<<8月18日(水)20:00 葦挽樹海・ロッジ>>
深すぎる夜闇の下、天の悲鳴と怒轟が絶え間なく響き渡り、葦挽に森に眠る者たちが次々と目を覚まし始めている。
彼らは皆、力なくうっそりと立ち上がりながらも、唯一つの目的のために歩を進める。
その目に見えない者たちはぞろぞろと同じ場所を目指し、次第にそれは長い長い行列となってゆく。
黄湖の近くに建てられた大きな小屋に続くそれは、まるで食欲という本能しかないアリたちが餌に群がるのに似ておぞましい光景だった。
「あっ・あっ・・あん・お兄ちゃん・・オークのお兄ちゃんっ」
「はぁん・・で、出ています・・矢部先生の・・翔乃の中に・・沢山出てます・・っ」
「んぐぅ・・おしりぃ・・あはっ・・おしりが・いいのぉ・・♪」
一方、12の人影が揺らめくロッジ一階の広場では、そんな嬌声が絶え間なく響き渡っていた。
部屋の壁や机の上には、ありったけのランタンが狂ったように炎を踊らせている。
あちこち床に転がった懐中電灯にも皆スイッチが入っており、縦横無尽に光を散らしている。
暗雲に閉ざされた天には月も星もなく、完全な暗黒の空間と化した葦挽の森の中、光はこの一点だけにしか存在していない。
それはまさに、巨大な誘蛾灯。
誰の仕業か、ロッジの入り口の扉は大きく開け放たれていた・・
「ひゃっヒゃっひゃァァ!!・・おぅらァ、イクぜ、イクぜ、イッちマウぜェッ・・パツキン〜ッッ!!」
「ウン・・ウン・カミン・・ハッ・アアァァァッッ!!」
「オイオ〜イ・・ペース早過ギナんじゃねぇかァ、スカルよォ!?」
「う、う、うっセぇなァ〜、ダン!オ、オレッチは『産メヤ増やせや』の精神にのっトってだなァ・・」
「ハァハハ・・!嘘つけ嘘ツけ、こ〜んのソーロークンが・・うがッ!」
「ちょっとぉ、ダンのお兄さん!真面目に突いてよね!そんなんじゃ、このあとアナルやらせてやんないわよ!?」
「わ〜かったわ〜かったって・・!そンナにつねんなよ、節子!・・あ〜あ〜、肉がもげちまったじゃねェカ・・」
「ハハハ・・なんだなんだ、ダンの所も奥さんが不満のようじゃナイか。ちゃんと愛してヤレよな。・・このオレみたいに♪」
「でも、ガイお兄ちゃん・・千秋、オークお兄ちゃんと結婚の約束してるから・・これ、不倫だよ?」
「ふ〜ん、そういう事言うカイ、君は・・じゃ、不倫する悪い千秋ちゃんには、お仕置キガ必要だな・・」
「はい、じゃあ今度は後ろからお仕置きしてね・・あぁんっ♪」
先程、二階の寝室でオークが芽衣子を堕としたあとしばらくして、ロッジ内にいる12人の『媒体』たちは、広い一階に場所を移してこの大乱交にもつれ込んでいた。
ちょうど男女6人ずつがそれぞれカップルとなり、部屋の至る所でまぐわっているのだ。
部屋の中心部スペースを挟むようにある二つの丸太椅子、そこに両サイド向かい合うように手をついて尻を突き出しているのは、アンジュと節子だ。
また、2人それぞれにスカルとダンが後背位でピストンを繰り出しながら、談笑にふけっている。
スカル×アンジュカップルは例によってスパンキングを交えながらのプレイ。
アンジュの尻を太鼓に見立てたスカルは、『チュッチュッチュチュッ♪』と口で拍子をつけつつ、南国の民族宜しく両手でリズムよく叩いている。
対してダン×節子カップルの方は、節子があーだこーだと様々に出す要求を、ダンが力任せのプレイで次々とこなしている感じだ。
また、部屋に4本ある太い柱の一角には、オーク×芽衣子、そしてブロディ×里美カップルの姿がある。
オークは、芽衣子の背中を柱に預けるようにして駅弁に抱え上げ、斜めから突き上げるようなピストン。
年不相応かつ粘着質なあの独特の言葉遣いで、芽衣子のセックスを褒め称え続けているが、彼女自体もそれを喜んでいるようだ。
その下では、俗に言う『マングリ返し』という体位で交わるブロディと里美。
この2人はもちろんアナルセックスだが、里美の丸見えになった膣口からも、白濁が溢れ出ていた。
先程、スワッピングとばかりに、里美はスカルとダンに貸し出されていたからだ。
その時、里美の小さな子宮は立て続けに8回もの射精を受け、溢れ返っていた。
またそこから多少離れた、分厚いガラスが張られた大きな窓。
