魔女『フリーダ・ブリシテン』



 青年はすごい勢いで書類を整理していた。一瞬、目を書類に落とすとすぐさまに書き込みを加えている。ときには傍に控えている秘書官に
「おい、これ記入もれ。訂正ね。」
 などとしっかりと内容を把握していることが伺える。
「クロエ。次の報告を頼むよ。」
 書類をしながらも青年は次の報告を促した。クロエは頷くと再びフリップには別の映像が映し出された。
「ああ、フリーダからか結果は予想通りだけど帰ってきて報告を見てないとかいったら癇癪を起こされるからね。」
 苦笑いを浮かべ一休みするかのように筆を止め、フリップを見つめた。

 ★ ★ ★

 調和の街『ラムルテッド』
 そこはかつて魔道の力で民を支配する国であったが聖王国ラルデリカは神の名において聖伐を行い民衆を魔の王国から解放した――そうラルデリカの歴史書にはかかれている。
 ラムルテッドはラルデリカの北に位置しており大きな湖に隣接し周りを木々で囲まれており気温の変化もさほどない大変過ごしやすい町である。そして、最大の特徴はその木々との調和された町並みにある。街全体を大きな城壁で囲まれていながらもその城壁には無数の蔦が張っており遠めで見ると街が植物に抱かれているかのようである。湖では若い娘達が楽しそうにボート遊びに興じている。この街を修めているのは聖伐の最大の功労者のギルメード侯爵である。ギルメード侯爵が統治を行うとここは貴族たちの格好の避暑地となった。また、神学校を開き完全寮生の学び舎を建立することで淑女育成にも力が注がれている。

 ★ ★ ★

 ギルメード侯爵が住む居城。そこはかつて魔道の力で統治していた王家の使用していた城。その城から悲鳴が上がったのは夕方のことだった。突如として無数の魔物が城内を埋め尽くしていたのである。
「な、何事だ!!」
 王座で家臣と共に財政などについての会議を行っていた現ギルメード侯爵。リチャード・ギルメードは狼狽しながらも異変を報告に伝えに来た兵士を問いただした。
「はっ、城内。および街のいたるところに魔獣があらわれ現在、交戦中にあります。」
「衛兵はなにをしている!!」
 状況を把握し様としているさなか再び扉が開き、眼鏡をかけた少女をともないロングヘアーの女性がが入ってきた。少女の名はフェルナ・ギルメード。年は今年17になるギルメード家の一人娘である。かなりの美少女で性格はおとなしく本を読むことを好む少女であり、容姿もまた同じ年の少女と比べるとふたまわりは大きな乳房とみつあみが特徴の少女だ。そして、一緒に来た女性も美しく、アーシャ・ギルメード。リチャードの妻である。だが、その容姿は大変若々しく知らないものならフェルナと姉妹と勘違いするほどである。
「お父様」
「あなた・・・」
「大丈夫。すぐに治まる。」
 リチャードは不安に震える家族をそっと抱きしめながら優しく語りかけた。 
「そうね・・・騒ぎはすぐ治まるわね。」
 会議を行っていた広間に突如、中空から良く通る透き通った声が響いた。
「なにものだ!!」
 空間が歪みそこに漆黒のローブを身に纏い三角帽をかぶった少女が現れた。
「貴様がこの騒ぎの首謀者か?皆のものかかれ!!」
 広間にいた数名の兵士は一斉にかかった。相手は魔法使いの少女1人わけないとその場にいた者はみなそう思った。魔術師は遠距離での戦いに強いが接近戦は不得手というのはセオリーである。だが、それは最大の誤算であった。1人の兵士の刃が少女に襲い掛かると少女は不敵な笑みを浮かべ右腕をかるく振るった。兵士の体は上半身と下半身が一瞬で両断され肉の焦げる匂いを漂わせた。
「甘いわね。魔術師が全て接近戦に弱いなんて思うなんてね。」
