人獣盗賊団『キマイラ』



 「あとは、彼女達からの定期報告だけだね?」
 青年の問いかけにクロエは頷いた。

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 ラルデリカ王国議会に提出された嘆願書よりも抜粋――

 現在、地方からの食料品を中心にした運搬が人獣の盗賊団に妨げられており。ラルデリカにとって経済的な損害が大きくなっており早急な解決が望ましいと思われます。
 なお、盗賊団の首領格と思われのは牛型のメス、馬型のメス、兎型のメスの三匹と思われる。また、統率が取れており冒険者の雇用では数に問題があり対処できないため。できるだけ早急な解決が望ましい。

               ――提案者 メスター卿ディンガー・メスター

 人獣と獣人これはアルセリア全域で混同され使われているが、実際にはかなり違う種族である。人獣は人がベースで人の面影が強く体にそれぞれの種族の特徴が現れている。また知能も人並み時にはそれ以上の知識を持っているものもいる。逆に獣人は獣が二足歩行しているようなもので本能に忠実で知能は低いものから高いものまでまちまちである。さらに、その能力にも違いがあり人獣はビーストロア(獣魔法)と呼ばれる独特の魔法を使うことができるのに対し、獣人は魔法などの高度なものは使えないが、高い再生能力をもち知能の高いものには人間に変身する能力を持つものがいる。どちらにもいえる事は人々から恐れられているということだろう。

