○憎まれっ子世にはばかる

 日曜日、俺は、悪魔と話していた。
『これからお前がしなければいけない事は、あの体の定着に必要な精子を集める事。それを集めるにも儀式が必要なのだ』
 悪魔の説明に俺が舌打ちする。
「面倒だな。それでその儀式っていうのは、どうするんだ?」
『五人の女性を精液、ザーメン狂いの雌犬にする事だ。その雌犬がザーメンを子宮に受け止めていけば自動的に体の固定につながっていく』
「そんな事が出来るか!」
 思わず叫んでいた。
「どうしたの!」
 下から心配する声がくるので俺は、慌てて言う。
「ちょっと漫画の台詞を口にしただけ」
 すると、声は、安心したように言う。
「そう、だったら良いけど、あたしは、これから部活だから」
 そういって、出かけたのを確認してから俺が小声で言いなおす。
「そんなふざけた事が出来ると思っているのか?」
 すると悪魔が言う。
『自然の摂理に反した形で男に戻りたいというのに、何も犠牲にしたくないと言うのだな?』
 攻められている気がするが、ここで負けるわけには、いかない。
「男として女を犠牲にする方法は、認められない」
 その主張に悪魔が少し諦めを籠めて言う。
『お前の意見は、解った。それでは、こうしよう。お前が望むのなら、体が復活したあかつきには、雌犬にした女性は、元の状態にする。回りの記憶も全て無かったことにする。そうすれば、何の問題もないだろう?』
「本当にそんな事が出来るのかよ?」
 俺の質問に悪魔は、不満げに言う。
『問題ない。ただ、余計な力を使うから、やりたくなかったのは、本当だ』
 いまのは、本音の様だ。
「それでもなー」
 俺が難色を示すと悪魔が言ってきた。
『言っておくが、昨夜の卵子摘出でお前の魂の女性化は、格段進んでいるぞ。このままでは、一ヶ月も男の心を維持できないぞ』
「何でその事を先に言わないんだよ!」
 俺の文句に悪魔が平然と答える。
『精子の収集に一ヶ月も掛かると思って居なかったからだ』
 俺は、究極の選択をする事になった。
「本当に元に戻るんだろうな?」
『お前が望めばな』
 悪魔の答えに俺が頷く。
「解った。それでそれにするには、どうしたらいいんだ?」
 正直、雌犬なんて言葉を口にする気には、なれねえ。
『お前と波長があう女性を見つけて、お前の額にあるマークと相手の額をぶつける事で、私の世界に引きずりこむことが出来る。そうすれば、お前の体を使って、セックスをして、射精と同時に絶頂に達しさせればその者は、雌犬になる』
 聞いているだけで腹が立つ方法だ。
「俺は、その波長が合う人間を探せば良いんだな?」
『それと、私の世界に引きずり込んだ後、その女性にと同調して、無理やり快感を与えてやること。さっき言ったとおり、絶頂に達しなければ意味が無い。女性の中には、抵抗する者も居るからお前の役割は、大きいぞ』
 悪魔の答えに、俺がげんなりする。
「それって、俺が俺の体で犯されるって事にならないか?」
『女性だけに嫌な思いをさせるのは、嫌だろう。お前がやりたくなければ、絶頂に達するまで永遠と犯し続ける事になるが、その方が良いのか?』
 犠牲になる女性にとっては、地獄だな。
 俺は、頭を掻きながら言う。
「解ったよ。やるよ」
 そう答えてから、俺は、外に行く準備に掛かろうとした。
『そうだ、早速だが、波長が合う人間が近くにひとり居るぞ』
 悪魔の意外な言葉に俺が驚く。
「随分と近いな。でも今家にいるのは……」
 その相手を思い出して俺が苦虫を噛み潰した顔になる。
「あの女と波長が合うって言うのか?」
『その様だ』
 思いっきり嫌だったが、同時に俺としては、罪悪感を覚えない一番の相手でもあった。
「それじゃあ、始めるか」
 そして、俺は、その相手、自称天才科学者で、俺をこんな体に改造した張本人、女のクセに真性ロリコンの草薙結女の研究室に向かう。
「いおり、私のコレクションを着る気になったのか?」
 結女がまた、どうみても子供用とは、思えないセクシーランジェリーを取り出して言う。
 俺は、問答無用で、額をぶつけてやった。


