獣が鳴いた日



 ラムルテッド地下魔獣研究施設にて――
 白衣の下に露出度の高い衣服を身に纏いその豊満で美しいバストを強調し肩まで伸ばしたウェーブかかった金髪の先を指でくるくると回しながら大人びた女性が空中に投影された映像を見ながらブツブツと呟いていた。
 尖った耳と褐色の肌という特徴からダークエルフだということはラルデリカに住まうものならだれでもわかる。ダークエルフは一般に邪神を信奉し森に住まうエルフとは相容れぬ関係と思われているが実際には彼らは邪神を信奉しているのではなく単純にエルフよりも好奇心が強く物質世界になじんでいるだけでさまざな研究に没頭している。もっとも趣味に走りすぎるマッドサイエンティスト気質があるのが邪神を崇めてると思われる原因の一つでもあるのだが・・・・・・ちなみに、邪神を信奉しているとおもわれる大きな原因の一つには浅黒い肌のが上げられるのだがこれは南方の熱い地域にすんでいるために環境に適応しているだけであ。また、ダークエルフ達は通常のエルフ達とも友好的に付き合っており人間にも比較的友好的な種族と考えてもいい。
 彼女の名前はベネル。合成魔獣の研究をしている人物である。
「ベネル、どう?上手くいってるかしら?」
 研究施設にやってきたフリーダはベネルに近づいた。
「うん?まあまあかな。素材はいいけどもう少し調整にはいろいろと手間がかかるのよ」
 壁際には液体が満たされた天井まで伸びたガラス製の円柱がいくつもありなかには美しい15歳前後の少女達がアイマスクをつけられ大の字で拘束されており、それ以外のものは一切身につけていない。そして、少女達のお腹は妊婦のように膨らんでいた。
 ベネルが部屋の中央にあるパネルに指を這わせるとガラスの中に蛇腹状の太い管が少女達の秘裂は抵抗無く侵入し激しく吸引した。少女達は苦悶の表情を浮かべるどころか管を逃すまいと股を閉じ腰を激しく動かし快楽に浸っていた。
「コアの摘出完了。それでそっちのほうは?」
「なんとか稼動までもっていったわ。でも制作にはまだ時間がかかるわ。王国軍が動くまでを計算すると僅差で間に合うはず・・・」
「まあ腐っても鯛、かなり厳しいわね。援軍のほうは?」
「一応、まわしてくれるそうよ。」
「なら、私のほうでも用意しておくはなにせ材料は一杯あるもの・・・・・・ああ、腕がなるわ」
 ベネルは不気味な笑みを浮かべるとフリーダはたじろぎながら一歩下がった。
「そ、それじゃ。私は執務があるから」
 退室の挨拶をするがベネルの意識は・・・
「ああ、やっぱり触手とかいいわね。腕を一杯つけるとかそれで這い回ったりしたら・・・・・・でも、口から火を吐くとかも捨てがたいわ・・・」
 すでに合成魔獣の構想へと飛んでいた。

 ★ ★ ★

 地下の研究施設からフリーダは執務室に戻った。
「フリーダ様本日のご報告です。」
「おねがい爺。」
「はい、失業率が10%にまで落ちました。また食料の配給もおおむね上手くいって降ります。」
「そう、それはよかった。」
 聖王国に支配されている間ラムルテッドは悲惨な状況だった。昔からラムルテッドに住んでいた者は弾圧をうけさらに重い税をかけらおり、さらに反逆したものは厳しい労働をかせられるというものだった。
 また、街もメインストリートに面した面は綺麗ではあるが町の大半は暴力が支配するスラムと化していたのである。
 フリーダはまず現状を打破するために炊き出しなどを始め様々な人員を現地調達しある程度の秩序を取り戻すことから始めた。フリーダがラムルテッドを奪還してから3週間で経済などを建て直しに成功した。
「姫様の辣腕・・・爺めはうれしゅうございます・・・」
「ありがとう。でもまだまだやらなきゃいけないことはあるわ。クロエ着てるのでしょ?」
 部屋の隅。日の当たらない場所からクロエはあらわれた。
「それで、連中の動きは?」
『ようやく王国軍はラムルテッド進軍部隊をまとめ終えた。数は23000程度。それとは別に各地の人獣討伐に総勢3000が各地に進軍を同時に開始。従属国連合軍はアルグレに向けての進軍作戦のために現在調整中』
「お得意の物量作戦ね。距離から考えると20日から25日くらいで開戦になる可能性がでてきたわね。爺こちらの兵力は?」
「はい、現在の兵力は500。ですがまともに使えるものは120というところかと・・・・・・目下、訓練中でありますが」
「そう・・・とりあえず城壁への武装の強化それと投石器の取り付けと避難経路の確保を優先。クロエ、こっちは全力を尽くすわ。そ、それと陛下はその・・・・・・私の事は、な、なにか言ってなかった?」
『・・・・・・とくにない』
 その答えを読んだ。フリーダは激しく激昂し、クロエの襟首をつかむと前後に激しく動かした。
「なにかあるだろう!!なにか!!」
『苦しい・・・・・・』
 プラカードに書いても頭に血が上ったフリーダが読めるわけも無く。
「くっ爺!!ちょっと出かけてくる!!後は任せた!!」
「姫!?」
 クロエを放すとあっというまに空間に溶け込むと姿を消した。
「・・・・・・・・・・・・クロエ様・・・・・・・・・・・・」
 老人の冷たい視線を向けられたクロエもあわてて空間に消えた。

