第5話 「初体験」
「お待たせしました。ナナ」
カイは定時までに仕事を終え、さらに明日までの期日の仕事は全て済ました。無論、ナナの押収品のチェックも替わりに済ませている。が、あえてそのことは伝えなかった。情報とは無形のもののために軽視する人間が多いが、情報とはこの世で最も力を持つ力である。さまざまな情報の真偽を見極め、その効果を最大限に利用する。それがいかなる事象でも不変の法則。情報を出すタイミングを見計らうことを心得たカイの戦略の一つである。
ナナは、顔を俯き身を固めていた。カイはナナの股間に手を伸ばし、ナナは慌てて股を閉じようとした。
「ちょっ・・・何を・・・」
カイは平然と
「何でも言うこと聞くんのでしょ?ならじっとしてください」
普段の丁寧な口調でナナの行動を静止した。ナナは、濡れたショーツに忍び寄る異性の手に抗うことを必死にこらえながら身を恐怖に縮めた。
「ひゃっ・・・・・・」
突如、ナナの口から甘い声が漏れそして、カイの右手には糸をひいた、スプレー缶が握られていた。
「やれやれ、こんなものを朝からずっと挿しこんでたんですか?サクヤの話ではモノレールに乗ってたときから様子がおかしかったかということですから、家からずっと挿し込んでたんですね。とんだ淫乱ロイヤルガードですね」
カイはわざとロイヤルガードという言葉を使った。なぜならナナにとって、自身がロイヤルガードであることを誇りに思っており、普段の不遜な態度もそのプライドが原動力である。そのことを指摘することでナナの精神にとってもっとも打撃を与える。
「ち、違う・・・・・・」
「違うものですか」
カイはナナの顔にスプレー缶を押し当て
「嫌っ!!」
スプレー缶から逃れようとナナは顔をそむけた。
「嫌って、自分で濡らしたんでしょ?・・・そうですね。まずはこれを綺麗にしてもらいましょうか?手を使わずにね」
「嫌よ!!」
ナナはカイを睨みつけ拒絶の意思を示した。
「そうですか、ではサクヤにナナが一日中、淫乱マンコにスプレー缶を挿していたと・・・」
「やるから・・・サクヤには・・・サクヤには言わないで・・・」
消え入りそうな声でカイに哀願した。ナナにとってサクヤに自身の醜態を知られることだけは何が何でも避けたい。なにしろサクヤは司祭。性に関しては厳格そうな彼女に知られれば軽蔑される可能性は高い。この世界でサクヤという拠り所以外より所というものを持たないナナにとってサクヤという存在は大きいものである。
「何をするんですか?」
「それは・・・だからスプレー缶を舐めます・・・・・・」
「それではダメです。」
「えっ・・・」
「拒否したのだからペナルティーは必要ですよね?」
「そ、そんな・・・・・・」
「安心してください。今回はまだ初めてですからね。優しくしてあげますよ。ですが次拒絶した場合・・・わかりますね?」
ナナは無言のままコクリと頷いた。
「よろしい。では、私がこれから言うことを復唱してください。いいですね?」
カイは念をおした。ナナは逆らえないと悟り只沈黙のまま頷くだけだった。
「では、いいですか?ナナの淫乱マンコに一日中に挿し込んで私の淫液で汚れたスプレー缶を舐めさせてください。どうです言えますか?別に拒絶してもかまいませんよ。そのときは・・・」
選択肢を提示し、それから選択するということはそれは人の意思で選んだということである。それが例え屈辱なことであれ選択した事実には変わらない・・・カイの仕掛けた言葉の鎖に、ナナはすでに知らず知らずのうちに縛られ始めていた。
「判った・・・言うから・・・サクヤには」
「ええ、いいですよ。ただし、これからは言葉使いにも気をつけてもらいましょうか?ナナ」
「はい、判りました・・・ご主人様・・・・・・」
ナナはサクヤに知られたくない一心でカイの機嫌をとるため、丁寧な言葉を使い。あまつさえ、カイを主人と認めたのである。
「なかなか物分りがいいですよ。では、ナナ」
ナナは先ほど言われたことを復唱した。
「はい・・・ナナの・・・・・・淫乱マンコに・・・・・・一日中に挿し込んで・・・・・・・・・私の淫液・・で・・・汚れたスプレー缶を舐めさせてください・・・・・・・・・」
「くすくす、では舐めなさい」
カイはスプレー缶を差し出し、ナナはそれを一心不乱に舐め始めた。しばらくの間ピチャピチャと音を立てナナは舐め続けた。愛液にまみれたスプレー缶はやがて全てがナナの唾液と替わり、それを確認したカイはスプレー缶をひいた。
「では、ついてきてください」
「はい・・・」
カイはナナを伴い、駐車場へと向かった。その間ナナは不安とは別の感覚が自分の中に芽生え始めていることに気がつかなかった。
