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はじめまして、読者。私はこの愚かなエロパロを書いた人です。
この駄文は、PARANOIA(パラノイア)という完璧で素晴らしいTRPGの二次創作です
私はパラノイアの実プレイ経験がありません。これはネタであり、リプレイとは無関係です。
また一部都合良く改変したオリ設定があります。(両親養育システムなど)
一応断っておきますが、私は決して共産主義を敵視してるワケじゃないです。単に元ネタのノリに従ってるだけですのであしからず…。
登場キャラはオリキャラですが、イメージの元ネタは居ます。ただし性格キャラ付けは元ネタと無関係。
コンピュータ「市民、あなたは幸福ですか?」
市民 「はい、コンピュータ。私は幸福です。幸福は市民の義務ですっ!」
(って言っとかないと処刑されるからな…ガクブル…)
親愛なるコンピュータにより管理される地下都市『アルファ・コンプレックス』
卑劣な共産主義者の核攻撃により、世界が壊滅して数百年…
正義と自由を愛する陣営の生き残りは、この地下都市の市民だけとなりました。
絶望的と思うでしょう?ノー!この完璧なる都市で、人々は幸福に暮らしているのです。
確かに、都市の外には悪の共産主義者や突然変異したミュータント共が跋扈し、都市は孤立無縁です。
しかし、心配は不要です!何故ならば、完璧なるコンピュータは市民が幸福に暮らせるよう、完璧な奉仕を行っているからです。
故に、市民は皆、幸福です。『幸福は市民の義務』です。
幸福じゃない者は…『反逆者』です!若しくは共産主義者(コミー)かも?
反逆者は即座に処刑されるので、市民は安心して幸福に暮せますね♪
この完璧なユートピアで暮らす少女が居ました。少女はとても幸福でした。
何故ならば衣食住は偉大なるコンピュータが完璧に満たしてくれますし、彼女を慈しみ愛情を注いでくれる、優しい両親も居るからです。
両親は彼女を愛しており、彼女もまた、両親の事が大好きでした。
ちょっぴり人見知りだけれど、素直で心やさしい少女なのです。
彼女の名は『NuE-Hj-1』(ヌエ・エイチジェイ・ワン)。『ヌエ』という愛称で呼ばれています。
ヌエは、美少女です。完璧なユートピアであるアルファ・コンプレックスの全ての市民は、コンピュータの完璧な遺伝子調整の元、クローンタンクで作られるので、市民は皆そこそこの美形ではあります。
しかしそんな選ばれし市民の中でも、彼女の可愛らしさは抜きん出ていました。
この地下都市では非常に珍しい、綺麗な黒髪のショートヘア。ルビーのような紅い瞳がミステリアスな魅力を湛える美少女。
黒いミニスカートとワンピース、胸元の小さな赤いリボンが、美少女の可憐さを引き立てています。
まだ幼いですが、いずれ市民一の美女に成長すると予測されます。
数年後…予測通り、NuE-Hj-1は美しく成長していました。
NuE-Hj-1、彼女が16歳の誕生日を迎えた日。
彼女の父と母は、彼女のために、ささやかだけれど幸福な誕生パーティーを開きました。
父「ハッピーバースディー、ヌエ!私の愛しい娘よ」
母「ハッピーバースディー、ヌエ!あなたの両親になれて、私達は幸福だわ…」
ヌエ「ありがとう!お父さん!お母さん!私も二人の娘になれて、とっても幸せよ♪」
両親の祝福と抱擁に、屈託のない笑顔で応えるヌエ。
今、三人は心の底から幸福でした。心の底から…。今は、まだ…。
なお、彼らに血の繋がりはありません。
市民は皆クローンタンクで作られるので、妊娠や結婚など、野蛮で不完全なシステムは廃止されています。
