の状況で余力の残らない特訓は感心しませんよ。適度な訓練がせいぜいです。今、アマーリエさんも、キアーラさんもルイーザさんも見回りに出ていますから本部には私たちだけなんですよ?」
「ああ、そうだったなすまない・・・」
 バタンと入り口が勢いよく開く
「た、大変です!!巨大なアリの大群が!!」
 近衛隊で務める下級隊員の少女が息を乱しながらそう報告をしてきた。
「くっなぜこんなときに・・・」
「しかたありません。行きましょう?」
「ああ」
 ラリサは先陣をきろうとする。
「ラリサさんこれを」
 カヤはラリサに向って一粒の丸薬を投げ渡す。
「これは?」
「一時的に体力を跳ね上げる薬です。ただ試作品ですので効果がどの程度もつかわかりませんが計算では3時間程度は持つはずです。そうすればみんなが戻ってくるはずですからそれでしのげるはずです」
「判った」
 ラリサはその言葉を信じ丸薬を飲み込む。活力が全身に溢れ廊下に飛び出すと大人ほどの大きさの巨大なアリが官舎を喰らっているのが目に入った。
「化け物め・・・」
 氷の刃を構えると一息でアリを切り刻む。
「行くぞカヤ」
「はい」
 そのラリサの背後で薄く笑みを浮かべる。
 ラリサの活躍は孤軍奮闘。獅子奮迅であった。
「はっ・・・!!砕けろ『エンドオブアイスコフィン』」
 アリをまとめて凍りの棺に閉じ込めるとその棺ごとアリを砕いた。
「限りがありませんね・・・どこから湧き出してるはずなのですが」
 カヤは手傷を負いながらもなんとかアリを倒してはいた。
「多分、こっちだな」
「なぜですか?」
「数が多いからそれだけ守っている物がるのだろう。いくぞ」
 ラリサはどんどんと奥へとアリを蹴散らしながら進んでいった。その背後に立つカヤは微笑を浮かべ
「そうそっちよ・・・ラリサ」
 小さく呟きラリサのあとを追う。
 そして、
「あったぞ」
 予想通り兵舎の一角にアリの巣穴の入り口が見つかった。
「では、ここを一時的に封印して・・・」
「いや、このまま奥へといって親玉をうつ。カヤはここで残ってくれ」
「そんな。無茶はしないでください。みんなが戻ってからでも」
「それで手遅れになっては・・・それにこのような事体になったならフローラの立場も悪くなるばかりだ。だから、ここで化け物どもを駆逐しておく必要がある。わかってくれ」
 真剣な瞳でみつめ穴へと飛び込もうとする。
「まってください。私も行きます。1人でいくよりも2人でいったほうがまだ安全です」
「判った。一緒にきてくれ」
 2人は暗い穴へと向った。
「『トーチライト』」
 カヤは光を作り出す魔法を唱え奥へと進む。洞窟は思いのほか広くそして、しっかりとしていた。
 無論、アリの本拠地というだけあって数も半端ではない。蟻酸が飛び皮膚が焼けそうになったりもした。だがそのたびにカヤの手当てをうけ親玉を探す。 
「はぁはぁ・・・」
「やはり、ムリが・・・一端引いたほうが・・・」
「いや・・・これから引くとなると時間がかかるこのまま・・・うん?」
 途中まで言いかけてラリサは言葉を止める。
「どうしました?」
「声が聞こえる。これは・・・人の声だ」
 ラリサが人の声と感じたほうへと走り出す。
「まってください」
 それにカヤも続く。
 ラリサ達が声に導かれたどり着いたのはあまりにも凄惨な場所だった。
「これは・・・むごいな」
 そこには年端もいかない少女たちが壁にその大半を埋め込まれあらわになっているのは顔と腹部それと無残に広がった女陰のみだった。
「ラ、ラリサさんあれ・・・」
 カヤは震える声で指差した先には一人の少女が居た。
「まさか・・・ターニャ!!」