★
カイは普段は出勤などにはリニアモーターカーを主に使うが、休暇などの前にはEMP分署に止めてある自家用車を利用する。
「何処に向かってる・・・・・・ですか?」
ナナはカイに素朴な疑問を投げかけた。
「すぐにわかりますよ。」
カイはそっけなく答えそのまま車を走らせた。車は商業地区の外れ、いまだ未開発な部分もある区域でカイは止めた。
「ここです。さー降りてください。」
そこは、地下へと細い階段が延びている小さなビルの前だった。
「ここは?」
「すぐにわかりますよ。」
先ほどと同じ答えを返すだけで歩みを進めた。ナナは質問する意味を失い黙って付き従って階段を降りた。
「ここです。」
階段を下りた先には一つの扉があるだけで何もかかれてない。カイはかまわず扉を開け中へと入っていった。ナナもそれにならいカイの後に続いた。
「えっ!?」
扉の中は薄いぐらい照明。部屋はピンク色で棚にはさまざまな淫具が並べられていた。
「これはこれはカイ様。今日はどのようなご用件で?」
いつの間に現れたか判らないが1人の老人がカイの隣に立っていた。
「ゲン爺、久しぶりですね。今日は大口の買い物です。」
「さようでございますか・・・そちらのお嬢さんに?」
「ああ、ゲン爺。案内を頼む」
(いったいこいつ・・・何者?)
ナナは心中にカイに対する疑問がわたい。なぜこのような店をEMP分署の補佐官がしっているのか・・・会話の流れから常連のようでもある。そのことがナナは切り札になると思えたが・・・
「カイ様は、ここの常連でございますよ。お嬢さん。あまりカイ様のお手を煩わせないほうがよろしいかと、カイ様がその気になれば貴方だけでなく親しい方が・・・」
その言葉を聞いたときナナは、体を強張らせた。
「ゲン爺」
カイは静かに老人に静止の声をかけた。
「申し訳ありません。ですが・・・」
「いや、いいよ。さて、ナナ。ここでそうですね10万クレジット分の買い物をしてください。」
「えっ・・・ここでですか?」
「そうです。商品の質問はゲン爺にすればいいでしょう。あんまり時間をかけないように・・・そうですね。1時間以内に決められなかったらペナルティーを用意しましょう。ではゲン爺お願いします。」
「仰せのままに、ではお嬢さんこちらに」
老人は丁寧にナナをエスコートした。ナナは逆らえずはずもなく、従うほかなかった。
「しかし、カイ様もなかなか無茶をいわれる。10万クレジットとなれば相当買わないといけませんね・・・さてと、いろいろありますので、ご自由に手にとってください。」
老人に言われるままにナナはさまざまな淫具を見てまわった。ここ数日でそれらにも若干の知識があるが、ここに置かれているもの中には使い方に疑問をもつものがいくつか存在する。ナナは、自然と高まりを覚えながら性への好奇心を抑えられなくなっていた。
それからきっちり1時間後。ナナは大目の買い物袋4つ分もの淫具を購入した。
「では、カイ様、こちらはサービスですのでお役立てください。」
「ありがとうゲン爺」
カイは、袋を4つとも持ち店を後にした。ナナは、顔を赤くしながらもカイに付き従った。
★
再び車を走らせたカイが向かった先は居住区でも高級住宅街とされる場所である。
「あの・・・ここに住んでるんですか?」
カイの自宅は、大きな日本家屋であり、ナナにとっては予想外だった。
「普段は、使ってないよ。ここからの出勤は不便だからね」
「それって・・・」
「休暇もずいぶん溜まってたからね。一様、休暇を取る予定を提出しておいたんだよ。ナナの分も提出しておいたよ。なにせ体調が悪かったみたいだからね。」
(ああ・・・つまり・・・)
ナナはこれから自身に何が起きるか察知していた。いや、すでにここにきた時点で覚悟は決めていた。屋敷に上がると、かなりの広さであり、また庭も広い。カイに続き奥の部屋にくるとカイが端末を操作すると、隠し扉が開き地下への階段をあらわにした。
「この奥です」
案内されるとそこはベッドが一つ置かれいるだけの簡素な部屋だった。
「これから何をされるか判りますね?」
ナナは頷いた。カイはナナの顎に右手を当てて上を向かせ腰に回した左手を引き寄せた。そして・・・
「うぅん・・・」
唇をふさいだ。
(あっ気持ちいい・・・)
ナナはキスの感触に身をゆだね。感じていた不安は薄れその感覚に身をゆだねた。
「気持ちよかったですか?」
カイはキスからナナを解放し、キスの感想を尋ねた。ナナは、頬を染めながら頷いた。
「可愛いですよ・・・では・・・いいですね?」
「はい・・・・・・」
(私どうなるんだろう・・・やっぱり・・・あれとか・・・これとか・・・使うのかな?)