作られた市民が完璧なるアルファ・コンプレックスの住人として幸福に過ごせるよう、成人(16歳です)を迎えるまで、コンピュータに指定された成人市民がユニットを組み、完璧に養育するシステムなのです。
子供は16歳を迎えた時、コンピュータの適性試験を受けます。
コンピュータはその結果を公正に判断し、最も適性のあるサービスグループ(職業)に割り振られるのです。
父「ヌエよお前も成人か…ついにこの日が来てしまったか…」
ヌエの父、『HiJii-I-6』ヒジィは寂しそうに呟きます。
パートナーの嘆きを聞き、母の笑顔が凍り付きます…。
母「ヒジィ!ダメよそんな不満を言っては!幸福は市民の義務なのよ!?」
母の『Mamii-I-6』マミィは蒼ざめた顔でパートナーをたしなめます。
何故ならば、もし、不幸である事がコンピュータに知られれば、反逆者として処刑されるからです。
完璧なユートピアであるアルファ・コンプレックスに、不幸な者など存在し得ないのだから。
父「…っ!す、すまんマミィ、つい…。」
ハッとして俯く、父。
両親ユニットのパートナー同士はこの完璧なユートピアでは、愛情などという不完全な感情はあり得ません。
ユニットを組んだ市民は互いに反逆者でないか監視し合い、コンピュータに『密告』する義務があります。
親愛なるコンピュータへの忠誠の証に反逆者を告発する事は、市民の幸福です。
ヌエ「…?お父さん?お母さん?どうしたの、そんな怖い顔して…?」
この都市に生まれ育った市民としては奇跡的に無垢に育った彼女は、上目遣いに両親に尋ねます。
父「い、いや…その…なんでもないのだ」
母「ええ、ヒジィの言う通りなのよ…」
ヌエ「…ヘンなお父さんとお母さんだねっ♪」
父「………」
ヌエは無邪気に笑います。そんな愛娘の紅い瞳を辛そうに見つめ…
父「ヌエ…お前は幸福かい?」
今まで何度も何度も繰り返された問い。ヌエはいつものように答えます。
ヌエ「うん!とても幸福だよ、お父さん♪」
父「そうか…よく聞きなさい、ヌエ」
ヌエ「なあに?お父さん」
父「これから…どんな事があっても…『私は幸福です』と答えるんだよ。いいね?」
ヌエ「…うん。当り前だよ?お父さんとお母さんが居るもの、幸福に決まってるわ」
そんなの当然だわ、と言いたげな娘を直視できず、ヒジィは目を背けてしまいます。
完璧な市民を育成する家族ユニットの役割は、子供が成人する日までです。
つまり、この日を最期に、家族は永遠に解体されるのです。
その事実はセキュリティ・クリアランス・InfraRed(インフラレッド・黒)の開示情報です。
『セキュリティ・クリアランス』とは、市民の階級に応じた、知ることの許可された情報を指します。
両親の階級はInfraRed(黒)です。黒は、最下層市民です。あ、無論、最下層でも最低限幸福に暮せますが。
両親が最下層なのは、愚かにも反逆者を庇い立てしたり、密告を怠った疑惑から、コンピュータの心証を損ねたからです。
未成年には階級がまだ無いので、黒階級の情報は知りません。いえ、正確に言いましょう。
『自分のセキュリティ・クリアランス以上のことを知っている事は、明確な反逆です』
反逆者は当然、処刑です。でも安心して下さい。うっかり子供に話してしまい、子供を反逆者にしてしまった愚かな両親ユニットの市民は、未だ一人も存在しません。
何故ならば違反者は皆反逆者であって、もう市民ではないのだから…。
母「いい?ヌエ。お父さんの言う通りよ。あなたはこれから、幸福に生きなければならない…いつまでも、あなたを愛しているわ。私の可愛いヌエ…!」
必死に涙を堪え微笑み、娘をかたく抱き締めるマミィ。
ヌエ「お、お母さん…?い、痛いよぉ…」
戸惑うヌエの頬に、母の鼓動が、優しい温もりが伝わり…それはとてもとても幸福な感覚でした。
ヌエ(あれ…お母さん?泣いてるの…?)