 いうやいなや早かった。いつあらわれたのか少女の右手には炎の刃が握られ左手には氷の刃が握られており、他の兵士達を焼き切り、凍死させていった。それを見ていた家臣達は震えおののきわれ先に逃げようと扉へと向かったが扉の向こうには大きく口をあけた巨狼が待ち構えていた。
「あらあら、ポチったらそんな腐った肉を食べちゃお腹を壊しちゃうわよ」
 阿鼻叫喚の様子にフェルナは顔面蒼白になり母と共に身を寄せ合った。
「己・・・だが娘と妻に手出しはさせん!!」
 リチャードは剣抜き一気に踊りかかったが・・・
「娘と妻に手を出させないね・・・笑わせる!!」
 壁から突如あらわれた植物の蔦が絡みつきその動きを封じ込めた。
「馬鹿な・・・詠唱もなしに・・・そんな魔法は聞いたことも・・・・・・いったいなぜ。」
 リチャードはかつて魔法国を滅ぼした男魔法に関しての知識はそれなりに豊富である。むろん使うことはできないが。
「いいわすこし解説してあげる。この魔法は単独での戦いを想定した私なりの魔道闘法よ。あらかじめ魔法を唱えておき時間差で発動する遅延魔法の発展系に開発した圧縮魔法よ。違うところは特殊な方陣で加工し別空間に収納しておくこと。あとは必要な時に空間を繋ぎ発動させる。むろん空間を繋ぐための術を指輪などに刻んでおくのよ。種を明かせばこのようなものよ。もっとも私だから使えるのだけどね。」
 シンプルだがそれだけにおくが深く高度な術であることは理解でき、そしてそれよりも理解できたのが自身の敗北ということだった。
「くっ殺せ・・・生き恥をさらすなど・・・」
「ふっ敗者が何をいってるの?もちろん殺すわよ。ただし無念と後悔をたっぷり味わいながら絶望のなか遅々としてね。さてと・・・『我に忠実なる僕。ネクロスライムよ盟約に従い我が前にその姿をあらわせ。』」
 呪文と共に空間が再び歪み、どす黒い液体とも固体とも取れない物体が現れたかと思うと囚われの男に獲り付いた。
「うわっなんだこれは!!」
「あなたを絶望に追いやる私の可愛いペット。」
 パチンと指を鳴らすと黒塊から触手が伸びフェルナとアーシャを捕らえた。
「おとうさまぁぁぁ」
「あなた」
「や、止めろ。妻と娘には・・・・・・」
「止めろ?妻と娘には?ふんっ昔、あなたに同じことを言った人がどうなったかあなたは知ってるわよね?」
 少女の瞳に怒りの炎がともった。
「かつてラムルテッドは平和な国だった。自然を愛し魔法の力で環境を整え人々が慎ましく暮らしていた。そう10年前までわ!!当時力をつけてきたラルデリカに従属国になること時の王ガーネスト・ブリシテンは魔法の力の悪用されること恐れ拒んだ。ラルデリカは憤慨しガーネスト王を悪しき者とし聖なる討伐――聖伐を行った・・・聖伐とは聞えはいいがそれはたんなる見せしめの虐殺。魔法を争いに使うことを拒んだ王はわずかな兵で戦いを行った・・・魔法を使えば勝利できたかもしれないのに己の信念のために・・・敗北を期したときガーネスト王は自らの命と引き換えに民や家族の無事を願い出た・・・・・・」
 リチャードはガタガタと震えだし少女の顔をから目を背けた。
「そのとき貴方はなにをした?妻を娘を犯した!!」
「おまえは一体・・・」
 恐れながらもリチャードは聞かずにはいられなかった。
「私の名前はフリーダ・ブリシテン!!このラルデリカの正当な王家のただ1人の生き残り!!私はこの日のために自らの体に呪いをかけあの日の姿のまま怒りを忘れぬように今日まで生きた!!父上の前で優しかった母上や姉上たちを犯した!!兄上の手足をもぎ苦しむ中、兄上の恋人を犯した!!まだ幼かった弟まで無残に殺した!!この私の苦しみを味わってもらう!!」
 復讐のときは始まった。

