〜 歯車 〜



◆登場人物





◇小岩井 真智(こいわいまち)

 女性 15歳(1年生)

レイプをも恐れない強靭な精神を持つ学年屈指の秀才、眼鏡っ娘。

聖リトリス女学院に纏わる異常な噂を知っていて、なお入学した。



◇小宮 璃亞(こみやりあ)

 女性 15歳(1年生)

真智の寮仲間で、よく勉強を教わっている。

数学教師の石坂とは深い関係にある。



◇茂原 順太郎(もばらじゅんたろう)

 男性 51歳(用務員)

年輩の用務員。











《ねぇ、私を聖リトリスに入れるお金なんて・・うちにあるの?》



《真智、そういうのはお父さんとお母さんが考えることだ。

 お前は気にしなくていい》



《けど、祐介だって来年は中学に上がるじゃない。

 私、公立高校行きながらバイトするよ》



《祐介のことなら、またその時に考えるわよ。

 貴方は自分の未来のことだけ考えなさい》



《真智・・毎回、学年1の成績を取ってくるようなお前は、

 お父さんたちにはもったいないくらいの自慢の娘なんだ。

 相応しい道を歩かせてやりたいと思うのは親の本能なんだよ》



《で、でも・・》



《聖リトリスは全国でもダントツの実績がある名門よ。

 無事に卒業できれば、必ず貴方が本当に進みたい道への

 優待切符になってくれるわ》



《(・・でも、あの学校には・・)》



《真智、いいな?》



《・・わかったわ。

 お父さん、お母さん・・私、入試・・受けるよ》



《――コン、コン》





ノック音。



パチリと開いた瞳に若々しい覇気はない。



机に肘をつき、舟を漕いでいた

1年生・小岩井 真智(こいわいまち)は、

ズリ落ちていた眼鏡を調えると立ち上がり、扉に向かう。



午後9時。



ここは真智の暮らす女子寮の部屋だ。





「いらっしゃい、小宮さん」



「お、お邪魔します」





夜分遅くに真智の部屋を訪れた小柄な女生徒は、

寮仲間である小宮 璃亞(こみやりあ)だ。



用件は何のことはない、ただの勉強会。



テスト前や授業で理解できなかった場所があると、

璃亞は学年でも屈指の秀才である真智に力を借りていた。





「小岩井さんはアイスココアでよかったでしょうか?」



「ええ。 わざわざ、どうもありがとう。

 今、テーブル出すから、座って」





真智が部屋の壁に立てかけてあったミニテーブルを広げると、

璃亞は食堂のドリンクバーの紙コップを2つ、そこに置く。



いつものように璃亞がノートを広げると、

真智が隣に座って覗き込む。



『今日、自分が頭を悩ませていたのは何だったのか』

と璃亞に思わせるほど、疑問の答えに繋がる道筋を

真智はあっさりと導き出してゆく。





「あと・・何か、質問は?」



「いえ、おかげさまで疑問点は全て解消しましたわ」



「そう、ならよかったわ」





一見、何事にも興味のなさそうな冷めた目つきで、

どこか近寄り難い雰囲気を漂わせてはいるが、

頼れば親切に力を貸してくれる秀才。



璃亞は、そんな真智に憧れすら抱いていた。





「でも、いつもながらすごいですわ、小岩井さんは。

 今日のところも、璃亞にはさっぱりでしたのに」



「そんなことないわよ。

 小宮さんは目の前にあるデータだけで

 答えを導き出そうとしているのが悪いだけだと思う」



「そ、そうなのでしょうか」



「それに、今日のところなんか微積分なんだし、

 石坂先生に聞いた方がよかったんじゃない?

