<<8月16日(火)19:00 葦挽樹海・野営地>>
葦挽樹海内、ロッジとは黄湖を挟んで逆側に少し奥地に踏み入ったところには、何の用途で建てられたのかもわからない小さな小屋と、幾らかのさら地ある。
サバイバルゲーム同好会のメンバーたちは、ここを野営地としていた。
「よぉ〜、ガイちゃ〜ん。食料調達、お疲れだったねえ〜」
「次はお前が行けよ、スカル。っと、そういえばブロディの奴は戻ってきたか?」
「来たよォ・・ついさっき、な・・」
ちょうど今、森から戻ってきた男の問いかけに、だらしなく地べたに寝転がっていた男は溜息まじりの返事を返す。
森から戻った方の男は『ガイ』という名で呼ばれており、一応この部隊のリーダー。
整った体系と顔立ち、ポマードで固めたオールバックが良く似合う肉体派の美青年だ。
対して、寝転がっていた男の方は、筋肉量こそ決してガイには劣っていないが、そのひょろりとした体系とスキンヘッド、何よりその出目金を思わせるギョロリとした大きな眼球が特徴的。
『スカル』という名も、自然に呼ばれて、ついたものだ。
「ん?・・なんだよスカル?なにか、ムカつく事でもあったのか?」
「いんや、別にィ・・」
「・・あん?」
スカルの奇妙な態度にガイが首を傾げていると、少し離れた小屋の中からもう二人、男が姿を現す。
「ハッハッハ!スカルの奴、獲物を独り占めされてすねてやがんだよ」
「・・お、お帰り、ガイ」
威勢のいい方は『ダン』と呼ばれる男で、ガイを少しだけ縦に潰したようなガッチリとした体系と、意地の悪そうな半眼の垂れ目が特徴だ。
一方、それに続くようにして出てきた男は、中本千秋陵辱の場には姿を見せていなかったメンバーだ。
いや、正確には現場周辺にいたのだが、見張りの任のためにプレイには参加できなかったのだ。
その分厚いメガネとトロそうで不細工な顔つき、そして何よりその肥満体系から、仲間内では『オーク(豚人間)』と呼ばれ、パシリとして使われている男だ。
「・・獲物ォ?」
「おぅ。つい今さっき、ブロディがゲットしてきたのよ」
「オイオイ、ゲットしてきたって・・ま、いい・・で?今はどこにいるんだ?」
「小屋ン中」
「・・ヤってんのか?」
「ちっちゃなおケツに、穴が空きそうなくらいにな♪」
「仕方ないな・・そういう事ならテントを出すか・・おい、オーク!」
「あ、うん、わかった・・」
「・・オラ!ダッシュで!」
「ご、ゴメン」
追い払われるようにして場を離れるオークは、ドタドタと走って今出て来たばかりの小屋へと戻る。
元々彼らは小屋に泊まっていたのだが、ブロディが里美をさらってくるという予定外のアクシデントがあったため、緊急にその監禁場所として必要となった。
だから、男性陣は別に用意してきたテントで寝泊りしようと、ガイが決断を下したのだ。
――ギィィ・・
怪しげなランプの明かりに照らされた小屋の中には、彼らが持って来た武器やサバイバルグッズなどの荷物と共に、片隅で激しいアナルセックスを交わすブロディと里美の姿があった。
「・・フンッフンッフンッフンッ・・」
「うむっ・・ンっあ・・お・しり・・お・しりぃぃ・・」
木肌剥き出しの床に胡坐をかくブロディの上、里美は前座位の形で繋がっている。
膝元と尻をブロディに抱きこむように支えられ、ちょうど体操座りのような状態で、なすがままに上下させられる肉体。
里美が持ち上げられるたびに垣間見える接合部分が、時折ぬらぬらと怪しくランプの明かりを照り返す。
それは淫靡な光景であった。
「・・ム・また、出すぞ・・ンッ・ンオオオオオッッ・・!!」
「・・うふっ・・ふぐ・・あ・あぁぁぁン・・!」
里美の肉体は、既に嫌というほど禁断のセックスの美味が教え込まれていた。
その幼い精神は、羞恥という枠を超えた快楽を理解するに至っており、今や彼女はブロディ専用の性処理具だ。
たった今も直腸の奥に熱いザーメンの噴火を受け、だらしなく弛緩した口元からヨダレを垂らしながら、絶頂に身を震わせているのだった。
「・・・・」
「・・何の用だ、オーク・・」
自分たちのアナルセックスに見入っていたオークをギロリと睨みつけ、ブロディは低い声でそう言い放つ。
オークはビクリとして我に返った。
「・・エッ?あ、いや、テントを持ってこいって、ガイが・・」
「・・だったら、とっとと持って失せろ・・」
「う、ウン、ゴメン」
そそくさとした足取りで、オークはテントを担ぎ出し始める。
だが、大型のテントは一度で運び出せる代物ではなく、何度かの往復を余儀なくされる。
オークは小屋の中と外を行ったり来たりする間も、卑しい視線をチラリチラリと里美の肉体に投げかけていた。
(いいなぁ・・中学生とのアナルセックスって、やっぱり気持ちいいんだろうなぁ・・)
実のところオークは未だ童貞だ。
サバイバルゲーム同好会は、今までも活動の一環として幾度も性犯罪に手を染めてきた。
だがただ一人、このオークだけはいつもお預けを食らい続けている。
今まで一番良かった待遇でさえ、他のメンバーが娘を輪姦すところを見ながらのオナニーが許された事くらいだ。
(畜生・・こいつら、いつになったらボクにヤらせてくれるんだよ・・)
オークがその不当な差別に憤慨していないといえば、それは嘘だ。
だが・・
それでもいつかは自分にもチャンスが回ってくるはず。
彼らだって、気まぐれの一つくらいは起こしてもおかしくないはず。
そう信じて、他のメンバーについてきていた。
彼は天性の小者だった。
▽ ▽ ▽ ▽ ▽
「ふあああ〜・・オ〜イ、ブタオークぅ!」
「エ?」
オークにそんな声をかかったのは、ちょうどテントの組み立てが終了し、やっと仮眠を取れるかと思っていたその瞬間だった。
声の主はスカル。
こき使われているオークに比べて2倍近い睡眠をとっているにも関わらず、眠そうな目を擦りながら、だるそうな足取りで近づいてくる。
実のところ、テントを組み立てていたオークとお楽しみ中のブロディ以外のメンバーは、このあとのミッションに備えて、今まで仮眠を取っていたのだ。
「『エ?』じゃねぇヨ、とれぇナ!とっとと準備しろ!今日も楽しい狩りの時間だぜェ?」
「あ、今日も行くんだね・・」
「あったりめぇよォ。チ○コがオレッチを休ませちゃくれねーのよ♪」
「・・アハハ」
眠さをこらえつつスカルに合わせて笑うオークは、ある期待に胸を膨らませていた。
今日はブロディが里美の見張りも兼ねて、ここに残ると先程言っていたのだ。
それは実行メンバーが一人欠落する事を意味する。
となれば、その分チャンスが回ってくる確率も高くなるはずなのだ。
「きょ、今日はボクも参加できるのかな・・?」
「アホ!だ〜から呼んでんだろが!ミッションに見張り役は基本じゃねェかヨ!」
「あ、アハハ・・そうだったね・・」
スカルは肩を落とすオークに見向きもせず、身を翻してガイたちの元に戻ってゆく。
小さく舌打ちをするオークは、遅れてそれに続いたのだった。
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