「その後」
「良子、しっかりしろ、大丈夫か」
良子がゆっくりと目を開けたそこには夫が立っていた。
「奥さん大丈夫ですか、よかった気がついた、ここは病院ですよ」
白衣を着た医者と看護婦が見つめていた。
「娘はどこ、綾はどこに行ったの」
「安心してください、娘さんは別の部屋で寝ています」
母娘は学校の校門前で見つけられ病院に運び込まれたのだった。
鎮痛剤を打たれた母親は再び眠りについた。
………3日後
「奥さん、今日はあなたと娘さんの状況ついて話します。」
良子は診察台に横になりながら夫が手を握っていた。
「奥さんは割れた瓶が膣内に刺さり一部を摘出しました、肛門の方は時期に治るでしょう」
夫婦は目に涙を溜めながら聞いていた。
「娘さんですが膣については裂傷がありますが大丈夫です、肛門のほうが問題で無理やりにやったものですから、直腸が裂けていました、直りますが当分の間大便は垂れ流しです、いつかは直ると思います、割り箸の先が子宮に届かなかったので裂傷が無かったのが不幸中の幸いです、子供は将来産める可能性があります。」
娘の将来が保証されて夫婦はほっとした。
………4月後
「お母さん、赤ちゃんはまだ」
「その内に産まれるのよ、楽しみに待っていなさい」
「綾、もう少しでお姉さんだ、しっかり赤ちゃんの面倒見るんだよ」
ほほえましい家族の笑顔が飛び交う。
良子は退院してすぐに夫と性行為したのだった。
だが、腹にいる赤ちゃんが夫の子ではなく、あのレイプ魔達の子供であることに気づくのは、出産後1年経った時だった。
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