第7話 「ヒドラ」


 再び地下室に戻り、ナナをベットにすわらせ。カイは、紙袋の中を確認をおこなった。カイはそれをレシートと確認をとりながら、広げていった。ナナはそれらが並べられるたびに顔は朱に染まり全て並べ終わる頃には真っ赤に染まっていた。
「さて、どれからがいいでしょうね。」
 カイはそれらを見つめ、しばらく熟考し、ナナへと首輪をなげてよこした。
「ナナ、まずはそれを身につけないさい。」
「はい・・・ご主人様」
 ナナは、言葉に従い首輪を身につけた。
「さて、次は・・・こんなものも買ったんですね」
 カイが手にとったのは、ボンテージスーツとボディークリップだった。ボンテージスーツはブラとショーツと分かれており、そして乳首の部分と秘所の部分は切り取られていた。ボディークリップは三つの留め具があるタイプのものだった。
「つぎはこれにしましょうか。まずはこれに着替えなさい」
「はい・・・ご主人様」
 再びナナは同じ言葉を紡いだ。反抗することはできずただ従うしかない。しかし、ある問題が起きた。ショーツが着替えたくないのである。
「あの・・・・・・」
「どうしました?早く着替えなさい」
「いえ、そのショーツは今はいてるのじゃダメですか?」
「ああ、なるほど。そうでしたね」
 カイは理由を思い出し、目を閉じた。そして、ナナの頭の中に『声』が響いた。
『ショーツは毎日、取り替えるものだ。穿き替えないことはおかしいことだ』
 ナナを縛りつづけた心の呪縛から解放され、いままでずっと穿きつづけたショーツを久々に穿き替えた。もっとも穿き替えたものはショーツはもっとも肝心なところをさらけ出す形になったが・・・そのことよりも、ナナは一つの疑問に感じた。それは『声』である。今までは、はっきりとわからなかったが、近距離でその力を受けたがため、その『声』の主に察しがついた。
「あんた、まさか・・・今までずっと」
 ナナの瞳は怒りのいろで染まり、その瞳は目の前のいる男を睨みつけた。
「ああ、やっぱり判っちゃいましたね。ええ、そうですよ。『声』は私の能力です」
「なっ・・・つまり今までのことは・・・」
 怒りで身を震わせながら問い掛けた。しかし、カイはそれを軽く受け流し。
「今までのというのは、おかしいですね。あくまできっかけを作っただけですよ。私がしたのはあくまでもきっかけですよ。」
「なんでこんなこと・・・」
「それは・・・・・・お答えする気はありませんよ。ナナ」
「気安く呼ばないで!!」
「やれやれ、それでどうしますか?」
「そんなのメルビナにいって・・・」
「それは無理ですね。私の資料には私がこの能力を有しているとは記されてません。それに気がつきませんか?」
「なにが?」
「私は、あなたに暗示をかけたんですよ?」
「えっ・・・・・・嘘・・・まさか・・・」
 ナナは肝心なことを思い出した。ナナの精神にはかなり強力な精神感応に対抗するための防御結界の魔法がかけてある。むろん精神に直結してるので動揺したりすると効果はうすらぐが、睡眠時でもかなりの強度をもっている。しかし、カイの能力はその結界をやすやすと突破しナナの精神に直接暗示をかけた。つまり、ナナにこのことを口外できないように暗示をかけることもできるということだ。
「気がついたようですね?」
 ナナは先ほどの威勢は衰え、その瞳を涙うかべながらもカイに振り絞る声で叫んだ。
「・・・だったら・・・なんで暗示であたしを自由にしたらいいじゃない!!なんでしないの!!」
「それも・・・・・・答える気はありませんよ。」
 沈黙がこの場を支配した。
「どうします?」
 沈黙を破ったのはカイの一言だった。ナナはどうすることもできず、只従うしかない。もし、カイがその気になればサクヤの身にも何かあるかもしれない。そう考えがいたったナナの答えは一つしかなかった。
「わかったわ・・・・・・その代わり・・・」
「サクヤには手を出さないでですね。」
「うん・・・」
「いいでしょう。約束しましょう。」
「本当ね・・・」
「ええ、約束しましょう。その代わりわかりますね?」
 ナナは小さく頷き
「・・・・・・あたしはどうなっても・・・かまわない・・・」
「では、私の性奴隷になることを誓いますか?」
 もはや、ナナに選択の余地はなかった。
