あとがき



 おわった〜終りました。長かったです・・・当初12話予定だったのが気がつけば全30話・・・これだけ長い話を書いたのは初めてですよ。しかもオリジナルで、そんなわけでここで本編では語られなかった部分や創作秘話などを書きたいなというわけです。

○初期設定
 では、一番最初に構想を練っていたときのお話です。

『魔皇』ゼクロ
 メルガギデス軍の総司令。剣技、魔力ともに最高位の位置に存在し戦い振りは非情にして冷徹。ただし無駄な殺生はせず民衆にその刃を向けること無い。ただしラルデリカの信徒としてその前に立ちふさがるものは容赦することなく生き地獄に叩き落す。
 キルデ、ベネル、レナ、アルティナの四人を自身の直属の配下としており四人ともゼクロにたいして身も心も捧げている。
 いつも面倒臭そうにしているが仕事の速度は非情に高く優秀な能力をもっている。

『屍姫』キルデ
 死体を自在に操る能力をもつ鬼族の巫女。鬼族特有の剛力と高レベルの薙刀の使い手。

『調教師』ベネル
 魔獣を自在に操りまた人に魔物の因子を埋め込む力もつダークエルフ。得意武器は鞭

『傀儡師』レナ
 天才的な頭脳を持ちゴーレム作りの天才。その才能ゆえに長らく地下に幽閉されていた。そのためか感情の起伏は乏しく、口数も少ない。ただしキルデに対しては比較的感情的にぶつかる一面を見せる。

『影法師』アルティナ
 影を自在に操る能力をもつ少女。元ラルデリカ第2皇女・・・その能力ゆえに秘密裏に暗殺されたことになっているがゼクロの手によりその命を救われる。

 以上が最初に考えていたおもな登場人物です。初期はゼクロは魔皇という設定だったんですよ。でも、なんか違うよなというかとりあえず後々設定を足せるようにと4話まで名前すら明かしませんでした。あとベネルも実は初期では最強幹部の1人だったんですよ。でもいつの間にか妹思いのマッドサイエンティストに・・・レナが消えてフリーダが現れました。最初の構想では実は本編の一角獣近衛隊にあたる精鋭部隊を倒してラルデリカを滅ぼすという単純な話だったんです。ただ、その精鋭部隊が男女混合でアルトはその部隊に所属している剣士と脳内で決めていました。
 その話は2話目で展開につまり途方にくれてしまい折角作った第1話お倉入りにしましたが、ちょっともったいないなと思い一部設定だけを流用してできたのが『生態系』の第1回の魔樹メルギスなんですよこれが、あの著者も実はゼクロの部下として考えたけどいつの間にか消えてしまいました。本来のメルギスは捉えた敵の女戦士を放り込んで改造するためのに品種改良された植物だったんです。まーその案が潰れた『戦記』では宝珠というものを作ったわけですけどね

○最初はちょい役立った人

 チェルシーとフランシスは途中から重要なポジションになったキャラです。最初はまったくの脇役程度にしか考えておらずチェルシーはそのまま戦線離脱案も考えていました。フランシスの設定が濃くなったのは7話目を書き上げた後くらい。最終決戦でゼクロと戦わせるに相応しい相手は?と考えだし登場させた中でなんとなくいい感じだと思ったので急遽、ゼクロの故郷を滅ぼした裏切り者という設定を付け加えました。それに伴いゼクロの過去を掘り下げて考えるとじゃー兄弟を考え様・・・いや男キャラはいいや女キャラだなということで姉と妹が追加、姉はフランシスに捕まっていてその魔力を利用されていることにしようと画策し妹は・・・面倒臭いから死んだことにしていようと思った矢先に「待てよ。チェルシーて拾われッ子だよな。じゃーチェルシーは実はゼクロの妹に決定」とあいなりました。ちなみにフランシスはゼクロの母親を病的なほど一方的に偏愛していたという設定まで付け加わりました。

○クルツとリーゼロッテ

 この2人を出したのはお遊びでした。当初は『生態系』と『戦記』がリンクしていることを印象付けるための役立ったんですが、意外といい働きをしてくれました。

○最後に・・・

 オリジナルファンタジー長編初挑戦ということで色々な視点で書かれた物語をテーマでしたが・・・はっきりいってこの手は正直しんどいです。登場人物が増える増える。40人くらいまでは名前を数えましたがそれ以降は数える気を失いました。次オリジナルをかくなる1人の主人公の視点で書かれる普通のに使用とおもいます。あとメインの登場人数を10人以下に抑える方向で行きたいなと・・・次は現代を舞台に超能力アクション物を書きたい気分です。ですがその前にいろいろと書きたい短編もありますしまだまだ創作意欲は落ちませんというか増してます。
 彩雲様はもちろんパトリシア様には度重なるご指摘と、読者の方々のありがたい感想をうけ無事完結できたことをここに深くお礼を言いたいと思います。
  

06/03/17 貪欲なSS書き 魔渡


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