 ラリサ達が見たのはかつての同僚の無残な姿でありその女陰からは巨アリの幼虫が生まれたばかりであった。
「おのれ!!」
 怒りに任せ幼虫を切り裂くとターニャの周りの土を必死で取り除く
「くっしかりしろターニャ」
「あへへへもっほ・・・」
 ターニャはラリサを認識しておらずその瞳は虚ろで虚空を見つめているようであったが・・・
「あぶない!!」
 突然カヤがラリサを突き飛ばす。
「ぐっ・・・カヤ!?」
 それと同時に黒い火球がターニャの手から放たれる。
「あら?気づくなんてやるわね」
 よく知るターニャの姿と声から禍々しい気配が広がる。
「お前は・・・ターニャではないな。正体を見せろ」
 ラリサの瞳が怒りを映し出す。
「くすくす。いつもは冷静な貴方がこんなに取り乱すなんてね。でも、正体と言ってもね。私は正真正銘、元一角獣近衛隊『ザドキエル―慈悲の天使』ターニャ・ゼラニウムよ。もっとも今は・・・」
 黒い炎がターニャの体を包むと漆黒の鎧を纏ったターニャがたっていた。
「堕天衆『傲慢のアバドン』であるけどね」
「でたらめを!!」
「そうおもう?なんなら私だけが知らない秘密を言ってあげれば信じる?たとえば貴方がぬいぐるみ集めが趣味とか、本当は少女趣味な服が着てみたいとか、鏡の前でにっこり笑う練習をしてるとかあとは・・・そうそう最後におねしょしたのが13歳のときだったというのもあったわね」
「なっ・・・」
 次々に自身の隠してる秘密を並べ思わず頬を染める。そして、それらを知るのは限られた人間でありその人たちが漏らすことなどありえない情報であった。
「本当に・・・ターニャなのか?なぜだ!!」
「そうね。こっちのほうが自由でいられるからかしらね?」
「そうか・・・なら私はお前を斬る!!」
 一足のもと踏み込もうとするがラリサの膝ががくんと落ち地面に倒れこむ。
「そろそろ効果が切れたみたいですね」
 冷静にカヤはそう呟く。
「カ・・・ヤ?」
 ラリサは必死に頭を起こしカヤのほうを見つめる。
「ごめんなさい。ラリサさん実は・・・」
 カヤの体が変化を表す。その姿は人型とアリを掛け合わせた化け物
「堕天衆『強欲のマモン』なんです」
 マモンはニヤリとわらう。
「そんな・・・カヤまでもが・・・」
「あらカヤだけじゃないわよ。ジャクリーヌもリタもエヴァもいるわよ」
 それは絶望的な事実であった。
「というわけですから覚悟して下さないね」
 ものすごい力でカヤは片手で軽々と持ち上げると鎧を砕き衣服を破き捨てる。
「殺された子供達の分取り戻させてもらうわね」
「なに・・・を・・・」
 ラリサを仰向けにして降ろすとターニャが手を押さえ込みカヤは人の姿にもどると足を大きく開かせ口を秘裂につける。
「やめ・・・そこは・・・ひゃぅ・・・きたな・・・」
「くす。そうね。痴垢がたっぷりたまってまるでチーズね。すっごく臭いわ」
 恥辱の台詞を投げかけられる。
「あぐぅッヒグゥッ・・・やめ・・・うずくッ」
「ふふふ、すっごく敏感でしょ?貴方に飲ませた薬はね実は試作品じゃないのよ。失敗作なの。服用後3時間程度は活力がみなぎるけど3時間を経過すると肉体の機能が著しく低下するのでも昂ぶった神経は通常の10倍近くの感覚を感じるのよ」
「ひぐぅ・・・あぐぅ・・・なに・・・すごく疼くッ!?」
 身をよじろうとするが思うように体はうごかない。
「ふふふ、クールビューティと呼ばれた貴方がそんなに顔をゆがめるなんてね。どう、おまんこ掻き毟りたいでしょ?私の蟻酸を薄めて塗ったのだからかゆみが酷いはずよ」
 無様にショートカットの短い髪を振り乱しながら身をよじる太股を擦りあわそうするが足を抑えられてるためにそれもできない。
「くぅぅ・・・」