「・・・・・・誓います・・・・・・」
「それではダメですよ。きちんといってもらわないと」
 ナナは唇をかみ締め。
「あたし、ナナイ・ナタレシオン・ナインハルテンは・・・・・・カイ・サイラ様の性奴隷になることを誓います」
「よろしい。では、続きを」
「はい・・・・・・かしこまりました」
 ナナはボンテージのショーツを穿き、ボディークリップを身につけた。ボディークリップの身につけ方は教えられていたのか戸惑いながらも身につけた。クリップはネジで固定するタイプで強く締め付けることもできるという特殊な淫具である。クリップ自体も鎖でつながれており淫猥な雰囲気を高めていた。
「なかなか似合ってますね」
「はぁん・・・」
 カイはナナの陰核と胸の小さな突起をつなぐ鎖を引っ張ったのである。ナナは溜まらずそのばにへたり込んでしまった。
「まだまだ、これからなのですからしっかりしてください。」
「はぁはぁ・・・・・・はぁい・・・」
「では、四つん這いになりなさい。」
「はい・・・」
 ナナは命じられままに四つん這いになり次の淫らな責めに備えた。次のカイの選んだものは手枷と足枷の二つ。手枷は短めの鎖で繋げたもの、足枷は棒で繋げらたものである。それに加え、5本の紐がたれさがっており棒を手にとった。紐の先にはそれぞれに親指大の楕円の球体がついており、棒の部分には5つのダイヤルがついていた・・・つまりローターである。もっともかなり特殊なものであるのは間違いない。
「しかし・・・なんで初心者でこんなの選んですか?」
 カイは確かに買うのを命じはしたが、それでも比較的軽度のものを選ぶだろうとたかを括っていたのである。
「えっ・・・・・・その・・・・・・店主の方が・・・・・・」
(ゲン爺・・・もっともの考えろ・・・・・・いや・・・うん・・・・・・でも、グッジョブ!!ゲン爺)
 カイは心の中で激しく葛藤したが、欲望が大きく軍配をあげたようだ。
「まーいいでしょう。さてと・・・」
 カイは手早く、足枷と手枷をつけ、首輪には鎖をつないだ。ナナはその作業に大人しく従い、じっと耐えた。
「次は、これを舐めなさい」
「はい・・・舐めさせていただきます・・・」
 先ほどの五つ首(バイブ商品名)の先端部分を舐めさせた。ナナは低にいに一つ一つ丁寧に舐め。その作業は全てが綺麗に舐め終わるまで続けさせられた。
「では、これをどうされるかわかりますか?」
 カイはナナにあえて訊ねることでより恥辱を高めた。
「それは・・・あそこに・・・その・・・入れて・・・ください・・・・・・」
「あそこでは判りませんね。ここですか?」
 カイはいきなり菊門に人差し指を挿した。
「ひゃぁぁん・・・はぁはぁ・・・違います・・・その・・・おまんこです・・・・・・」
 ナナは耳まで真っ赤になりながら、必死に答えた。
「ふむ、そこに5つも飲み込もうなんて、淫乱ですね。でも、それは欲張りすぎです。」
 そういうとカイは、五つ首の頭をまずは、双丘の上にそびえ立つ2つのピンク色の塔につけられた銀色の嘴に、次は、痴丘にそびえる塔に喰らいついた銀色の嘴に、そして、陰唇おく深くに一つを埋め込み、硬くとじた菊門も、小さき破砕槌でこじ開け奥へと進軍させた。そのたびにナナの口からは甘い喘ぎ声が漏れつづけ、全てが終わる頃には太ももは淫液で濡れていた。
「まだ、濡らすには早いですよ。しょうがない奴隷ですね。」
「はぁはぁ・・・・・・申し訳ありません・・・・・・ご主人様・・・」
「さてと今日はいい天気ですから散歩に行きましょうか」
「そ、それは・・・・・・」
 ナナは、あまりのことに困惑した。カイは決して自身の立場が危うくなるようなことはしないとおもっていた。それが外で散歩に行くなどとは予想外であった。
「ああ、そんなにおびえないでください。家の庭にでるだけですから、塀もありますから外からは消して見えませんよ。それに見られても見えなくすることもできますしね」
 確かにカイの能力なら暗示である程度の操作などたやすいことである。それでも、外でするということに抵抗を感じないわけではない。
「では、行きますよ。」
 ナナの返事を待たずカイは鎖を引き庭へと向かった。ナナは仕方なく四つん這いになりながらカイの後に続いた。