ヌエ「…うん。約束するわ。私、絶対に幸福になるから…」
母「ああ…ヌエ…私達も幸福よ…ああ、心が軽い…もう何も怖くない…!」
仮初の親子ユニットに、別れの時が近付いていました。
ヌエ「じゃあ、行ってくるね!お父さん!お母さん!」
両親「行っておいで私達の愛する娘よ…いつまでも幸福を祈っているよ…っ」
旅立つ愛娘を笑顔で見送る両親。愛する娘の幸せを信じて…。
しかし。
?「HiJii-I-6並びにMamii-I-6!貴様らの育成した娘の適性試験を行いにきたぞ!クックックッ…」
その男はニヤニヤと下卑た笑みを浮かべていました。
彼…いえ、他にも数人の男たちが、ヌエたち親子を取り囲みます。
父「適性試験?確かに今日はヌエの適性試験の日だが…これから会場に向かうところです」
下種男「ワシはIntSec(秘密警察)のエージェント、警部だ!貴様らには反逆の疑いが有る!」
父「…っ!私達は偉大なるコンピュータに反逆した事などありません!」
警察「ふん…今まで反逆者の疑いが有りながら密告を怠り、既にクローンを5体処刑されたよなぁ?ええ、下等民のInfraRedどもがぁ!」
父「…っ」
窮する父ヒジィ。マミィは怯えるヌエを庇うように抱き締めます。
ちなみに完璧なるコンピュータは市民が不幸な死を迎えても大丈夫なように、市民の製造時にクローンを6体用意しています。
名前の最後のナンバーがクローンの番号を示します。ヌエはNuE-Hj-1なので幸福にもまだ一度も死んでいません。
市民が処刑されたり『不慮の事故』で死亡した場合、即座にクローンが送られるので、市民は安心して幸福に暮らせるのです。
ヌエの両親は、いずれも『6』彼らの最後のクローンでした…。
警「完璧なるコンピュータへの忠誠の証として、ワシは反逆者の疑いがある貴様らを処刑せにゃならん」
母「な…!待って下さいっ!私達は幸福な市民です決して反逆など…」
部下「うるせぇ黙れインフラレッドがァ!」
ドガッ!秘密警察の部下がマミィを暴行します。
母「あぐぅ!」
ヌエ「お母さん!?やめて!お母さんにヒドイ事しないで!」
父「ヌエ!いいから黙ってなさい!決して逆らってはいかん!」
ヌエ「…っ!?」
いつも優しい父の剣幕に息を飲むヌエ。
警「クククその通りだ小娘…セキュリティ・クリアランスが上位の市民の命令には絶対服従。逆らえば反逆だぞ?」
ヌエ「…っ!」
秘密警察の卑劣な脅迫に、体がすくむヌエ。紅い瞳が恐怖で曇ります…。
警「さぁて、これよりNuE-Hj-1の適性試験及びHiJii-I-6とMamii-I-6への尋問を開始する」
警部と部下たちは一様にニヤニヤと笑いながら、怯える美少女に舐めるような視線を送ります。
ヌエの綺麗なショートの黒髪。黒で統一された衣服。
黒いニーソックスから覗く白く華奢な太腿。赤いリボンをあしらった胸元はまだ幼さが残るものの、年相応に発育し柔らかく膨らみつつあるのが、下種な男たちに看破されたようです。
文句なしに完璧な、極上の美少女に、下卑たエージェントが迫ります。
警部「NuE-Hj-1…これより貴様の適性を、その身体に聞いてみるかァ!グヘヘヘヘ!」
ヌエ「なにをするの!?いやああぁっ!」
秘密警察の穢れた腕が、ヌエのか細い腕をギリ、と捻りその痛みに彼女は声を上げてしまいます。
父「ヌエェェ!やめろ…いや、止めてくださいっ!何故、娘が尋問されるのです!?」