 よく会いに行ってるんでしょう?」



「あ、はい。 それは、そうなんですが・・

 あまり、頼りすぎたくはないというか・・」



「なるほど、少しくらいは見栄を張りたいってワケか」



「うっ・・そ、そんなところです」





石坂 秀光(いしざかひでみつ)は、

仲間の間で璃亞との深い関係が囁かれている数学教師だ。



ある頃から、突然そんな噂が立ち始め、

最近は璃亞が放課後の呼び出しを受けることも少なくない。



それに加え、いそいそと呼び出しに応じる璃亞の姿が、

何よりもの噂の裏づけとなっていた。





「ところで、小宮さん」



「・・はい?」



「石坂先生とは――寝てるの?」





それは、璃亞を取り巻く多くの女子たちが気にはしていても、

あえて口にしなかったことだ。



それは別に他人の恋路を気遣ってのことではない。



ただ単に、レイプや聖水に怯える1年生たちの多くが

『そんなことでキャーキャー騒げるだけの精神的余裕がない』

というだけの理由だ。





「・・っ!?」





わざわざ言葉にするまでもなく、

璃亞の真っ赤な顔が明確な返答だ。



しかし、それでも真智は態度を変えようとしない。





「ふむ・・先生と関係すると、

 何か特別なことってあったりする?」



「いえ・・えと、小岩井さん・・その・・」





内容が内容なだけに言い淀んでしまう璃亞に、

しばらく真智の『取調べ』は続けられた。





「なるほど、黒いリボンの特権・・か」



「うぅ・・他の人に言わないでくださいね」



「ええ、当然よ。

 無理に聞いちゃってごめんなさいね」





他の女生徒相手なら逃げ出してしまうところだが、

普段から恩のある真智が相手ではそれもできず、

璃亞は目ぼしい情報を全て話していた。





「でも・・少し意外でしたわ。

 小岩井さんでも、こんなことに興味あるのです?」



「まだ、あと3年近くも付き合う学校のデータだもの。

 できるだけ多く欲しいわね」



「・・・・。

 あの、少々失礼なことを聞いてしまってもいいです?」



「何かしら?」



「小岩井さんは・・その、聖水・・使ってます?」



「いいえ。

 アレは詳しい情報が得られるまで絶対に使わないわ」





璃亞の目に、真智は異端の存在に見えていた。



多くの女生徒たちが心底震え上がる学院の闇に微塵の恐怖も見せず、

だからと言って、めくるめく色欲に心歪んでいるわけでもない。



ならば、あらゆる知識の収集に平然と全てを投げ打つような

マッドサイエンティスト的な性格かといえば、

決してそれだけのようにも見えないのだ。





「小岩井さん・・その、ここが怖くはないのですか?」



「ここが異常な場所だということ。

 私は入学前の情報収集で、ある程度わかっていたからね。

 心の準備は他の子たちよりできてた、ってところかしら」



「えっ・・では、それがわかっていて・・何故?」



「魔都に潜むという『人外のモノ』とやらに、力を借りにきたのよ」





聖リトリス女学院があるのは、

国内最悪の性犯罪のメッカとして知られる魔都。



その年次性犯罪発生件数たるや、全国総計の95%以上とも言われる。



その上、その圧倒的な件数ですら氷山の一角、

何故か性犯罪だけはほぼ取り締まらない魔都警察による集計値だ。



そんな魔都――日常的に頻発する無数の性犯罪の裏で、

人間の弱さや欲望に囁きかけて心の闇へと誘う魔物たちが

人知れず暗躍しているという噂。



それは魔都に住む者たちなら、誰もが知っていることだ。





「魔都が普通じゃないのは、小さい頃からわかってた。

 だから、その裏に魔物なり魔法なり、

 普通は存在しえない何かが蠢いてるって噂も信じていたわ」



「それは・・今となっては璃亞も、

 信じざるを得なくなってしまいました」



「ここの卒業生がほぼ例外なく各界で大成功を納めてるって話も、

 もし原因が『魔法』なら、容易に説明がつくのよ」



「えっ? では、もしかして・・

 小岩井さんの入学の目的は・・それ?」



「私はね、お金が欲しいのよ。

 うち・・貧乏だから」





知識の収集は熱心に行うものの、

常にどこか冷めている真智の眼差し。



その奥に人間らしい苦悩や自嘲の色が浮かぶのを、

璃亞は初めて目にしていた。





「家族を・・守りたいの。

 それが、私の全てと言っても過言ではないわ」





真智の出生は魔都の呪いに満ちたものだった。



幼少時に両親に先立たれた父と実家を勘当された母が、

身を寄せ合い作り出した、小岩井家。



その長女として産まれた真智は父親の血を引いていなかった。



見知らぬ男たちが母親をレイプして身篭らせた子供だからだ。



だが、それでも2人は懸命に真智の優しい両親であり続けた。



幼い弟の面倒を真智に任せ、

父親は工場勤め、母親は弁当屋のパートで家計を支える。



家は貧乏でも、真智にとっては自慢の両親。



何よりも大切な一番の宝物。



ある日、偶然、自分の出生に纏わる悲劇を盗み聞いてからは、

その想いも一層強いものとなっていった。





「私なんかにはもったいない、世界一の父と母なの。

 もうこれ以上、私たちのために苦労させたくないの」



「・・・・」



「ここを卒業すれば魔物たちに魔法をかけてもらえるのなら、

 私も『魔物たちにとって都合のいい存在』でありたい。

 万が一にも『ご褒美のもらいっぱぐれ』がないようにね」



「先ほど、あれこれ聞かれたのも、