 ★ ★ ★

「今日の仕事はここまでだね?」
 青年は秘書官の少年に問い掛けた。
「はい、お疲れ様です。」
 少年の名前はシン・ゴーブ。まだ14歳の人間の少年ではあるが非常に有能であるために側近として登用した少年である。
「なにかお食事をお持ちしますね」
「ああ、頼む」
 青年は一息ついていると青年の頭上の空間が歪み・・・
「ゼクロォォォォォォォォォォォ!!」
「うおっ・・・」
 フリーダが振り下ろした風の鎚をすんでのところで回避した。
「危ないな・・・やあフリーダひさし・・・てっのわっ!!」
 少女は話を聞くことなく風の鎚をむちゃくちゃにふりまわした。なぜか半べそをかいていたが・・・青年はなんとか避けながら話を聞こうとしたが話せる状態ではないことは明らか
「ゼクっむぐっ!!??」
 青年は一気に間合いを詰め唇を重ねそのまま少女を押し倒した。
「落ち着いた?」
 優しく微笑みかけるとフリーダは顔を真っ赤にしながらそっぽを向いた。
「ちょっと意地悪したからすねてるのかな?」
「う、うるさい!!馬鹿!!アホ!!子ども扱いするな!!」
 抵抗しようとするが青年を押しのけることができず仕方なくフリーダは罵声を浴びせつづけた。
「しょうがないな。仔猫を遊んであげますか」
 ゼクロは片手でフリーダの両手を押さえつけながら空いた手をスカートの中へともぐりこませた。
「だれが、こね・・・ひゃうっ・・・ゼクロ・・・こら・・・そこは・・あうっ・・・卑怯者・・・やめ・・・あぅっ」
「あいかわらずお尻が弱いですね」
 青年は楽しく笑いながら少女のアナルに指を這わせた。
「やめ・・そんなふうに・・・されたら・・・」
「濡れてきてますね。本当にやめていいんですか?」
「ばっ・・ばかっ!!ひゃうっ・・・そ、そんなこと言うな!!」
「おっと、そろそろ時間切れみたいだね」
 突然、動きを止めるとフリーダの腰に手を回し立ち上がった。
―コンコン
 部屋にノックの音が響くとドアが開いた。
「陛下。お食事を・・・・・・フリーダなぜ貴様がここにいる?」
 入ってきたのはメイド服をきたキルデ。運んできたカートからは美味しそうな匂いがただよっていた。
「あんたこそなにその格好は?」
 部屋の空気が一気に膠着し、次の瞬間には二人の姿が消え中空でぶつかろうとしたが・・・
「2人ともダメだよ」
 いつ動いたかわからないがぶつかる寸前の二人のを手をゼクロがかるく止めていた。
「こんなところで君達が喧嘩したら部屋がむちゃくちゃになるからね。キルデ、今日は久しぶりにフリーダに会えたんだ?今日くらいはいいだろう?」
 優しく微笑みかけられキルデは顔を朱に染め手を引いた。
「くっフリーダ貴様とはいずれ決着をつける!!」
 そういうと走って部屋を飛び出していった。
「さてと、食事をとったら続きだね」
 改めてそういわれフリーダは自身の体温が高くなることを感じていた。
 結局、フリーダは抵抗することもできず食事を終えたゼクロに衣服を脱がされいまは2人とも一糸纏わぬ姿でベッドの上にいた。ゼクロはあぐらをかきフリーダはゼクロの股間に頭をうずめるかたちになり青年のそそり立つ逸物に必死に舌を這わせていた。
「うん、上手だよ。カリのところもしっかり舐めるんだよ」
「う、うるさい!!それよりも早く・・・そのあれだ!!ひゃうっ・・・・・・」
 フリーダのアナルに伸ばされた指が一本、二本と徐々に挿入されていき、4本まで飲み込んでいった。
「こっちの方は素直なのにね」
「やめっ・・・そんな・・・はう・・・・・・なかで激しく動かすな・・・あぅ・・・」
「軽くイっちゃたんだ。なら、もういいかな?」
「はぁはぁ・・・ダメ・・・わたしの・・・アナルに・・・ゼクロのおちんちんをいれて・・・・・・」
 少女の顔はゆでだこのように赤くなっていた。
「もっとやらしく言わなきゃダメ」
「ぐっ・・・・・・わ、わたしのやらしい・・・ア、アナルに・・・腕のように長くて太いおチンチンを・・・い、いれてください」
「よくできました」
「きゃっ」
 ゼクロはフリーダの体を軽々と持ち上げ四つん這いの体勢へと変えるといきり立ったほんとうに腕のように太い逸物を一気に根元まで挿入した。
「ひぎぃいくぅぅぅぅいれたばかりなのに・・・なかが擦れていっちゃうぅぅぅぅぅぅ・・・」
 少女は涎をたらしながら倒れこみ股を淫液で濡らした垂れた淫液と唾液でシーツに大きな染みを作った。

