女神の姫


 あたしの名前は、アイ。
 女神の導きにより、幼女を雌姫にする天命を全うする者。
 その役目は、順調で、あたしの元には、多くの幼女が居た。
 新たなターゲットを探しているあたしの前にポニーテールの少女が現れた。
 少し怒っているが、その様子がプリティー。
 雌姫に相応しい可愛さを持っていた。
「貴女は、女神と神婚するのに相応しい」
 近づこうとした時、そのポニーテールの少女が刀を抜いた。
「あの馬鹿の尻拭いをするのってあちきの仕事じゃないと思うんだけどな」
「何を言っているんだ?」
 あたしも剣を抜くが、負ける気は、しない。
 魔王にも勝った私の剣術に、人間が敵う訳が無い。
 しかし、無造作に近づいてくるポニーテールの少女の隙だらけの姿にあたしは、戸惑う。
「少し痛い目を見る事になるわよ」
 そう言ったものの、隙が多すぎて、何処に打ち込めば良いのか解らなかった。
 ポニーテールの少女は、無造作に刀を振るう。
 その軌道上に剣を置くが、刀は、止まらない。
「嘘?」
 一瞬の停滞すらせず、刀は、あたしの剣を切り落とした。
「はっきり言ってやる気がないんだよね」
 ポニーテールの少女の言葉にあたしが触手召喚の呪文を唱えた。
 ポニーテールの少女の周りに媚薬を撒き散らす触手が召喚され、一気に襲い掛かる。
 しかし、ポニーテールの少女は、媚薬が自分の肌に触れる事もさせずにその全てを切り裂いた。
「貴女、何者!」
 ポニーテールの少女が言う。
「女神だよ、あんたに変な天命をさずけた女神の同僚。あれは、あの女神だけの趣味だから取り消し。やり直させてもらうよ」
「取り消し? やり直す? そんな事が出来る訳が……」
 戸惑うあたしを尻目にポニーテールの少女の刀が私を真っ二つに切り裂いた。
 死の瞬間、全て物が巻き戻っていくのが解る。
 そして、あの瞬間、魔王との一戦に戻って行った。


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