 ★ ★ ★

 山道を馬車がゆっくりと歩いていた。そして、それを高台から見つめる1つの影。
 それは長身で引き締まった太ももに栗毛の髪をポニーテルに結い耳が尖っており馬の尻尾が生えている馬族の女性だった。女性は背にロングスピアを背負っており羊毛製の長袖にスリットの入った服と足首のところが絞られたズボンを身につけその上から革でできたブレスト・プレートとグリープのみを装備していた。
「来たか・・・・・・予定通りだな・・・だが・・・あいつは何をやってるのだ!!」
「お、おかしら落ち着いてください。」
 イライラする頭目である女性を数名の馬族の男たちがなだめていた。
「メイねえ。おまたせ〜〜あれ?みんな何してるの?」
 と、能天気な声で白色の髪をツインテールに結んだ少女が跳んで来た。少女は軽装でシルクで織られたタイトでスリットの入ったロングワンピースを着ており兎に耳を持っていることから兎族の少女であることがわかる。
「何をしてるじゃない!!お前こそ何やってたっ!!フェイリン」
 すさまじい剣幕に少女は耳を抑えしゃがみ込んでしまった。
「あぅぅちょっと乱交してただけじゃん・・・」
 あっさりと言い切るとメイの顔は真っ赤になった。
「ら、乱交だと・・・」
「メイねえ。顔が真っ赤だよ〜〜?たまに覗いて物陰に隠れてオナ「わぁぁぁわああああああぁぁぁ」」
 突如、メイが大きな声をだしフェイリンの言葉を遮った。もっとも何を言おうとしたのか周りの家来達は理解したが・・・
「おほんっ。で、準備はどうなのだ?」
「無理に咳払いして誤魔化さなくても・・・・・・そんなのだからいつまでも処女なんだよ・・・」
「う、うるさい!!質問に答えろ!!」
「は〜い。準備は万端。いつでもOKだよ。アンリねえの方も準備完了だって。それじゃ先行くね」
 フェイリンは跳びあがるとその場から消えた。
「ええいまったく・・・・・・者ども!!狩りの時間ぞ!!」
 気を取り直し配下に号令をかけながら崖を駆け出すと10人程度の男たちがそれに続き一気に駆け下り馬車の前へと躍り出た。
 場所の護衛はみすぼらしい姿のまだあどけなさが残る少年が3人ついているだけだった。だが、メイは油断することなく槍を構えると
「荷物を置いていけ!!そうすれば命は助けてやる」
 声高らかに告げた。
「かかったな。盗賊!!ぼくらは聖堂少年十字軍。おまえたちを退治しに来た」
 少年はきらきらと眼を輝かせながらメイに刃を向けた。
「ほぅ・・・小僧。我らに戦いを挑むとはその勇気は買ってやるだが、実力の違いを見せてやる。お前達手をだすな」
 メイを首領格であることは判明しているため少年達は三方から攻撃を同時に加えようとした。見た目は少年だが、それは正規の訓練を受けているため連携に乱れは無くその姿に油断したものならタダではすまないだろう。
 だが、馬族は戦士の一族である。相手が子供だからと言って油断することは無い。メイは少年達の刃が届くよりも早く駆け出し崖を走り少年達の背後へとまわった。単純に脚力が強いからと言ってその速度は異常だった。それもそのはずこの力こそが馬族のビーストロアである。ビーストロアは種族ごとに違いがあり馬族のビーストロアは『瞬道』その効果は空中すらも可能な超高速の移動術である。
「遅いな。戦いとはこうやるのだ」
 巧みな槍での連続攻撃、少年達は必死で受けるが実戦で腕を磨いてきたメイの槍さばきに勝てるはずも無くあっというまに剣を吹き飛ばされ地べたへと打ち倒された。
「たわいもない・・・ものども積荷を確認しろ」
「へい」
 部下達は槍で荷物を突き刺すとカキーンと鈍い音がした。
「お頭、これくいもんじゃありませんぜ!!壊れた鍋や、錆びた農具や壊れた鎧ですぜ」
 少年達はそれを聞くと勝ち誇ったように
「僕たちは囮さ。食料を運んだ馬車は別のルートから運んだのさ。所詮は獣、そこまでは知恵が回らなかったな」
 その物言いに不可感を示すものはいたが爆笑が起きた。
「なにがおかしい!!」
「いやー青いと思ってさ坊やたち。がははははは、あー腹いて」
 1人の男がそういうと突如空からフェイリンが1人の黒髪をセミロングにした女性を伴い現れた。女性はメイよりも頭一つ低く額から小さな二本の角と牛の尻尾が生ていることから牛族だということが判る。女性は東方の島国の民族衣装の着物の裾を短く詰めたもの下にショートパンツを穿いていたが着物のサイズが大きいため袖はだぼだぼだがそれでも豊満な胸のために前が大きく前は肌蹴ていた。そして、重量感たっぷりのグレートアックスを背負っていた。ちなみにフェイリンが中空から現れたのは兎族のビーストロア『跳空』である。目に見える範囲なら自在に空間を跳躍することができるのである。
「メイちゃん〜終わったかしらぁ?」
 間延びした声で牛族の女性はメイに声をかけてきた。
「アンリ姉さん。ええ、無事に」
「そうよかったわ」
 そういうとおもっいきり抱きしるとメイの頭がアンリの豊満な胸の谷間にすっぽりと埋まりメイはもがいていたが声が思うように出なかった。
「アンリねえ。メイねえ苦しそうだから離してあげなよ〜」
「あらあらいけないぃ。ごめんなさいメイちゃん。お姉ちゃんついつい嬉しくてぇ」
「いや・・・・・・大丈夫です。それで姉さんたちの方は?」
「ばっちりよぉ。今夜はご馳走ね」
 その会話に少年達は疑問を感じていた。
「さっしが悪いな坊主たち。おまえらの作戦なんてのは筒抜けなんだよ。なんたって・・・」
「おい・・・喋りすぎだ。」
 男の言葉をメイが厳しい口調で遮り緊張した空気がそのばに流れたが・・・
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁかわいいぃぃ。ねえねえメイちゃん。この子ぉ達ぃ持ち帰っちゃダメぇ?」
 アンリが一気にぶち壊した。
「ああ、アンリねえの病気が始まっちゃった・・・アンリねえ、男の子大好きなんだから・・・・・・こうなっちゃうとどうしようもないね・・・」
「お頭、荷物まとめ終わりましたぜ。」
 呆然となったメイを尻目に配下たちは手馴れた手つきで荷物を持ち運ぶ用意をすませていた。