「入れたばかりなのにしょうがないな」
「ひゃうっ」
 青年は少女の腰を両手でしっかり掴むとそのまま抱き起こしあぐらをかくとお互いに向き合って抱き合う形へと体位を入れ替えた。
「それじゃ動くよ」
「はぐぅっ下から・・・はぁんっ・・・突き上げる振動が・・・あぁあ・・・また・・・いっちゃう・・・白く・・・はぁぁん」
「いいよフリーダ何度イッても」
「あぅあぅ」
 フリーダは仔犬のような声を上げ一突き事に絶頂を迎えながらも徐々に自ら腰を動かしその動きは時に激しく時に堪能するかのようにゆっくりとしていた。また、ゼクロもフリーダの幼い体中にキスをした。
「そろそろ出すよフリーダ」
「あぁあん・・・出してぇぇ出してくださいぃぃあぁぁなかが熱い!!はぁぁぁぁぁん」
 少女の体のなかで何かが弾け意識が彼方へと飛びそうになったとき突き上げる振動によって意識がこちらがわへと引き戻された。
「まだ、果てるには早いよね?」
「ちょっ・・・かんべ・・・はぁん・・・あっもう・・・だめ・・・そんな激しすぎる・・・・・・あぁぁぁぁ」
 結局、フリーダは一晩中イかされ続ける事になった・・・
「すこしは・・・手加減を・・・・・・してよね・・・」
「ごめんごめん」
「何が悔しいって・・・なんで一晩中してたあんたが・・・・・・平気な顔してるのか悔しいわ・・・」
「しょうがないな」
 フリーダの髪をかきあげるとゼクロは優しく頬にキスをした。
「どう?体力は回復した?」
「平然とそういうことするな!!恥ずかしいじゃない・・・とりあえずありがとう。でも、体力譲渡はやめたほうがいいわよ・・・」
「大丈夫、君のほうと比べるとまだこっちに進軍するには期間が必要そうだからね・・・だから、しばらく頼むよ」
「わかったわよ」
 ベッドからおりフリーダの周りに霧が立ち込め霧が晴れるとフリーダの体に付着していた体液が綺麗に落ちておりそして衣服をみにつけていた。
「それじゃね。次ぎ、来るときは吉報をもってくるわ『陛下』」
 そういい残しフリーダの姿が歪み空間に溶け込み姿を消した。

 ★ ★ ★

「爺、もどったわ」
「お帰りなさいませ・・・姫。『アレ』がまもなく・・・」
「そう・・・・・・爺。必ず勝利をするぞ」
「はい」
 フリーダの意識に呼応するかのように城の何処からか獣が鳴くような声が響き渡った。


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