そこに上体を押し付けられ、後ろからガイの男根を迎えているのは千秋だ。
このカップルは、他に比べるとムード重視の傾向にあるらしく、雨の滴る窓から2人で外を眺めながら、時折愛の言葉を交し合っている。
うっとりと、そしてどこか切なそうな千秋の姿は、窓の外から見ると一層淫靡に見えるのだろう。
ガイたちから他のカップルを挟んだ反対側、二階へと続く階段の下で、隠れるようにしてまぐわっているのは、残った矢部×翔乃カップル。
男性陣に一番人気の翔乃だが、本人は矢部一筋だ。
彼の望む事ならどんな行為でも受け入れる覚悟があるのだが、肝心の矢部が他の若者に比べてナイーブであるため、先程から地味なプレイが続いている。
だが、全体を通して何よりも印象的なのは、彼ら男女12人が、皆『正装』でこの行為に臨んでいる事だ。
男性陣は、アロハの矢部を除く全員がサバイバル同好会の正装、迷彩服姿。
そして、女性陣は・・
「ひひゃひゃひゃ・・そぉ〜れにしテモ、やっぱイイモンだよなァ〜・・スクール水着ってノハよォ♪」
「同感。こんな飾りっけのないハズの物に、何故かムラムラくるんダヨな♪」
「・・フンッフンッフンッ・・オ・オレも、嫌いではない・・」
「オ〜イ、ブロディ!おっ前どっから喋っちゃってんのよォ、気っ色悪ィから、首は体の横にデモ置いとけっっ!!」
そう、全員水泳部の正装、スクール水着姿だ。
暗い森の奥に隔離されたロッジという密室の中で、みずみずしい肉体にスクール水着を纏った若い少女たちと、彼女らより二・三回りも体の大きな迷彩服のゾンビ兵士たちが集団でまぐわう光景は、もう淫靡としかいいようがない。
「ヘッ、バッカどもが!スクール水着っつーたら、とびっきりの飾りがあるじゃねェカ!」
「ホワァ〜イ?何だよダン、とびっキリのってなァ・・?」
「名札だよ名札!だってよォ・・ヤってる女の名前が、どこカラでも一目でワカるんだぜェ?エロいと思わねェ?なんか、セックス牧場の牝家畜って感じでヨ♪」
「うへへっ・・ボクもダンに一票だね♪」
「なぁ〜ルほっどォ〜、オレッチも一票♪」
「・・フンッフンッフンッ・・オレもダ・・」
「ハハハ、オ〜レも♪・・って、本家本元、水泳部顧問様の矢部先生はどうですか?」
「・・ん・ああ・・」
「そいや、センセはさッキからヒットコトも喋ってねぇスねェ・・?」
「バァッカ、ダン!矢部ティィ〜チャは、オレッチたちと違ってウブなんだよォ、ウ・ブ♪」
「おいおい、スカル・・」
「まぁまぁ、いイジゃねぇかよォ〜・・こんな時くらい無礼講ってもんだろォ〜、ガイちゃ〜ん?ひゃぁっひャヒゃひゃ・・ッ♪」
すると、先程まで階段の下で隠れるようにして翔乃を犯していた矢部は、そこから這い出て、突然ムクリと立ち上がる。
無言のまま、部屋の中央に向かってノシノシと歩き始める。
裂けたその腹部からは中身がボタボタと零れ落ち、両腕を後ろに取られてバックで繋がったままの翔乃も、突然の事に驚き小さく悲鳴を上げた。
「や、矢部先生・・スカルも悪気が合ったわけジャないんですし・・どうか穏便に・・」
「・・ふん・・」
だが、一悶着起こるのでは、というガイの心配はあてが外れているようだった。
矢部はスカルの元ではなく、文字通り部屋の中央に向かっていたのだ。
やがてそこにたどり着くと、矢部はスカルの方を向いて膝立ちの状態になり、再び両腕を取った形の後背位で翔乃相手に励み始めた。
他の面々が思わず動きを止め、何事かとそれに見入り始めると、そこで矢部は顔を翔乃の耳元に近づけ、何かを囁いた。
「いいか、翔乃。今からお前は・・〜〜〜・・と言ウンだ!」
「・・えっ」
「・・早く・言うンダ!」
「あ、はい・・んんっ・・い、今・わたし・・ほぅとく・・がくいん・・えと・・」
「もット大きな声で!!」
「んっ・・うあぁんっ・・は・はいぃっっ!・・い、今っ、私、鳳徳女学園中等部3年、高橋翔乃はぁ・くっ・・だ、大好きな矢部先生にぃ・・後ろから犬のように犯されてぇ・・はんっ・・よ、よ、喜んでいますぅぅ・・っ!!」
後ろから矢部に犯されながらも、翔乃は頬を真っ赤にして、なんとかそう言い終えた。
しかし、矢部は体勢もピストンもそのままに、今度はガイの方を向き直る。
「もう一度だ、翔乃!」