「必死で耐えるわね。お願いおまんこを掻かせて言えば掻かせてあげるわよ?」
 それは悪魔の取引。それを口にしたとき敗北を認めたことになる。
「ぐぅッ・・・あぐゥ・・・わた・・しは・・・まけぇなぁい・・・はぐぅッ」
 青い瞳にはまだ戦う意思は失われていない。
「がんばりますね。ならこういうのはどうですか?」
「ひゃうッ・・・やめろ・・・」
 思わずラリサの口から悲鳴が漏れる。カヤは舌を伸ばし秘裂へと侵入させる。その舌は異様に長く膣を舐めまわす。
「がぅかゆぃぃなんだ・・・このかゆ・・・ぅぅうかゅ・・・」
 あまりの痒みに全身を暴れさせるがしっかり抑えられてるために無駄な体力を使うばかり。
「ふふふふ、掻き毟りたいでしょ?いいのよ素直に掻きたいといえば掻かせてあげることを考えてもいいわよ」
「だれが・・・屈する・・・あぐぅ・・・ものか・・・」
「あら強情ね。マモンあなた責めが甘くない?なんなら私が・・・」
 業を煮やしたのかターニャが口をだしてきた。
「そんなこといって、本当はやりたいだけでしょ?」
「あっ、ばれた?そうなのよ。まだおあずけなの?」
 その会話の意味がラリサには理解できなかった。いや、あまりの痒みに耐えることが精一杯で自身の置かれている状況すら把握することすら難しくなっていた。
「もう少しして変化が無かったらにしてください。あまり早くしてもダメですしね」
 そういい再びマモンは舌を伸ばし子宮口をこじ開け遂に子宮内を舐めまわす。
「あぎぃぃぃぃや・・・・め・かゆぅ・・・もう・・・・・・掻かせてぇぇくれぇぇ」
 遂にラリサの理性は限界を超えた。
「えっ、なに?まだ掻きたくないの。なら今度はこっちね」
 しかし、とぼけた調子で今度は菊門を舌でこじ開け腸内を舐りまわす。
「ほら、早くいったら『お願いします。おマンコを掻かせてください』て、そうじゃないとまだまだ続くわよ?」
 ターニャはラリサによく聞こえるように耳元で囁いた。
「あぐぅぅ言う・・・言うから」
 常に冷静沈着が恥も外聞も関係なく取り乱し
「お・おねが・・いぃしまぁすぅぅぅ・・オ、おマンコ・・・か、かかせてぇえください」
 哀願したが
「くすくす。い・や・よ」
「そ・・・ひぐぅ・・ん・・な・・・あぎぃ・・・おねがいだから・・・」
 気高いプライドは地に落ち、涙を流し体を震わせラリサの姿はなんとも弱々しかったがカヤとターニャはその姿を堪能するように焦らす。
「ふふふふ、そうね。掻かせてはあげないけど代わりに掻いてあげますね」
 そう言うとカヤは秘裂に人差し指を当てると緩慢に動かす。
「ひゃぐぅッ・・・はぐぅッそんな・・・はぅッ止め・・」
 その刺激はあまりにももどかしく逆にさらに掻き毟りたい欲求を強めるだけであった。
「あら?止めていいの?遠慮しなくてもいいですよ?ほら、体は正直に気持ちいいてエッチなお汁を一杯溢れて私の手なんてお汁でべたべだですわ」
 嘲笑し手についた愛液を見せる。
「もっと激しく掻いてぇぇお願いだからもう・・・どうなってもいいから!!この痒さから解放して!!」
 痒みが理性の限界を超え氷の仮面を砕き今まで晒し只々痒みから逃れることを少女達に哀願した。
「ふふふふ、いいわよ。奥の奥まで掻きむしてっあげる」
 そういうと自らの秘裂をさらしラリサとあわせるとラリサの膣を細い何かが通り子宮まで到達する。
「なにかがッ・・・はぐぅ・・・ひろがる・・・いったいなに・・・」
「すぐに、理解できるわ。すぐに・・・さてとターニャも掻いてあげたら?」
「もう、いつまで待たせてくれるの?でも私もがまんの限界なのよねだからたっぷりと掻いてあげる」
 ターニャはラリサを四つん這いにすると股間に男根が現れるとラリサの秘裂に擦りつける。