 そのための情報収集というわけでしたか」



「そういうこと。

 まぁ、『彼ら』が私たちの性を求めているのは、

 どう考えても間違いなさそうだけれど・・ね」





若干15歳の身で単身、人知を超えた存在と向き合う覚悟。



そっと整える眼鏡の奥に強い意思の光が揺らめいていた。











学院側から女子寮を抜けて更に奥へと続く霧の遊歩道は

ちょっとしたハイキングコース扱いとなっており、

その途中には幾つかの休憩所が存在する。



そこに設置された公衆トイレ前に

年輩の用務員・茂原 順太郎(もばらじゅんたろう)に寄り添う

真智の姿があった。



これまでは周囲の1年生たちと同様、

男たちから逃げる放課後を送っていた真智が、

ついに今日、男の手に堕ちてしまったのだ。



しかし、真智らしく、特に動揺もなかった。



これまで逃げていたのもあくまで様子見であり、

必要とあらばいつでも身を穢す覚悟ができていたからだ。





「さぁ、入ろうか真智ちゃん」



「へぇ、中は結構綺麗なんですね。

 というより、あまり使われている形跡がない・・」





招かれるまま、公衆トイレの中へと足を踏み入れる真智。



中をぐるりと見渡す真智の腰には、

野太い順太郎の手が嫌らしく添えられていた。





「ま、たしかにここは利用者は多くないねェ」



「こんな場所で暢気にハイキングってこともないでしょうし、

 となると、やはり『利用者』というのは・・」



「ほれ、壁や床をよく見てごらん。

 まだ幾らか『染み』が残ってるだろう?」



「この壁の前の染み・・乾燥した精液ですか」



「そ。

 要はここで――」





真智をその壁に押し付けると、

後ろに回った男がポーズだけの立ちバック。



本番前のスパーリングとばかりに、

真智のミニスカート越しの尻を目掛けて

膨らませたズボンの前を何度かぶつけてみせる。





「――こういうことをしてた跡ってワケさ」



「なるほど。

 って・・あ、ちょっと待ってください」





真智は説明を終えて離れようとする順太郎を呼び止める。





「あの・・よろしければ今の、

 もう少し続けてもらえませんか?」



「なんだァ? 気に入ったのかィ?」



「ちょっと・・不思議な感覚だったものですから」



「ハハッ。 ま、いいが・・変わった子だな」



《ぱすっ!ぱすっ!ぱすっ!ぱすっ!ぱすっ!

  ぱすっ!ぱすっ!ぱすっ!ぱすっ!ぱすっ!》





布と布がぶつかり、小さく擦れ合う音。



それはあくまで衣服の上から腰をぶつけ合うだけの擬似セックスだ。





「ホッ!ホッ!ホッ!ホレッ!ホレ・・ッ!」



「んっ・・んっ・・ふっ・・」





だが、真智は自然と声を漏らし、眼鏡の下で頬を染める。



未知の感覚が真智の体と好奇心を昂ぶらせた。





「ふ・・不思議です、これ・・

 私、まだセックスの経験なんてないのに・・

 か、体が・・勝手に・・反応してる・・」





腰をぶつけられるたびに真智が感じるのは、

膣内での愛液の分泌と、キュンッとした子宮の疼き。



それはそこに足りない感覚――



本来ならそこに生み出され、感じるべき感覚を、

男を知らないはずの15歳の肉体が補完しているのだ。





「――ッアア!!」



「あくッ! ふ・・ふぅぅぅ・・っ」





不意の気合いと共に順太郎の腰が一際強くぶつけられると、

真智は本能的に目を閉じこみ、身を竦めていた。



またも肉体が、それを膣内射精と誤認したのだ。



擬似的に作り出した快感だけでは足らず絶頂こそしないものの、

真智の肉体は大きな危機を脱した時に感じるような

脱力と安堵を覚えていた。





「私が知らないはずの行為を、何故か肉体が知っている・・

 私を女として形成する遺伝子に刻まれた記憶、なんでしょうか?」



「ハハ、本当に変わった子だねェ。

 ま、牝の本能ってやつだろうさ」



「牝の本能・・」



「牡にハメハメされれば、気持ちがいい。

 気持ちがいいから続けてれば、子供ができる。

 それで人類滅びない・・ってなメカニズムさ」



「たしかに、実に巧妙なメカニズムですね」



「それに、魔都で生まれた女の子ってのは、

 尚更そこが敏感に形作られるって話もあるしねェ」



「ああ、それもよく言われていますよね。

 生まれつきセックスに適応しやすい心身なんだとか」



「真智ちゃんも魔都生まれなの?」



「はい」



「じゃあ・・」





順太郎の手が真智のふとももを捉えると、

ミニスカートの下へずり上がってゆく。





「やっぱり、真智ちゃんも・・

 先天的にセックスが好きなんだよ」





その手に本番を求められていることを察すると、

真智は自らスカートの片裾を引き上げていった。











そこは、どこまでも続く闇の世界。



真智は誰かの手に足をとられてもがいていた。



自分の足首をガッチリと掴んでいるのは、

明らかに自分たち女子のそれとは違う、野太く力強い――手。



その先に主たる男の肉体はなく、

代わりに地面に口を開けるグロテスクな肉の穴がある。



手は真智をそこに引きずり込もうとしているのだ。



酷く生々しい色と質感。



穴の内側から止め処なく溢れ出す粘液は、

腕が暴れるたびにグジュグジュと掻き混ぜられて泡を立てる。



穴は肛門のようにキュッと閉じてはいるものの肉質は柔らかく、

無理に引き込めば人間くらい容易く呑み込んでしまいそうだ。





(な、何なのよ、これ!?)