 ★ ★ ★

「いやぁぁぁぁぁぁ」
 広間に乙女の悲鳴が響いた。
「やめて、やめてください。私はどうなってもかまいません娘だけは娘だけは・・・」
 黒の触手はフェルナとアーシャの衣服を溶かしその裸身をあらわにした。フェルナは染み一つ無い透き通った白い肌で豊満なバストが特徴的であった。対する母親であるアーシャもまた素晴らしいスタイルの持ち主だった。少女には独特の熟れた肉体、そしてフェルナよりもさらに大きな胸と魅惑的な肉体である。
 泣き叫び哀願するが黒の触手はその動きを留まることを知らず二人の美しい肉体をなぶった。その刺激は緩慢であったがその動きは十分に2人の神経を高める効果を有し徐々に頬を朱に染めていった。
「やめて・・・はぁん・・・そこは・・・あぁあん」
 先に甘い声をあげたのはやはりアーシャだった。未だ経験の無いフェルナと違い見た目は若いが熟れた体のアーシャは心では拒絶しても体は自然と反応し秘所からは大量の愛液が溢れ出しぽっかりと秘裂は口を開けた。
「あぎぃぃぃふといのがはいってぇぇあぐぅぅぅぅぅそこはちがぁぁぁぁひぎぃぃぃぃやめ・・・・・・ぐるっでじまいますひぎぃぃぃぃあぎぃぃぃぃぃぃ・・・やめてぇぇぇぇ・・・胸はぁぁぁぁはぎぃぃぃぃ乳首にぃぃぃぃひぎゃゃゃゃぁぁぁぁぁ」
 決まった形を持たないネクロスライムの触手は自在に太さを変え、ヴァギナやアナルはもちろん尿道や乳腺へと侵入し暴れまわった。
「お母さま!!お母さま!!」
 その様をみていたフェルナは泣け叫んだ。だがフェルナはもっと蒼ざめことが起きた。
「はぎぃぃぃぎもぢぃぃぃぃぃひぎぃぃぃぃぃはひいっひゃぁぁぁぅぅぅうぅぅぅぅ」
(お母さま・・・そんな・・・・・・そんな行為が気持ちいいのですか?・・・)
 いつも清楚で優しかった母の痴態、それはあまりにも衝撃的でありどこか背徳的な魅惑すら秘めていた。
「はあひぃぃしょこいいぃぃぃおかひくあぁぁぁぁひくぅぅぅぅぅ」
 口内へと伸びた触手に自ら舌を絡みつかせ快楽のままに自らの胸を揉み白目をむきながらも本能のままに腰をふる。そこにいるのはもはや一匹の淫らで貪欲な美獣といっていいだろう。
 そのさまをフリーダは冷たく見下ろしながらフェルナに囁きかけた。
「やらしいわ。くすくす。なに?貴方も濡れてるの?やっぱり母子ね。とっても淫乱」
「ち、ちがう・・・ひぎぃ・・・そこは・・・きたないから・・・だめぇぇ」
 触手の愛撫はフェルナのアナルを軽くなで始めその愛撫に思わず反応を示している。
「なにがダメなのかしら?ほら、貴方のお母さまはしっかりと感じてるわよ」
 アーシャのアナルに差し込まれた腕のように太くなった触手が激しく蠢くと
「ひぎぃぃぃおひりぃぃぃぃぃあぎぃぃぃぃい・・・もっとおぉぉぉぉ・・・・・・じろくぅぅぅぅなちゃぅぅぅぅぅぅぅぅ」
「あ・・あ・あ・・・・・・」
「ほら貴方も感じなさい!」
 それはまさに死刑宣告となった。触手は細いままアナルに侵入すると指二本程度の太さの管へと形をかえると腸内にある固形物を吸い始めた。
「いやぁぁぁぁぁなかにぃ・・・・・・あぐぅう・・・なかをすわなぁぁいやぁぁぁぁ・・・・・・なんで・・・こんなきもちいぃぃぃぃ」
 それは陵辱の始まりだった。貝のように閉じた未だ男を受け入れてない生殖器に触手は強引は入り処女膜を強引にやぶりその激痛ですらもはやフェルナにとってはもはや快感でしかなく狂ったように快楽に身を任せた。

「くすくす。どう妻と娘が化け物に犯されるのを見てる様子は?気持ちいいでしょ?そうよね。だってネクロスライムに取り付かれ人間は性的感度を限界異常に高められるものね。さらに、このモンスターの精液は貴方のものよ。でも生まれてくるのは異形のモンスター。どう?妻が異形の子を産む気分は?娘を犯し孕ます感覚は?もっとももう何も考えられないわね。ぞんぶんに狂いなさい」
 そういうフリーダの秘裂もぐっしょりと濡れており自然と手が伸び自慰を始めていた。
「はぁはぁ・・・そうよ・・・化け物に犯される妻を見ながら・・・はぁはぁ・・・あぁん・・・父親に犯され感じる娘を見ながら・・・くっあぁん・・・快楽に狂いなさい」
 広間には狂喜の世界が広がった。魔物と同化した男が妻と娘を犯し、その様をみながら少女が自慰にふけ快楽の声をあげる。もっともフリーダは満足したのか自慰を修めつつあった。
「姫様。ご報告に参りました。」
 頃合を見計らったかのように軍服に革製のライトアーマを身につけた初老の老人が広間へと入ってきた。
「爺かで首尾は?」
「これをご覧くださいませ」
 老人が差し出した水晶球には地下牢らしき場所が映し出されると巨大なネクロスライムが無数の兵を捕らえていた。ネクロスライムから伸びた無数の触手は1人の修道女を犯しており。その近くには逃げられぬように拘束された修道女達に見せ付けられていた。みな、貴族の令嬢であり修学のためにこの都市へときていたもの達である。囚われているのは皆、幼く泣き叫んでいたが魔物はそれをかまわず触手で絡めとると秘裂に容赦なく触手を挿入し挿入後太さを変えそして子宮内を大量の精液で満たしていった。
「ごくろう・・・爺。」
「はっ・・・仇を討つことができ我ら家臣一同万感の思いでございます。」
「爺、安心するのはまだ早いわ。私たちにはまだしなければならないことが沢山あるのよ。」
「御意・・・ですがこのようなものを用いるとは先王が知れれば・・・」
「嘆くでしょうね・・・・・・あとは任すは私は例の場所に仕事の方は執務室に回しておきなさい。」
「はっ・・・」
 フリーダはそう言い残すと転送の魔法で自身を別の場所へと運んだ。

 ★ ★ ★

 ラムルテッド地下――
 フリーダの前には扉が会った。大きく、重い、そして周りには魔法による無数の封印が施されていた。
「お父様・・・不出来な娘をお許しください。フリーダは禁を破ります」
 少女の歌声は古の封印を解き始めていった・・・

 ★ ★ ★

「・・・でも、フリーダはこれから本番だね」
 青年は報告を受けながら苦笑を浮かべた。クロエは頷き次の報告を始めた


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