「はぐぅ・・・はやく掻いて・・・もう・・・この痒さを沈めてくれるなら・・・どうなってもいいから・・・」
「いい心がけね。貴方のローションでぬらしたおチンチンでお尻のバージンを貰ってあげる」
「ひぐぅぅぅさけるぅぅでも・・・きもちぃぃぃのお・・・動いて動いてお尻の奥も痒いの・・・だから擦ってかいてぇぇぇぇ」
「いいわよ。たっぷり掻いて上げる」
 パンッパンッパンッ―ターニャは激しく腰を打ち付ける。
「アゥッはぅッきもちいぃぃこんなの・・・痛いのに・・・それいじょうにきもちぃぃいこんなこと・・・いけないのに・・・こんな・・・きもちぃいのはじめてぇぇぇぇぇ」
 ラリサの中でタガが完全に外れた。
「ふふふふ、ターニャ。ラリサはお気に召したようよ。本人も腰を使いたがってるみたい。ねっ?自分で動いて気持ちよくなりたいでしょラリサ?」
「うごくぅ自分で動きますぅぅ」
「あら?ラリサったら実はむっつりスケベだったのね。なら動きやすい姿勢にしなくちゃ」
 バックで攻める体勢から挿入したままターニャはあぐらをかきその上に子供のようにラリサが座る。
「ほら、これで動きやすいでしょ?」
「はぁんはぁん」
 ラリサは地面に手をつきながら盛りのついた獣のように腰を振る。
「はぁはぁ・・・みてるこっちまで・・・うぅぅん」
 その様子をみるカヤも自らの秘裂を弄りだす。
「あらあら、カヤったら・・・まー仕方が無いわね」
 そういいながらターニャはラリサの乳房をもみしだく。そのラリサの体に突如として変化が起きる。
「ひぎぃぃおなかのかなで・・・なにかが・・・あばれあばれぇぇきもひぃぃぃぃ」
 舌を出しながら今までに無い絶頂を迎える。
「ふふふ、どうやら卵が孵ったみたいね・・・」
「たまひょ?」
「そうよ。さっきおマンコを重ねたときにね。貴方の子宮に植え付けさせてもらったの・・・処女懐妊なんてまるで伝説の聖女ね。もっとも貴方の場合はアリの化け物を宿したのだけどね。どう感想は?」
「きもひぃぃのおぉぉ」
 呂律はろくに回っていない。
「でしょうね。なにせアリが孵化すると強力な媚薬が子宮内を満たすの、そして私のアリを一度でも出産をすればどんなに幼くとも、どんなに厳粛な淑女でも乱れそして何度も生みたくなるのよ」
「ひぎぃあぐぅぅいぃぃぃぃうまれるぅぅぅぅぅ」
 その言葉と共に赤子くらいの大きさのアリが顔をだしグリグリと今だに貝のように堅く閉ざされた秘裂ををこじ開け這い出てくる。

「ほら、まだまだよ」
 出産時の快感に呆けるラリサをターニャは背後から責めたてる。
「ひぐぅぅぅぎぃぃぃぃ」
「あら?気持ちよすぎて声にもならない?でもまだまだたくさん卵を植え付けてあげたからまだまだ生まれてくるわよ」
 その言葉どおりにラリサの異形出産は続きあまりの快感に気を失うがその度にターニャが腰を激しく動かし無理やり覚醒させる。
 何度もアナルで絶頂を迎え何度も出産しまた絶頂を迎える。
 どれほど時間が経過したのかは地中の世界では知る術はない。
「ひゃう・・・もっとおまんこいじるの」
 ラリサの心は完全に壊れ閉じることを忘れた女陰に手首まで突っ込みながら快楽に耽る。
「ふふふふ、ラリサもっと気持ちよくさせてあげるわ。嬉しいでしょ?」
「もっほきもひよくなれるならもっとひてぇへへへへへ」
「ええ、してあげるわ」
 カヤは『宝玉』を手にするとラリサの胸へと埋め込むと氷の粒子がラリサの体を包み込む。
「これで新しい魔人の誕生ね。クロエさまお喜びになるわ」
「ええ、そうね。ターニャ」
 2人の魔性の少女は笑みを浮かべる。


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