ナナは先ほど購入した淫具のことを思い体を熱くした。
「今日は普通に可愛がってあげますよ。」
カイは、ナナを抱きかかえベットに運んだ。
「あっ・・・」
「では、いきますよ?」
カイはそういいながら、右手は服の下にある小さな双丘をへと伸び、左手はショーツの下の痴丘に刺激を与えた。
「はぁん・・・」
敏感になっていたナナの体は初めて自分以外の人間により与えられた快感により甘い声が漏れた。
「感じやすいんですね、ほらこんなに濡れてる」
ナナに秘所へと伸ばしていた手を見せその手についた愛液を見せた。見せられたナナは顔が赤くしたが、快楽から逃れることはできず、むしろ快楽に身をゆだねていった。
「優しくするのは今日だけですからね・・・」
カイはショーツに手をかけ一気に脱がし、舌をナナの痴丘を這わせた。そのたびにナナは甘い声をもらし、カイはあふれた愛液で濡らした。
「これだけ濡れていれば大丈夫ですね。それに丸一日、ここに入れていたわけですからね」
(嘘・・・・・・あんなの入るの?)
ナナは夢うつつの中、カイのいきり立った男根を目撃した。ナナは男根の大きさに驚愕したのだ。なぜなら太さはナナの握りこぶしより一回りより小さいかどうか、長さにいたってはゆうに20センチ以上あったのである。カイはそんなナナにかまわず。秘所へといっきに侵略した。その瞬間ナナは体を強力な電撃で貫かれたような感覚に囚われた。
「はぁん・・・・・・あぁん・・・ヒィィィィィィィン!!」
(何これ・・・すごい・・・気持ちいい・・・あぁぁ・・・・・・)
「気持ちよさそうですね。では、動きますよ。」
カイは、ゆっくり腰を動かし始めた。
「あぁぁぁん・・・いぃぃ・・・気持ちいい・・・・・・」
ナナの口からは快楽に沈み、その口からは、快感の声を漏らした。
「ぐ・・・凄い締め付けですよ。」
腰の動きは激しさをました。それに呼応しナナの陰唇からは大量の愛液が噴出し、さらにナナ自身も更なる快楽を求め自らも腰を動かし始めた。
「あぁん気持ちいい・・・イィィィ」
「初めてで腰まで使うなんてナナは淫乱ですね。」
(私・・・淫乱なんだ・・・・・・でも・・・・・・気持ちいい・・・・・・何も考えられなく・・・・・・)
しばらくの間、肉と肉がぶつかり合う音と声だけが響き。ナナの意識は確実に快楽の海へと沈み快感に身をゆだねた。
「気持ち良いですか?ナナ」
「気持ちいい・・・気持ちいい・・・です・・・あぁぁん・・・」
ナナの心は快楽に支配されもはや抗う意思もなく。ただ快楽をむさぼり続けた。
「アァァン・・・来る・・・あぁぁきちゃう・・・・・・」
「イきそうなのですね。ナナ」
「はい・・・イッちゃう・・・・・・あぁぁん・・・」
ナナはためらうことなく喘ぎ声をあげながら。自らの絶頂をカイに告げた。カイはその言葉に合わせ、腰を激しく加速させた。
「あぁぁイキます・・・ナナ・・・イキまぁぁぁす!!」
ナナは激しく全身を痙攣させ快感の波に身を任せた。
「まだまだ、これからだよ。ナナ」
「はぁはぁ・・・・・・はい・・・・・・ご主人様・・・・・・」
結局、この後ナナが気絶するまで続けられた。
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