 ★ ★ ★

 結局、少年達は捕らえられ、ガラクタと一緒に獣人族のアジトへとつれてこられた。もっともアジトと言っても大きなテントを張っただけのものであるが、それにより人獣盗賊団『キマイラ』は広範囲で活動できる。また、なんでもないガラクタではあるがそれでも立派な鉄くずでありそれを溶かし再び練成すれば立派な武具にもなる。つまりどのような物資でも価値がわかるものならムダにはならないということである。
 人獣たちはアンリ達が奪った食料で宴を開いていた。だが、首領格であるメイは宴もそこそこに現在の状況などを報告するための書類を作成している。
「メイねえ〜私のほうの仕事、無事に終わったよ〜」
「ご苦労。あとの報告は私がしておく、おまえはゆっくり休んでいろ。」
「は〜い。ところでアンリねえは?」
「聞くな!!いつもの事だ・・・」
 すこし鬱な気分になりながら書類を書き始めた。

 アンリのテント――

 香炉からはむせ返るほどの甘い香がただよいテント内に充満していた。そこにはアンリとその配下が逸し纏わぬ姿でその裸身をあらわにしていた。牛族の女性は総じて胸が大きい普通では巨乳と呼ばれるアンリですら平均よりも一回り小さいのである。だからといってデブというわけではなく全体的にみて程よく肉がついている。
 そして、捕らえられた少年達はアンリの趣味なのか、どこかで手に入れてきたメイド服に着替えさせられ後ろ手に縛られており、幼い陰茎は痛々しいほどに勃起した根元をリボンできつく結ばれていた。
「あぁあんこのおびえたぁ表情がたまらないわぁ」
 アンリは可愛らしくポーズをとりながら嬉々とした表情を浮かべていた。
「お姉さま、はやくしてください。せっかくの初物なんですから」
「そうですよ。堪能するのもいいですけどほどほどにしましょうよ。」
「ミッチェくんとかとも長くあえなくて寂しいんですよ」
 部下達からは不平不満が飛ぶ。ちなみにミッチェとは人獣の隠れ里に置いてきた男の子達の一人の名前で一番人気の美少年である。
「もうぅしょうがないわねぇ。それじゃ〜このこはぁ私がもらうからぁ後は順番に楽しみないさぁい」
 未だ皮を被った未熟な陰茎をその豊満な胸で挟みこむと手をそえると左右上下へと動かし始めた。少年は今までに味わったことのないまるで大きなマシュマロでくるまれたような感覚をうけその美しい顔をゆがめた。
「どおぉ?女の子の格好をさせられておちんちんをしごかれるのは?」
 悲鳴にもにた声をあげるが答えることはできずにいると
「答えてくれないのならぁ。体に聞くわぁ」
 そういうとリボンを外すとアンリの胸の谷間に大量の精液を一気にぶちまけた。
「わぁこんなに沢山。でも、まだ大丈夫よねぇ?」
 射精を終えた後でも衰えることなくそそり立つ陰茎をこんどは大量の愛液で濡れた秘裂を指で開くと一気に挿入した。
「どぉう・・・私の膣(なか)は・・・きもちいいでしょ?」
 アンリが軽く動くたびに少年は射精をするが衰えることなくさらに感度をましていく、少年は何度も何度も絶頂を迎えやがてその体は自然と快楽に順応し始めていた。
「はぁん・・・腰を使い始めたのねぇ・・・いいわよぉ・・・はぁぁん・・・もっとだして・・・わたしのぉお乳も飲んでぇ」
 もはや少年は抗うこともなくアンリの胸にしゃぷりつき母乳を赤子の如く吸い始めた。
「そう・・・はぁぁん」
 その愛撫にアンリもかるくイッてしまうがそれでもアンリの動きは収まるどころか激しさを増すばかりだった。
「お姉さまは相変わらず激しいですね。でも、やっぱり男の子のおびえた顔はたまらないです」
「ほら、おちんちん舐めてあげる」
 ほかの少年2人も牛族の女たちに言い様に扱われて少年達は全身を精液や母乳、愛液まみれになりこの日は少年達は20回以上の射精を強制されたその精神(こころ)は完全に崩壊した。

 ★ ★ ★

「とりあえずいつものとおりか・・・・・・」
 クロエがメイから預かってきた所々に染みがある報告書を読み終えた。
「さてと、とりあえず今はここまでだな。次の段階に進むにしてもいろいろと準備があるし。クロエすまないがしばらく連絡役とあとは連中の動きの監察を頼むよ。」
 クロエは頷くと青年に一礼し執務室を後にした。


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