警部「貴様ら反逆の常習者どもの養育した子供だそ?潜在的に反逆の芽を抱いていないか確認するのだ!ついでにその身体も隅々まで調べてやろうグェヘヘ!」
ニヤリと笑うや、警部の汚い指先が、ヌエの赤いリボンを解き…成長しつつある胸元をはだけさせます。
ヌエ「…っ!」
警部「ほう、完璧で美味そうな身体じゃなァ!これは愉しみだ…」
部下「警部、俺らにもヤらせて下さいよ〜」
IntSec(秘密警察)は職権を濫用し、アルファ・コンプレックス随一の美少女と噂されるヌエを輪姦するつもりだったのです。
彼女は必死に抵抗しましたが、屈強なるエージェントに敵う筈もありません。
ドサッ!押し倒されてしまいます。
警部「お前等、小娘の手足押さえとけ」
部下「了解でありますグヒヒヒヒ!」
四肢は部下どもに捩じ伏せられ、為す術もありません。
ヌエ「いやっ!やだあぁぁ!助けて…お父さん!お母さーーーん!!」
泣き叫び両親に助けを求めるヌエ。
ヒジィ「くっ…お前等っ!ヌエに…俺の娘に、手を出すなァァァァ!!」
ヌエ「お父さ…♪」
大好きな父が助けてくれる。きっと、そう…
ZAP! ZAP! ZAP!
ヌエ「……え?」
レーザーガンの無慈悲な発射音。肉の焦げる匂い。飛び散る鮮血。そして…
糸の切れた人形のように、ゆっくりと崩れ落ちる、父ヒジィの体。
ZAP! ZAP! ZAP!
母マミィの体中をレーザーが貫き…
ヌエ「あ…お父さ…?お母さん…?え…そん…な…嘘よ…嫌…イヤァァァァ!!!」
警部「フハハハハッ!馬ぁ鹿め思った通り反逆の意思を見せおったわInfraRedの下等市民がァ!いや、既に反逆者だから市民ではないがなァ!ブハハハハ!」
哄笑する秘密警察。
警部「奴等は最後のクローンだからもうスペアは無い。残念だったなァ反逆者は永遠にお陀仏だ!」
ヌエ「よくも…よくもお父さんを……っ!お母さんをっっ絶対っ!許さないわっ!!!」
彼女の紅い瞳に、生まれて初めての憎しみの炎がゆらめきます。
警部「ほう?逆らうのか?お前も反逆者として処刑するぞ?」
ヌエ「許さないっ!お父さんとお母さんを返して!!」
警部「クックックッ…試験問題だNuE-Hj-1…君は今、幸福かなァ?」
唇をニタニタと意地悪に歪め、ヌエに問う秘密警察。
ヌエ「…っ!?お父さんとお母さんを!私の大好きな二人を殺されて、幸せなワケ…」
母「やめなさい、ヌエ!!!」
ヌエ「お、お母さん!?」
瀕死の母マミィの尋常ならざる剣幕に、ピクっと震えるヌエ。
母「いい?よくお聞きなさい。私達の可愛いヌエ…お父さんの言った事、約束を…思い出して?」
ヌエ「……あ…!」
――これから…どんな事があっても…『私は幸福です』と答えるんだよ。いいね?
母「アルファ・コンプレックスでは…幸福では無い者は、殺されるわ…だから堪えて?…ね?」
ヌエ「お母さん…!イヤ…イヤだよぉ…お母さあああぁん!!!」
警部「クックックッさぁてNuE-Hj-1もう一度チャンスをやろう…君は今、幸福かなァ?」
ヌエ「………っ」
………。
ヌエ「はい。私は幸福です。幸福である事は、市民の義務です」
警部「良い子だ…さぁて邪魔な反逆者のゴミ共は始末したし、これから我々が君を幸福にしてやろうタップリとなァ!グェヘヘヘヘ!!」
ハイライトの消えた紅い瞳。彼女は両親の言葉を、理解したのです。
そして決意しました。
――私は絶対、幸福になるんだ。
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