「はぁん・・・ひゃん・・・・・・はぁはぁ・・・もっと・・・ゆっくり・・・・・・お願い・・・します・・・・・・はぁん」
 一歩あるくたびにナナの口からは甘い声が漏れ、全身からは汗が噴出した。
「ダメですよこれくらいで、まだまだ本番ではないのですから」
「そんな・・・あぁぁん・・・・・・お願いします・・・・・・ご主人様・・・」
 ナナは上目使いに哀願し、なんとかこの苦痛と淫靡な感覚からの解放をねがった。
「わがままですねナナ。貴方の全ては決定権は私にあるのですよ。どうやらお仕置きが必要ですね。」
 カイは五つ首のグリップ部分のダイヤルを3つまわした。
「このローターは無段階調整でしたね。振動の調整がかなりこまかくできるんですよ」
「はぁん・・・あぁぁい・・・ひゃ・・・おひりの・・・いや・・・・・・クリトリスのも・・・・・・いや・・・胸のも・・・動いて・・・」
 五つの頭のうち3つが動き出した。カイが回したダイヤルはどうやらナナの右乳首、クリトリス、菊門につけられ3つに連動していたようだ。くわえてそれぞれ別々の振動数に合わさられており、ナナは複数のリズムの波を受けることになった。
「いぎぃぃ・・・あぅぅん・・・」
 ナナの口からは喘ぎ声が漏れ、股からは愛液が噴出し床を濡らした。
「やれやれ、そんなに感じられたらお仕置きになりませんね。これはさらにお仕置きが必要ですね」
 カイはグリップの下部についてた小さな突起を動かした。
「ひゃっ・・・えっ・・・こんどは・・・はぁぁぁん・・・だめ・・・あぁあん・・・いや・・・」
「どうですランダムの場所が変わるのわ?変わるタイミングもバラバラですからどんなに身構えても耐えられないでしょ?」
「ひっぐ・・・・・・もうダメ・・・・・・・・・お願い・・・・・・はぁ・・・はぁ・・・します・・・・・・アァァン・・・止めてください・・・」
 そうナナは哀願すると、突如ローターの動きが停止した。
「えっ・・・・・・」
 止められた快感に戸惑い、そして残ったのは絶頂に達することのできなかった体の火照りだけが体を支配した。
「止まったのは以外ですか?本当は気持ちよかったんでしょ」
「・・・・・・そんなことは・・・ひゃっ」
 反論し様とした矢先に再び淫具はナナを攻め立てた。
「このローターのランダム機能には停止させる機能もあるんですよ。無論止まる間隔もランダムですからね。さて、行きますよ。」
 カイはかまわずに歩き出した。ナナは抵抗する気力も失い、喘ぎ声をもらしながらカイに付き従うしかなかった。



「はぁぁん・・・・・・あぁぁん・・・・・・」
「さーつきましたよ。ナナ」
 やっとで目的地についたことでナナは不覚にも安堵を覚えた。カイの庭はきちんと整備されており日本の庭園の美しさをかもし出していた。普段見れば、美しさに目を奪われるだろう。しかし、ナナにとってはこの美しい庭園も処刑場となんらかわらなかった。カイはその庭園の中心にそびえる松ノ木に近寄りナナの手枷を一度外し後ろで再び拘束し、さらに首とつながった鎖を両腕の間に通し松ノ木に結び付けた。
「さて、ナナにはこれを付けてもらいましょう。」
 カイはポケットからアイマスクをとりだした。むろん、このアイマスクもナナが購入させられ物の一つである。アイマスクはプラスチック製でありさらにバンドを錠前で固定するとい物だった。
そのアイマスクをしっかりと固定した。
「えっ・・・あぁぁん・・・うそ・・・振動がつくよ・・・はぁぁん・・・いや・・・ダメェ」
「ああ、ナナさん。あんまり声を出すと周りに聞えてしまいますよ。」
 ナナはその言葉に身を縮めなんとか必死に声をこらえようとしたが、口からは止めなく甘い声が漏れ続けた。
「それでは、私にはちょっとすることがありますのでしばらくそのままでいてくださいね。」
 カイはそういい残しその場を離れた。ナナは絶望的な状況に陥った。塀があるとはいえ野外で裸よりも恥ずかしい格好にくわえ淫具で身を飾りその場に放置された。
 それからどれほど立ったか判らないがナナの口からは・・・・・・
「はぁぁん・・・くっ・・・あがっ・・・」
