第2話 「侵」


「ナナ、大丈夫ですか?」
「ん?・・・なにサクヤ?」
 今日のナナの任務はサクヤと事務処理である。ナナはサクヤに母親のイメージを重ねてるため素直に接しており、サクヤも生来の気質とナナの境遇をしるため、優しく接している。実際互いの雰囲気から親子と見られてもおかしくない。もっとも本人のそのことをいった場合。「神罰です」と恐怖を味わうだろう。
「眠そうですけど、昨日は眠れなかったのですか?」
「うんうん・・・・・・そんなことないよ」
 昨夜の痴態を話せる訳も無く。ただ平静を装うので精一杯だった。
「そうですか、ならいいのですが、無理はしないでくださいね?」
 ナナを見つめ穏やかに微笑む。その笑みはまさに聖母の微笑といっても良いだろう。
「うん、わかった。でも、大丈夫だから心配しないでサクヤ」
「では、がんばってお仕事を早く済ませましょうね」
「うん!!」
 母親に甘える子供のような笑みを浮かべナナは再び事務処理を再開した。



「はぁ・・・はぁ・・・あぁぁダメ・・・気持ちいい・・・あぁぁ・・・いい」
 ナナはその日の夜も”疼き”に襲われていた。疼きをしずめようと、昨夜と同じように陰唇や陰核を激しくこするも、昨日ほどの快感は得られず。その動きは徐々に激しくさらなる快感をもとめるために指を動かした。その指の動きに比例するごとく徐々に秘所は濡れ始めた。
「あぁぁ・・・いいぃ・・・」
 甘い声が静かな部屋を支配し、そして淫靡な動きは加速しつづけた。しかし、結局その日ナナは絶頂を迎えることなく、朝を迎えた。
 その日から1週間ほど、淫欲の衝動を抑えられず、しかし決して絶頂を迎えることなく日々をおくり、そのため任務にも身が入らずたびたびミスを招くはめとなった。
「最近、ミスがおおいですよ。どうしたんですか?」
 流石に、事体をおもく見たカイはナナを呼び出し、その原因を探ろうとしたが、ナナはいつもの不遜な態度で。
「あんたに関係ないでしょ!!」
「関係ないということはないよ。ランサーの体調の管理も補佐官の仕事だし・・・・・・」
「すこし・・・・・・寝つきが悪かっただけよ・・・・・・悪かったわね」
「それならいいけど・・・気をつけてね?」
「わかったわよ」
そんなやり取りを終えた後、カイは1人になった執務室で
「くっくっくっ、どうやら順調のようですね。疑問も抱いていない・・・そろそろ次のステップに進みますか・・・」
 一人になるとつい考えを口にする。それはカイの悪癖の一つといってもいい。もっとも、その癖を知る人間はだれもいないが・・・ 



 その夜・・・再びナナは闇を彷徨う感覚に襲われた。以前と変わらず、不快ではなく心地よい感覚。その感覚に抗うことなく、快感に身をゆだねた。
『貴方は体の奥が痒くなる・・・どんどん痒くなる・・・・・・そして、その痒みに耐えない。かかずにはいられない。』
 再び声が響き、ナナの心に染み渡っり、『声』はナナの心とシンクロしていった。そして、心は体へと変化をあたえ。『声』のとおりナナは体内からどうしようもない痒みに襲われた。それを静めようと、右手を秘所に伸ばし、陰唇の奥、いまだ誰も又みずからも触れたことのない部分へと伸び。さらに左手は閉じた菊門に、自然に伸び激しくかきはじめた。
「あぁぁぁン・・・いぃぃぃ・・・気持ちいいぃぃぃ・・・あぁぁ・・・・・・くる・・・何かくる・・・・・・」
 秘所と菊門に与えられた快感に喘ぎ声をもらし、さらなる快感を求めようと一本しか挿入(いれ)てなかった指は、気がつかないうちにすでに二本に増え、動きも激しくなっていた。そして、その動きは疼きが収まるまで続けられた。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・なんで・・・私・・・・・・いったい・・・・・・」
 自らの体の異変に戸惑いながらも、幼いその精神は、快感に身を委ねてしまった自らに嫌悪と罪悪感を感じずにはいられなかった。だか・・・
「えっ・・・うそ・・・また・・・だめぇ・・・・・・おかしく・・・・・・・・・なる・・・・・・」
 一度は沈静化した『痒み』は再びナナの体を襲った。痒みに耐えようとしようとしたが耐えられることなく再び、痒みから逃れるべく先ほどよりも激しく自らの秘所と菊門を刺激し、この日人生2度目の絶頂を迎えることとなった。
 ナナの意識が絶頂のために闇へと誘われたとき再び『声』が響いた。
『貴方は今身につけているショーツがとてもお気に入りだ。これ以外のショーツは身につけたくない。ショーツは毎日替える必要もないので、毎日それを穿きつづける・・・・・・』
 『声』は、徐々にナナの心を侵食し、やがて、それはナナの心と混ざり合った
「今・・・身につけているショーツが・・・・・・お気に入りだ。これ以外のショーツは・・・・・・・・・たくない。ショーツは毎日替える必要もないので、毎日それを穿きつづける・・・・・・・・・・・・」
 ナナの口は本人の意思とは関係なく、『声』を復唱していた。


→進む

→戻る

ランサー研修録のトップへ