「え・・っ?」
「今度はガイ君に言えと言っテイるんだ!」
「ひゃうぅぅっ・・!はい・わかりました・・わかりましたから・・そんなに激しくぅ・・っく・・しないでぇ・・」
そして、ガイの次はダンたちへと、順々に全員にその卑猥な告白を命令される翔乃。
そんな彼女は、後背位で後ろに腕を取られているため、ちょうど腰を弓なりに前方に胸を突き出すような形で、矢部のピストンを受け続けているのだ。
これでもかとばかりに突き出された胸元に、刺繍で縫い付けられた名札の『高橋』という文字が、オールヌード以上の露出性で犯されている翔乃自身の存在感をアピールしている。
そこで、これが先程の話で言う『一票』に相当するものだと悟った男性陣は、一斉に歓声を上げた。
特に派手好きのスカルやダンなどは、落ちている懐中電灯を矢部と翔乃に向け、ライトアップまでする始末だ。
全カップルが取り囲む部屋の中央で行われるそれは、今やすっかりセックスライブ。
場のボルテージは、一層狂気的にヒートアップしていく。
「お〜?翔乃ちゃ〜ん、なんだぁ、その表情は〜?もしかして、ソロそろイッちゃいそうナノカなぁ〜?」
「はっ・はっ・・はあぁんっ・・」
「・・ほら、質問にはちゃんと答えるんだ、翔乃!」
「・・は、はい、ガイ・先輩・・私・・ほ、鳳徳女学園・中等部・・3年・た・・高橋翔乃はぁ・・あんっ・・これから・・いっ、イき・・ますぅ・・っ」
「おっしゃ!皆〜、注目!注目〜!翔乃ちゃんがイクぞ〜!!」
「ハァイハイハイ!では、不詳このスカルが音頭を取らせて頂いちゃいましょ〜!・・では、皆さんご唱和下さぁ〜い・・そぉれ、イ〜ケイ〜ケ翔乃ちゃんっ♪・・イ〜ケイ〜ケ翔乃ちゃんっ♪・・」
ギャラリーの男性陣は、一斉に翔乃コール。
そしてすぐに節子、そして他の水泳部員たちまでもが混じり始める。
「よ・ヨッし、翔乃・・お前は・・せ、先生ノ精液でイクんだ・・わかっタナ?・・返事は!」
「・・はい、わかりました・・わ、私、鳳徳学園・中等部3年・・た・た・」
「・・オ・オラっ!い・い・行クゾ!・・オ・オオオオオォォ・・ッ!!」
「あぁッ・・た・たかはし・しょうの・イキます・イキ・ますぅっ・・イ・イ・イクぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ〜〜〜っっ!!!!」
女の奥底に熱いほとばしりが放たれ、響き渡るのは甘い断末魔。
ライブステージ上の2人が崩れ落ちると同時に、ドッと沸きあがる歓声と拍手喝采。
「・・はぁん・・せんせぇ・・」
矢部の下じきに床に横たわる翔乃は、口元から唾液を垂れ流した恍惚の表情で、しばしぼんやりと虚空を眺める。
なんとも色っぽい姿だった。
「じゃ、ジャア、次はオレッチたちの番〜!このスカル、日英友好のたメニ一肌脱ぎ・・いや、1本ヌキましょぉ〜〜っ♪
「えぇ〜・・たマニはボクにも譲ってよォ・・ボクと芽衣子ちゃんの幼な妻・愛の陵辱ショーが先だっテバァ・・」
「ケッ!日英戦争も夫婦喧嘩もあとにシヤガれ!次はオレと節子ナンダヨ!今世紀最高!全米総勃ち!各誌絶賛!超ド級のボンバーセックスを見せてやるぜェェ♪」
「まぁまぁ皆〜・・ここは公平にジャンケンで順番を決めようじゃないか・・な、夜は長いんだから・・」
「・・フンッフンッフンッ・・ああ、今日は・・特に長い夜になる気がする・・」
・・ソウダ・・コノ夜ハ長イ・・『全員分』ニハ・・マダ程遠イノダカラ・・
「よし!ジャア後出しはダメな!・・ジャ〜ンケ〜ン・・♪」
・・オ主ラ・・ニハ・・マダマダ・・働イテ・・貰ワネバ・・困ル・・
「ヒャッホォォ〜イ!やハリ勝ったのはオレッチだっタナァ!世界平和・人類皆兄弟・日英友好のセックスライブ行クぜェェ〜っ!!」
「チッ・お前の場合は、人類皆穴兄弟の間違いダロうが・・ったく・・」
「まアマあ・・ほら、じゃあ皆、次はアンジュちゃんコールだ!・・そぉれ・・っ♪」
・・ソウダ・・マグワエ・・我ラ・・全員ガ・・再ビ・・現世ニ・・戻ル時・・マデ・・コノ夜ガ・・終ワル事・・ハ・・ナイ・・ノ・・ダ・・
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