 悲鳴とも喘ぎ声とも取れない声を口から漏らしていた。暗闇の中、敏感になった触覚が体に与えられる微弱な振動に狂いそうになっていた。もしも、ナナが拷問術に知識を有していたならアイマスクは絶対に選ばなかっただろう。守ることを主体のロイヤルガードにとっては不要な知識であり、幼い彼女に厳格な祖父は不要の術として教えてもいなかった。常人でも闇に包まれれば他の感覚器官の感度はあがる。その感覚は、単純に聴覚、嗅覚、触覚、味覚が向上するわけではなく、必要な器官に応じて向上するのだ。人の脳を高性能なパソコンと置き換えて説明するなら、器官はさまざまなソフトといってもいい、必要でないソフトは使用しない、それはあたりまえのことでありその分あいた容量をたのソフトの使用にまわさられ処理速度を向上させられる。普段、人が生活で使用している器官は、視覚、聴覚がメインであり、その補助として嗅覚と触覚が使われる。味覚は食事の時以外は必要しない。脳が必要ないと判断すと自動的に感覚器官を停止させ、必要な感覚の容量にまわし、生存能力を高めるのである。
視覚を一つ失うことでそれ以外の感覚器官は能力を高める。さらに、闇で高められた集中力は時間の間隔も麻痺させ、一瞬が非常にながく感じさせてしまうのである。アイマスクとはそのような面から、恐怖をあおり感覚をたかめる最高の拷問器具の一つである。それが普段から瞑想なので意識を高める訓練をおこなう魔術師なら常人の数十倍の感覚となる。
 それほどまでに高められたナナに与えれた快感は想像を絶する。しかし、それほどの感度と快感を与えられながらも一度も絶頂を迎えてない。いや、正確には絶頂を迎えるタイミングでローターは停止してしまうのである。それがなおナナの感度を高めさらなる快感の波を加速させるがやはり、それでも絶頂は迎えられず、それは永遠に終わらない鬼ごっこのようである。
 実は、これには一つの仕掛けがあったのだ。カイは五つ首の停止はランダムとナナには伝えたが実際は、バイオセンサーでナナの絶頂を感じ停止しているのである。
(また・・・・・・あがっ・・・・・・いけない・・・・・・なんでも・・・・・・いいから・・・いかせて・・・・・・・・・)
 ナナの精神はもはや限界にきていた・・・
「辛そうですね。ナナ」
 そのときナナの耳に声が響いた。
「ごひゅじんはま・・・・・・おねがい・・・おねがいひまふ・・・いかへェて・・・」
 ナナはプライドもなく只カイに絶頂の哀願の言葉を紡いだ。
「はしたないですね。外でいきたいなんて。変態ですか?」
「ふぁい・・・ナナは・・・変態です・・・だから・・・外で・・・外でいきたいです!!」
 ナナの心はもはや絶頂を迎えたい一心で言葉を紡ぐのが精一杯であった。
「やれやれ、仕方ありませんね。では、きちんとおねだりできたらイカせて上げましょう」
「はぁはぁ・・・ふぁい・・・変態メス奴隷のナナの変態淫乱おまんこをどうか・・・・・・どうか・・・ご主人様のおチンチンさまで・・・気持ちよく・・・してください・・・」
 ナナは思いつく限りの淫語を用いてカイに哀願した。
「ふふふ、いいでしょう。その代わり途中では止めませんからね。覚悟なさい」
「はぁい・・・イカせて・・・・・・イカせてください・・・・・・」
 ナナは歓喜の表情を浮かべ秘所はその言葉に反応するかのように大量の愛液をもらし、足元にできていた水溜りを大きく広げた。
「では、いきますよ」
 カイは感度の高まったナナの秘所に、逸物を挿入した。
「はぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ・・・・・・イイィィン・・・あぁぁぁぁ」
 それと同時にナナは仰け反り全身を震わせながらやっとで絶頂を迎えた。
「やれやれ、挿入しただけでいったんですか?そんな子にはお仕置きが必要ですね」
「ほぇ・・・」
 ナナは呆けた声を上げた。そのときナナの頭に『声』が響いた。
『絶頂を行くときは、かならずイクことを告げなければならない・・・告げない限りけしてイクことはない』
「わかりましたね?」
「はぁい・・・あぁぁん・・・」
 ナナは承諾の返事を返した。
 感覚の高まったナナは一突きされるたびに絶頂を迎え、そのたびに絶頂の歓喜をカイに報告し、さらにローターから与えられる快感に身を任せ淫楽を貪った。その行為は日が傾くまで続けられた。


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