 そして俺は、自分が結女の体に入っている事に気付く。
「ここは、何処だ!」
 俺と同じ様に混乱する結女。
『催淫の魔法をかけるぞ』
 悪魔がそう言うと、結女の体が急に欲情した。
 あそこが熱を持ち、堪らなくなったのだ。
 それは、俺にも襲ってくる。
 そんな中、結女は、自分の指でオナニーを開始する。
「アァァァァァン!」
 結女の体を使って俺が喘ぎ声をあげてしまう。
 心の準備も無く、敏感になったあそこを急に触られた所為だ。
「おかしいぞ! こんな事は、おかしいぞ!」
 そう言いながらも指を止めない結女の後方から悪魔が操る俺の体が迫ってくる。
 そして、いきなりチンコを結女のあそこに挿入した。
「止めろ! 私は、男なんて要らない!」
 心から叫ぶ結女。
『ここだ、お前が無理やり、感じてやれ』
 悪魔の言葉に従うように俺は、俺のチンコを感じる事に集中する。
 それは、熱くて、一突きされる度に激しい快感が結女の体を襲うのを感じた。
「気持ち良い! チンコ、気持ち良い!」
 結女の体を使って俺は、喘ぐ。
「違う! そんな訳がな……」
 結女の理性が必死に否定する。
「チンコ、凄い! チンコ、気持ち良い!」
 また俺が体に素直に声を上げた。
「私は、私は……」
 結女の頭の中に変態と言い切れるほど埋め尽くされていた幼女への思いが、チンコの一突き毎に消されていく。
「オマンコにチンポ、入るの気持ち良い!」
 結女は、遂に自分の意思でそう口走ってしまう。
『止めだ!』
 そういって、悪魔は、結女の中で激しく射精する。
「イクゥゥゥゥゥゥ!」
 結女と俺は、絶頂に達してしまう。


 俺が気付いた時にはもう元の研究室に戻っていた。
『これで大丈夫だ』
 俺は、頷いて部屋を出る。
「これで良かったんだよな」
 俺が部屋に戻った時、チャイムが鳴ったので、結女が玄関に向かう。
『成果を確認しよう。目を瞑れば、お前にも見せてやるぞ』
 言われるままに俺は、目を瞑った。
 すると目の前に玄関の状況が見えてきた。


「お前、私とセックスしなさい」
 結女の言葉に配達に来ていた男が戸惑う。
「いきなり何を言うのですか?」
 それに対して結女は、白衣の前を開く。
「裸……」
 男の言うとおり、結女は、白衣の下に何も来ていなかった。
 結女は、尻を突き出し、濡れた割れ目を広げて言う。
「私のここは、気持ち良いぞ」
 男は、まるで魅入られるようにズボンを脱いで勃起したチンコ、チンポを出すと、一気に結女のあそこ、オマンコに挿入を開始する。
「イイ! チンポ、イイィィィィ!」
 自らも腰を振り、虚ろな目でチンポを感じ、涎まで垂らしてよがる結女。
「もっと、もっと、もっと激しくチンポを入れて!」
 それに答えて男は、腰の動きを速める。
「もう出る!」
 男は、そう叫び、チンポを結女のオマンコの奥に押し付ける。
「出して! 私のオマンコに、子宮に、ザーメンをいっぱい出して!」
 次の瞬間、男の体が痙攣する。
「イクゥゥゥゥゥ!」
 結女も絶頂に達し、そのオマンコからザーメンが垂れてくる。
 荒い息を吐く男に振り返り結女が言う。
「まだ、出来るでしょ? いっぱいここに頂戴!」
 ザーメンが垂れるオマンコを広げると男は、狂った様にチンポを挿入していった。


『一匹目は、完璧だな』
 満足そうにいう悪魔だったが、俺の心は、罪悪感を覚え始めていた。
 それと同時に、お腹の奥のほうで置き火の様な熱を感じるのであった。


→進む

→戻る

一年生でなっちゃたらのトップへ