生理的嫌悪と恐怖感から、

必死に足をバタつかせて手を振りほどこうとする真智。



捕まれてない方の足で何度も蹴り込んでいく内に、

次第に手の力が弱り始める。



しかし、今度は蹴り込んでいた方の足が捕まれる。



穴から2本目の腕が伸びていたのだ。





(ま、まずいってば・・どうしたらいいのよ・・っ!?)





一体、ここがどこなのか、

どうしてこんなことになっているのか。



そんなことを気にする余裕すら持てないまま、

真智はただ本能的に逃げようとする。



だが、穴の奥から伸び出そうとしている無数の手を見ると、

残された抵抗の意思も力なく崩れていった。





(ああ・・これはもう、ダメだわ・・)





何十本という手が一斉に真智の足に取り付き、

ズルズルと穴の中へ引き込んでゆく。





(あぁ、お父さん・・お母さん・・祐介・・)





粘液でグジュグジュと音を立てながら、

真智は生理的嫌悪の中へと完全に呑み込まれる。



瞬間、生理的嫌悪だと思っていた感覚の全てが

――ベロンと丸々裏返った。





《――ドクッ! ドクンッ!!》



「・・・・はあぁッ!」





蛍光灯の灯りに照らされた公衆トイレの中。



下腹部に感じる熱い感覚が、

トリップしていた真智の意識を現実へと引き戻す。





「うおッ・・ぉ・・おぉぉ・・ッ♪」



「・・っ・・!・・っっ!!」





対面座位での生本番。



満足そうな呻き声を上げる順太郎の背中に爪を立てながら、

真智は漸く認識を追いつかせていた。



今まで自分が見ていた光景は、

許容範囲を超える快楽と向き合う自分の意識世界だったこと。



今のが――膣内射精だったのだ、と。





「ふー・・ふー・・ふぅ・・」





じっとりと汗をかいた肉体を順太郎に預けたまま、

真智は時間をかけて呼吸を落ち着かせる。



首元をネロリとやる順太郎の生暖かい舌の感触も、

膣内射精を快楽として認識した今の真智には

もう悪い感じではなくなっていた。





「・・すご・・かったです・・」



「いやいや、いいイキっぷりだったよォ?

 ・・真智ちゃん」



「なるほど、これが膣内射精・・ですか。

 直前にはあんなに強烈な恐怖を感じていたのに、

 今は充足感すら感じています」



「それも牝の本能さ。

 種の存続という仕事に挑戦し終えた充足感ってのは、

 やっぱあるんだろうよ」



「牝の本能・・

 それも特にその特性が強い・・魔都の牝の本能・・」





まだボーっとする視界に自分の体を捉える真智には、

不思議と肉体組織全てが歓喜に沸いているのが見える。



すると、次第にその組織の正体もわかってくる。



魔都に充満する無数の欲望。



それが自分を形成しているのだと。





(そうか・・きっと、昔、お母さんもこんな風に・・)



(・・私は、こんな風にして・・作られたんだ・・)



(そして、もし私が妊娠すれば・・また、新たな私がデキる・・)



(その呪われた連鎖が魔都を形成しているってこと、ね・・)



(あぁ・・知識を得ることで、こんなに後悔したのは初めてだわ・・)





自分は魔都を構成する歯車の1つ。



自分の人生は魔都の計画書をただなぞっていただけ。



真智の思考が導き出したそんな答えたちが、

猛毒となって真智から生気を奪い去ってゆく。





(私が、この学院生活をどう切り抜けようと、

 もしくは途中で終わりにしようと、それはきっと私の意思じゃない)



(・・全ては魔都の意思・・)



(もう、こんなの・・やる気なくなるわよ・・)



(でも・・それでも私は、しがみつくしかできないんだろうな・・)





意気消沈、酷く無慈悲な脱力感。



それは真智の心の支えを危うくし、

安易なものへと寄りかからせようとする。





「んん? どうしたんだィ?」



「いえ、何でもありません。

 よかったら、このまま続けてください」



「おや、すっかり気に入ったかね?」



「えぇ・・おじさまの言う通り・・

 私、先天的にセックスが好きみたい・・です」





再び、男に全てを委ねてゆく真智。



眼鏡の奥の眼差しからは、

まるで聖水常用者のように輝きが遠のいていた。


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